とらっくやろうぼうきょういちばんぼし
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1976年
公開日:1976年8月7日 併映「武闘拳 猛虎激殺!」
監督:鈴木則文
企画:天尾完次 高村賢治
脚本:野上龍雄 澤井信一郎
撮影:飯村雅彦
録音:井上賢三
照明:小林芳雄
美術:桑名忠之
編集:鈴木宏始
助監督:澤井信一郎 馬場昭格
記録:勝原繁子
擬斗:日尾孝司
スチール:遠藤努
進行主任:東一盛
装置:小早川一
装飾:酒井喬二
美粧:住吉久良蔵
美容:花沢久子
衣裳:福崎精吾
演技事務:山田光男
運転指導:梅沢英泰 小原隆夫
現像:東映化学
音楽:菊池俊輔
主題歌:「一番星ブルース」菅原文太 愛川欽也
挿入歌:「トラック音頭」菅原文太 愛川欽也
企画協力:(株)カントリー
協力:郵船フェリー 近海郵船(株) (株)ローヤル・ペップボーイオートセンター宇都宮店 ニットータイヤ 松川運輸(株) 阿寒・ホテル市川 デコレーション・トラックグループ哥麿会 稗田牧場 伊藤牧場
出演:菅原文太 愛川欽也 島田陽子 春川ますみ 土田早苗
アメリカンビスタ カラー 100分
九州からの積荷を自慢の愛車で北海道へ運ぶ一番星こと星桃次郎とやもめのジョナサンこと松下金造。二人はカーフェリーの出航までの時間を潰すために、川崎にある金造の自宅で昼食をとることにした。お土産のメロンに大喜びして飛びつく子供たちに金造が目を細めていると、長男の幸之助が下宿したいと言っていることを妻の君江が明かした。高校受験が来年に迫っているため、落ち着いて勉強をしたいというのだ。それもそのはず、松下家では八畳一間に妻と9人の子供たちが暮らしていた。ついでとばかりに君江がこんなのどうかしらと不動産の新聞広告を金造の前で広げると、彼はまじまじと眺め考え込んだ。
釧路へ向かうカーフェリーの中で、桃次郎は今にも海に飛び込もうとしている美女を助けた。3万円の入った財布を落としたという彼女に、桃次郎は礼はいらねえから取っとけよと同額を渡した。すると美女は命の洗濯をさせて欲しいと言った。その頃、金造はフェリーのラウンジでボーイのアルバイトをしていた。マイホーム購入という目標を立てたことで、少しの時間も惜しんで働くことに決めたのだ。その夜、桃次郎はラウンジで美女を今か今かと待っていたが、一向に現れる気配はなかった。それもそのはず、詐欺師の加山と組んだ美女に金を騙し取られていたのだ。そうとは知らない桃次郎は焦りから冷静さを失っていたが、そこへ現れた三上亜希子という女性に一目惚れした。それ以来、彼女のことが頭から離れなくなると、網走の市場に着いてからも亜希子がいる霞ヶ関に戻ろうと言い出す始末だった。涼しい北海道で稼ごうと言い出したのは桃次郎の方だったため、金造はなんとか思い止まらせて釧路の漁港へ向かった。そこでは大量のスケトウダラが陸揚げされており、これは荷がありそうだと二人は喜んだ。そのときダンプから下ろされた魚によって桃次郎たちは頭から埋もれてしまった。頭に来た彼らが運転手に悪態をつくと、運転席から降りてきたのは浜村涼子という男勝りの女性だった。この事件はたちまち漁港中に広がり皆震え上がった。その夜、稚内から帰って来たカムチャッカ丸こと大熊田太郎次郎左衛門が港食堂・はきだめの鶴に乗り込んできた。大熊田は涼子に心底惚れ込んでおり、彼女に関わった者は大ケガでは済まなくなるのだ。食事をしていた桃次郎たちはそれどころではなくなり、ケンカを買った。だがそこに水産会社の社長が現れたことで中断した。遅れて入港した漁船の鮮魚40トンを札幌での競りに間に合わせないと会社が倒産してしまうというのだ。礼金を弾むというが、誰も首を縦に振ろうとはしなかった。何故なら札幌まで8時間かかるにもかかわらず競りの開始まで6時間しかなかったのだ。黙って聞いていた桃次郎は、俺がやると言った。すると大熊田も話に乗った。勝負は20トンずつ荷を受け持ち、運賃は勝者のものになる。大熊田は、負けたらきれいさっぱり北海道から出て行けと桃次郎に言った。
屋台的映画館
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