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海女の化物屋敷

  • posted at:2008-03-21
  • written by:砂月(すなつき)
あまのばけものやしき
新東宝
配給:新東宝
製作年:1959年
公開日:1959年7月4日
監督:曲谷守平
製作:大蔵貢
原案:葭原幸造
脚本:杉本彰 赤司直
企画:小野沢寛
撮影:岡戸嘉外
音楽:長瀬貞夫
美術:宇寿山武夫
照明:関川次郎
録音:村山絢二
助監督:橋田寿久年
編集:神島帰美
製作主任:川口倫二
出演:三原葉子 瀬戸麗子 万里昌代 沼田曜一 菅原文太
シネマスコープ モノクロ 82分

仁木恭子が小さな海女部落へ来たのは大学時代の親友・青山由美から不思議な手紙を貰ったからだった。青山家は代々青磯浜きっての資産家で、由美は広大な屋敷で雇い人たちと寂しく暮らしていた。手紙には彼女の身の回りに起こる不可思議な出来事がしたためられていた。屋敷を訪ねた恭子に由美は怖くて死にそうだと言った。由美は、青山家は呪われていると恭子に言った。学生時代に父親が自殺すると、まもなく母親が発狂して息を引き取った。漁師の兄・史郎は一年前に嵐で命を落とし、ショックを受けた兄嫁・ワカは井戸へ飛び込んで自殺した。その日の海は荒れていたが、史郎は今日みたいな日は大漁なんだと言ってワカの反対を押し切り漁に出た。由美も言い出したら聞かない兄の性格を知っていたため、止めようとはしなかった。その夜、史郎は帰って来なかった。ワカは、おまえが殺したんだと由美を責めると発狂して部屋に閉じこもるようになった。ある日、部屋から漏れる呻き声に気付いた由美は悶え苦しむワカを発見した。ワカは全身血塗れになっていた。そして死んで呪ってやると言いながら立ち上がると庭に向かって歩き始めた。恐怖で動けない由美は、大きな水の音と女の叫び声を聞いた。それ以来、彼女は幻聴に悩まされワカの幽霊を見るようになった。恭子は、史郎が死んだのはあなたのせいではないし、幽霊を見るのは気にし過ぎるからだと励ました。彼女は当分の間、この家で由美の様子を見守ることにした。

恭子は休暇を使って青磯海岸に来ていた。彼女は恋人の野々宮刑事に宛ててこれまでに起きた出来事を克明に書いた手紙を出した。その手紙には幽霊が黒真珠のネックレスをしていることが書かれてあり、被害者の胃から黒真珠が出てきた殺人事件を思い出した野々宮は何か関連があるのではないかと調査を始めた。江戸川で発見された女性の死体は重い物で顔を潰されていた。身元を特定する手掛かりがないその死体は、長い間東京湾を漂流して江戸川に流れ着いたのではないかと考えられていた。

青山家の漁場で働く海女たちの間では屋敷にワカの幽霊が出るという話題で持ち切りだったが、妹・加代は皆を激しく叱った。漁場へ向かった加代たちは、先に来ていた伊丹万兵衛が仕切る海女たちと対立した。青磯の掟で禁漁区には近づいてはいけないことになっていたが、加代は海洋大学の教授・水木博士と助手の日比野から依頼された近海の漁場調査のために潜ったのだ。万兵衛は、由美に若い女手一つでやっていくのは無理だから漁場を譲るように言ったが、彼女は断固として拒否した。その日、屋敷の庭で飼っていた魚が死んだ。

屋台的映画館
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アンドロメディア

  • posted at:2008-03-03
  • written by:砂月(すなつき)
あんどろめでぃあ
TBS=ライジングプロダクション
配給:松竹
製作年:1998年
公開日:1998年7月11日
監督:三池崇史
製作:児玉守弘 平哲夫
エグゼクティブプロデューサー:滝本裕雄 春日たかし 稲葉貢一
プロデュース:濱名一哉 平野隆
プロデューサー:中澤敏明 中西誠
宣伝プロデューサー:間瀬泰宏 小林昭朗
制作プロデューサー:西村大志 佐藤敏宏 井上文雄
原作:渡辺浩弐
脚本:NAKA雅MURA 江良至
音楽プロデューサー:伊秩弘将
音楽プロデューサー補:水島康貴
音楽協力:遠藤浩二
主題歌:「ALIVE」SPEED
挿入歌:「Feelin’ Good-It’s PARADISE-」DA PUMP
撮影:山本英夫
美術:稲垣尚夫 石毛朗
照明:豊見山明長
録音・整音:中村淳
編集:島村泰司
音響効果:柴崎憲治
助監督:加藤文明 桜井雅彦
スクリプター:柳沼由加里
製作担当:芳川透 朝比奈真一
VFXスーパーバイザー:曽利文彦
VFXプロデューサー:坂美佐子
CGディレクター:小畑正好
CGデザイン:竹内敦志
出演:島袋寛子 原田健二 今井絵理子 上原多香子 新垣仁絵
アメリカンビスタ カラー 110分

