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ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ

  • posted at:2011-05-08
  • written by:砂月(すなつき)
らいあーげーむざふぁいなるすてーじ
フジテレビジョン=集英社=東宝=FNS27社
配給:東宝
製作年:2009年
公開日:2010年3月6日
監督:松山博昭
製作:亀山千広 鳥嶋和彦 島谷能成
製作統括:石原隆 和田行
プロデューサー:宮川朋之 瀬田裕幸 古郡真也
アソシエイトプロデューサー:志牟田徹 東康之
原作:甲斐谷忍
脚本:黒岩勉 岡田道尚
音楽:中田ヤスタカ
主題歌:「Stay with You」capsule
・・・:「Love or Lies」capsule
撮影:宮田伸
照明:森泉英男
録音:武進
美術:関口保幸
デザイン:坪田幸之
美術進行:平川泰光
編集:平川正治
CG:笹生宗慶
選曲:泉清二
監督補:長瀬国博
製作担当:白石治
製作プロダクション:FILM
出演:戸田恵梨香 松田翔太 田辺誠一 鈴木浩介 荒川良々
アメリカンビスタ カラー 133分

バカがつくほど正直な女子大生の神埼直は、自宅に届いた「LGT事務局」からの小包を不用意に開けてしまったために、欲望にまみれたプレイヤーたちが対戦相手を騙してマネーを奪い合う「ライアーゲーム」に自動的に登録されてしまった。不本意ながらの参戦に落ち込む彼女を救ったのは、冷静な判断力と大胆な行動力を兼ね備えている天才詐欺師の秋山深一だった。勝てば大金を手にし、負ければ巨額の負債を抱え込むことになるこの危険なゲームの数々を、直は秋山とともに勝ち抜いて行った。そしてセミファイナル後半戦。秋山率いる光の国が勝利を収めたが、敵対し敗北した葛城リョウの本心を知った直は、金塊を彼女に渡して欲しいと秋山に懇願したのだ。その結果、ファイナルステージへ進出する人数が制限されることになり、直は辞退を申し出たのだった。「ライアーゲーム」潰滅の思いを秋山に託して。

平穏な日々に戻った直のもとに一通の封書が届いた。それは「ライアーゲーム ファイナルステージ」の案内状だった。彼女の自宅を訪れたLGT事務局員の谷村光男は、棄権者が出たことで権利が回ってきたことを説明し、このままでは秋山が負けると告げた。狼狽する直に谷村は、人同士が信じ合わなければ勝ち目のない次のゲームで秋山を救えるのは君だけだと言った。「あいつが信じられる人間は君しかいないんだから」。

直がLGT事務局員のエリーに案内された「GARDEN OF EDEN」という部屋がファイナルステージの会場だった。そこで行われるのは、旧約聖書の創世記をベースにした「エデンの園ゲーム」だった。 一人しか入ることの出来ない部屋で三種類のりんごのうち一つを選び、11人のプレイヤー全員がそのりんごについたプレートに名前の焼印を押して投票箱に入れると1ゲームが終了。それが13回繰り返される。投票されたりんごは機械で自動的に集計され、投票数が多い方が勝ちとなる。仮に同じ名前のものが二つ投票された場合、最初のりんごが有効となる。また書面などの制約によって投票を強制することは禁じられている。一回の投票タイムは1時間だが、全員が投票を終えた段階で終了となる。制限時間内に投票室に入らなかったプレイヤーはマイナス1億円のペナルティーが科され、一度入ったプレイヤーは次のゲームまで入ることが出来ない。多数派のプレイヤーには賞金1億円が与えられ、少数派はマイナス1億円となる。また、全員がゴールドまたはシルバーにそろって投票した場合はマイナス1億円となる。ゴールドとシルバーはいわゆる禁断の果実で、11人が真実の赤りんごに初回から投票すれば全員が13億円を手にしてゲームを終えることが出来る。だが赤をそろえようとしたときに禁断の果実に手を出した者がいると、赤に投票したプレイヤーにマイナス1億円が科される。逆に禁断の果実に投票した者には、ゴールド、シルバーに関わらず1億円が与えられる。さらにそれが一人だけだった場合は、ボーナスとして2億円が与えられる。だが真実の赤りんごが一人だけだった場合は、名前を公表した上で特別ペナルティーとしてマイナス10億円となる。そして負債が5億円に達したプレイヤーは、その時点で失楽園(エデンの園からの追放)となる。だが誰かがその負債を肩代わりすればゲームの続行が可能となる。セミファイナルまでに獲得したマネーがベースとなり、ゲーム終了時点でプラスであればその額を賞金として確定。マイナスであれば負債として確定される。獲得マネーがトップのプレイヤーが優勝となり、賞金50億円が与えられる。不正行為やルール違反などによってゲームの続行が不能になった場合、賞金は没収。そしてプレイヤー全員にマイナス10億円のペナルティーが科されゲームは終了となる。また50億円の分配を前提にゲームが進められることを防ぐため、ゲーム終了後のプレイヤー間でのマネーの移動は禁止される。

