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鏡の中の野心

  • posted at:2009-05-02
  • written by:砂月(すなつき)
かがみのなかのやしん
東活プロダクション
配給:松竹
製作年:1972年
公開日:1972年7月1日 併映「罠にはまった男」
監督:小林悟
原作:戸川昌子
脚本:松浦健郎
撮影:門口友也
音楽:白井多美雄
美術:松井敏行
照明:磯貝一
編集:中島照雄
助監督:高橋伴
監督助手:日留川雄二 斉藤高一
撮影助手:小島功
照明助手:福井通夫
効果:創音社
録音:目黒スタジオ
現像:東洋現像所
出演:荒木一郎 堤杏子 白石奈緒美 野村明治 今泉洋
アメリカンビスタ カラー 96分

パリ美容組合の機関誌「フォア・ヒュール・ド・パリ」の特派員と名乗る瀬木山雄二は、美容連合会が主宰するリゾート温泉ホテルでの慰安旅行に取材という形で飛び入り参加した。宴会場で彼は男嫌いで通っている田代圭子を口説いていたが、正面の女が自分を直視していることに気付いた。「俺は何処かであの女に会ったことがある。あの女の目は俺の過去を知っている目だ」。

美容連合会会長・喜多川女史の部屋に忍び込んだ瀬木山は、室戸事務局長と密会する現場に出くわした。そこで彼はその様子をカメラに収め、会話をテープレコーダーに録音することにした。
建設中である新都心ビルのフロアには東京一モダンな美容室が開設することになっていたが、室戸はその情報を大学の後輩であるビルの責任者・滝川総務部長から逸早く手に入れ、すでに工作の準備を始めていた。室戸は勝利を確信していたが、喜多川は昔からのライバルである谷本美容学院の院長・谷本香子の動きを心配していた。美容室の目玉が必要だという喜多川の意見に、室戸はフランス帰りの若い美容師・筒見杏子を推薦した。

翌日、瀬木山はルビー美容室の杏子を訪ね、美容連合会と谷本美容学院が看板として彼女を必要としていることを明かした。杏子はその学院を卒業していなかったが、院長が彼女の美貌と若さに目をつけ、内密の命令を受けてやってきたというのだ。ところが杏子はその話を信用しなかった。彼女は瀬木山が詐欺師だと見抜いていたのだ。5年前、瀬木山はパリ美容師協会の免状をエサにして美容観光団を募り、旅の途中で資金を持ち逃げしたのだ。その後、杏子は単独でパリに渡って修行を積み、今では店を経営するまでになっていた。

瀬木山はアポなしで谷本美容学院に乗り込み、この学校がパリの美容界で注目されていることを院長室の香子に明かした。そして彼は、特派員としてではなく香子の一ファンとして新都心ビルへの進出を手助けしたいと切り出したのだ。ビルの責任者である滝川総務部長は大学時代に空手部で一緒に稽古した仲で、奴の弱みを握っているから頭を縦に振らせることは難しくないと胸を張った。すると香子の心は揺れた。たとえ新店舗を展開できたとしても、現場から10年程離れていた自分が腕を振るうことにためらいを感じていたのだ。そこで瀬木山は、フランス仕込の美容師がいたらどうするかと聞いた。そこへ入ってきたのは杏子だった。

学院の理事長である香子の夫は、杏子の父親だった。彼は杏子が生まれると妻を捨て、大金持ちの令嬢と再婚した。杏子は財産目当てだと言われることが嫌で誰にもこの話をしなかったが、学院を乗っ取るつもりでいる瀬木山の悪魔ぶりに魅かれて打ち明けたのだった。

