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姐御(1988年)

  • posted at:2015-10-23
  • written by:砂月(すなつき)
あねご
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1988年
公開日:1988年4月9日
監督:鷹森立一
製作:俊藤浩滋 高岩淡
企画:藤映像コーポレーション
プロデューサー:佐藤雅夫 厨子稔郎 天野和人
原作:藤田五郎
構成:斯波道男
脚本:中島貞夫
撮影:木村大作
美術:内藤昭
照明:増田悦章
整音:伊藤宏一
録音:芝氏章
編集:市田勇
記録:中嶋俊江
撮影補佐:信坂利文
助監督:比嘉一郎
装置:梶谷信男
装飾:西川由紀夫
背景:西村三郎
衣裳:豊中健
美粧:田中利男
結髪:山田真佐子
擬斗:金田治
火薬効果:ブロンコ
ヘアーメイク:福田高広
衣裳コーディネーター:堀田都志子
刺青:毛利清二
方言指導:永居光男 河原芳美 川鶴晃浩
演技事務:藤原勝
進行:下戸聡
キャスティング:葛原隆康
スチール:中山健司
主題歌:「この世のすべて」閔海景
進行主任:宇治本進
出演:黒木瞳 名高達郎 高部知子 石橋保 白都真理
アメリカンビスタ カラー 101分

古溝組の若頭・紺野淳一は大阪・道頓堀の立体駐車場に車を停め妻の愛と歩いていたところを田ノ浦組の客分・杉本昇治に襲われた。長ドスによって紺野は左腕に深い傷を負い、杉本は止めを刺そうと近づいた。すると愛が飛び掛かり白刃を素手で握り締めたのだった。身動きが取れなくなった杉本は紺野の若中が迎えにきたことに気づき諦めて逃げ出した。紺野は入院をしたが愛は手当てだけで済んだ。事の発端は田ノ浦組が古溝組のシマに入り込んで騒動を起こしていたため紺野がヤキを入れたからだった。組長の古溝康彦は自分が何とかすると言ったが、怒りの収まらない紺野は手打ちまでに田ノ浦組組長の田ノ浦強に復讐をしたかった。そこで幹部の片倉弘に田ノ浦の暗殺を命じた。片倉は若中のトシを呼び出すとお前を見込んでと相棒に指名した。懲役から帰れば金バッジがもらえ箔がつくことに喜んだトシは急いで恋人の加代に報告した。それからしばらくの間、田ノ浦組の事務所が見える喫茶店から動向を探り、田ノ浦が現れるタイミングを待った。そして身を潜めてその時がくると二人で銃を乱射した。だが田ノ浦に当たらないまま弾が切れたため片倉たちはひたすら逃げた。そして紺野に暗殺が失敗したことを報告するとその足で警察に向かった。

命を狙われたことで頭に血が上った田ノ浦は幹部の戸川真之に戦争を仕掛けるぞと怒鳴った。だがそんな彼に冷静になりなさいと釘を刺したのは愛人の亜矢子だった。戦争になれば金が掛かるし命の危険もある。そもそも目の前の敵は古溝ではなく紺野なのだ。先代の実子である二代目の古溝は担がれて跡を継いだ人物だった。そこで戸川は古いしきたりとけじめを利用しようと提案した。田ノ浦が手打ちを申し出ると、極道をもう一度考え直さなければならないと考えていた古溝は素直に受けることにした。紺野は田ノ浦が筋を通す人物ではないことを知っていたが、古溝がそう考えているのであれば従うしかなかった。

古溝が手打ちを行おうとしていることを紺野から聞いた愛はホッと胸をなで下ろした。夫に万が一のことがあるとどうしていいかわからないからだ。翌日の夜、かつて極道の妻だった吉本澄江が営む居酒屋を訪ねた愛はそのことを報告した。同じ頃、京都では伯父貴の殿村の仲裁により手打ちの儀が行われていたが、事は田ノ浦の目論見通りに進んでいた。

