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暁の追跡

  • posted at:2005-12-23
  • written by:砂月(すなつき)
あかつきのついせき
田中プロダクション
配給:新東宝
製作年:1950年
公開日:1950年10月3日
監督:市川崑
製作:田中友幸
企案:中川淳
脚本:新藤兼人
撮影:横山実
音楽:飯田信夫
照明:石井長四郎
録音:根岸寿夫
美術:中古智
警察補導:高根沢勝雄
特殊技術:新東宝特殊技術
編集:長田信
助監督:勝俣真喜治
製作主任:平木政之助
後援:国家地方警察本部
援助:東京警視庁 日本電報通信社
出演:池部良 田崎潤 水島道太郎 野上千鶴子 杉葉子
スタンダードサイズ モノクロ 90分

ある夏の日、新橋駅前交番に勤務する石川巡査は夕方の定期巡回を終え、帰り支度をしていた。そこへ田部巡査の子供がやってきて、弟が体調を崩したと父親に訴えた。困っている田部のところに歩み寄った石川は帰っておあげなさいと言った。彼は夜勤を交代することにしたのだ。せいぜい3、4時間辛抱するだけのことじゃないか。二人のやりとりを見ていた山口巡査は、警察は組織で動いているのだから君のように感情で物事を処理するのは問題だと言った。石川は人間として同僚を助けるのは当然だと反論したが、なまじっかな人間性は我々警察には無用だと山口は言った。

7時を過ぎても田部は戻ってこなかった。財布を掏られ困っている男に金を渡した山口に、石川は君だって感情で物事を処理するんだねと言った。すると山口は、感情ではなく警察としての義務だと言った。金を貸さなかったことで一つの犯罪が生まれたら困るからだと説明した。それを聞いた石川は君らしい理屈だねと笑った。そこに割り込んできた伊達巡査は、僕は嫌だなあと言った。経験上、貸した金が返ってきた例がないからだ。すると山口も同感だと頷いた。
明け方の5時。石川が机でウトウトしていると、山口が男を連行して来た。ガード下で数人の男たちが何かの取引しているところを発見し、そのうちの一人を格闘の末に逮捕したのだ。傷を負った男に石川が職務質問を始めたが、彼は押し黙ったままだった。そして石川が一瞬目を逸らした隙を狙って逃げ出したのだ。男は石川を振り切るために線路を横切ろうとしたが、石に足を取られ転び迫ってきた特急に撥ねられてしまった。

新橋署の加藤刑事は、津川警部補に捜査状況を報告した。午前6時頃に築地で不審尋問を行ったところ、一人の男が引っ掛かった。男は死んだ舟木と取引をした仲間の一人と思われる銀次郎であることがわかった。彼は銀座で行われた的屋の一斉取締りの際に進駐軍のレッテルを貼った偽物の石鹸を売っていたことがわかり逮捕された。最近は的屋を辞めて酒場のボーイとして働いていたが、加藤は事件との関わりが強いと言った。その話を聞いた津川は、事件は根深いと感じていた。

石川は自分を責め、僕が追い掛けさえしなければあの男は死なずに済んだんだと言った。一体それが死に値する程の罪だったのか。それを聞いた山口は、あいつが死んだのは単なるアクシデントだ、あくまで偶然さとかばった。しかし石川の心は晴れなかった。

屋台的映画館
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青の炎

  • posted at:2005-12-07
  • written by:砂月(すなつき)
あおのほのお
「青の炎」製作委員会(角川書店=アスミックエース エンタテインメント=ジェイ・ストーム=東宝=博報堂=東芝=アップフロントグループ)
配給:東宝
製作年:2003年
公開日:2003年3月15日
監督:蜷川幸雄
製作総指揮:角川歴彦
企画:江川信也
製作:椎名保 藤島ジュリーK 島谷能成 安永義郎 加藤鉄也 山崎直樹
プロデューサー:椿宜和 道祖土健
ラインプロデューサー:藪下隆
原作:貴志祐介
脚本:蜷川幸雄 宮脇卓也
音楽:東儀秀樹
音楽プロデューサー:小野寺重之
撮影:藤石修
照明:渡辺三雄
美術:中澤克巳
録音:中村淳
編集:川島章正
装飾:大光寺康
スクリプター:奥平治美
音響効果:柴崎憲治 北田雅也
助監督:萩原孝昭
製作担当:小林茂広
プロデューサー補:増田悟司 高木治男
制作:トスカドメイン
出演:二宮和也 松浦亜弥 秋吉久美子 山本寛斎 鈴木杏
ビスタサイズ カラー 116分

