きゃしゃーん
「CASSHERN」パートナーズ(松竹=プログレッシブ ピクチャーズ=エレクトリック・ゴースト=衛星劇場=テレビ朝日=朝日放送=タカラ=伊藤忠商事=TOKYO FM=イーソリューションズ=菱和ライフクリエイト=ビッグショット)
配給:松竹
製作年:2004年
公開日:2004年4月24日
監督:紀里谷和明
プロデュース:宮島秀司 小澤俊晴
プロデューサー:若林利明
企画:紀里谷和明 若林利明
製作:久松猛朗
製作総指揮:迫本淳一
原作:竜の子プロダクション「新造人間キャシャーン」
脚本:紀里谷和明 菅正太郎 佐藤大
プロダクションデザイナー:林田裕至
VFXスーパーバイザー:木村俊幸 野崎宏二
CGスーパーバイザー:庄野晴彦
ヘアアンドメイクアップアーティスト:稲垣亮弐
衣裳:北村道子
アートプロデュース:赤塚佳仁
撮影監督:紀里谷和明
撮影:紀里谷和明 森下彰三
照明:渡部嘉
録音:矢野正人
バトルシーンコンテ:樋口真嗣
アクションディレクター:諸鍛冶裕太
音楽プロデューサー:高石真美
音楽:鷺巣詩郎
テーマソング:「誰かの願いが叶うころ」宇多田ヒカル
コンセプチャルデザイン:木村俊幸 林田裕至 庄野晴彦 DK
アソシエイトプロデューサー:野地千秋 田中誠 姉川佳弘
助監督(1st.):野間詳令
スクリプター:梛川泰子
演技事務:小島都
ラインプロデューサー:椋樹弘尚
編集:紀里谷和明
出演:伊勢谷友介 麻生久美子 寺尾聰 樋口可南子 小日向文世
シネマスコープ カラー 141分
50年にも及ぶ長い戦争は、大亜細亜連邦共和国がヨーロッパ連合に勝利することで終結した。大亜細亜連邦はユーラシア大陸のほぼ全域を手中に収め、民族優位主義を掲げた政府は先住民族へ差別と弾圧を行った。その後、各地では抵抗勢力が出現。彼らは破壊活動を繰り返した。中でも第七管区での戦いは苛烈を極めた。軍部はこの状況を打破するために兵力の大幅な増強を決定した。その犠牲となったのは多くの若者だった。
戦争がもたらしたもの、それは放射能、産業廃棄物、病原菌で汚染された大地だった。その影響で発生した公害病は、既に人体に突然変異が起こる状況にまで発展していた。遺伝子工学の権威である東博士は、不可能と言われた治療方法に一筋の光が射し込んだことを国会で発表した。彼は長年行った研究で、ある少数部族の中に「新造細胞」という特殊な細胞を有する者が存在することを突き止めたのだ。それはどんな細胞にも変身することができるという人間の全細胞の源だった。あらゆる臓器、皮膚、骨、神経、爪や毛髪に至るまでこの細胞を培養し操作すれば、必要なときに必要な量を製造ことが出来るのだ。移植による拒絶反応が一切ないこの技術を使えば、寿命を長らえさせることも可能だった。博士は研究の援助を訴えたが、その夢のような科学技術は理論の一つでしかないという理由で認められなかった。落胆する博士に近づく者がいた。彼の名は内藤薫、日興ハイラル社という軍部との太い繋がりを持つ貿易会社の社員だった。軍部は博士の論文をとても気に入り、既に研究施設まで用意していたのだ。内藤は難病で苦しむ博士の妻・ミドリの話を持ち出し、一緒に実現してみませんかと言った。
東博士の一人息子・鉄也は、研究に没頭し家庭を顧みない父親に対し反抗を続けていた。彼は博士とともに研究を続ける上月博士の娘・ルナと婚約していたが、今やるべきこととして友人が待つ戦場に向かう道を選んだ。それから一年後、ミドリの病状が悪化したことで博士は焦っていたが、陸軍本部で行われている研究は完成に程遠かった。絶対に間に合わせてみせる、そう心に誓う博士に電話が掛かった。それは哲也が前線で命を落としたという知らせだった。そのとき、培養室に異常が発生し、研究所に「稲妻」が落ちたのだ。研究用のプールに突き刺さった「稲妻」は「新造細胞」を活性化させ、「新造人間」を次々と生み出した。警備に当たっていた軍人たちは銃を乱射して「新造人間」を射殺したが、そのうちの一人は排水溝を通って逃げ出したのだった。博士の論理では「人工器官」を作り出すことは不可能だった。博士の計画が成功すると確信していた軍は、戦場で傷付いた人々を復活させるための死体をプールに放り込んでいたが、彼らが再生することはありえなかったのだ。だが「稲妻」が活性化させた細胞を、逃げた「新造人間」が死体置き場に持ち込んだことで事態は変わった。命を得た「新造人間」たちは「生きる」ために逃げ出したのだ。
哲也の亡骸が入った棺は陸軍兵士によって広場に運ばれ、葬儀が執り行われることになっていたが、「新造人間」の脱走でそれどころではなくなっていた。施設から逃げ出したうちの四人は葬儀に向かっていた車を奪って逃走したのだ。その車にミドリが乗っていたことを知った博士は、愛する妻を取り戻すために棺を開けた。
屋台的映画館
PR