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仮面ライダーアマゾン

  • posted at:2015-10-04
  • written by:砂月(すなつき)
かめんらいだーあまぞん
東映
配給:東映
製作年:1975年
公開日:1975年3月21日 併映「グレートマジンガー対ゲッターロボ」「アンデルセン童話 にんぎょ姫」「これがUFOだ!空飛ぶ円盤」「がんばれ!!ロボコン」「魔女っ子メグちゃん 月よりの使者」
監督:内田一作
企画:平山亨 阿部征司
原作:石森章太郎
脚本:鈴木生朗
音楽:菊池俊輔
撮影:川崎龍治
照明:安藤真之助
美術:山口熙
仕上制作:映広音響
録音:太田克己
編集:菅野順吉
選曲:宇賀神守広
記録:平田穂美
助監督:平山公夫
進行主任:古市勝嗣
擬斗:高橋一俊
メークアップ:小山英夫
装置:阿部幸夫
制作担当:伊藤暉雄
トランポリン:湯川泰男
衣裳:東京衣裳
オートバイ協力:スズキ自動車
現像:東映化学
主題歌:「アマゾンライダーここにあり」子門真人
・・・:「アマゾン、ダ・ダ・ダ」子門真人
出演:岡崎徹 松岡まり子 松田洋治 中田博久 小林昭二
アメリカンビスタ カラー 24分

友人たちと帰宅していた岡村りつ子は路上でアクセサリーを売る男と出会った。数ある物の中で彼女の目に留まったのはアマゾン特産のゲンゴロウブローチだった。それは鈍く緑色に光る少し大き目なブローチだったが、日本で暮らす南米アマゾン育ちの山本大介(アマゾン)が故郷を懐かしむのではないかと思い買うことにした。値段交渉をすると男は人差し指を立てた。千円かと尋ねると首を横に振った。では一万円かと尋ねるとやはり首を横に振る。まさかと思い百円かと尋ねると男はゆっくりと頷いた。それを聞いた友人たちは安いと飛びつくが、男はお嬢さんに売ると言ってりつ子に手渡した。ブローチには金具がついておらず、どうやってつけるのかと尋ねると、そのゲンゴロウは生きているからひとりでに止まると男は言った。ブローチは服に取りつき剥がそうとしても取れなかった。それを見た男が呪文を唱え始めるとブローチは動き出して喉に止まり、りつ子は苦しくなって目の前が暗くなった。

男の正体はガランダー帝国に忠誠を誓うゲンゴロウ獣人だった。ガランダー帝国はパルチア王朝の末裔であるゼロ大帝が率いる謎の組織であり日本征服を推し進めていた。ゲンゴロウ獣人はパルチア王朝の生物学的技術が生み出した怪人であり、若いりつ子の血を吸った小型ゲンゴロウと一体になったことで活力を得たのだった。ゼロ大帝はゲンゴロウ獣人に東京火の海作戦の開始を命じた。

りつ子が自宅のベッドで目覚ると、弟のまさひこ、アマゾン、そしてアマゾンの協力者の立花藤兵衛が見守っていた。彼女は路上でひどい貧血を起こして倒れ、友人たちの連絡を受けて迎えに行ったのだ。りつ子が気になったのはゲンゴロウのブローチが服からなくなっていたことだった。彼女が気を失うまでの話を聞いているとラジオから臨時ニュースが流れてきた。火薬工場やガソリンの貯蔵庫が次々と原因不明の爆発と火災を起こし都内のあちこちが火の海になっているというのだ。そこに現れたアマゾンの協力者のモグラ獣人は、この火災がガランダーの仕業だと伝えた。それを聞いて怒りを抑えられないアマゾンは、古代インカ帝国に伝わる秘宝「太陽の石」を動力源としたバイク・ジャングラーで火災現場に向かった。

屋台的映画館
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おニャン子・ザ・ムービー 危機イッパツ!

