げろっぱ
シネカノン=電通=ハピネット・ピクチャーズ=グッドニュー=メモリーテック=アーティストフィルム
配給:シネカノン
製作年:2003年
公開日:2003年8月16日
監督:井筒和幸
エグゼクティブプロデューサー:李鳳宇
製作:石原仁美
ラインプロデューサー:祷映
脚本:羽原大介 井筒和幸
音楽監督:高宮永徹
撮影:山本英夫
照明:渡邊孝一
美術:大坂和美 須坂文昭
録音:白取貢
編集:冨田伸子
出演:西田敏行 常盤貴子 桐谷健太 吉田康平 太田琴音
アメリカンビスタ カラー 111分
収監があさってに迫った羽原組組長・羽原大介は、人生のけじめとして組を解散することにした。突然の知らせを聞いた三人の組員たち(太郎、晴彦、健二)は動揺し泣き叫んだ。羽原は、見たらアカンと言われるような世界から足を洗って堅気の仕事につけと太郎たちに命じた。部屋を整理を終えた羽原は、家宝であるジェームズ・ブラウンのグッズを弟分で金山組組長の金山正男に託そうとした。二人はJBの古くからの大ファンで、金山は近々行われる名古屋公演のチケットを2枚入手していた。羽原とともに騒ぐことを楽しみにしていたのだが、収監日の関係でそれも叶わなくなったのだ。グッズの詰まったダンボール箱の中から純金で出来たJBのフィギュアを取り出した羽原は、わしの分身だと思って守ってくれと金山に手渡そうとした。それが羽原にとって命の次に大事なものであることを知っていた金山は、彼の覚悟を感じただけに受け取ることが出来なかった。「あと一日半あるのに、本当にやり残したことはないのですか?」。尋ねられた羽原は、フィギュアが入った箱に額を押し付けて黙り込んでしまった。その姿を見た金山は、一言任せてくださいと言った。アニキがとても会いたがっている人物を連れて来れば解散を考え直してくれるかもしれない。そう考えた金山は、羽原組の秘密工場を訪れるとそこにいた太郎と晴彦にJBの誘拐を命じたのだった。
荷物がなくなった誰もいない部屋に帰って来た羽原はトイレに入った。するとそこの壁には片付け忘れた一枚の絵が掛かっていた。その絵は25年前に生き別れた娘・かおりが彼を描いたものだった。羽原が寿司屋のタツ(♂)にそのことを話すと、彼の弟のミツ(♂)が情報を手に入れた。美容師のミツに言い寄る客(♂)が大阪区役所の職員だったことから、住基ネットを利用させて住所を突き止めたのだ。やり残したことを見つけた羽原は、東京の府中に住むかおりに会いに行くことにした。その頃、JBご一行様がホテルの最上階を貸切にしているという情報を手に入れた太郎は、裏口から荷物を運び込もうとしている引越し業者を脅してエレベーターに乗り込んだ。すると途中の階から乗って来たのはあのJBだった。これ幸いと殴り倒して誘拐に成功したが、彼は同じホテルに泊まっていたものまねタレントのウィリーだった。
屋台的映画館
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