わな
フォーライフレコード=映像探偵社
配給:エース・ピクチャーズ
製作年:1996年
公開日:1996年5月25日
監督:林海象
製作:後藤豊
プロデュース:嵯峨芳春
プロデューサー:古賀俊輔 林海象 桜井勉
企画:福寿祁久雄
脚本:林海象 天願大介
撮影監督:長田勇市
音楽:めいなCo.
美術監督:木村威夫
照明:豊見山明長
録音:浦田和治
編集:冨田伸子
衣裳デザイナー:宮本まさ江
メイクアップ:小沼みどり
スクリプター:内田絢子
美術:増本知尋
装飾:嵩村裕司
助監督:杉野剛
製作担当:梶川雅也
視覚効果:中野稔
特殊撮影:伊藤高志
デジタル合成:徳永徹三
特殊メイク:原口智生
探偵指導:児玉道尚
出演:永瀬正敏 夏川結衣 山口智子 南原清隆 杉本哲太
シネマスコープ カラー 106分
赤ん坊の救出で警察に表彰されてから、濱マイクの探偵事務所には仕事の依頼が途切れることなく舞い込んで来た。世間の不景気なんて何処吹く風。しかも恋人の吉田百合子まで手に入れ、彼の人生は順調そのものだった。ある日、黒い仮面を被った男がやってきて、写真を差し出すと「私を捜して欲しい」と言った。その頃、神奈川県では毒物による連続殺人事件が発生していた。県警は捜査本部を設置し、被害者は拉致された後にラボナールという薬物を50ミリ以上投与され、死亡後に現場へ運ばれたことを説明した。被害者には、県内の都市部に在住している20代の髪の長い美しい女性という共通点があった。放置された遺体の特徴は、いずれもワンピースで着飾った上に化粧まで施されていることだった。三人が着ていたワンピースからはメーカーの断定できない香水が検出された。さらに微かな毒物反応もあったことから、神津刑事はベテランの中山刑事とともに聞き込みを始めた。
幼い頃に両親を亡くしたことで声を失った百合子は、郵便局での勤務を終えると夜は教会でボランティア活動をしていた。敬虔なクリスチャンである彼女はマイクのギャンブル癖をとても嫌っていた。いつものように教会に向かうと、そばにある公園で子供たちからいじめられている青年を見つけ助けた。青年は子猫をかばっていたのだ。百合子がハンカチで顔についた血を拭いてあげると青年は立ち上がりフラフラと歩いて行った。ハンカチからはスズランの香りがした。
探偵仲間の宍戸錠が酒を抱えて事務所にやってきたが、その日は百合子とデートをする約束をしていた。朝まで飲むという錠に捉まり小言に付き合っていたマイクだったが、いつの間にか約束の時間を過ぎていること気付いて愛車のナッシュ・メトロポリタンを飛ばした。マイクが待ち合わせ場所に到着したとき、百合子は何者かに襲われていた。マイクは彼女に迫る注射器を払い除けたが、犯人を取り逃がしてしまった。犯人の腕には火傷があったことから、マイクはあの黒い仮面の男ではないかと考えていた。翌日、事件の一部始終を中山に話したが、俺は忙しいんだと言って無視された。二人の関係は、中山が少年課に勤務していたときからの腐れ縁だった。険悪なムードに割って入った神津はマイクから注射器の破片を受け取ると、何かあったら連絡をくださいと言って名刺を渡した。
「こうふくのさいらい」というFAXが事務所に送られて来たことで百合子の身を案じたマイクは、その夜から彼女のボディーガードを務めることにした。百合子の家の前に車を停めて張り込んでいると神津が現れ、犯人は素手だったにも関わらず注射器にはマイクの指紋しか検出されなかったと事件の経過を報告した。翌早朝、四人目の犠牲者が発見され、ペンダントからマイクの指紋が検出された。警察は容疑者を特定し逮捕に向かったが、犯行推定時刻に神津はマイクと会っていた。神津から相談を持ち掛けられた中山は、真実を知っている者がいないことがわかると誰にも言うなと命じた。
屋台的映画館
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