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赤ちょうちん

  • posted at:2006-11-21
  • written by:砂月(すなつき)
あかちょうちん
日活
配給:日活
製作年:1974年
公開日:1974年3月23日
監督:藤田敏八
プロデューサー:岡田裕
脚本:中島丈博 桃井章
撮影:萩原憲治
音楽:石川鷹彦
主題歌:「赤ちょうちん」かぐや姫
美術:山本陽一
録音:紅谷愃一
照明:川島晴雄
編集:井上治
色彩設計:鈴木耕一
助監督:長谷川和彦
現像:東洋現像所
製作担当者:天野勝正
出演:高岡健二 秋吉久美子 長門裕之 河原崎長一郎 石橋正次 
アメリカンビスタ カラー 93分

街でナンパに成功した久米政行は少女をアパートに連れ帰ることに成功した。ところが「眠かったし、悪いことしないって言ったから」ついて来たは少女は一晩中ぐっすりと眠り込み、相手にしてもらえない政行は悶々たる一夜を明かした。そして不覚にもうたた寝をしてしまい、その隙に彼女は出て行った。幸枝がいないことに気づいた政行は、枕元に置き忘れた現金書留の封筒で彼女の名前が霜川幸枝ということを知ったが、それよりも重要なのはこの忘れ物を一刻も早く届けなければならないことだった。政行は急いで追い掛けたがもう彼女の姿はなかった。政行が住むビルは近々取り壊されることになっており、他の住民は既に退去していた。だが彼は管理人の忠告を無視し居住権を振りかざして居座り続けていたのだ。金目当てで立ち退きを拒否しているのではないかと考えた管理人がさりげなく問うと、政行は金ではなく心だと答えた。

政行は立体駐車場の仕事仲間である牟田修と有り金全部はたいて馬券を買ったが見事に撃沈した。お互いがお前のせいだと罵り合う中、政行がコートのポケットに手を突っ込むと封筒に触れた。それは幸枝が部屋に忘れて行った現金書留だった。悪いとは思いながらも封を切り、その金でもう一勝負するがツキは回ってこなかった。二人は諦めて帰ることにしたが、別れた後で政行は封筒の中に入っていた手紙を読んだ。彼が使った一万円は病気で臥せる祖母のために幸枝が働いて稼いだもので、毎月仕送りしていたことがわかるとやるせない気持ちになった。ビルに帰ると部屋が荒らされており、政行は取り壊しが始まったことを知った。住処を失った彼が広場で寝転がっていると幸枝が戻ってきた。政行はひたすら謝り、幸枝がはひたすら泣いた。

政行は電車の音がうるさい沿線のビルから幡ヶ谷のアパートへ引っ越した。今までの暮らしと少し違うのは幸枝がついてきたことだった。火葬場の近くということもあって静か過ぎて逆に気持ち悪い程だった。ある日、二人が銭湯から帰ると部屋に見知らぬ中年男が寝そべりながら雑誌を読んでいた。政行が恐る恐る尋ねると、彼は以前この部屋に住んでいたことがあり、前を通り掛かって懐かしくなったのだという。それをきっかけに男は居座り、奇妙な三人での共同生活が始まった。

屋台的映画館
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砂月(すなつき)
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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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