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野球狂の詩 北の狼・南の虎

  • posted at:2009-10-12
  • written by:砂月(すなつき)
やきゅうきょうのうたきたのおおかみみなみのとら
日本アニメーション
配給:東映
製作年:1979年
公開日:1979年9月15日 併映「未来少年コナン」
監督:岡部英二
製作:本橋浩一
プロデューサー:渡辺忠美
原作:水島新司
構成:岡部英二
企画:佐藤昭司
撮影監督:三沢勝治
音楽:京建輔
・・・:「北の狼 南の虎」水木一郎
・・・:「かあさんの灯」水木一郎
美術監督:半藤克美
編集:岡安肇
声の出演:曽我部和行 大宮悌二 雨森雅司 武藤礼子 納谷悟朗
スタンダード カラー 90分

北海道白大雪市市民球場では、春のセンバツ大会の出場権を懸けた一戦が行われていた。「北の狼」と呼ばれていた白大雪高校一年のエース・火浦健は、9回裏のマウンドに上がった。雪が舞い、グラウンドがぬかるむという最悪のコンディションにもかかわらず、彼の球速は衰えることを知らなかった。健は旭川学院の最後のバッターを力でねじ伏せ、甲子園への切符を手にした。一方、校長室では問題が起こっていた。健の父親・火浦政は人斬りの政と呼ばれ、その道では知らぬものはいなかった。北道建設に勤務しているが、その建設会社の実態は暴力団事務所だった。PTAの面々は、そのことが高野連に知れると甲子園への道が閉ざされてしまうのではないかと気が気ではなかったのだ。校長は、部室にいた健と話し合うことにした。

健は政の実の子供ではなかった。16年前、難産で妻と子供を一度に失った政は悲しみに暮れ、生活は荒れた。そして度々起こるヤクザ同士の喧嘩に首を突っ込んだ。そんな無鉄砲さに北道組の先代社長は感銘を受け、彼のために懇親会を開いた。雪が降るその晩、政は帰り道で一人の赤ん坊を拾った。しかし家に連れ帰ったものの、政には子供を育てる自信がなかった。そんなときに助けてくれたのが、隣に住むおたねだった。おたねは、きっと亡くなったお峰が引き合わせてくれたんだと言い、覚悟を決めた政は、健と名付けたその子を責任持って育てることにした。

ヤクザの世界から足を洗うように言われた政は健と大喧嘩した。しかし息子の夢を叶えるために苦渋の決断をした。北道建設を訪れた政は、三代目社長に杯と封印したドスを返すことにしたのだ。 学校から帰った健は、自宅の前に一台の車が停まっていることに気づき、急いで部屋に駆け込んだ。布団に横たわる政の顔には布が掛けられていた。傍らにいた組の者は、簡単に辞められては他の者への示しがたたないという理由でリンチにあったが、政は一度も抵抗しなかったと証言し、封印したままのドスを見せた。健は父親の面子を潰さないために野球部を辞めてきたのだ。頭に血が上った健はドスを引っ掴むと事務所に乗り込み、社長を斬りつけた。掛け付けた警官に取り押さえられた健の甲子園への道はここで断たれた。

あの事件から2年が経ったある夏の日、青函連絡船で北海道を後にする健の姿があった。船内では甲子園中継が放送されていたが、健の目は決勝戦で逆転サヨナラ本塁打を放ち、優勝を決めたスラッガーに釘付けになっていた。スラッガー=阿蘇高校三年・大島大介。人は彼を「南の虎」と呼んだ。

屋台的映画館
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