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友子の場合

  • posted at:2008-01-22
  • written by:砂月(すなつき)
ともこのばあい
フジテレビ
配給:東映
製作年:1996年
公開日:1996年8月10日 併映「That’s カンニング! 史上最大の作戦?」
監督:本広克行
エグゼクティブプロデューサー:松下千秋 中山和記
プロジェクトプロデューサー:宅間秋史
プロデューサー:小牧次郎 重岡由美子 岩田祐二
原作:藤野美奈子
脚本:青柳祐美子
企画:重村一 久板順一朗
撮影:福田紳一郎
音楽:大島ミチル
主題歌:「くしゃみ」ともさかりえ
技術製作:杉野有光
技術プロデュース:堀田満之
美術プロデュース:板村一彦
ハイビジョンバイザー:皆川慶助
照明:澤田篤宏 加瀬弘行
録音:松永英一
映像:大西幸二
VTR:細野健志
美術デザイン:柳川和央
編集:田口拓也
音響効果:志田博英
スクリプター:佐藤由子
助監督:都築淳一
製作担当:堀井健一
製作協力:共同テレビジョン
出演:ともさかりえ 木村剛 小木茂光 美保純 藤村ちか
アメリカンビスタ カラー 61分

北大宮高校2年B組の田村友子は、教室に弁当箱を忘れたことを思い出した。食べ切れなかったフライが腐っていないか心配でたまらなかった友子は真っ暗な学校に侵入したが、誰もいないはずの教室でコックリさんをする同じクラスの高木美江、五十嵐理沙、嶋田咲子に呼び止められた。いつもは仲の良い四人だが、ヤバいことに関わりたくない友子は理由を付けて逃げようとした。しかし断わり切れずに仲間に入ってしまった。友子たちはこの夏最後の自由な時間を使って小林太郎、岡田時雄、小笠原誠、山田慎二の男子四人と一泊二日の温泉旅行に行くことになっていたが、気になるのは「誰と誰がくっつくか」だった。三人は男子に興味がないという友子を占ってみることにした。その結果、巨漢の「まこと」という答えが出たが、不服な友子は「うそ」と強引にコインを動かし、さらにクラスで一番人気の「たろう」と動かした。咲子たちは友子の行動を疑ったが、彼女はコックリさんのお告げだと言い張った。咲子が気掛かりだったのは、旅行の出発日が13日の金曜日だということだった。そこで咲子は旅の安全を尋ねてみた。するとコックリさんはこう答えを出した。「のろわれる」。

快晴の中、旅行は順調に始まったが、不幸は突然やってきた。電車の中では昼食をどうするかという話題で持ちきりだった。お腹を空かせた太郎にいいところを見せようとした友子は、橋田駅に下車してみんなの分の駅弁を買い込んだ。あとは電車に乗り込むだけ、という状態だったが、名物・たこばしらを売るおばさんの声に呼び止められてしまった。売店に立ち寄った友子は、たこばしらの焼きタイプ、生タイプ、半生タイプを試食するうちにどれにするか迷ってしまい、電車に乗り遅れてしまった。絶望のあまり座り込んでしまう友子だったが、彼女の不幸はまだ序章に過ぎなかった。

屋台的映画館
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ドラゴンヘッド

  • posted at:2007-09-11
  • written by:砂月(すなつき)
どらごんへっど
映画「ドラゴンヘッド」製作委員会(TBS=電通=アミューズピクチャーズ=東宝=TOKYO FM=毎日新聞社=WOWOW=カルチュア・パブリッシャーズ=スポーツニッポン=ツインズジャパン)
配給:東宝
製作年:2003年
公開日:2003年8月30日
監督:飯田譲治
製作プロデューサー:平野隆
製作総指揮:近藤邦勝
共同製作総指揮:濱名一哉 神野智
協力プロデューサー:下田淳行
原作:望月峯太郎
脚本:NAKA雅MURA 斉藤ひろし 飯田譲治
撮影監督:林淳一郎
VFXディレクター:立石静
VFXプロデューサー:浅野秀二
視覚効果デザイン:樋口真嗣
音楽:池頼広
・・・:「心ひとつ」MISIA
美術監督:丸尾知行
ビデオエンジニア:鏡原圭吾
照明:豊見山明長
録音:井家眞紀夫
編集:大永昌弘
出演:妻夫木聡 SAYAKA 山田孝之 藤木直人 近藤芳正
シネマスコープ カラー 123分

