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風速40米

  • posted at:2012-05-24
  • written by:砂月(すなつき)
ふうそくよんじゅうめーとる
日活
配給:日活
製作年:1958年
公開日:1958年8月12日 併映「星は何でも知っている」
監督:蔵原惟繕
製作:水の江滝子
原作:松浦健郎
脚本:松浦健郎
撮影:横山実
音楽:佐藤勝
主題歌:「風速40米」石原裕次郎
挿入歌:「山から来た男」石原裕次郎
美術:松山崇
照明:藤森甲
録音:福島信雅
編集:辻井正則
助監督:野村孝
製作主任:亀井欽一
技斗:峰三平
出演:石原裕次郎 北原三枝 川地民夫 金子信雄 宇野重吉
シネマスコープ カラー 97分

北アルプスの登山中に突然の嵐に見舞われた滝今日子は登山仲間とともに山小屋へ避難したが、そこにはごろつきの学生たちがたむろしていた。早く濡れた体を乾かさなければ風邪をひいてしまうと着替えをする彼女たちを冷やかす男たち。するとうるさいぞと怒鳴る声が室内に響いた。だが構わずに騒ぎ続けたことから二人の男がベッドから起き上がった。北海道大学工学部建築科四年の滝颯夫と後輩の根津四郎は男たちを叩きのめすと、嵐が去ったことを確認して外に放り出した。そして挨拶も程々に自分たちも山小屋を後にした。名前を聞き忘れたことに気付いた今日子たちは着替えを済ませると後を追いかけたが、颯夫たちに追いつくことは出来なかった。

一年ぶりに故郷へ戻ってきた颯夫は、父・敬次郎が馬越工務店の技師長として働く新東都ビルの工事現場に顔を出した。話題は就職試験のことになり、敬次郎はライバル会社である和泉建設に願書を提出したことを伝えた。父親の背中を見て育った颯夫にとって敬次郎と同じ会社で働くことは夢だった。だが息子を思う敬次郎は大会社への就職を薦めたのだった。すると二人が話す目の前で現場監督の土門技師が転落死した。

今日子が自宅に戻ると誰もいないはずの風呂場に人影があった。父親かと思い声を掛けたが、戻ってきた返事は若い男の声。驚いた今日子はベランダから大声を出して助けを呼んだ。すると自転車でパトロール中の警官が通りかかったため呼び止めたのだった。帰宅した母親の政江は慌てふためく警官と今日子に説明をした。あれは新しいお兄さんだと。敬次郎は数ヶ月前に再婚し、妻となった政江の連れ子が今日子だった。彼女と颯夫は北アルプスで既に顔を合わせていたのだ。

和泉建設の入社試験の日、朝刊には前日の事故のことが大きく報じられていたが、警察は現場の状況から事故と事件の両面で捜査していた。優秀な技師を失ったことで工事に影響が出ることを心配する颯夫は、試験に受からなくても親父の会社で働けばいいと言った。だが敬次郎は私の会社は駄目だと言ってあるじゃないかと念を押した。そう言われても彼には和泉建設で働く気などないため試験会場への足取りが重かった。するとバス停で四郎と偶然出会い、彼の姉でシャンソン歌手の踏絵が帰って来ることを聞いたことで羽田空港へついて行くことにした。颯夫にとって暇つぶしをするための口実が出来たのだ。

屋台的映画館
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砂月(すなつき)
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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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