がめらたいしんかいかいじゅうじぐら
大映(東京撮影所)
配給:ダイニチ映配
製作年:1971年
公開日:1971年7月17日 併映「赤胴鈴之助 三つ目の鳥人」(再映)
監督:湯浅憲明
製作:永田秀雄
企画:斎藤米二郎
脚本:高橋二三
音楽:菊池俊輔
主題歌:「ガメラ マーチ」大映児童合唱団
撮影:上原明
特殊撮影:藤井和文
録音:奥山秀夫
照明:久保江平八
美術:矢野友久
編集:宮崎善行
助監督:明瀬正美
製作主任:真鍋義彦
現像:東京現像所
協力:鴨川シーワールド
特殊技術・助監督:阿部志馬
特殊技術・美術:石原章隆
特殊技術・合成:金子友三
特殊技術・照明:藤野慎一
特殊技術・操演:恵利川秀雄
特殊技術・音響効果:小島明
出演:坂上也寸志 グロリア・ゾーナ 八並映子 佐伯勇 坪内ミキ子
シネマスコープ カラー 88分
20世紀後半、人類は長い間の念願だった宇宙旅行の実現に成功した。そして日本も月面に宇宙基地を作り、宇宙開発に乗り出していた。ある日、基地は突如現れた謎の飛行物体の攻撃で破壊され、怪光線を浴びた探査車は姿を消した。
鴨川シーワールド内にある国際海洋動物研究所の所員、石川洋介とトム・ウォーレスは海岸で調査を行っていたが、ラジオから流れてきた臨時ニュースに耳を傾けた。アラブ地方でマグニチュード12の大地震が発生し、死者が三万人、被災者は数十万人に上るというのだ。最近ではペルーで巨大な地震が発生しており、石川たちは地球の真反対で起こるなんておかしなことだと話した。休息を取ることになり二人はボートに向かったが、サンドイッチが入っていたはずのバスケットとフルーツジュースが入っていたはずの水筒が空になっていた。もしやと思いシートをはぐると、石川の長男・健一とトムの次女・ヘレンが隠れていた。石川が説教していると、健一が海上を指差した。その先には、空から舞い降りた宇宙船が海に着水した。シャチやイルカが生息している地点に潜水しようとしていることから、石川はボートで接近することをトムに提案した。トムは子供たちをどうするか迷ったが、二人にせがまれたため一緒に連れて行くことにした。ボートはポイントに近づいて行ったが、宇宙船から発射された光線に当たり姿を消した。四次元光線を浴びたことで空間転移したボートは船内で復元した。宇宙船は地球から480光年離れたジグラ星のもので、代表者の女・Xは石川たちに科学レベルの高さを証明すると言って東京にマグニチュード13の地震を起こしたのだった。テレビなどを電波ジャックしたXは、地球人類に降伏を呼び掛けた。
ジグラ星人は長い間、海の中で生存していたが、文明の発達に伴い公害で海水は汚染された。彼らは海のある惑星を求めて大宇宙を調査した結果、ついに理想的な棲み処を発見した。それは地表の70パーセントを海で占める地球だった。だがその地球でも汚染問題は深刻で、このまま地球人に管理を任せておけばやがて美しい海も死滅に向かうだろう。そこでジグラ星人は地球を植民地にし、海を自分たちで管理しようと考えていたのだ。その見せしめとして東京に大地震を起こし、降伏を迫ったのだった。計画の全貌を知ったトムは、Xにクレージーだと言った。するとその発言に怒ったXはトムと石川を催眠術に掛けたのだった。目を見てはいけないことに気付いた健一たちはXから逃れるために船内を駆け回り、偶然装置に触れたことでXは動かなくなった。その隙にヘレンが機転を利かし、ボートは脱出に成功した。
Xの呪縛を解いたジグラ星人は、秘密を知った子供たちの抹殺を命じた。Xは四人を捜し出すよりも日本人を全滅させた方が早いのではないかと提案したが、陸上の人類は大切な食料なのだから殺してはだめだとジグラ星人は言った。脱出はしたものの大人たちは催眠術に掛かったまま、しかも体の小さな健一にはボートのエンジンを掛けることが出来なかった。健一とヘレンが途方に暮れていると、遠方に浮かぶタンカーが巨大な生物に破壊された。そして次の目標をボートに定めて近づいて来たそのとき、上空から現れたガメラがボートを救った。
屋台的映画館
PR