屋台的映画館
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哀しい気分でジョーク

  • posted at:2008-07-28
  • written by:砂月(すなつき)
かなしいきぶんでじょーく
松竹
配給:松竹
製作年:1985年
公開日:1985年4月26日 併映「時代屋の女房2」
監督:瀬川昌治
プロデューサー:佐々木孟
脚本:吉田剛
撮影:坂本典隆
音楽:いずみたく
主題歌:「哀しい気分でジョーク」ビートたけし&たけし軍団
美術:猪俣邦弘
録音:青木左吉
照明:八亀実
調音:小尾幸魚
技術:沼上精一
効果:高橋正雄
編集:太田和夫
助監督:福島孔道
製作担当:中沢宣明
製作主任:大堀誠
出演:ビートたけし 中井貴恵 柳沢慎吾 石倉三郎 川辺太一朗 
アメリカンビスタ カラー 108分

テレビやラジオで活躍するコメディアン・五十嵐洋は多忙な毎日を送っていた。連日朝帰りの生活を送り、家族を顧みない洋に愛想を尽かした妻は息子・健を残して逃げてしまった。現在は東京・麻布の高級マンションで息子と二人暮らしをしていたが、多忙なことを理由に面倒なことは全てマネージャーの谷善平に押し付けていた。そんな彼でも健に何かしてあげたいという気持ちはあった。いつものように朝帰りをすると健が食事の支度をしてくれたことで気を使い、洋は今日行われる父兄参観に出ると言った。善平との生活に慣れていた健が来なくていいよと言って学校に出かけようとしたそのとき、ふらついて壁にもたれたのだった。夜遊びするからだよと注意する洋に、健はパパとは違うよと言って元気に駆け出した。本来なら善平が参加する授業参観だったが、たまには父親らしさを見せようと洋はスケジュールを調整して出席した。何故なら授業のあとに親子コーラスがあるからだった。だが健には気掛かりなことがあった。いつも知らない歌を知ったかぶりして歌うからだ。いいところ見せようとしたが空回り。洋はこっそりと教室を抜け出すと次の仕事へ向かった。仕事を終えた洋に駆け寄った善平は、健が学校で倒れたことを伝えた。洋はコーラスの指揮棒を振ったことで疲れたんじゃないかと考えていたが、度々頭痛とめまいを訴えていたことで校医が病院で診察した方がいいと勧めたのだ。善平は事務所の紹介で病院へ行き脳の検査を行ったのだが、その結果について担当の医師が洋と話がしたいというのだ。

医師の診断によると健の病気は脳幹部脳腫瘍で、脳が圧迫されることで頭痛やめまいが起こるのだ。メスやレーザーを入れ辛い脳幹部の手術はとても困難であり命にかかわることから、洋は別の病院を当たるようにと言われた。そこで彼は撮影現場にプロダクションの佐川六助社長を呼び出すと、収録後に手早く話した。その内容とは、世界一うまい脳外科医を捜すこと、100万円の前借り、そして請け負う仕事は都内だけで地方と夜の仕事は一切お断りというものだった。事情を察した善平がもしやと詰め寄ると、洋は健が脳腫瘍で何もしなければ死んでしまうことを説明した。そして絶句するふたりに、健には絶対に知られないように演技しろと命じた。翌日、洋は健とともに城東大学附属病院を訪れ検査を行ったが、いい返事をもらうことが出来なかった。そこで診断書を手に伊坂脳クリニックで検査を行ったが、伊坂はここに書いてある通りだったと冷たい回答をした。そして治ることはないが薬物治療と塩分やストレスを下げることで現状維持の可能性があることを説明すると、洋は頭を下げて手術をしてくださいとお願いした。だが伊坂は成功の見込みがない手術は出来ないと断った。残された時間を親のあなたは黙って耐え、最後まで希望を失わずに充実した生活を与えてあげてくださいと言うと洋は怒って出て行ったが、伊坂はその背中に希望を失わないようにと言った。

