かなしくなるほどふじつなよぞらに
お茶の間クラシックス
配給:ビターズ・エンド=sleepin’
製作年:2001年
公開日:2001年12月8日
監督:宇治田隆史
脚本:宇治田隆史 向井康介 山本裕子
撮影:近藤龍人
音楽監督:松本章
音楽:赤犬+ZerosomeSound
美術:和氣俊之 柴田剛 西尾真生
録音:新井誠 藤野ミチル
照明:向井康介
編集:宇治田隆史
制作協力:PLANET+1
出演:葉月螢 澤田俊輔 古河潤一 小澤義明 前田博通
アメリカンビスタ カラー 63分
職場で大ゲンカをしたあげく退職させられた父・松男。働く気など更々なく仲間と遊び回っている弟・秀和。二人は一家三人暮らしの大黒柱となった加藤龍子の財布を当てにしている。ある日、松男はふらりと入ったレンタルビデオ店で気になるタイトルを見つけた。それは桃月カオリ主演の「奴隷市場4」というアダルト作品で、迷わず借りて帰ったのだが再生して驚いた。どう見ても出演している女優が龍子なのだ。松男は彼女が帰ってくるなりビデオを見せ、どういうことだと問い質した。そしてお前は最低だと殴りつけると出て行けと怒鳴りつけた。
小さなアパートで男二人暮らしとなったが、金が頼れるのは龍子しかいなかった。そこで松男は彼女の居場所を知っている秀和に取りに行かせ、ついでに近況を報告させた。それからしばらくして龍子から電話が掛かり、秀和が待ち合わせ場所に着いても特に用事がない様子だった。そこでホームシックに罹ったのではないかと考えた彼は家に連れて帰ろうとしたのだが、龍子は頑なに拒み続けた。何故なら彼女の収入源はアダルトビデオの出演であり、仮に帰ったとしても再び松男と衝突することは目に見えているからだ。仕事を辞めるとなると次の職を探すのに時間が掛かるのだ。家族間のいざこざはいずれ時が解決すると考えていた秀和は「くだらない」と口にしたが、ビデオ出演がくだらないという意味で受け取った龍子は落胆した。そしてSMやスカトロでもしなければ家計が成り立たないことを説明し、「あんたにそんなことを言われたくない。あんたら私のウンコで食べてるんじゃないのよ」と本音を漏らした。それでも秀和は龍子を連れて帰ろうとしたのだが、彼女は腕を振り払って去って行った。
屋台的映画館
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