直にとってこのゲームは楽勝だった。何故ならば、プレイヤー全員がお互いを信じて赤いりんごを投票し続ければいいからだ。直は皆の前に出ると、今回の敵はLGT事務局なのだから50億円に惑わされずに真実のりんごを投票しませんかと提案した。するとサカマキマイが同調し、タケダユキナも最後くらい事務局にひと泡吹かせてやりたいと言った。現時点での賞金獲得トップは12億円であり、逆転は無理だと考える者もいたことから、13億円を確実に稼ぐことが最良の策だという意見でまとまった。全員の投票が終わり、第1ゲームが締め切られた。投票の結果は、ゴールドが3、シルバーが4、真実の赤りんごが4だった。

屋台的映画館
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ラヂオの時間

  • posted at:2007-10-26
  • written by:砂月(すなつき)
らじおのじかん
フジテレビジョン=東宝
配給:東宝
製作年:1997年
公開日:1997年11月8日
監督:三谷幸喜
製作:村上光一 高井英幸
エグゼクティブプロデューサー:松下千秋 増田久雄
プロデューサー:石原隆 佐倉寛二郎
アソシエイト・プロデューサー:空閑由美子 重岡由美子
原作:三谷幸喜と東京サンシャインボーイズ
脚本:三谷幸喜
企画:久板順一朗 島谷能成
撮影監督:高間賢治
キャメラオペレーター:戸澤潤一
音楽:服部隆之
美術:小川富美夫
照明:上保正道
録音:瀬川徹夫
編集:阿部浩英
スクリプター:杉山昌子
助監督:川原圭敬
製作担当:山口謙二
製作協力:プルミエ・インターナショナル
出演:唐沢寿明 鈴木京香 西村雅彦 戸田恵子 井上順
アメリカンビスタ カラー 104分

ラジオ弁天のスタジオでは、生放送のラジオドラマ「運命の女」のリハーサルが行われていた。初めて書いたシナリオが採用された主婦の鈴木みやこは、緊張しながらリハーサルの様子を見守っていた。「運命の女」は、熱海を舞台にしたパチンコ店で働く平凡な主婦と漁師の恋物語だった。プロデューサーの牛島龍彦は、ラジオドラマには無限の可能性があると考えていた。映像文化にはないラジオの良さを人々に再認識してもらうために、ラジオドラマの生放送という冒険に打って出たのだ。

主演女優・千本のっこのマネージャー・古川から牛島へ一本の電話が入った。のっこが演じる役の名前が気に入らないと言うのだ。以前、彼女は不倫騒動で世間を騒がせたが、その相手の妻の名前が律子だったのだ。牛島はみやこと相談し、気持ちよく演じることが出来るのなら彼女が希望する名前に変更してもいいという約束を取り付けた。のっこは旬は過ぎているがれっきとしたスターだったため、関係者は皆断ることが出来なかったのだ。結局、役名はメアリー・ジェーンとなった。一方、その話を聞いた相手役の浜村錠も黙っていなかった。寅造といういかにも日本人っぽい名前ではなく、外国人の名前にして欲しいと言い出したのだ。牛島は渋々了承し、舞台を熱海からニューヨークに変更することにした。固有名詞を変えるだけだから心配ない、その見通しの甘さが悲劇を呼んだ。