  • posted at:2015-09-28
  • written by:砂月(すなつき)
おにゃんこざむーびーききいっぱつ
フジテレビジョン
配給:東宝
製作年:1986年
公開日:1986年8月23日 併映「そろばんずく」
監督:原田真人
製作:日枝久
プロデューサー:角谷優 岡田裕
スペシャルアドバイザー:石田弘 笠井一二
プロデューサー補:新津岳人 河井真也
脚本:原田真人
撮影:長谷川元吉
美術:丸山裕司
録音:中野俊夫
照明:小熊良洋
編集:冨田功
キャスティングディレクター:笹岡幸三郎
助監督:渡辺孝好
製作担当:川崎隆
製作主任:坂井淳一
使用曲:「セーラー服を脱がさないで」おニャン子クラブ
・・・:「バレンタイン・キッス」国生さゆり
・・・:「お先に失礼」おニャン子クラブ
・・・:「乙女心の自由型」おニャン子クラブ
・・・:「瞳に約束」渡辺美奈代
・・・:「夏のクリスマス」おニャン子クラブ
・・・:「風のインビテーション」福永恵規
・・・:「およしになってねTeacher」おニャン子クラブ
・・・:「KISSはMAGIC」福永恵規 内海和子
・・・:「夏休みは終わらない」おニャン子クラブ
・・・:「象さんのすきゃんてぃ」うしろゆびさされ組
・・・:「自分でゆーのもなんですが」ニャンギラス
・・・:「落葉のクレッシェンド」河合その子
・・・:「バナナの涙」うしろゆびさされ組
・・・:「避暑地の森の天使たち」富川春美 渡辺美奈代 渡辺満里奈
・・・:「夏を待てない」国生さゆり
・・・:「シンデレラたちへの伝言」高井麻巳子
・・・:「瞳の扉」おニャン子クラブ
・・・:「冬のオペラグラス」新田恵利
・・・:「じゃあね」おニャン子クラブ
・・・:「真赤な自転車」おニャン子クラブ
選曲:柿沢潔
装飾:藤田徹 佐々木博崇 高橋正法
操演:小林正己
テクニカルアドバイザー:柘植久慶
スタント:高橋レーシング
移動効果:大塚伸一
スタイリスト:堀田都志子
メイク:浜田芳恵
記録:牧野千恵子
製作宣伝:ファンハウス 都筑隆史
スチール:竹内健二
現像:東京現像所
製作進行:吉岡亨 山中富雄
出演:おニャン子クラブ 関根勤 宮川一朗太 江口洋介 原田遊人
アメリカンビスタ カラー 78分

横浜スタジアムで行われるおニャン子クラブの全国縦断コンサート「あぶな~い課外授業」まであと7日。国生さゆりの追っかけをしているマージャン・ボーイは実家のある福島から仲間たちと飛行機で行こうと考えていたが、同じ高校の陸上部のマラソン・ボーイは居ても立っても居られず走って行くと言い出した。止めるのも聞かずに走り出したが、根性のある奴ではないので夕方には戻ってくるとだろうと考えていた。

敏腕プロデューサーの帆足ホタルは日々おニャン子クラブのことばかり考えていたが、頭痛の種は彼女たちにつきまとう息子のユージンだった。離婚後の親権はロサンゼルスにいる夫にあるのだが、おニャン子クラブのことが好きでたまらず日本に残ってからは事あるごとに現れるのだ。ホタルは生意気なユージンに、もし彼女たちと遊んでもらいたければ謙虚にお願いをしなさいと言った。

あと6日。
ユージンは自分で撮ったおニャン子クラブのメンバーのフィルムをパピヨンという女に渡していた。彼女は現像した写真をファンに違法に販売して金を稼いでいるのだ。ユージンは悪いことだとわかっているのだがパピヨンの命令は絶対だった。新たなオーダーは「自分の部屋でくつろぐ渡辺美奈代」という難易度の高いものであり、向かいの建物からカメラを構えて彼女が帰ってくるのを待っていると見知らぬ男が部屋に忍び込んだ。男はブラシについた髪の毛を財布の中に忍ばせると大きな紙袋を抱えて部屋を後にした。そして赤のアストンマーティンのトランクにそれを積み込むとある場所へ向かった。

