らまん
ハピネット・ピクチャーズ
配給:スローラーナー
製作年:2004年
公開日:2005年2月5日
監督:廣木隆一
製作:川島晴男
製作統括:鈴木径男
プロデューサー:東康彦 椋樹弘尚
原作:やまだないと
脚本:七里圭
企画:永田芳弘 成田尚哉
撮影:鈴木一博
音楽:東海林修
挿入歌:「光と影」Polaris
エンディングテーマ:「少女」辻香織
美術:金勝浩一
編集:菊池純一
照明:上妻敏厚
録音:岩丸恒
整音:深田晃
助監督:宮城仙雅
製作担当:吉崎秀一
企画・製作:アルチンボルド
出演:安藤希 田口トモロヲ 村上淳 大杉漣 前田綾花
アメリカンビスタ カラー 92分
17歳の誕生日を迎えたチカコは、古い洋館を訪ねた。暗い部屋の中では、年上の三人の男たちが待っていた。男たちは少女を「華子」と呼び、少女は男たちを「A」、「B」、「C」と呼んだ。「華子」は、男たちと一年間の愛人関係を結んだ。彼女は背中に天使の羽根のタトゥーを入れていた。男たちは三人とも無精子症だった。
三人は入院している男を見舞った。病室の窓からは隣接する高校の様子がよく見えた。男はいつもベランダにいる一人の少女を見ていた。男の娘に似ている少女を、自ら足を広げるような女にしてしまいたいというのが彼の願望だった。男たちはその少女が「華子」だったことに驚いた。そして三人は「華子」を男の望みどおりの女に仕立てようとした。
夏のある日、補習でどこにも行けない「華子」を不憫に思った男たちは、彼女を花火大会に連れて行った。花火を見つめる男たちの様子を見ていた「華子」は、彼らにも子供の頃があったのだと実感した。そして一年間をその男たちに買われたのだと思うと、彼らの悲しみが体の中に流れ込んで来るような気がした。「C」はその夜を最後に「華子」の前から姿を消した。
秋のある日、自宅にいたチカコにクラスメイトの涼子から電話があった。明日、学校をサボって映画に行かないかというのだ。チカコは乗り気ではなかったので、雨が降ったらという条件付きで了承した。翌日、チカコは映画館の前で雨宿りをしていた。弟の行人を連れてきたが涼子は親しげに話しかけてきたが、チカコは彼女のことを何も知らなかった。涼子は年上の男と付き合うチカコに対して、憧れや焦りを感じていた。涼子がチカコの手を握ろうとしたとき、驚いたチカコはコーヒーをこぼしてしまった。映画が始まってもチカコは化粧室から帰ってこなかった。心配になった行人が化粧室を覗くと、暴行を受けたチカコが床に横たわっていた。
屋台的映画館
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