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黒の超特急

  • posted at:2013-07-16
  • written by:砂月(すなつき)
くろのちょうとっきゅう
大映(東京撮影所)
配給:大映
製作年:1964年
公開日:1964年10月31日 併映「制服の狼」
監督:増村保造
企画:藤井浩明
原作:梶山季之
脚本:白坂依志夫 増村保造
音楽:山内正
録音:飛田喜美雄
照明:渡辺長治
美術:下河原友雄
撮影:小林節雄
編集:中静達治
助監督:帯盛迪彦
製作主任:上嶋博明
出演:田宮二郎 藤由紀子 船越英二 加東大介 千波丈太郎
シネマスコープ カラー 93分

岡山県庭瀬で不動産業を営む桔梗敬一を東京から来た男が訪ねた。その男は「東西開発社長・中江雄吉」と名乗り、この辺りの土地を買いたいと言った。確かな筋からの情報で大きな工場が誘致されることを知ったという中江は、桔梗に私と組んで一儲けしないかと投資話を持ち掛けたのだった。調子のいいことばかりで桔梗が返事を渋っていると、中江は岡山市の料亭へ強引に連れて行ったのだった。確かな筋というのは大物代議士から直接聞いた話ということだったが、桔梗の不信感は晴れなかった。土地を細長く買うことに納得行かなかったのだ。中江はその理由として、アメリカのフォード自動車と提携する某自動車工場が流れ作業で組み立てることを挙げると、桔梗は納得して金の話題に移した。地元の相場で一坪4000円の土地を20万坪購入すると8億円になるが、中江は日本三大銀行のひとつ、三星銀行がついているから8億や10億の金は大丈夫だと胸を張った。そして自分が交渉を行うと地主が警戒して値段を釣り上げる可能性があるため、顔が利く者同士で交渉を行って欲しいと頭を下げたのだった。地主たちを説得すれば数百万の手数料が手に入るが、桔梗は喉から手が出るほど欲しかった。彼は大阪の証券会社を退職後、独立して株の売買を行ったが失敗した。先祖代々の土地を売って借金の穴埋めをしたが、そのときに不動産売買の妙味を知り桔梗商事を開業したのだった。いつか億という金を握って事業をやる、それが彼の夢だった。中江も同じ夢を持っていることを知り、桔梗は協力することにした。

四ヶ月後、桔梗は地主たちと上京したが、地主の一人はこの取引に不安を感じていた。彼は独自に調査を行い、中江は元国鉄職員で、社長を務める東西開発は年中赤字だらけのでたらめな会社だった。そのような男に三星銀行が融資するのかと口にしたが、桔梗から嫌なら売らなきゃいいと突き放されると引き下がるしかなかった。多額の手数料を手に入れた桔梗は再び株に手を出したが、新設した工場が爆発を起こして全焼した。投資した株は暴落し、桔梗はまた無一文になった。大阪から戻ると地主の小林がいくら儲けたんだと厭味を言ってきた。あの土地が第二次新幹線計画に引っ掛かっているというのだ。桔梗はそのとき初めて中江に裏切られたことを知った。彼はすぐさま上京し500万円を融通して欲しいと願い出たが断わられた。中江は下関でも同様の手口で大枚をせしめており、怒りは爆発した。「ブタ箱に入るのはあんたの方だ」。そういい残すと桔梗は事務所を去った。桔梗は中江の事務所で見かけた美人と街中で出会い、後をつけた。彼女は田丸陽子といい西日本新幹線公団専務理事・財津政義の秘書を務めていたが、本人の希望で二年前に退職していた。毎日実家から出勤する陽子の後をつけた桔梗は、その先が赤坂の毛利マンションであることを突き止めた。そこは財津が長沼という偽名で借りた部屋で、彼女は二号として生活していた。強引に部屋に押し入った桔梗がそのことを病気の母親に話すと脅すと、陽子は言いなりになった。彼女が金に執着していることがわかり、桔梗は俺と組んで一儲けしないかと言った。中江が財津から新幹線の建設予定地を聞き出したことは確実で、スキャンダルで強請れば大金が転がり込んでくることは間違いなかった。その頃、桔梗の動きを知った中江は二人を別れさせる工作に動いていた。

屋台的映画館
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