ユージンが男の車を追うと白い建物にたどり着いた。中で行われていたのは隠れおニャン子クラブファンの総会で、レアグッズのオークションが行われていた。メンバーの間では身の回りの品がなくなることが度々起こっていたが、その原因は彼らにあったのだ。陰から様子を窺っていたユージンはそこで驚くべき計画を知った。オークションで得た200万ドルの売り上げ金を元手におニャン子クローンを開発しようとしていたのだ。ラスベガス郊外にあるオッペンハイマー博士の工場で次月から生産が開始されることになっており、完成までにあと1千万ドルが必要だった。総会最後の目玉である国生さゆりのクローンの声帯がオークションに掛けられると、ユージンは居ても立っても居られず妨害した。

屋台的映画館

超力戦隊オーレンジャー

  • posted at:2015-09-13
  • written by:砂月(すなつき)
きょうりょくせんたいおーれんじゃー
東映=東映ビデオ
配給:東映
製作年:1995年
公開日:1995年4月15日 併映「人造人間ハカイダー」「重甲ビーファイター」
監督:こばやしよしあき
製作:渡邊亮徳
企画:吉川進
プロデューサー:鈴木武幸 高寺成紀
原作:八手三郎
脚本:上原正三
音楽:横山菁児
主題歌:「オーレ!オーレンジャー」速水けんたろう
撮影:いのくままさお
照明:磯山忠雄
美術:安井丸男
録音:石川孝
編集:成島一城
記録:高山秀子
選曲:宮葉勝行
音楽アドバイザー:秋本彰
音響効果:大泉音映
計測:黒須健雄
操演:船越幹雄
美粧:サン・メイク
衣裳:東京衣裳新社
装飾:装美社
装置:東映美術センター 紀和美建
企画協力:企画者104
キャラクターデザイン:阿部統 森木靖泰
資料担当:葛西おと
造型:レインボー造型企画 前澤範
ミニチュア:アルファ企画 東陽モデル ミューロン
視覚効果:映画工房 沖満 長部恭平
現像:東映化学
技術協力:東通
カースタント:タケシレーシング
オートバイ協力:スズキ株式会社
アクション監督:山岡淳二
アクション:横山一敏 竹内康博 中川清人 武智健二 村上利恵 中川素州 藤田健次郎 橋本恵子 大西修 森美昭
助監督:諸田敏
進行主任:小迫進
製作デスク:岩永恭一郎
製作担当:藤田佳紀
特殊撮影・操演:(株)特撮研究所 鈴木昶 尾上克郎
特殊撮影・撮影:(株)特撮研究所 高橋政千
特殊撮影・照明:(株)特撮研究所 林方谷
特殊撮影・美術:(株)特撮研究所 木植健次
特撮監督:佛田洋
製作協力:東映テレビプロダクション
宣伝協力:テレビ朝日
製作協力:バンダイ
出演:宍戸勝 正岡邦夫 合田雅吏 麻生あゆみ 珠緒
アメリカンビスタ カラー 40分

地球を支配し人間の奴隷化を企むマシン帝国バラノイア。皇帝一家の召使い・アチャは、皇帝バッカスフンドと皇妃ヒステリアの子息・皇子ブルドントに映画「機械帝国の世紀」を撮らせるために専用の撮影所「ブルドントスタジオ」を用意した。このSFX超大作映画は人類の滅亡と機械帝国の勝利を描くというものだった。アチャは映画に出演する俳優をスカウトするためにマシン獣・カメラトリックを使って健太、清、浩の三人組を誘拐した。そしてセスナ機からチラシを撒き追加の出演者を集めるした。

