ぎんざせんぷうじあらしがおれをよんでいる
日活
配給:日活
製作年:1961年
公開日:1961年2月25日 併映「一石二鳥」
監督:野口博志
原作:川内康範
脚本:織田清司
企画:茂木了次
撮影:峰重義
音楽:山本直純
主題歌:「銀座旋風児」小林旭
美術:小池一美
編集:辻井正則
録音:宮永晋
照明:三尾三郎
助監督:柳瀬観
色彩計測:森勝
現像:東洋現像所
合成技術:金田啓治
製作主任:園山蕃里
技斗:高瀬将敏
出演:小林旭 浅丘ルリ子 青山恭二 松尾嘉代 南風夕子
シネマスコープ カラー 79分
東都タイムズの記者・荒木浩司は、待ち合わせ場所である夜の公園に現れた。親友の木田明は浩司の顔を見るなり用件を切り出した。明の恋人・柴田京子の妹・正子が五日前に誘拐されたというのだ。その話に浩司は驚き、何故今まで放置していたのかと彼を問い詰めた。明は自分なりに犯人の手掛かりを探ったが、結局わからなかったというのだ。彼はこの事件を明日まで記事にしないで欲しいと懇願し、小型のカメラを手渡すと詳しいことは明日話すと言って走り去った。会社に戻った浩司に、京浜国道を疾走するトラックから男の死体が投げ捨てられたという事件の連絡が入った。その死体の主は、ついさっきまで会っていた明だというのだ。デスクと相談した浩司は、警察が知らないはずの誘拐事件を朝刊ですっぱ抜くことにした。明け方の浜離宮公園では、数台のパトカーが木蔭で待機していた。柴田家の女中は風呂敷包みを持って立っていたが、やがて受取人が桟橋の下に現れるとその方へ歩いていった。女中が男に包みを手渡した瞬間、一斉に警察官が包囲したが、男は何者かによって射殺された。それと同時に待機していた水上バスが動き出し、警官たちはそれを追って行った。一方、狙撃犯を取り押さえていたのは私立探偵・二階堂卓也だった。卓也は狙撃犯と格闘したが、すんでの所で逃げられてしまった。
マスコミは警察の失態をこぞって問題視した。明の上司でもある被害者の父・柴田仙太郎東京税関関税課長は犯人から300万円の身代金を要求され、警察に知らせたら正子の命はないと脅されていたのだ。中村捜査課長は、警察が動いたことが混乱を大きくしたのではないかと追求された。卓也が浩司から預かったカメラはスパイが盗み撮りに使う特殊なものだった。中のフィルムは抜き取られており、現像に出されている可能性があることから銀座中のDPE店を全て訪ね歩いたが成果はなかった。その夜、卓也は浩司の紹介で京子と会うことになった。明と仙太郎は以前から言い合うことがあったが、京子がその原因を聞いても二人は説明してくれなかった。事件後、京子は仙太郎からこの件を決して誰にも話してはならないと言われていたが、我慢ができなくなって明に相談したのだ。話の一部始終を聞いた卓也は、正子が誘拐された理由や人物を明が知っていたのではないかと推理した。
屋台的映画館
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