かえってきたうるとらまん
円谷プロダクション=TBS
配給:東宝
製作年:1971年
公開日:1971年7月24日 併映「
ゴジラ対ヘドラ」「いなかっぺ大将 猛獣の中にわれ一人だス/オオ!ミステークだス」「みなしごハッチ 傷だらけのバレリーナ」「日本むかしばなし わらしべ長者」
監督:冨田義治
プロデューサー:円谷一 斉藤進
脚本:上原正三
音楽:冬木透
主題歌:すぎやまこういち
撮影:鈴木清
照明:森本正邦
美術:育野重一
助監督:東條昭平
特殊技術:高野宏一
撮影:佐川和夫
照明:小池一三
美術:高橋昭彦 池谷仙克
助監督:吉村善之
光学撮影:中野稔
光学作画:飯塚定雄
操演:塚本貞重
記録:植村よし子
製作:高山篤 伊藤正純
編集:柳川義博
効果:東宝効果集団
録音:キヌタラボラトリー
現像:東京現像所
出演:団次郎 塚本信夫 岸田森 榊原るみ 川口英樹
スタンダード カラー 48分
東京・新宿にある地下ショッピングセンター近くの工事現場から巨大な岩のようなものが発見された。そばを通りかかった怪獣大好き少年の坂田次郎は、一部にアンモン貝の化石が貼り付いていることからジュラ紀の生物の卵かも知れないと思い至り、MAT(Monster Attack Team)に連絡した。通報を受けて駆けつけた郷秀樹隊員と岸田文夫隊員は早速調査を開始したが、岸田はショベルで叩いてもびくともしないことを理由に岩だと断定した。郷は更なる調査が必要ではないかと提案したが、岸田はたかが石ころひとつで手を煩わせることはないと言い放った。言い争いは基地に戻っても続き、二人の間に割って入った加藤勝一郎隊長は、我々は即断即決、臨機応変に対処せねばならないため、隊員一人ひとりの判断を信じるしかないと言った。その時、第二採石場で異常な微震が続発しているという通報があり、マットジャイロで出動した南猛隊員と上野一平隊員は鞭のような手を持つ怪獣と遭遇した。マットジャイロはバルカン砲で攻撃を加え、MN爆弾を搭載したマットアロー1号が到着すると交代した。怪獣を見た岸田はそれがグドンだとわかると作戦を開始した。岸田は機体を正面に接近させ郷に顔面への攻撃命令を出したが、郷は撃とうとしなかった。彼には逃げ遅れた少女の姿が目に入ったのだ。攻撃の機会を失ったことでグドンは地中に潜ってしまった。基地に戻った岸田は、郷が卵の一件以来、反発する機会を待っていたんだと不満をぶちまけた。そして今後も同じようなことが起これば任務に支障が生じるため断固たる処置が必要だと加藤に訴えた。自分の行動に自信を持っている郷は反論したが、加藤は命令違反を理由に三日間の自宅謹慎を言い渡した。
工事現場へ行き、岩を預からせて欲しいと申し出た郷だったが、岩は既に埋められた後だった。肩を落とす郷は坂田自動車修理工場の社長・坂田健に相談しようとしたが、彼は郷の顔を見るなり謹慎が堪えているようだなと言った。加藤は郷の後見人である坂田に事の次第を話していたのだ。坂田は悔しがる郷に子供の頃の体験談を話し始めた。坂田は小学校四年生のとき職員室のガラスを割った犯人にされ廊下に立たされた。いくら自分でないと説明しても信じて貰えなかったため、彼は行動を起こすことにした。一週間学校へ行かずに抗議した結果、とうとう一週間目に真犯人であるガキ大将が名乗り出たのだ。坂田は、少女を見たのなら胸を張ってどこまでも押し通すべきだと郷に言った。
坂田の妹・アキは貰ったばかりの給料で郷にシャツをプレゼントするつもりだったが、彼は謹慎中を理由に断わった。買い物を地下ショッピングセンターですることを聞いた郷はアキに行くのを止めるように言ったが、ただそんな気がするという理由だけでは説得力がなかった。最近、頻繁に起こる小さな地震があの岩と関連しているのではないかと心配でならなかったのだ。アキがシャツを選んでいるとき、突然大きな揺れが彼女を襲った。店内はパニックに陥り、人々は逃げ惑った。火事が起こったことで煙に撒かれてはいけないと判断したアキは友人たちと来た道を戻った。その時、天井が崩れ落ちた。
屋台的映画館
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