手直しは自分でやりたいとみやこは言ったが、辻褄が合わなくなった台本を短時間で修正することは不可能だった。ディレクターの工藤学は牛島に元に戻した方がいいと再三忠告したが、まずは編成部長の堀ノ内修司に相談してから決めると言って聞かなかった。堀ノ内はのっこと直接会い、パチンコ屋がニューヨークにはないという話から切り出したが、それならば華やかな職業にしたいと言い出し、裁判シーンがやりたいというわがままからメアリー・ジェーンは女弁護士となった。牛島は構成作家のバッキーに頼み込み、みやこに無許可で台本を修正することにした。その結果、メアリー・ジェーンはニューヨークで働くバリバリのキャリアウーマンという設定になっていた。漁師の名前が寅造からマイケル・ピーターとなり設定自体が変更されていることを知った浜村は、こんな馬鹿な話はないと吐き捨て帰ろうとした。牛島は5分だけ待って欲しいと頭を下げて推し止めたのだった。のっこに何を言っても無駄なことがわかっていた牛島にとって、この5分間はただの時間稼ぎでしかなかった。

浜村は戻ってきた牛島にさっきはすまなかったと詫びた。キャリアウーマンと村の漁師では釣り合いが取れないと考えていた浜村は、仕事を続ける条件としてマイケル・ピーターの職業はパイロットにしたいと提案したのだ。牛島は勘弁して欲しいと言ったが、女弁護士と言えばパイロットだと持論を曲げようとはしなかった。結局、牛島は折れ、その条件を飲むことにした。

屋台的映画館

ラフ

  • posted at:2007-08-08
  • written by:砂月(すなつき)
らふ
「ラフ」製作委員会(東宝=小学館=日本テレビ放送網=オー・エル・エム=IMJエンタテインメント)
配給:東宝
製作年:2006年
公開日:2006年8月26日
監督:大谷健太郎
製作:本間英行
プロデューサー:山中和成 久保田修
ラインプロデューサー:前田光治
キャスティングプロデューサー:城戸史朗
原作:あだち充
脚本:金子ありさ
撮影:北信康
企画:川村元気
音楽:服部隆之
主題歌:「ガラナ」スキマスイッチ
挿入歌:「ふれて未来を」スキマスイッチ
挿入歌:「全力少年」スキマスイッチ
挿入歌:「奏(かなで)」スキマスイッチ
スペシャル挿入歌:「君といつまでも」加山雄三
美術:都築雄二
編集:今井剛
照明:川辺隆之
録音:鶴巻仁
助監督:村上秀晃
製作担当:中尾和恵
出演:長澤まさみ 速水もこみち 阿部力 石田卓也 高橋真唯
アメリカンビスタ カラー 106分

競泳選手の大和圭介は、中学3年生のときに出場した日本選手権水泳競技大会の会場で見知らぬ女子生徒に「人殺し」と言われた。いきなり投げかけられたその言葉に圭介は衝撃を受けた。もちろん人を殺したことなんて一度もない。それ以来、彼の心のどこかにいつも引っかかっていた。その翌年の春、私立栄泉高校に入学した圭介は、上鷺寮で彼女と再会した。女子生徒の名前は二ノ宮亜美、同じ水泳部に所属する高飛び込みの選手だったのだ。それから亜美は、圭介の顔を見るたびに「人殺し」と言った。

上鷺寮には年一回春に行われる「一日デートの日」という伝統行事があった。その年に入寮した生徒がくじ引きを行い、その中から選出された男女の代表者がデートをすることができるのだ。この行事にはジンクスがあり、未だかつて成立したカップルは一組もなかった。これが「一日デートの日」という名前の所以なのだ。柔道部員の久米勝は当たりくじを引いたが、深い絶望におそわれていた。みんなに内緒で女子の様子を偵察した際、同じ柔道部員である田沼春子がくじ引きで当たったのを見てしまったからだ。彼女は重量級だった。デートの待ち合わせ場所にやってきたのは、勝から無理に権利を押し付けられた圭介だった。そして、その場所にいたのは亜美だった。デートの当たりくじを引いたのは亜美で、春子はまんじゅう争奪戦の勝者だったのだ。圭介と亜美の間には不穏な空気が流れていた。デートはカードに書かれた手順で実行しなければならず、違反した場合は罰当番が待っていた。二人は予定に従って喫茶店に入ることにした。