高校1年生の人見舞は幼なじみのユウのことを中学の頃から意識し始めていた。だがユウはあえて別々の高校を選んだのだった。二人の関係が変わって行くのではないかと不安がった舞に、ユウは人として変わって行くかもしれないが、子供のときに遊んだ砂浜の桜の樹のように変わらないものもきっとあるはずだと言った。桜の樹の下でキスをしたその日の夜、舞はユウと別れた直後に何者かによってひき逃げされた。悲しみに暮れる舞の父・俊彦は、越えてはならない神の領域を侵す決心をした。彼は天才科学者で、完成させたばかりのプログラムを舞に使用することにした。それは人間の脳をそのままコンピューターに移植するという画期的なシステムだった。俊彦は愛する娘のボディーデータの入力を生前から始めており、最後のプログラムの完成で舞はAIとしてコンピューター上に蘇生した。このプログラムを作り出すきっかけとなったのは妻の死だった。写真やビデオの延長線ではなく脳をコピーして魂のアルバムを作ることは出来ないかと考えたのだ。

舞の死が俊彦の口から直接伝えられたのは、ユウの他に友人の洋子とリカ、そしてメール友達のナオだった。その夜、学校に潜り込んでインターネット研究会の部室に篭ったユウは、寂しさのあまりスーパーコンピューター・イコンに「MAI」と何度も打ち込んで実行キーを押した。すると「THE SEALED DOOR」という画面に変わりパスワードを要求してきた。ユウが「MAI」と打ち込むと、あるプログラムが作動し始めたのだった。それを見て驚いたのは見回りに来た教師の合田だった。合田は、これが使用禁止となっている「開かずの間」という名のプログラムで、それを作ったのは高校始まって以来の天才ハッカー・高中サトシだと説明した。高中は卒業後いきなりマサチューセッツ工科大学に進学し、それからわずか3年で工学博士号を取得した。 部室に置かれたイコンも高中が自作したものだった。彼は舞の義理の兄で、母を殺したのは俊彦だと信じて疑わなかった。

俊彦はデジタルウェア社で自我を持った電脳世界の生命体を開発していた。世界征服を企む会長のザッカーは、俊彦が独自に開発した記憶を移植するためのプログラムを手に入れるために、部下の高中ハッキングを命じたが打ち破ることは出来なかった。すると今度は黒澤に実力行使を命じたのだった。屋敷に侵入した黒澤は俊彦に銃弾を浴びせたが、外の様子に気付いたAIは俊彦のパソコンからインターネット世界に逃げ出したのだった。膨大な情報の波に揉まれる彼女がたどり着いたのはイコンだった。ユウが家に帰ろうとすると、誰かがパソコンの中から呼びかける声が聞こえた。モニターに映る少女の姿を見て驚くユウに、AIは自分が現実世界にいた舞をコピーして作られた存在であることを説明した。AIは舞の思い出の断片を繋ぎ合わせて記憶を形成していたが、二人が桜の樹の下でキスをしたことをAIは知らなかった。お前とキスをしたことを覚えていないのかとユウがしつこく尋ねると、AIは「舞じゃないもん」と腹立たしげに答えた。

屋台的映画館

遊び

  • posted at:2007-08-13
  • written by:砂月(すなつき)
あそび
大映
配給:ダイニチ映配
製作年:1971年
公開日:1971年9月4日 併映「夜の診察室」
監督:増村保造
企画:藤井浩明
原作:野坂昭如
脚本:今子正義 伊藤昌洋
潤色:増村保造
撮影:小林節雄
音楽:渡辺岳夫
美術:間野重雄
録音:須田武雄
照明:渡辺長治
編集:中静達治
助監督:崎山周
製作主任:薮本和男
現像:東京現像所
出演:関根恵子 内田朝雄 杉山とく子 小峯美栄子 大門正明
アメリカンビスタ カラー 92分

