じゅん
工藝舎
配給:東映セントラルフィルム
製作年:1978年
公開日:1980年12月20日 先行公開 1980年9月14日
監督:横山博人
製作:手嶋茂喜
プロデューサー:中島貞夫 呉徳寿 松本廣
脚本:横山博人
撮影:高田昭 近藤峻 篠田昇
音楽:一柳慧
美術:今村力
編集:浦岡敬一 津本悦子
照明:山田和夫 井上幸男
録音:本田孜
効果:小森護雄
助監督:荒井俊明 杉田一豊 佐々木精一(装飾)
記録:吉田栄子
美粧:境厚子
製作主任:中村賢一
進行:飯島茂
デスク:野沢直子
作画:佐々木精一
衣裳協力:東京衣裳 (株)やまもと寛斎
現像協力:東洋現像所
協力:エステーローダーK・K 勝馬 東亜国内航空K・K (株)ナック アオイスタジオ
出演:江藤潤 朝加真由美 大滝秀治 江波杏子 小松方正
スタンダード カラー 88分
数年前に漫画家をめざして上京した松岡純は、応募した漫画が新人賞の予選選考に残ったことがわかり、うれしさを抑えきれずに母親に掲載された雑誌を送ることにした。しかし正式に受賞が発表される水曜日に投函した方が良かったのかとポストの前で悩み続けた。その横には純を気遣う木島洋子の姿があった。洋子は純の恋人だったが、彼は手を握ることさえ出来なかった。彼女とは旅行に行くことになっていたが、二人きりになることが怖かったのだ。
純はまだ漫画では生計が立てられないため、遊園地の遊具を管理する仕事をしていた。洋子も同じ遊園地で働いていた。月曜日の朝、彼は通勤時間になると駅へ向かい、獲物を捜し求めた。そして満員電車に乗り込むと、純の手は教師風の女の下半身に伸びていった。彼は洋子への欲求を痴漢行為で紛らしていた。
火曜日、純は職場の大先輩である村田一郎から昇降機検査士の資格を取るように言われた。彼は村田から絶対に受かるというお墨付きを貰っていたが、純にとって明日はそれどころではなかった。
水曜日の純は朝からついていなかった。駅では月曜日の教師風の女に出くわし、女のヒモに追いかけられた。通勤途中に会った洋子には前日交わした買い物の約束をすっぽかしたことで口を聞いてもらえなかった。そして昼休みに買った雑誌の受賞欄には彼の名前が載っていなかった。それどころか最終候補にも残っていないことがわかったのだ。食事に誘った洋子は、純を気遣って何も聞かなかった。
木曜日、旅行に行きたくない純は断わる理由ばかり考えていた。夕方、純は朝の女と同じ匂いがする黒ブーツの女に狙いを定め、電車に乗り込むと女の背後に回り込んだ。何事もないふりをして列車から降りた純だったが、刑事に痴漢の現行犯として逮捕された。その様子を洋子は目撃していたのだ。ショックを受けた洋子は、純の前から姿を消した。
屋台的映画館
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