鎌倉の由比ケ浜高校に通う17歳の櫛森秀一はいつもあの男のことばかり考えていた。あいつをどうやって家から追い出すか。秀一は美しい母・友子や明るい妹の遥香とともに楽しい生活を送っていたが、そこに平和を乱す闖入者が現れた。それは十年前に友子と再婚しすぐに別れた男・曾根隆司だった。曾根は働きもせずに二階に篭り、酒が必要なときだけ降りてくるのだ。家族を自分の手で守らなければならないと考えていた秀一は、今何をすべきかを思案した。そこで彼は曾根との離婚調停に尽力した弁護士・加納雅志に相談を持ちかけた。秀一の父は彼が小さいころに交通事故で亡くなった。その後、友子は感じの良い曾根と知り合い再婚したが、それが全ての始まりだった。実際に生活を始めると曾根は本性を現し、だらしのない男へと変貌して行った。そして昼間から酒を飲み、時には友子や秀一に暴力を振るうようになったのだ。友子は、いつか秀一が曾根に殺されてしまうのではないかと心配になり離婚を決意したのだった。帰宅した秀一は友子に弁護士に会ったことを話した。秀一は、曾根を家から追い出すには友子が訴えでなければならないことを説明したが、彼女はもう少し考えると言って答えをはぐらかした。その様子を見た秀一は、母が曾根とやり直したいのではないかと考えるようになった。

ある夜、遥香の叫び声が聞こえると秀一は金属バットを持って部屋を飛び出した。遥香は曾根に腕を掴まれていたのだ。秀一は、遥香に手を出すなと叫んでバットを振りかざした。だが曾根はそれを物ともせずに近づいてきた。秀一がバットを振り下ろそうとしたとき、抱きついて止めたのは遥香だった。帰宅した友子は騒動に驚き、秀一の側に駆け寄った。そして彼のバットを取り上げると、曾根の気を静めるために金を渡した。友子は秀一の部屋で心の中を打ち明けた。彼女も曾根がいつまでも家に居座ることに賛成ではなかったが、それにはひとつの問題があった。遥香は友子の子供ではなく曾根の連れ子だった。十年前に離婚が成立したとき、友子と秀一は籍を抜いた。友子は遥香を養子として迎え入れようと考えたが、正式な手続きを取るには父親の承諾が必要になることを弁護士に言われたのだった。来年の春になれば遥香は15歳になる。そうなれば曾根の意思とは関係なく彼女は櫛森家のひとりとして暮らして行けるのだ。友子はもう少しだけ我慢して欲しいと懇願した。だが早く排除しなければ家族が壊れてしまうと考えていた秀一は、曾根を殺害する計画を立てた。

屋台的映画館

海女の化物屋敷

  • posted at:2005-09-21
  • written by:砂月(すなつき)
あまのばけものやしき
新東宝
配給:新東宝
製作年:1959年
公開日:1959年7月4日
監督:曲谷守平
製作:大蔵貢
原案:葭原幸造
脚本:杉本彰 赤司直
企画:小野沢寛
撮影:岡戸嘉外
音楽:長瀬貞夫
美術:宇寿山武夫
照明:関川次郎
録音:村山絢二
助監督:橋田寿久年
編集:神島帰美
製作主任:川口倫二
出演:三原葉子 瀬戸麗子 万里昌代 沼田曜一 菅原文太
シネマスコープ モノクロ 82分

仁木恭子が小さな海女部落へ来たのは、大学時代の親友・青山由美から不思議な手紙を貰ったからだった。青山家は代々青磯浜きっての資産家で、由美は広大な屋敷で雇い人たちと寂しく暮らしていた。手紙には彼女の身の回りに起こる不可思議な出来事がしたためられていた。屋敷を訪ねた恭子に由美は怖くて死にそうだと言った。由美は、青山家は呪われていると恭子に言った。学生時代に父親が自殺すると、まもなく母親が発狂して息を引き取った。漁師の兄・史郎は一年前に嵐で命を落とし、ショックを受けた兄嫁・ワカは井戸へ飛び込んで自殺した。その日の海は荒れていたが、史郎は今日みたいな日は大漁なんだと言ってワカの反対を押し切り漁に出た。由美も言い出したら聞かない兄の性格を知っていたため、止めようとはしなかった。その夜、史郎は帰って来なかった。ワカは、おまえが殺したんだと由美を責めると発狂して部屋に閉じこもるようになった。ある日、部屋から漏れる呻き声に気付いた由美は悶え苦しむワカを発見した。ワカは全身血塗れになっていた。そして死んで呪ってやると言いながら立ち上がると庭に向かって歩き始めた。恐怖で動けない由美は、大きな水の音と女の叫び声を聞いた。それ以来、彼女は幻聴に悩まされワカの幽霊を見るようになった。恭子は、史郎が死んだのはあなたのせいではないし、幽霊を見るのは気にし過ぎるからだと励ました。彼女は当分の間、この家で由美の様子を見守ることにした。

