さよならぎんがてつどうすりーないんあんどろめだしゅうちゃくえき
東映動画
配給:東映洋画
製作年:1981年
公開日:1981年8月1日
監督:りんたろう
製作総指揮:今田智憲
原作:松本零士
脚本:山浦弘靖
構成:松本零士
企画:松本零士 有賀健 高見義雄
作画監督:小松原一男
美術監督:椋尾篁
美術:窪田忠雄
音楽:東海林修
・・・:「SAYONARA」メアリー・マッグレガー
・・・:「LOVE LIGHT」メアリー・マッグレガー
撮影監督:高梨洋一 町田賢樹
編集:花井正明 大熊泉
録音:二宮健治 市川修
効果:松田昭彦
製作担当:大野清
声の出演:野沢雅子 池田昌子 井上真樹夫 田島令子 肝付兼太
アメリカンビスタ カラー 129分
機械帝国の支配者である女王プロメシュームが滅び、機械化母星が消滅したことで宇宙に平和が訪れると思われたが、大母星である惑星大アンドロメダはアンドロメダ星雲の中心部に位置していた。プロメシュームに忠誠を誓う機械化人による生身の人間狩りは熾烈を窮め、かつて栄華を誇ったメガロポリスも荒廃していた。そんな中、わずかに生き残った人々は軍事組織・パルチザンを作って抵抗活動を行った。その中の一人である戦士の銃を持つ男こそが機械化母星を破壊した星野鉄郎だった。度重なる戦闘で疲れ切った彼らのもとにやってきた男は、鉄郎にメッセージカードを渡すと息を引き取った。そのカードから流れてきた懐かしい声に鉄郎は衝撃を受けた。「私はメーテル。鉄郎、スリーナインに乗りなさい」。中央ステーションは機械化人によって制圧され、銀河超特急999号が停車しているかどうかもわからない状況だった。しかしそれでも鉄郎が行くと決めたため、仲間たちは若者の希望を叶えるために命を掛けて鉄郎を援護することにした。激しい戦闘により戦士たちは一人また一人と命を落として行く中、鉄郎はステーションに辿りついたが99番ホームは廃墟と化していた。愕然として諦めかけたそのとき999号の汽笛が鳴り響いた。飛び交う銃弾を逃れて出発した列車に飛び乗った鉄郎だったが、線路のポイントは機械化人が占拠していた。急ブレーキを掛けた999号の危機を救ったのは、鉄郎を息子のように思っていた老パルチザンだった。遠くなる彼の姿を見た鉄郎は心の中で叫んでいた。「俺は逃げるんじゃないぞ・・・」。
999号が冥王星を通り過ぎた直後、信号機が黄色を示し列車は停止した。そして別の路線から進入した謎の列車が軌道を空けるよう命令してきたのだ。全ての路線は銀河鉄道管理局によって管理され、機関車に搭載された人工頭脳はダイヤを優先して運行しているが、支線に追いやられて追い抜かれたことは厳格なダイヤ運行を信条とする999号にとって屈辱的な出来事だった。最初の停車駅は空間軌道の大分岐点・トレーダー分岐点のある惑星ヘビーメルダーの予定だったが、機械化人と人間による攻防で大気が有毒化し、駅の施設も破壊されたため見送られることになった。その代わりとして千年周期の楕円軌道を回る衛星ラーメタルが臨時停車駅となった。ウェイトレスのメタルメナからここがメーテルの生まれ故郷だと聞かされた鉄郎は検査員の目を掻い潜って郊外に出た。しかし機械化人に管理された街にメーテルの消息を掴む手掛かりは何処にもなかった。困り果てていたとき、機械化人の戦闘ヘリに捕捉され銃撃を受けた。鉄郎は金属の兵士に取り囲まれたが、彼の命を救ったのはこの星のパルチザンたちだった。
鉄郎の傷の手当をしたのはアンドラード星出身のミャウダーだった。ラーメタルでも地球と同様に戦況は厳しく何度もくじけそうになったが、彼らは世界にはたくさんの仲間がいることを励みにして戦っていた。ミャウダーは機械化母星を破壊したのが目の前にいる鉄郎だと知ると、伝説の人物と対面したことで喜びを隠せなかった。二人の境遇は似通っていた。鉄郎の母は機械伯爵による人間狩りで射殺され、時間城の応接間に剥製として飾られた。そして父は機械化人との戦いで命を落としたと母から聞かされていた。一方、ミャウダーもアンドラードの戦いで両親を失っていた。この星に降りた理由を尋ねられた鉄郎は人を捜していることを打ち明けた。するとメーテルの名を聞いたミャウダーは殺すのならいつでも手を貸すと言った。メーテルがプロメシュームの後を継いだというのが専らの噂で、それを聞いた鉄郎は言葉を失った。
屋台的映画館
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