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日本以外全部沈没

  • posted at:2011-01-03
  • written by:砂月(すなつき)
にほんいがいぜんぶちんぼつ
「日本以外全部沈没」製作委員会(クロックワークス=トルネード・フィルム=ウェッジホールディングス=角川ヘラルド映画=ジャパン・デジタル・コンテンツ信託=リバートップ)
配給:クロックワークス=トルネード・フィルム
製作年:2006年
公開日:2006年9月2日
監督:河崎実
監修:実相寺昭雄
プロデューサー:二木大介 河崎実 鈴木政信
原作:筒井康隆
原典:小松左京
脚本:右田昌万 河崎実
撮影:須賀隆
企画:叶井俊太郎
音楽:石井雅子
美術:池谷仙克
録音:星一郎
メイク:小堺なな
衣装:川崎健二
スチール:金子博
助監督:落合崇
編集:前蔦健治
操演:保倉一郎
音響効果:伊藤克己
製作担当:福士茂
特撮:特撮研究所
出演:小橋賢児 柏原収史 寺田農 村野武範 藤岡弘、
アメリカンビスタ カラー 98分

2011年、突然の天変地異によりアメリカ大陸が一週間で海に沈んだ。奇しくも9.11事件から10年目のことだった。国民がパニックに陥っている中、ペピトーン大統領と政府首脳はエアフォースワンで一足先にワシントンを飛び立っていた。その行き先は、沖縄のアメリカ軍基地ではないかというのが専らの噂だった。世界はこの災害に対し迅速に対応した。オーストラリアは1500万人、イギリスは1200万人の難民の受け入れを発表した。日本政府も対応を迫られ、安泉純一郎・総理大臣は石山新三郎・防衛庁長官に相談を持ちかけた。石山は、難民を受け入れる条件として在日アメリカ軍基地の返還、基地内にある武器・弾薬の無償譲渡を盾に交渉することを提案した。その頃、日本の空港には自家用ジェット機を所有するハリウッドのトップスターが次々と降り立っていた。沈没の影響は一般家庭の食卓までに及んでいた。小麦など原材料のほとんどをアメリカからの輸入で賄ってきた日本では、食品の価格が暴騰していた。

アメリカ大陸が沈没してから一週間後、今度は中国大陸が沈没を始め、その一週間後にはユーラシア大陸が沈没した。さらに二日後にはアフリカ大陸、その翌日にはオーストラリア大陸が沈没した。そしてついに日本以外の陸地が地球から消えた。

2014年、元首脳の溜まり場となっているクラブ・ミルトには、職を求めた世界中のスターがこぞって集まっていた。クラブ・ミルトは元々マスコミ関係者が利用していたが、いつの間にか情報を当てにした各国の元首脳が集うようになっていたのだ。テーブルで飲んでいた新聞記者の「おれ」とテレビ局プロデューサー・古賀は、地球物理学の権威・田所博士の記者会見場にいた科学雑誌記者・後藤から話を聞いた。「ここ三年の地球的地殻変動のあらましと、今後の予測」と題した会見の内容に二人は驚愕した。

屋台的映画館
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