恭子は休暇を使って青磯海岸に来ていた。彼女は恋人の野々宮刑事に宛ててこれまでに起きた出来事を克明に書いた手紙を出した。その手紙には幽霊が黒真珠のネックレスをしていることが書かれてあり、被害者の胃から黒真珠が出てきた殺人事件を思い出した野々宮は何か関連があるのではないかと調査を始めた。江戸川で発見された女性の死体は重い物で顔を潰されていた。身元を特定する手掛かりがないその死体は、長い間東京湾を漂流して江戸川に流れ着いたのではないかと考えられていた。

青山家の漁場で働く海女たちの間では屋敷にワカの幽霊が出るという話題で持ち切りだったが、妹・加代は皆を激しく叱った。漁場へ向かった加代たちは、先に来ていた伊丹万兵衛が仕切る海女たちと対立した。青磯の掟で禁漁区には近づいてはいけないことになっていたが、加代は海洋大学の教授・水木博士と助手の日比野から依頼された近海の漁場調査のために潜ったのだ。万兵衛は、由美に若い女手一つでやっていくのは無理だから漁場を譲るように言ったが、彼女は断固として拒否した。その日、屋敷の庭で飼っていた魚が死んだ。

屋台的映画館

アンドロメディア

  • posted at:2005-09-11
  • written by:砂月(すなつき)
あんどろめでぃあ
TBS=ライジングプロダクション
配給:松竹
製作年:1998年
公開日:1998年7月11日
監督:三池崇史
製作:児玉守弘 平哲夫
エグゼクティブプロデューサー:滝本裕雄 春日たかし 稲葉貢一
プロデュース:濱名一哉 平野隆
プロデューサー:中澤敏明 中西誠
宣伝プロデューサー:間瀬泰宏 小林昭朗
制作プロデューサー:西村大志 佐藤敏宏 井上文雄
原作:渡辺浩弐
脚本:NAKA雅MURA 江良至
音楽プロデューサー:伊秩弘将
音楽プロデューサー補:水島康貴
音楽協力:遠藤浩二
主題歌:「ALIVE」SPEED
挿入歌:「Feelin' Good-It's PARADISE-」DA PUMP
撮影:山本英夫
美術:稲垣尚夫 石毛朗
照明:豊見山明長
録音・整音:中村淳
編集:島村泰司
音響効果:柴崎憲治
助監督:加藤文明 桜井雅彦
スクリプター:柳沼由加里
製作担当:芳川透 朝比奈真一
VFXスーパーバイザー:曽利文彦
VFXプロデューサー:坂美佐子
CGディレクター:小畑正好
CGデザイン:竹内敦志
出演:島袋寛子 原田健二 今井絵理子 上原多香子 新垣仁絵
アメリカンビスタ カラー 110分

高校1年の人見舞は幼なじみのユウのことを中学の頃から意識し始めていた。だがユウはあえて別々の高校を選んだのだった。二人の関係が変わって行くのではないかと不安がった舞に、ユウは人として変わって行くかもしれないが、子供のときに遊んだ砂浜の桜の樹のように変わらないものもきっとあるはずだと言った。桜の樹の下でキスをしたその日の夜、舞はユウと別れた直後に何者かによってひき逃げされた。悲しみに暮れる舞の父・俊彦は、越えてはならない神の領域を侵す決心をした。彼は天才科学者で、完成させたばかりのプログラムを舞に使用することにした。それは人間の脳をそのままコンピューターに移植するという画期的なシステムだった。俊彦は愛する娘のボディーデータの入力を生前から始めており、最後のプログラムの完成で舞はAIとしてコンピューター上に蘇生した。このプログラムを作り出すきっかけとなったのは妻の死だった。写真やビデオの延長線ではなく脳をコピーして魂のアルバムを作ることは出来ないかと考えたのだ。

舞の死が俊彦の口から直接伝えられたのは、ユウの他に友人の洋子とリカ、そしてメール友達のナオだった。その夜、学校に潜り込んでインターネット研究会の部室に篭ったユウは、寂しさのあまりスーパーコンピューター・イコンに「MAI」と何度も打ち込んで実行キーを押した。すると「THE SEALED DOOR」という画面に変わりパスワードを要求してきた。ユウが「MAI」と打ち込むと、あるプログラムが作動し始めたのだった。それを見て驚いたのは見回りに来た教師の合田だった。合田は、これが使用禁止となっている「開かずの間」という名のプログラムで、それを作ったのは高校始まって以来の天才ハッカー・高中サトシだと説明した。高中は卒業後いきなりマサチューセッツ工科大学に進学し、それからわずか3年で工学博士号を取得した。 部室に置かれたイコンも高中が自作したものだった。彼は舞の義理の兄で、母を殺したのは俊彦だと信じて疑わなかった。