屋台的映画館

怪談新耳袋 ノブヒロさん

  • posted at:2008-04-22
  • written by:砂月(すなつき)
かいだんしんみみぶくろのぶひろさん
怪談新耳袋劇場版製作委員会(ビーエス・アイ=キングレコード)
配給:パンドラ
製作年:2006年
公開日:2006年7月22日
監督:豊島圭介
プロデューサー:丹羽多聞アンドリウ 山口幸彦
ラインプロデューサー:鈴木浩介
原作:木原浩勝 中山市朗
脚本:加藤淳也
撮影:金谷宏二
音楽:遠藤浩二
主題歌:「HORIZON」諫山実生
カラリスト:宇津野裕行
美術:橋本優
録音:滝澤修
照明:田村文彦
編集:木村悦子
造型:西村喜廣
助監督:荒川栄二
ポスプロマネージャー:宮田三清
製作担当:本間隆廣
製作協力:HONEY BUNNY Inc.
出演:内山理名 平田満 高橋和也 田島令子 岩本千波
アメリカンビスタ カラー 89分

デザイン総合・T&K工房に勤めるシングルマザーの里中悦子は、洋画家・島崎信弘の洒落た一軒家を訪問した。依頼した油絵を受け取り、それを先方へ送ることになっていたのだが、信弘はまだ出来ていないから今すぐ描くと言った。そして「先生って柄じゃないから、ノブヒロって呼んで」と付け加えた。悦子は戸惑いの表情を見せた。作品を仕上げ悦子に渡したノブヒロは、彼女に男と女の絶対的な愛はあるのかと聞いた。そして死へ向かう追い詰められた男女の心情を、持論を交えて展開した。悦子はその意見に対する自分なりの考えを言葉で表したが、ノブヒロはそんな彼女に絵のモデルにならないかと誘った。仕事の便宜上、渋々ながらもモデルを引き受けた悦子にノブヒロは様々な注文を付けた。慣れないモデルに苦闘する彼女の表情を見た悦子をノブヒロは、彼女を「エッちゃん」と呼んでリラックスさせることにした。仕事との両立で多忙な毎日を送る悦子だったが、次第にアトリエが安らぎの場所へと変わって行った。二人は価値観や悩みを本音で打ち明けるうちにお互いの考えを共有するようになっていったが、ノブヒロは未完成の絵を悦子に決して見せようとはしなかった。

アトリエに置かれた一枚の絵が悦子の目に留まった。ノブヒロはその絵のモデルである曽祖父の話を始めた。男には家庭があったが旧家の娘と恋に落ち、それを知った周囲人たちは反対して二人の仲を裂こうとした。反発した二人は手を取り合い崖から身を投げたが、娘は海へ転落し男は木の枝に引っかかってしまった。不自然に体が捻じ曲がった男はそこで息を引き取ったが、手は娘を求めるように海面へ伸びていた。ノブヒロはその男の想いを遂げさせたいと考えていた。

二人の仲が深まり、悦子はノブヒロを一人娘の彩香に会わせたが、何故か彼が近づくとひどく怯えた。その夜、寝室の彩香は悦子に言った。「彩香ね、あの人、怖い」。悦子の母・和歌子は悦子のことをとても心配していた。結婚のときも離婚のときも一人で勝手に決め、今度の交際相手についても何の相談も無かったからだ。それに彩香のことも気にしていた。翌日、悦子は母親のことをノブヒロに話したが、彼の様子がいつもと違っていた。ノブヒロは、悦子と会えて本当によかった、こんなに充実した日々は無かったと感謝の言葉を並べた。そして自分はもうすぐ死ぬかもしれないが、死ぬことはちっとも怖くないと言った。突然の意味深長な告白に悦子は驚きを隠せなかったが、帰り際に思い切ってその言葉の意味を聞いてみた。するとノブヒロは、予定の日でないにも関わらず翌日も来て欲しいと懇願した。悦子は、いつもよりも遅くなるかもしれないが必ず来ると約束した。

