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スーパージャイアンツ 人工衛星と人類の破滅

  • posted at:2005-07-11
  • written by:砂月(すなつき)
すーぱーじゃいあんつじんこうえいせいとじんるいのはめつ
新東宝
配給:新東宝
製作年:1957年
公開日:1957年12月28日 併映「人形佐七捕物帖 花嫁殺人魔」「将軍家光と天下の彦左」
監督:石井輝男
製作:大蔵貢
脚本:宮川一郎
企画:笠根壮介
撮影:鈴木博
音楽:真鍋理一郎
美術:宮沢計次
録音:竹口一雄
照明:傍士延雄
助監督:柴田吉太郎
編集:鹿島秀男
特殊技術:新東宝特殊技術
製作主任:山本喜八郎
出演:宇津井健 三ツ矢歌子 林寛 池田輝久 浅見比呂志
スタンダード モノクロ 39分

1957年10月4日、ソ連の人工衛星打ち上げの成功は世界の人々に深い衝撃を与えた。人工衛星は音速の20倍で航空を飛ぶ誘導ミサイルと表裏一体のものであるからだ。ソ連に次いでアメリカも第二の人工衛星の完成を急いでいた。この人工衛星が兵器に転用される事態が起こった場合、それは人類の滅亡を意味した。人類の興亡を掛けた1957年こそ宇宙世紀1年と言えるだろう。

宇宙をパトロールしていたスーパージャイアンツは、所属不明の人工衛星から原水爆の元素を感知したため信号を送った。だが返答なかったため、その謎を突き止めるためにスーパージャイアンツは衛星に近づくことにした。彼はその衛星が地球から打ち上げられた観測用の宇宙ステーションであることまでは確認したが、飛来する隕石に妨害された隙に逃げられてしまった。地球観測に名を借りて兵器として使用したならば人類は破滅する。人工衛星を操作する場所を突き止めるべくスーパージャイアンツは後を追った。

日本各地の天文台では天体望遠鏡の整流板が不可解な爆発事故が起こし観測が出来ない事態に陥っていた。その現象を不審に感じた山中気象観測所の山中博士は原因を確かめるために別棟の整流板作業所に向かった。そこでも同じ現象が起こっていたが、散乱する部品の中に高熱で溶けた「UZデカトロン」があることに気付いた。UZデカトロンは機材の重要部に使用されているが、耐熱性の高いため通常の火災では損壊するはずがなかった。博士はこの特殊な部品を使用していることで極秘に行っている研究内容が外部に知れ渡ることを恐れていた。宇宙艇推進機の開発計画が何者かによって悪用された場合、強力な兵器に転用される可能性があるからだ。そこで山中は周囲の目を欺くために娘のかおると弟の良一を極東精密電気の出張所に遣いに出した。ところがUZデカトロンは入れ替わりに出て行った男に全て買い占められていた。変だと感じた二人は男を追跡したが、逆に捕まってしまった。

屋台的映画館
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