俊彦はデジタルウェア社で自我を持った電脳世界の生命体を開発していた。世界征服を企む会長のザッカーは、俊彦が独自に開発した記憶を移植するためのプログラムを手に入れるために、部下の高中ハッキングを命じたが打ち破ることは出来なかった。すると今度は黒澤に実力行使を命じたのだった。屋敷に侵入した黒澤は俊彦に銃弾を浴びせたが、外の様子に気付いたAIは俊彦のパソコンからインターネット世界に逃げ出したのだった。膨大な情報の波に揉まれる彼女がたどり着いたのはイコンだった。ユウが家に帰ろうとすると、誰かがパソコンの中から呼びかける声が聞こえた。モニターに映る少女の姿を見て驚くユウに、AIは自分が現実世界にいた舞をコピーして作られた存在であることを説明した。AIは舞の思い出の断片を繋ぎ合わせて記憶を形成していたが、二人が桜の樹の下でキスをしたことをAIは知らなかった。お前とキスをしたことを覚えていないのかとユウがしつこく尋ねると、AIは「舞じゃないもん」と腹立たしげに答えた。

屋台的映画館

遊び

  • posted at:2005-08-13
  • written by:砂月(すなつき)
あそび
大映
配給:ダイニチ映配
製作年:1971年
公開日:1971年9月4日 併映「夜の診察室」
監督:増村保造
企画:藤井浩明
原作:野坂昭如
脚本:今子正義 伊藤昌洋
潤色:増村保造
撮影:小林節雄
音楽:渡辺岳夫
美術:間野重雄
録音:須田武雄
照明:渡辺長治
編集:中静達治
助監督:崎山周
製作主任:薮本和男
現像:東京現像所
出演:関根恵子 内田朝雄 杉山とく子 小峯美栄子 大門正明
アメリカンビスタ カラー 92分

少女が電気のパーツ工場で働くことになったのは、家庭の事情からだった。白ナンバーのダンプカーで砂利を運搬していた彼女の父は人身事故を起こしてしまい、運転時に飲酒していたことがわかると会社は全責任を父に押してつけたのだった。それ以来つましくも幸せだった生活は一変した。カリエスで寝込む少女の姉の治療費は母の造花作りで賄っていたが、さらに発生した被害者に対する毎月の治療費と慰謝料が家計に重く圧し掛かったのだ。それ以来、飲んだくれるようになった父は作業場の水溜りに落ち込んで死んだ。一家には多額の借金が残され、少女は中学を卒業するとその返済のために働きに出されたのだった。

少女の母は度々工場を訪れた。娘から金をせびり取るためだった。家族思いの少女は好きなことを我慢し食費を切り詰めて給料の三分の二を仕送りしていたが、そんなことお構いなしだった。母の殺し文句は「首を吊って死ぬ」だったが、少女は勇気を出して断わった。ある日、以前この工場で働いていたヨシ子が社員寮にやってきた。ブランド品を身にまとうヨシ子はキャバレーのホステスとして働いているが、ライン作業で行われる仕事を批判すると、若い時は短いのだから外で稼ぐべきだと言った。彼女は連れて来たマネジャーを部屋に招き入れたが、要は新人の勧誘だった。マネージャーは工員たちに名刺を渡した。

工場を早退した少女は雑貨屋の店先で電話帳を捲っていたが、その様子に気付いた少年が話しかけてきた。少年は、俺が見つけてやるよと電話帳を取り上げると、ヨシ子の名前を熱心に探した。だが何処にも載っていなかった。少女は、ホステス暮らしはここと比べれば天国だというヨシ子の言葉が忘れられなかった。ヨシ子がキャバレーなどを経営しているマルタマ会館に勤めていることを知った少年は、従業員が出勤するには時間が早いからそれまで付き合って欲しいと言った。少年は十九歳、少女より二つ上だった。おでんの屋台を引いて商売する少年の母は飲んだくれで、愛想をつかした父が蒸発してからは寂しくなると男を漁った。そんなどうしようもない母を少年は心から愛していた。ある夜、三人のヤクザに因縁をつけられた母を守るために少年は殴られ続けた。その度胸に感心した一人は、俺のところへ来れば面倒を見てやると言った。少年は勤めていた印刷屋を辞めヤクザの道に足を踏み入れたのだった。少年はスケコマシに成功した少女を兄貴に献上しようと考えていたが、そうとは知らない少女は彼の優しさに心を奪われていた。

屋台的映画館

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