圭介には、なぜ亜美から人殺し呼ばわりされなければならないのかが理解できなかった。圭介が不満を漏らすと、亜美はバッグから一つのお菓子を取り出しテーブルの上で突き出した。それは圭介の実家、和菓子「やまとや」が製造、販売している「元祖 ヘーヘー」、いや亜美の実家、和菓子「にのみや」が製造、販売している「本家 ホーホー」だった。その話を聞いた店のマスターが二人に話し始めた。その昔、「やまとや」と「にのみや」の主人は同じ店で修行をしていた。その後、それぞれが独立して店を立ち上げたが、お互いにライバル心が消えることはなかった。亜美の祖父である「にのみや」の主人が、苦労して開発したふくろう型まんじゅう「ホーホー」を売り出すと、すかさず圭介の祖父である「やまとや」の主人が「ホーホー」の真似をしたみみずく型まんじゅう「ヘーヘー」を売り出した。「ヘーヘー」には「ホーホー」にない耳があったため、お得感のある「ヘーヘー」は大ヒットした。激怒した「にのみや」の主人は、新たなヒット商品の開発に着手した。ところが熱中したあまりに体を壊し寝込んでしまった。そして「大和に殺された」という言葉を残して他界したのだった。

過去の出来事を聞いた二人の間の不穏な空気はさらに濃くなった。店を出た二人は突然の雨に遭い、亜美の知り合いから傘を借りることになった。彼女が親しげに話す男性は、圭介が憧れる自由形日本記録保持者・仲西弘樹だった。弘樹は亜美の幼なじみだったのだ。亜美は、弘樹が圭介のことを不気味な選手だと言ったことを彼自身に伝えた。今は伸び悩んでいるが、そのような選手が突然記録を破ったりするものだ、と。うれしくなった圭介は弘樹にこの話をしたが、彼はそんなことを言った覚えはないとそっけなく返した。デートは終わりに近づき、二人は上鷺寮に無言のまま戻ってきた。弘樹を目標にしてきた圭介にとって彼の言葉は非情だった。さらにそれを見て喜んでいる亜美が許せなかったのだ。「おまえなんか大嫌いだ」。そういい残すと、圭介は門をくぐって建物の中に入って行った。

屋台的映画館

L’amant ラマン

  • posted at:2007-07-29
  • written by:砂月(すなつき)
らまん
ハピネット・ピクチャーズ
配給:スローラーナー
製作年:2004年
公開日:2005年2月5日
監督:廣木隆一
製作:川島晴男
製作統括:鈴木径男
プロデューサー:東康彦 椋樹弘尚
原作:やまだないと
脚本:七里圭
企画:永田芳弘 成田尚哉
撮影:鈴木一博
音楽:東海林修
挿入歌:「光と影」Polaris
エンディングテーマ:「少女」辻香織
美術:金勝浩一
編集:菊池純一
照明:上妻敏厚
録音:岩丸恒
整音:深田晃
助監督:宮城仙雅
製作担当:吉崎秀一
企画・製作:アルチンボルド
出演:安藤希 田口トモロヲ 村上淳 大杉漣 前田綾花
アメリカンビスタ カラー 92分

17歳の誕生日を迎えたチカコは、古い洋館を訪ねた。暗い部屋の中では、年上の三人の男たちが待っていた。男たちは少女を「華子」と呼び、少女は男たちを「A」、「B」、「C」と呼んだ。「華子」は、男たちと一年間の愛人関係を結んだ。彼女は背中に天使の羽根のタトゥーを入れていた。男たちは三人とも無精子症だった。

三人は入院している男を見舞った。病室の窓からは隣接する高校の様子がよく見えた。男はいつもベランダにいる一人の少女を見ていた。男の娘に似ている少女を、自ら足を広げるような女にしてしまいたいというのが彼の願望だった。男たちはその少女が「華子」だったことに驚いた。そして三人は「華子」を男の望みどおりの女に仕立てようとした。

夏のある日、補習でどこにも行けない「華子」を不憫に思った男たちは、彼女を花火大会に連れて行った。花火を見つめる男たちの様子を見ていた「華子」は、彼らにも子供の頃があったのだと実感した。そして一年間をその男たちに買われたのだと思うと、彼らの悲しみが体の中に流れ込んで来るような気がした。「C」はその夜を最後に「華子」の前から姿を消した。