少女が電気のパーツ工場で働くことになったのは、家庭の事情からだった。白ナンバーのダンプカーで砂利を運搬していた彼女の父は人身事故を起こしてしまい、運転時に飲酒していたことがわかると会社は全責任を父に押してつけたのだった。それ以来つましくも幸せだった生活は一変した。カリエスで寝込む少女の姉の治療費は母の造花作りで賄っていたが、さらに発生した被害者に対する毎月の治療費と慰謝料が家計に重く圧し掛かったのだ。それ以来、飲んだくれるようになった父は作業場の水溜りに落ち込んで死んだ。一家には多額の借金が残され、少女は中学を卒業するとその返済のために働きに出されたのだった。

少女の母は度々工場を訪れた。娘から金をせびり取るためだった。家族思いの少女は好きなことを我慢し食費を切り詰めて給料の三分の二を仕送りしていたが、そんなことお構いなしだった。母の殺し文句は「首を吊って死ぬ」だったが、少女は勇気を出して断わった。ある日、以前この工場で働いていたヨシ子が社員寮にやってきた。ブランド品を身にまとうヨシ子はキャバレーのホステスとして働いているが、ライン作業で行われる仕事を批判すると、若い時は短いのだから外で稼ぐべきだと言った。彼女は連れて来たマネジャーを部屋に招き入れたが、要は新人の勧誘だった。マネージャーは工員たちに名刺を渡した。

工場を早退した少女は雑貨屋の店先で電話帳を捲っていたが、その様子に気付いた少年が話しかけてきた。少年は、俺が見つけてやるよと電話帳を取り上げると、ヨシ子の名前を熱心に探した。だが何処にも載っていなかった。少女は、ホステス暮らしはここと比べれば天国だというヨシ子の言葉が忘れられなかった。ヨシ子がキャバレーなどを経営しているマルタマ会館に勤めていることを知った少年は、従業員が出勤するには時間が早いからそれまで付き合って欲しいと言った。少年は十九歳、少女より二つ上だった。おでんの屋台を引いて商売する少年の母は飲んだくれで、愛想をつかした父が蒸発してからは寂しくなると男を漁った。そんなどうしようもない母を少年は心から愛していた。ある夜、三人のヤクザに因縁をつけられた母を守るために少年は殴られ続けた。その度胸に感心した一人は、俺のところへ来れば面倒を見てやると言った。少年は勤めていた印刷屋を辞めヤクザの道に足を踏み入れたのだった。少年はスケコマシに成功した少女を兄貴に献上しようと考えていたが、そうとは知らない少女は彼の優しさに心を奪われていた。

屋台的映画館

嗚呼!おんなたち 猥歌

  • posted at:2007-04-24
  • written by:砂月(すなつき)
ああおんなたちわいか
にっかつ
配給:にっかつ
製作年:1981年
公開日:1981年10月23日 併映「悪女軍団」
監督:神代辰巳
プロデューサー:三浦朗
脚本:荒井晴彦 神代辰巳
撮影:山崎善弘
美術:渡辺平八郎
照明:加藤松作
録音:橋本文雄
選曲:小野寺修
挿入歌:「きめてやる今夜」内田裕也
・・・:「コミック雑誌なんかいらない」内田裕也
・・・:「ONE NIGHT ララバイ」内田裕也
・・・:「パンク・パンク・パンク」内田裕也
・・・:「俺は最低な奴さ」内田裕也
・・・:「タレントロボット」アナーキー
・・・:「ローリング・オン・ザ・ロード」萩原健一 沢田研二
編集:鈴木晄
助監督:加藤文彦
色彩計測:高瀬比呂志
現像:東洋現像所
製作担当者:栗原啓祐
写真提供:週刊平凡
技斗:高瀬将嗣
出演:角ゆり子 中村れい子 内田裕也 絵沢萠子 太田あや子
シネマスコープ カラー 82分

妻・恵子に愛想をつかされた売れないロック歌手・田川ジョージは、今はソープランド嬢で愛人の佳江のヒモ同然となって暮らしていた。いつまでも煮え切らないジョージに佳江は籍を入れて欲しいとせがんだが、彼は首を縦に振ろうとはしなかった。ヒット曲を飛ばしたら絶対に捨てられると信じていた佳江はジョージの態度にヤケを起こし彼が運転する車のハンドルを掴んだ。道路を飛び出した白い車は横転し、大破した。二人は病院に担ぎ込まれたが、佳江が重傷だったのに対しジョージは奇跡的にかすり傷で済んだ。

