かなしきてんし
ツインズジャパン
配給:ファーストウッド・エンタテインメント
製作年:2006年
公開日:2006年10月28日 先行公開(大分)2006年10月21日
監督:大森一樹
製作:神野智
プロデューサー:原公男
アソシエイトプロデューサー:浅沼孝
ラインプロデューサー:山下秀治
脚本:大森一樹
企画:吉田晴彦
撮影:林淳一郎
音楽:山路敦
・・・:「Those were the days」Ryu
美術:丸尾知行
照明:磯野雅宏
装飾:藤田徹
録音:井家眞紀夫
整音:山本逸美
編集:菊池純一
スクリプター:江口由紀子
助監督:吉村達矢
製作担当:井上順
出演:高岡早紀 山本未來 河合美智子 筒井道隆 岸部一徳
アメリカンビスタ カラー 113分
多摩川河川敷で男性の射殺体が発見された。松下泰造・59歳。三重県から息子・和夫を訪ねて上京した。警視庁の沖島啓介刑事と河野薫刑事は事情を聞くために和夫が住んでいるアパートを訪れた。彼は薄暗い部屋の中で震えていた。
和夫の母親が泰造を連れてきたことで平和な家庭が崩壊した。辛い目に遭った和夫は高校を卒業するとすぐに家を飛び出し、アルバイト仲間とともに秋葉原でインターネットゲームのサイトを作った。事業は成功しマスコミに取り上げられたが、その新聞記事を見た泰造が金をねだりに来たのだ。口論して熱くなった二人はもみ合いになり、和夫は泰造を思わず突き飛ばした。クローゼットに頭を打ち付けた泰造はそのまま動かなくなり、動揺した和夫は、姉・那美に電話を掛けて助けを求めた。那美は和夫より先に上京していた。二人は会うことはなかったが、電話で連絡は取り合っていた。相談を持ちかけられた那美は泰造を多摩川に捨てる計画を立てた。「気にすることない。私たちを苦しめた当然の報いだから」。河川敷に来たとき、和夫に背負われた泰造が息を吹き返した。一時的に気を失っていただけだったのだ。泰造は和夫の首を後から締め付けると地面に押さえ込んだ。それを見た那美は、車内から拳銃を取り出し銃口を泰造に向けた。そして憎しみを込めて三度引き金を引いた。「人の人生、無茶苦茶にしやがって・・・」。
沖島と薫は、上司や同僚に無断で大分県・別府へ向かった。温泉地・鉄輪には那美の昔の恋人・関川慎二が社長を務める旅館・筑新があった。四日市にある高校のサッカー部のエースだった関川は、そのころから那美と付き合っていた。大学に進学した関川は、プロになったら結婚しようと約束していたが、その二人の仲を引き裂いたのが泰造だった。旅館・みなとやの三階からは、筑新の様子がよくわかった。銃をお守りにする那美に共感を覚えた薫は、彼女がそこへやってくることを信じていた。電話連絡をし、上司から与えられた期限は6日間。二人は張り込みを開始した。
屋台的映画館
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