約束の日、彩香が高熱を出し悦子は会社を早退すると付きっ切りで看病した。その夜、玄関のチャイムが鳴り、ドアを開けた悦子は廊下に血が点々と落ちていることに気付いた。彼女がその跡を追って行った先にノブヒロが立っていた。悦子は無言のノブヒロに謝り続けた。翌日、二人の刑事が悦子を訪ねて会社にやってきた。ノブヒロが自宅の階段から転落して死んだというのだ。死亡推定時刻は午後9時頃だったが、悦子はそれを聞いて驚いた。その時間はノブヒロと会っていたのだから。

屋台的映画館

怪談新耳袋 幽霊マンション

  • posted at:2008-04-16
  • written by:砂月(すなつき)
かいだんしんみみぶくろゆうれいまんしょん
怪談新耳袋劇場版製作委員会(ビーエス・アイ=キングレコード)
配給:スローラーナー
製作年:2005年
公開日:2005年8月15日
監督:吉田秋生
プロデューサー:丹羽多聞アンドリウ 山口幸彦
ラインプロデューサー:鈴木浩介
原作:木原浩勝 中山市朗
脚本:渡邉睦月
撮影:近江正彦
音楽:遠藤浩二
エンディングテーマ:「シアワセをふやすより哀しみをへらしたい」黒川芽以 BANANA ICE
カラリスト:宇津野裕行
美術:橋本優
録音:福部博国
照明:紺野淳一
編集:大塚珠恵
助監督:荒川栄二
製作担当:本間隆廣
製作協力:HONEY BUNNY Inc.
出演:黒川芽以 吹越満 根岸季衣 前田綾花 細田よしひこ 
アメリカンビスタ カラー 95分

高校2年生の大和愛美は、家庭の事情で今住んでいる家を離れることになった。フリーライターを正業とする彼女の父・充は、かつては数々のスクープをものにしベストコラムに選出されるほどの活躍をしていたが、2年前に母親を交通事故で亡くした原因は自分にあると責め、酒に頼る生活を送るようになった。その結果、仕事は激減し生活に支障をきたすようになり、思い出の詰まった持ち家を手放すことになったのだ。不動産屋を回った二人は、交通の便が悪いが賃料の安い古びたマンションに引っ越すことになった。もう背に腹は替えられなかった。引越しの当日、マンションの住民は気持ち悪いぐらい親切に二人を出迎えた。ところが荷物に書かれた「愛」という文字に異常なほどに反応し、ひどく怯えた。

301号室では父娘の新たな生活が始まったが、愛美は今後に不安を抱いていた。それはいつまでも過去を断ち切れない充のことと、このマンションにあるいくつかのおかしなところだった。初めてマンションを見に来た日、自分と同じくらいの年の娘がベランダから見下ろしていたが、そんな娘は住んでいないというのが住人の証言だった。ところが引っ越してきた日にその少女が奥の部屋へ入っていくところを目撃してしまった。愛美は勇気を振り絞ってその部屋の前へ行きドアをノックしたが返事は無かった。彼女はドアノブを回そうとしたが、気味が悪くなり引き返した。その頃、引越しをする302号室の大黒一家は慌てながらトラックに荷物を積み込んでいた。トラックに乗り込んだ大黒真理子は「わたしたちのせいじゃないから」と様子を見に来た愛美に告げ、去っていった。トラックを見送った愛美は、管理人から午前零時までに線の内側に入っておかなければならないという規則があると説明を受けた。マンションの前には細いロープが地面に真っ直ぐ引かれ、端々は岩に縛り付けられていた。

愛美は管理人から大黒家の新しい住所を聞き、学校の帰りに落し物の人形を届けた。愛美は真理子にマンションの様子がおかしいことを話すと、彼女はこう言った。「あのマンション、呪われているのよ」。大黒家は四人一家で、末っ子は愛という名前の女の子だった。その名前はマンションを建てたときのオーナーの娘と同じだからここでは呼ばない方がいいと引っ越してきたときに管理人から忠告された。真理子は馬鹿馬鹿しくて気にも止めなかったが、翌日に愛の命を脅かす出来事が起きたのだ。意識を失った愛は、突然起き上がると「二度と私の名を呼ぶな」と言った。マンションには30年位前に行方不明になった17歳の少女の霊が取り憑いていた。

