ばく
日本ビクター
配給:日本ビクター
製作年:1992年
公開日:1992年7月11日
監督:吉原健一
製作:長谷川誠
プロデューサー:小椋悟
原案:吉原健一
脚本:吉原健一
企画:小澤俊晴
撮影:須賀隆
音楽:キットカットクラブ
美術:福田秋雄
録音:沢畑明
編集:金子尚樹
助監督:浜本正機
製作担当:福島一郎
製作協力:小椋事務所
出演:西村知美 松尾貴史 片岡五郎 長江英和 山田吾一
アメリカンビスタ カラー 107分
大手電気メーカーに勤めるOL・村川圭子には同じ会社に勤めていた高田政伸という恋人がいる。政伸は新製品の開発プロジェクトに参加し画期的な電子工学技術を発明した。その技術は業界で話題になったが、製品が完全なものになるまで発表を控えていたためライバル会社に先を越されてしまった。政伸は全責任を負わされ、三年前に会社を辞めた。圭子とはその後も交際を続けていたが、退職金をつぎ込んで続けている研究の内容を教えなかった。
ある日、松本部長は圭子を呼び出し、政伸の居場所を教えて欲しいと言った。あれ程の頭脳を持った人物がいつまでも定職に就けないのは不憫だからだ。というのは建前で、元外人部隊の梅宮徹からの依頼を受け技術者を一人紹介することになったのだ。梅宮は元部下の大門克とともに現金輸送車を襲う計画を立てていたが、遠隔操作の爆弾を使用することになり政伸を引き込むことにしたのだ。社会への不満を抱えていた政伸は、長年の研究の成果をこの計画で立証することにした。圭子の会社を出発した現金輸送車を先回りして待ち伏せていた三人は、工事現場の看板にカプセル状の爆弾を仕掛けると身を潜めた。光センサーが仕込まれたリモコンは輸送車のライトに反応するとカウントを始めた。そして爆弾が爆発を起こすと車は路肩に乗り上げた。押し入った梅宮たちは警備員たちを縛り上げ現金を袋に押し込んだが、予想以上に早く近づくパトカーのサイレン音に焦った大門は人質二人を射殺した。大門はさらに近寄って来た警官にも発砲した。彼はわき腹に銃弾を受けながらも運転し続け採石場のガレージに逃げ込んだが、金庫室のロックを解除する前に息絶えた。政伸と梅宮は中に閉じ込められたままだった。
切羽詰った政伸は残りの爆弾で内側から扉を破ろうとしたが、リモコンは大門に踏み潰されていたため使用できなかった。そこで政伸は、彼の部屋にある予備の爆弾とリモコンで外側から破壊することを思いつき圭子に電話を掛けた。理由を知らない圭子は快く承諾しケースを持って家を出たが、検問で車を停められてしまった。取調べを待つ間、決して見てはいけないというケースを開けた彼女は、それが報道されていた光時限爆弾だとわかり動揺した。政伸が事件の犯人ということがわかった圭子は爆弾を身に付けリモコンを車に隠したが、ケースを隠すことは出来ず警官に任意同行を求められた。お腹が痛いとトイレに逃げ込んだ圭子はカプセルを飲み込んだことで検査は無事通過した。警察署を出た圭子は車を飛ばして廃工場に向かったが、車の下部に磁石で貼り付けたリモコンは急カーブの遠心力で飛んで行ってしまった。
屋台的映画館
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