りんぐ
「リング」「らせん」製作委員会(角川書店=ポニーキャニオン=東宝=IMAGICA=アスミック=オメガ・プロジェクト)
配給:東宝
製作年:1998年
公開日:1998年1月31日 併映「らせん」
監督:中田秀夫
エクゼクティブ・プロデューサー:原正人
プロデューサー:河井真也 一瀬隆重 仙頭武則
アソシエイトプロデューサー:石原真
ラインプロデューサー:磯村達也
原作:鈴木光司
脚本:高橋洋
撮影:林淳一郎
音楽:川井憲次
オリジナルソング:「feels like ”HEAVEN”」HIIH
美術:斎藤岩男
照明:前原信雄
編集:高橋信之
助監督:李相國
製作担当:中村哲也
特別協力:WOWOW
出演:松嶋菜々子 真田広之 中谷美紀 沼田曜一 竹内結子
アメリカンビスタ カラー 95分
9月5日日曜日、大石智子の家に遊びに来ていた倉橋雅美は、呪いのビデオの話をした。小学生の男の子が家族と伊豆のペンションに泊まったのだが、東京でいつも見ている番組を見逃したくなくて部屋にあったビデオデッキで録画予約をした。だが伊豆は東京とチャンネルが違っていたためにビデオテープには目当ての番組が録画されていなかった。そのテープを自宅に持って帰って再生してみると、女が指差して「おまえは一週間後に死ぬ」と言った。男の子が驚いてビデオを止めたのと同時に電話が掛かり、受話器の向こう側から「見ただろう」という声が聞こえた。男の子は一週間後の同じ時間に死んだ。話を聞き終えた智子を不安が襲った。友人たちと一緒に伊豆へ旅行したときに同級生の岩田が変なビデオを見つけたのだ。何だろうと思いながらみんなで見たのだが、見終わったときに電話のベルが鳴り、誰かが受話器を取った。あの日から今日が一週間目だった。
子供たちの間で噂になっている「呪いのビデオ」について取材をしているテレビディレクターの浅川玲子は、姪・智子の葬儀に出席した。遺体は警察で解剖されたが、事件性はないと伝えられた。だが棺を一度も開けなかったことから、ただ事ではないと親戚中で噂になっていたのだ。数日前に車中で変死した女子高生が智子と同じ聖啓女子学園であることを知った玲子は、葬儀に来ていた友達に詳細を聞いてみることにした。そこで彼女は別荘に泊まった四人が同じ日に死んだことを知った。気落ちする叔母を慰めに行った玲子は、智子の机の上に置いてあったカメラ店の預り証を見つけた。店で受け取った写真は8月29日に伊豆パシフィックランドで撮影されたものだったが、四人が写った一枚だけ顔の部分が歪んでいた。
9月13日月曜日、玲子は現地での取材を敢行した。管理人室で宿泊者を調べてもらっていると棚に並んだ映画のビデオテープのケースに違和感を感じた。一番下の左隅にある一本だけ白いケースに入っていたのだ。気になった玲子は管理人にそのことを尋ねたが、彼は客の忘れ物かも知れないと言った。玲子は事件の発端になったとされるB4号棟にそのテープを持ち込み、リモコンの再生ボタンを押した。
屋台的映画館
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