秋のある日、自宅にいたチカコにクラスメイトの涼子から電話があった。明日、学校をサボって映画に行かないかというのだ。チカコは乗り気ではなかったので、雨が降ったらという条件付きで了承した。翌日、チカコは映画館の前で雨宿りをしていた。弟の行人を連れてきたが涼子は親しげに話しかけてきたが、チカコは彼女のことを何も知らなかった。涼子は年上の男と付き合うチカコに対して、憧れや焦りを感じていた。涼子がチカコの手を握ろうとしたとき、驚いたチカコはコーヒーをこぼしてしまった。映画が始まってもチカコは化粧室から帰ってこなかった。心配になった行人が化粧室を覗くと、暴行を受けたチカコが床に横たわっていた。

屋台的映画館

らせん

  • posted at:2005-07-03
  • written by:砂月(すなつき)
らせん
「リング」「らせん」製作委員会(角川書店=ポニーキャニオン=東宝=IMAGICA=アスミック=オメガ・プロジェクト)
配給:東宝
製作年:1998年
公開日:1998年1月31日 併映「リング」
監督:飯田譲治
エクゼクティブプロデューサー:原正人
プロデューサー:河井真也 一瀬隆重 仙頭武則
アソシエイトプロデューサー:石原真
ラインプロデューサー:田口聖
原作:鈴木光司
脚本:飯田譲治
撮影:渡部眞
音楽:LA FINCA
美術:斎藤岩男
照明:保澤正二
録音:細井正次
編集:阿部浩英
助監督:浜本正機
製作担当:藤原恵美子
出演:佐藤浩市 中谷美紀 真田広之 鶴見辰吾 佐伯日菜子
アメリカンビスタ カラー 95分

二年前に自分の不注意でわが子を失った解剖医・安藤満男は、いつも自殺のことばかり考えていた。彼がその日担当した変死体は、医学部で同期だった高山竜司だった。遺体には外傷が見当たらなかったことで行政解剖となり、左冠動脈閉塞による心筋梗塞が直接的な死因であることがわかった。解剖を終えた安藤は、病理医から胃の中に妙なものが入っていると報告を受けた。それは暗号らしき数列が書かれた紙片だった。

前川警部補は事件当時のことを安藤に話した。大学の理工学部講師を務めていた高山は、音信不通だった前妻の浅川玲子と最近になって連絡を取り合うようになった。高山の遺体が運び出された後にやってきた玲子は、部屋からビデオテープを持ち出すと自宅へ戻り、息子の陽一を連れて姿をくらましたのだ。前川は、高山と死ぬ間際に電話で話したのが玲子で、遺体の第一発見者が彼の恋人の高野舞であることから事件性がないと考える方が不自然だと言った。たとえ死因が心筋梗塞だとしても。前川の紹介で舞と会った安藤は、彼女の話で高山が玲子と「呪いのビデオ」の調査を行っていたことを知ったが、人が呪い殺されるなんてありえないと否定した。高山は未来に起こることや人が考えていることがわかる不思議な能力を持っていた。舞は、二人が出会うことを高山は知っていたのではないかと言った。

安藤は病理医の宮下に写真を見せ、高山の心筋梗塞の原因は腫瘍であることを説明した。しかし巨大な腫瘍がいきなり血管にできる症例は今まで聞いたことがなかった。それは宮下の方も同じで、喉に出来た潰瘍の症例が何処にもなかったため文化医大の名誉教授に問い合わせた。その結果、天然痘の潰瘍にそっくりだということがわかったが、天然痘のウィルスは既に死滅したはずだった。解決の糸口が見つからないため、宮下は安藤に舞が死因のヒントになることを言わなかったのかと尋ねた。安藤は聞いて驚くなよともったいぶり、その正体がビデオテープであることを明かした。それを聞いた宮下は苦笑するしかなかった。そのとき、研究室に警察から玲子と陽一が見つかったという連絡が入った。トンネル内で起こった交通事故で玲子は即死した。だが奇妙なことに、陽一は事故が起こる前に既に死亡していた可能性があるのだ。玲子の死に疑問を持っていた彼女の上司・吉野は、安藤と会ってビデオテープについての詳細を書き記した玲子の取材手帳を渡した。安藤も呪いは信じていなかったが、科学的な裏付けが欲しかったのだ。お願いしますとダビングテープを渡された安藤は、半信半疑ながらも協力することにした。

屋台的映画館

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