ジョージは演歌歌手のように地方のレコード店を回ることに反対だったが、マネージャーのユタカに言い包められて新曲のキャンペーンを行うことになった。彼はくぬぎ楽器の店頭で「ONE NIGHT ララバイ」を歌ったが、レコードは一枚も売れなかった。キャバレーで歌っていても野次ばかりで相手にされなかった。そこで持ち歌を取りやめて「与作」を歌ったが、客の態度に怒りが爆発した。ジョージとユタカは大立ち回りを繰り広げ、客四人を殴り倒した。

佳江は退院をしたが、ジョージの洗濯物の中から電話番号が記されたメモを見つけ激怒した。その番号の主は、彼女が眠る病室でジョージが犯した看護師の羊子だった。住所を突き止めた佳江は部屋に上がりこみ、彼は自分のものだと主張した。一方、羊子も負けじと応戦した。取っ組み合いをした結果、お互いが苦労していることがわかり二人の間に奇妙な友情が芽生えた。

ステージでの過激なパフォーマンスが受け、ジョージの新曲は有線放送の29位にランクされた。喜びに浸るジョージは控え室にいた一美をファンだと思い込み犯した。ところが彼女はユタカの恋人だった。ジョージはユタカに自分を殴れと言ったが、苦楽をともにしてきた彼に手を出すことは出来ず怒りの矛先は一美に向いた。お前に隙がなければこんなことにならないんだとユタカに言われた一美は、彼にもう一度認めてもらうためにジョージを告訴した。この事態はスターダムにのし上がろうとしていたジョージにとって致命的だった。告訴を取り下げるようにと土下座するユタカに一美は言った。「あの人と私とどっちが大事なの?」。

屋台的映画館

あきれた娘たち

  • posted at:2007-03-14
  • written by:砂月(すなつき)
あきれたむすめたち
新東宝
配給:新東宝
製作年:1949年
公開日:1949年10月10日
監督:斎藤寅次郎
製作:伊藤基彦
原作:阿木翁助
脚本:八住利雄
撮影:友成達雄
音楽:上原げんと
作詞:サトウハチロー
美術:加藤雅俊
録音:沼田春雄
照明:秋山清幸
編集:後藤敏男
助監督:毛利正樹
製作主任:鈴木義久
出演:柳家金語楼 花菱アチャコ 月丘千秋 久我美子 千石規子
スタンダード モノクロ 83分

不二銀行の雑務係をしている泉山金太郎は、戦時中の国策である「生めよ増やせよ」が祟って今では12人の子持ちになっていた。子供たちの食欲は旺盛で、貧乏所帯はさらに生活が困窮して行った。家庭内では兄弟ゲンカが日常茶飯事であることから金太郎は頭を痛めていた。

金太郎は銀行から仕事ぶりを評価され、本店への現金運搬を任されていた。夕方はいつもリュックを背負って運ぶのだが、その日は数人の暴漢に待ち伏せされた。金太郎はいきなり男たちに取り囲まれると腹を一発殴られ、リュックを奪われてしまった。次男・二郎が父親に会いに銀行の通用口へ行くと、そこには知らない係員が立っていた。二郎はその男と話すうちに金太郎が勤めを辞めたことを知った。安月給で頭でも割られちゃ敵わないと急に嫌気が差したのだ。退職金を貰った金太郎は、妻・おみよと儲かる商売の相談をしていた。すると日頃顔を出さない子供たちが噂を聞きつけて二人の周りに集まり出した。離婚して三人の子供を養う長女・初江は、文房具屋を始めるのにいい物権が見つかったから資本金を出して欲しいと言い出した。二郎は宿直の晩に学校のガラスを割られ、責任を負うためにお金が必要だと言った。タクシー会社に勤める三女・留子は、自動車事故を起こし弁償のためのお金がいると言った。

子供たちに退職金をあらかた持って行かれた金太郎は、なけなしの資金でアイスキャンデー屋を始めた。公園でアイスキャンデーを売り歩く金太郎は、少年たちと草野球に興じる見知った男を発見した。それは長男・一郎だった。一郎が勤めていた会社はひと月前に閉鎖されたが、妻には黙って職探しをしていた。毎日仕事へ行くふりをして出かけていたのだ。金太郎には扶養家族が6人いる一郎の気持ちが痛いほどわかった。

屋台的映画館

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