東京C地区ポイント370で小学生の失踪事件が発生し、通報を受けたオーレンジャーの星野吾郎と二条樹里は現場に急行した。同じ頃、空から降ってきたチラシを小学生の美佐子が拾った。風の音を聞くことが好きな彼女は芸能界に興味がなかったが、ギャラが1000万円と聞き考えが変わった。美佐子の傍にカメラトリックが飛んできたため吾郎は危ないと呼び掛けるが、目の前でまるでビデオカメラに写し盗られたように姿を消してしまった。吾郎はU.A.O.H.(国際空軍防衛部隊)本部の三浦尚之参謀長に報告するとU.A.ビハイクルで飛び去るカメラトリックを追跡した。

美佐子が姿を現したのはブルドントスタジオの入り口だった。そこにはクラスメイトの健太たちもおり、何故自分たちがここにいるのかと疑問を口にしていると迎えのワゴン車がやってきた。4人が連れてこられたのは屋内のスタジオで、待っていたアチャは厳しいオーディションをくぐり抜けて選ばれた皆さんが明日のムービースターだと言った。早速出演していただきますとヘッドマウントディスプレイを配りベンチに座らせた。すると美佐子たちはバーチャルリアリティーの世界に引き込まれた。同じ頃、三浦が怪電波の発信源を特定し、オーレンジャーの5人(吾郎、四日市昌平、三田裕司、二条樹里、丸尾桃)はブルドントスタジオへの潜入を開始した。

屋台的映画館
うるとらまんぞふぃーうるとらのせんしぶいえすだいかいじゅうぐんだん
円谷プロダクション
配給:富士映画
製作年:1984年
公開日:1984年3月17日 併映「ウルトラマンキッズ M7.8星のゆかいな仲間」
監督:高野宏一
企画:円谷皐
制作:円谷皐
プロデューサー:宇川清隆 円谷皐
総編集:浦岡敬一
構成:藤島浩一郎 安井尚志 金田益実 平野靖士
脚本:藤島浩一郎 安井尚志 金田益実 平野靖士
撮影:大岡新一
照明:高野和男
美術:山口修
編集:小林熙昌
ネガ編集:五月女孝男
制作進行:青柳和彦
プロデューサー補:阿部宏司
音楽:宮内國郎 冬木透
音楽出版:日音 円谷音楽出版
プロデューサー:玉川静
主題歌:「ウルトラマン・ゾフィー」近藤光子 コロムビアゆりかご会
・・・:「ウルトラマン物語」水木一郎 コロムビアゆりかご会
掲載:小学館
光学:兵頭文造
タイトル:南波啓子
録音:整音企画 斉藤恒夫
効果:スワラ・プロ 須藤輝義
現像:東京現像所
制作協力:円谷エンタープライズ
声の出演:浦野光 堀内賢雄 小滝進 桜本昌弘 広瀬正志
スタンダード カラー 85分

地球から遥か離れた宇宙の彼方にあるウルトラ兄弟の故郷・M78星雲。そこは太古の昔より光の国と呼ばれ、宇宙警備隊の精鋭戦士団が宇宙全体の、そして地球の平和と安全を見守り続けている。ゾフィーを隊長とする宇宙警備隊は過去幾度となく地球を訪れている。かつての地球は宇宙のひずみが生み出した怪獣たちが暴れ回っていた。

分身の術を得意とする宇宙忍者・バルタン星人は20億人もの仲間を持ちミクロの大きさから巨大化して地球を侵略しようとした。ペダン星人が操る宇宙ロボット・キングジョーは湾岸のコンビナートを襲った。特殊金属のボディーは地球防衛軍の攻撃さえも跳ねのけた。発電所を襲った灼熱怪獣・ザンボラーは背中のトゲを光らせ辺りを火の海にした。鉄を食べるクレージーゴンは渋滞中の高速道路に現れ車をつまみ食いした。彗星怪獣・ドラコ、冷凍怪獣・ギガス、どくろ怪獣・レッドキングが三つ巴の死闘を繰り広げ、古代怪獣ゴモラは長い眠りから目を覚ました。邪悪な怪獣や宇宙人たちは常に宇宙の平和を乱そうとしており、この宇宙の中でひと際美しい地球はそんな彼らの格好の標的となっていた。