屋台的映画館
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冒険者カミカゼ

  • posted at:2014-11-20
  • written by:砂月(すなつき)
あどべんちゃーかみかぜ
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1981年
公開日:1981年11月7日 併映「ぶっちぎり 横浜銀蝿」
監督:鷹森立一
企画:日下部五朗
プロデューサー:本田達男 佐藤公彦
脚本:内藤誠 桂千穂 中島貞夫
撮影:北坂清 小川原信
照明:海地栄
録音:平井清重
編集:市田勇
美術:山下謙爾
助撮影:比嘉一郎
記録:梅津泰子
装置:太田正二
装飾:窪田治
擬斗:菅原俊夫
衣裳:山崎武
美粧・結髪:東和美粧
背景:西村三郎
演技事務:藤原勝
スチール:中山健司
水中撮影:舘石昭 望月昭伸
スタント飛行・指導:高橋淳
音響効果:永田稔
整音:荒川輝彦
宣伝:丸国艦 茂木俊之 小田和治
進行主任:山本吉應
協力:東映俳優センター
テーマ曲:「冒険者たちのメロディー」フランシス・ゴヤ
音楽:槌田靖識
音楽プロデューサー:すずきまさかつ
協力:サニ千葉エンタープライズ ジャパンアクションクラブ
出演:千葉真一 真田広之 秋吉久美子 岡田英二 藤木悠
アメリカンビスタ カラー 115分

東西大学職員の神風大介は、自ら創設した航空クラブでいつものように飛行機を飛ばしていたが、機体の不調で墜落した。幸い軽症で済んだものの悪いことは続いた。大学から懲戒免職の通知が届いたのだ。かつてこの大学の生徒だった大介は、オリンピックの体操選手としての未来を嘱望されて入学した。だがそれは大学側の不正によるものだった。最近行われた入試で不正が発覚したことから、大学側は過去に遡って対象者の処分を行い、割を食ったのが大介だった。人形作家で恋人の立花みどりが5千万円の借金をしていること、そして懲戒免職になり彼と同じく大学に一泡吹かせたいと考えている後輩の海野九三が来たことから入学金の強奪計画を提案した。15億とも言われる入学金のうち現金で払う者は8億、その中の7億が翌日、輸送車で銀行に運ばれることになっていた。総務部をクビになる直前に大介自身が決定したのだから間違えるはずがなかった。三人は成功を祈って乾杯した。だが輸送車を狙っているのは彼らだけではなかった。裏口入学によって除籍処分を受けた医学部の星野明はスポーツ万能、頭脳明晰で誰からも慕われており、特に学生バンドのメンバーは彼を気遣った。そこで大学を懲らしめるために入学金の強奪を計画したのだった。

金城ケイは競馬の騎手を養成する学校に通っていたが、飛行機が墜落したことで馬が驚き転倒。無断で遠乗りしたことと馬が骨折したことがばれて学校をクビになった。行くところのないケイはヒッチハイクで街へ行こうとしたが、そのとき停まったのが大介の車だった。彼女を昼食に誘った大介は、クビの原因が自分であることわかると心から詫びた。翌日、大介に会うために大学を訪ねたケイだったが、担当者は退職した人物について何も教えられないの一点張りだった。所持金のない彼女は路上に停めてあった鍵の掛かっていないハッチバック車のトランクで一泊することにした。

午前10時に大学を出発した輸送車をバンドメンバーは盗難車で追跡した。彼らの計画では明が奪ったコンテナー車が道をふさぎ、メンバーの車が輸送車を挟み撃ちにして現金を強奪することになっていた。だがその途中で輸送車の前に女性が飛び出し、驚いて抱えていた果物を道路一面にぶちまけたのだった。その女性はみどりで、もたもたと時間を稼ぐ間にマンホールから這い出た大介が輸送車の下部に張りついたのだ。彼はバーナーで車体に穴を開けると筒を差し入れ、そこから大量の蜂を放したのだった。そこに九三が現れるはずだったが、現場へ向かう道路はコンテナー車に塞がれていた。一方、メンバーも輸送車の運転手たちが蜂を追い回していることに面食らっていた。そしてケイはその様子を盗難車のトランクからこっそりと眺めていた。

屋台的映画館

尼寺(秘)物語

  • posted at:2014-08-25
  • written by:砂月(すなつき)
あまでらまるひものがたり
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1968年
公開日:1968年2月22日 併映「日本侠客伝 絶縁状」
監督:中島貞夫
企画:岡田茂 翁長孝雄 三村敬三
脚本:西沢裕子
撮影:赤堀滋
照明:和多田弘
録音:荒川輝彦
美術:鈴木孝俊
音楽:鏑木創
編集:神田忠男
助監督:牧口雄二
記録:矢部はつ子
装置:上田正直
装飾:松原邦四郎
美粧:佐々木義一
結髪:橋本明子
衣裳:豊中健
風俗考証:伊藤清子
進行主任:福井良春
出演:藤純子 津川雅彦 大原麗子 沢村貞子 悠木千帆
シネマスコープ カラー 89分

