新東宝
配給:新東宝
製作年:1953年
公開日:1953年7月7日
監督:佐伯幸三
製作:杉原貞雄
原作:あおいき・くらぶ
脚本:笠原良三 淀橋太郎 中田竜雄
撮影:平野好美
照明:小山正治
録音:鈴木勇
美術:鳥井塚誠一
音楽:服部正
助監督:瀬川昌治
編集:笠間秀敏
特殊技術:新東宝特殊技術
製作主任:加島誠哉
主題歌:「名探偵アジャパー氏」伴淳三郎 泉友子
・・・:「不思議なブルース」伴淳三郎 泉友子
出演:伴淳三郎 柳家金語楼 古川緑波 横山エンタツ 清川虹子
スタンダード モノクロ 99分
ある嵐の夜、小杉刑務所から残忍かつ獰猛な死刑囚・ダバオの狼が脱走した。直ちに全国に指名手配させたがその後の足取りは掴めていなかった。その男は強盗殺人の前科七犯の凶悪犯で最近死刑の最終判決を受けたばかりだったが、刑の執行直前に脱獄したのだ。そのニュースを自宅のラジオで聞いていた山並卓造は気が気ではなかった。一方、ダバオの狼は仲間のアジトに身を隠していた。彼が脱獄した理由は仲間を裏切った山並に復讐するためだった。新聞を読んでいたダバオの狼ははある記事が気になった。それは整形外科医の大家である荘田亮輔博士が顔の変貌手術に成功したというものだった。そこで彼は仲間に荘田の誘拐を命じた。
阿地弥八探偵事務所に二人の婦人が訪ねてきたが、それは荘田の妻の民江と娘の信子だった。荘田が診察中に突然いなくなり、「急用でしばらく留守にするが心配するな」と書いた手紙がを机の上に置かれているのを看護師が見つけたのだ。只事ではないと考え探偵に調査を依頼することにしたのだが、民江は阿地の風貌を見て信用出来ないと感じ部屋を出て行った。信子の案内で阿地と助手の五味章太が荘田医院にやってくると、民江は別の探偵の工藤常子を雇っていたのだ。それなら両先生に手伝ってもらえばいいと信子が提案するが、先に手柄を挙げたい常子はきっぱりと断った。そして荘田の机の引き出しの中から白菊という店のマッチ箱を見つけると、これで事件が解決したようなものだと勝ち誇った。常子が夫で助手の大五郎とともに引き上げると阿地は無念に思ったが、ふと棚に目をやると何かのバッジがあることに気づいた。それを信子に見せると今まで見たことがないと言った。それが荘田の物でないとなると誘拐犯の物か。阿地は思わぬ証拠物件を見つけた。
屋台的映画館
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