その昔、怪獣たちが初めて現れた頃、人類は知恵と勇気で彼らと戦っていた。千年に一度甦るという地底怪獣・パゴスが分子構造破壊光線を吐いて暴れていると、人々はネオ・ニュートロンミサイルで反撃して倒すことに成功した。零下130度の冷気を吐いて南極基地を襲った冷凍怪獣・ペギラには弱点である苔の成分から抽出したペギミンHをミサイルに乗せて撃ち込んだ。若者の体を奪おうとする誘拐怪人・ケムール人が巨大化した時には強力なXチャンネル光波を東京タワーから発射した。約2億年前に地球を支配していた海底原人・ラゴンが出現した際にはコミュニケーションを取ろうと努力した。我が物顔で暴れる怪獣や宇宙人たちに美しい地球が破壊されることを許せなかったから人間たちは戦った。だが怪獣たちは次第に人間の力では倒せない程の強い力を持つようになって行った。そこでゾフィーは宇宙警備隊の隊長としてウルトラマンを地球へ派遣することをしたのだ。

屋台的映画館

肉体の門(1964年)

  • posted at:2015-08-25
  • written by:砂月(すなつき)
にくたいのもん
日活
配給:日活
製作年:1964年
公開日:1964年5月31日 併映「間諜中野学校 国籍のない男たち 」「39年大相撲夏場所 後半戦」
監督:鈴木清順
企画:岩井金男
原作:田村泰次郎
脚本:棚田吾郎
撮影:峰重義
照明:河野愛三
録音:米津次男
美術:木村威夫
編集:鈴木晄
音楽:山本直純
助監督:葛生雅美
色彩計測:森勝
現像:東洋現像所
製作担当者:薮内善明
出演:宍戸錠 和田浩治 野川由美子 石井富子 松尾嘉代
シネマスコープ カラー 90分

終戦後の東京は食うか食われるか生きるか死ぬかの獣の様な街に変わっていた。十七歳のマヤが夜の路地をさまよっていたところ警察による売春婦の一斉摘発があり、彼女は間違われて一緒に護送トラックに乗せられた。翌日、疑いが晴れたマヤは釈放されたが、腹が減ってたまらず闇市で売り物のサツマイモを盗んだ。吉野一家の阿部というヤクザに捕まった彼女はたくさん食べていいと言われたが、その代償はアメリカ兵の相手をさせられることだった。小政のせんの仲立ちによりマヤは自由の身となったが、金のない彼女は何処か働くところはないかと尋ねた。せんはマヤの体を上から下まで眺めると、男と寝たことはあるかいと言った。せんのグループは廃墟となったビルを拠点にしていた。そこにはジープのお美乃、ふうてんお六、町子という訳ありの女たちがたむろしていた。初めはつらいが商売だから皆のやり方を見て早く覚えるんだねとせんが言うと、自分で客を見つけて自分を売るだけだから別に難しいことはないよとお美乃がアドバイスした。そしてお六が合理的な生産者と消費者の直結だと言うと、せんは自分を守ってくれるのは自分の仲間以外にいないことと仲間の掟を守ることを覚えておくようにとマヤに釘を刺した。

ある日、グループのおふくが掟を破ったことがせんの耳に入った。有楽町のガード下で宝くじを売っているアルバイトの学生といい仲になりただで体を売ったというのだ。仲間たちは見せしめに彼女の髪を切り簀巻きにして小舟に乗せた。せんはそれを身で大笑いしたが、町子はそこまでしなくてもいいのにと同情した。町子がグループに入ったのはマヤよりひと月程前で、水道橋で客引きしている現場を見つけたせんが脅したところ泣き出したため可哀想に思い仲間に入れたのだ。

せんのグループは戦争の犠牲者の集まりだった。どうやってでも生きて行こうとする本能が仲間同士の団結をしっかりと固めていたが、伊吹新太郎という男が現れたことでそれも揺らぎ始めた。

屋台的映画館

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