京都に由緒ある琳光寺という門跡の尼寺があった。昭和十一年師走、その寺はとても古くあちこちにガタがきていたことから、新しく宗務総長となった本寺の覚全が挨拶にくると恵照尼は待ってましたとばかりに言葉を並べて修復をお願いした。茶と菓子でもてなしていると、やがて万里小路秀英尊が部屋に現れた。秀英は本寺との修理の交渉を浄真尼に全て任せており、白蟻によって傷んだ箇所を覚全に見せることになった。浄真尼は修復する費用や人手が足りないことを説明するが、それには金が掛かり過ぎると言って覚全はけんもほろろに帰って行った。後日、本寺を訪れた浄真尼だったが、覚全は出掛けており夜にしか帰ってこなかった。若い僧は覚全の言いつけ通り浄真尼を料亭へ連れて行ったが、ラジオが午後十時前の時報を告げても姿を見せなかったため彼女は料理に箸をつけずに待った。だが日を改めて出直そうと腰を上げたところ、ようやく覚全が現れそれを引き留めた。そしてうちには門跡寺が山ほどあると前置きをした上で杯を差し出し酌をして欲しいと言った。浄真尼が目を逸らすと、判子一つでどうにでもなるのだから付き合わないかと言った。本堂を直さなければ御前の立場がないことを痛いほどわかっていた浄真尼だったが、覚全の魂胆がわかると逃げ出そうとした。だが覚全の強引さに耐えきれず手込めにされた。

翌朝、覚全が連れてきた下男キクの案内で寺に戻ってきた浄真尼だったが、突如先に行くように言った。その道の途中には滝があり、そこで心身を洗い清めることにしたのだ。気持ちが落ち着くと浄真尼は再び歩み始めたが、その先でキクが待っていたことに腹を立てた。もしもがあってはならないと言い訳をする彼に、もしものことなど起こるはずはないと。恵照尼と法順尼が餅つきの準備をしているところに浄真尼が戻ってきたが、その後ろにキクがいたことから法順尼は彼女が作業を加勢する男手を連れてきてくれたのだと喜んだ。だが事情を察した恵照尼はキクが下男であることがわかると敷居を跨ぐなと叱り、浄真尼にはきちんとしなければ示しがつかないから後でゆっくりと話を聞くと目を吊り上げた。キクは寺男として働くことになったが、足が悪い彼を見て不憫に思った寺の下女はなは、自分の境遇と重ね合わせたことで親近感を覚えた。

昭和十二年元旦。秀英への挨拶にやってきた覚全は、浄真尼のところへくるなり本堂の修復の件は会議に諮ったがだめだったと告げた。浄真尼は秀英にそのことを伝えると、恵照尼がまた先の御膳と比べるに違いないと珍しく愚痴をこぼした。私は好き好んで門跡になったのではないと秀英が言うと、浄真尼は覚全が新年の御茶会を開くというので力を落とさないでくださいと勇気づけた。

屋台的映画館

愛と誠(1974年)

  • posted at:2014-06-08
  • written by:砂月(すなつき)
あいとまこと
松竹=芸映プロ
配給:松竹
製作年:1974年
公開日:1974年7月13日 併映「にっぽん美女物語」
監督:山根成之
製作:樋口清 秦野貞雄
原作:梶原一騎 ながやす巧
企画:瀬島光雄 沢根幸男
脚本:石森史朗 山根成之
撮影:竹村博
美術:横山豊
音楽:馬飼野康二
録音:平松時夫
調音:松本隆司
照明:飯島博
編集:冨宅理一
光学技術:石川智弘
監督助手:佐光曠 植村信吉
装置:横手輝雄
装飾:露木幸次
衣裳:松竹衣裳
現像:東洋現像所
擬斗:足立伶二郎
進行:柴田忠
製作主任:池田義徳 峰順一
協力:株式会社三越 テクノス ラコステ・三共生興 湘南家具センター
出演:西城秀樹 早乙女愛 織田あきら 坂上大樹 南陽子
アメリカンビスタ カラー 89分

昭和49年。東京・青葉台高校の女子テニス部は、夏休みを利用して信州蓼科高原で合宿を行っていた。その夜、一人の生徒が初恋の思い出を語ろうと言い出し、やがて早乙女愛に順番が回ってきた。成績優秀でスポーツ万能、明るく爽やかな彼女だったが、このときばかりは顔が曇った。初恋と言えるかどうかわからないけど、と愛は重い口を開いた。