屋台的映画館

巌流島

  • posted at:2008-02-24
  • written by:砂月(すなつき)
がんりゅうじま
「巌流島-GANRYUJIMA-」製作委員会(日本テレビ放送網=ケイエスエス=幻冬舎)
配給:東宝
製作年:2003年
公開日:2003年10月11日
監督:千葉誠治
製作指揮:平井文宏
製作:奥田誠治 仁平幸男 小玉圭太
エグゼクティブプロデューサー:佐藤敦 川上泰弘
プロデューサー:長崎佳子 進藤淳一
原作:千葉誠治
脚本:千葉誠治
撮影:佐光朗
音楽:大坪直樹 CMJK
音楽協力:志田博英
主題歌:「キコエナイ」PULLTOP JUICE
美術:小林和美
照明:木村匡博
録音:岩倉雅之
編集:奥原好幸
製作協力:フィルムフェイス
出演:本木雅弘 西村雅彦 田村淳 吉岡美穂 金子昇
アメリカンビスタ カラー 75分

慶長十七(1612)年、宮本武蔵は現在の山口県下関市近くの無人島で佐々木小次郎と決闘を行い、勝利を収めた。その後、武蔵の闘い方は大きく変わった。相手を倒すだけでなく人を生かし、教えを施すものとなったのである。しかし、宮本武蔵が死の直前に書き残した「五輪書」にはこの決闘について、なにひとつ記されていない。いったい、この島でなにが起きたというのだろうか。

決闘の二時間前、舟島では佐々木小次郎が宮本武蔵の到着を今か今かと待っていた。小次郎は、六十を超える命がけの勝負を臨機応変に対処して数々の武芸者を打ち破った武蔵の戦い方に一目置いていた。例えば京都の名門吉岡道場の兄弟を討ち果たし数十人の門弟を斬り殺した慶長九年の果し合いでは十歳にも満たない名目人の吉岡又七郎の首を容赦なく撥ねた。だがそれはやむを得ないことと考えていた。又七郎を生かしておけばまた一門から命を狙われるからだ。例えば鎖鎌の達人である宍戸梅軒との戦いでは、二刀流の武蔵は刀を投げて相手を倒した。それは武士道に反することではあるが、相手が刀で戦っていない以上通常の戦いではないためやり方を変えたのだと考えていた。殺し合いとも言える戦いに卑怯も狡いもない。勝って生きることが全てなのだ。

決闘まで一時間三十八分、武蔵が壇ノ浦で漁師の女を手籠めにしたことから、それを知った彼女の兄弟が仕返しをしようとした。だが力の差は歴然で、武蔵は向かって来た兄の櫂を奪い取るとそれで一撃を加えた。兄が絶命したことで怖気づき逃げようとする弟を捕まえた武蔵は、食料と舟を用意しろと命じた。

決闘まで一時間十七分、武蔵は腹痛で苦しんでいた。弟が用意した握り飯に当たったのだ。その握り飯には武蔵が手籠めにした女の恨みが籠っていたのだった。決闘まで一時間九分、小次郎は思案していた。武蔵の流派が二本の刀を使う二天一流なのに対し、自分は巌流燕返し。この二つの流派は非常に似通っていると考えていた。何故なら燕返しは刀を振り下ろした後に同じ角度へ跳ね上げるが、一刀太刀の場合の二天一流は振り上げた後に同じ角度で振り下ろすからだ。二つが方向を逆にするだけで似ているとなれば、持っている刀が長い方が有利になる。それが物干し竿と呼ばれる長い刀を小次郎が所持している理由だった。

屋台的映画館

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