9年前の冬の出来事だった。父・将吾が持つ蓼科の別荘でスキー遊びをしていた7歳の愛は、大人でも危険な立ち入り禁止の斜面に迷い込んでしまった。止まることが出来ず、迫り来る巨木にぶつかることを覚悟したそのとき、彼女を救ったのは地元に住む少年だった。彼の額には、愛のスキー板が当たったときに出来た大きな傷があり、そこからは鮮血が滴り落ちていた。泣きじゃくる愛に向かって少年は泣くなと怒鳴り、このことは秘密だと釘を刺した。その後、将吾が別荘を軽井沢へ移したことと、少年が住んでいた山小屋が山火事で焼失したことで手掛かりを失った。だがあの出来事以来、彼女の心の中には白馬の騎士が住みつき、神聖な誓いとして秘密を守り通したのだった。

翌朝、部員たちが体操をしているところへ東京から来た不良グループがバイクで乗りつけ、彼女たちをさらおうとした。そこに現れたのは地元高校の愚連隊で、勝ち目がないとみたバイクのリーダーはナイフを振り回した。だが愚連隊のボスの額にある三日月形の傷を見て震え上がった。「フーテン・タイガー・・・」。彼こそが、白馬の騎士として愛の心に住みついていた太賀誠の現実の姿だった。誠は騒動を聞きつけてやって来る警官から逃れようとしたが、愛が足にしがみついたことで逮捕され、少年刑務所へ送られることになった。「必ず後悔させてやるからな!」。誠の心には憎悪の炎が燃えたぎっていた。

額の傷のせいで誠の人生を狂わせたことを知った愛は、償いをすることにした。まず早乙女財閥の当主である父にお願いし、誠の少年刑務所送りを辞めさせた。さらに早乙女家が身元引受人となって青葉台高校に編入させた。彼のプライドを傷つけないために学費、家賃、食費のみの援助にとどめ、何としてでも幼いころの魂を甦らせたいと考えていた。一方、誠は自分が受けてきた屈辱を愛に味わわせようと企んでいた。

屋台的映画館

あゝ零戦

  • posted at:2012-05-13
  • written by:砂月(すなつき)
ああぜろせん
大映(東京撮影所)
配給:大映
製作年:1965年
公開日:1965年9月4日 併映「スパイ」
監督:村山三男
企画:藤井浩明
脚本:須崎勝弥
撮影:石田博
特殊技術:築地米三郎
録音:三枝康徐
照明:渡辺長治
美術:高橋康一
音楽:木下忠司
編集:鈴木東陽
助監督:菅野恒三
製作主任:沼田芳造
出演:本郷功次郎 長谷川明男 青山良彦 根上淳 二木てるみ
シネマスコープ モノクロ 87分

昭和十七年六月、東部ニューギニア・ラエ基地では、敵軍が戦闘機を集結しつつある東南端のラビ基地を叩くための作戦が練られていた。どう攻めるかという八木少佐の質問に対し、海軍航空隊長である梶大尉は進路を南に取ってスタンレー山脈を越え、ポート・モレスビーを襲うかに見せかけて背後から攻撃をした方がいいのではないかと提案した。八木はその案に賛成したが、気掛かりだったのは相手がカーチス P-40やP-38、スピットファイアを繰り出してくるのに対し、日本は零戦の一点張りだったからだ。八木は自信はどうだと隊員たちに聞くと、彼らは零戦も自分たちも今が男盛りだから大丈夫だと胸を張った。

梶隊は出撃準備を整えていたが、そこへラバウルから二機の零戦がやってきた。だがラエ指揮所
の八木に挨拶に来たのは峯岸二飛曹だけだった。新米だからという理由で着陸を待たされたことに腹を立てた指揮官の夏堀中尉は、編隊の後を追いかけて行ったのだった。梶隊は敵機と対峙したが、相手の方が高度が高いため増槽を切り離して上昇した。やがて激しい戦闘が始まり、夏堀は二機を撃墜した。梶は指揮所に戻った夏堀に、初めての空戦にも関わらず敵機を撃墜できたのはお前の腕ではなく零戦のおかげだから自惚れるなと叱った。そして「私はおっちょこちょいのトンチキ野郎の大馬鹿三吉ですが、今後ともよろしくお願い致します」と零戦に頭を下げて来いと命じた。梶隊は全機帰還を果たし、敵機を18機撃墜した。

連合軍は圧倒的な物量で南方戦線の各地に熾烈な反攻を開始した。消耗に継ぐ消耗を重ねて連日空中戦が繰り返されたが、日本軍は生産と補給がこれに伴わず、彼我の戦力の差は顕著になりつつあった。指揮所にやってきた高田参謀は、軍令部の意向を梶たちに伝えた。それは零戦を急降下爆撃機として使用することだった。元々空戦用に作られた零戦に250キロの爆弾を積めば、動きが鈍くなり航続距離は短くなる。そうなれば敵の標的になることは確実だった。梶は必死に反対したが、戦局は想像以上に悪化していた。

屋台的映画館

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