高校生の青木テルは、違和感の中で目覚めた。何故か自分が新幹線の床に横たわっていたからだ。徐々に甦る記憶・・・。痛む体を無理矢理起こして周囲を見回した彼は驚きのあまり声を失った。彼が見たもの、それは同級生たちの死体の山だった。

事故は静岡のトンネル内で起こった。修学旅行帰りのテルたちを乗せた新幹線は巨大な揺れに見舞われ脱線したのだ。車内は大混乱となり、乗客たちは反動で後方へ飛ばされ折り重なった。だが、テルは落とした缶コーヒーを拾おうとして姿勢を低くしていたことが幸いし命を落とさずに済んだのだった。彼は恐怖のあまり車外へ逃げ出したが、トンネルの出口は瓦礫で塞がれていた。閉じ込められたことに気付いたテルは携帯電話で救助を要請しようとしたが通じなかった。自分が置かれている状況を把握し落ち込むテルだったが、物音がしたことでまだ生存者がいるのではないかと思い直した。音の先では高橋ノブオがうずくまっていた。

テルはノブオと食堂車へ行き腹を満たした。ところがテルの一言で不安に駆られたノブオは落ちていた包丁を手に取ると、甘く見るなよと振り回したのだ。食堂車から追い出されたテルを再び大きな揺れが襲った。彼は慌てて車体の下に潜り込んだが、そこでもうひとりの生存者である瀬戸アコと出会った。アコは車内でとったノブオの異常な行動を目の当たりにし、あまりの恐ろしさに逃げてきたのだ。

ノブオは同級生たちからいつも学校でいじめられていた。救援のシグナルを送り続けていたが、誰も振り向いてくれなかったのだ。この日も車中の狭いトイレに連れ込まれると靴で顔を踏みにじられたのだが、それが彼の命を救ったのだ。死体が転がる号車に戻ったノブオは、虫の息となった担任教師から助けを求められ混乱した。今まで何もしてくれなかったのに…。いつも教師が持っている竹刀を手にしたノブオは、彼を死ぬまで叩き続けた。そして今度は動かなくなった生徒の体を引っ張り出すと今までの恨みをこめて踏み続けた。アコはその側で身を堅くしながら彼が通り過ぎるのを待った。狂気へ走るノブオの叫び声を話を聞いたテルは、身の危険を感じてアコとともに脱出を図った。必ず誰かが助けに来てくれることを信じて。

屋台的映画館

土俵祭

  • posted at:2007-05-18
  • written by:砂月(すなつき)
どひょうまつり
大映(京都撮影所)
配給:紅系
製作年:1944年
公開日:1944年3月30日
監督:丸根賛太郎
製作:浅野辰雄
原作:鈴木彦次郎
脚本:黒澤明
撮影:宮川一夫
音楽:西梧郎
録音:藤谷徳蔵
美術:角井平吉 川村鬼世志
助監督:宮川孝至
出演:片岡千恵蔵 市川春代 羅門光三郎 山口勇 岸井彰
スタンダード モノクロ 83分(現存78分)

明治初期。西洋からの文化が流入したことで日本人の生活様式は変化した。しだいに西洋のものなら何でもよいと言う風潮が庶民に広がり、日本古来の伝統は時代遅れだと軽視された。それは相撲も同じで、朝早く鳴り響く陣太鼓が安眠妨害だとか旧時代の遺物に観客が集まるのは遺憾至極だと批判された。そんな中、少年・竜吉は関取の玉ヶ崎に弟子入りを志願した。一時間も待たせている竜吉のことが心配になったおかみさんがどうなさるんですと声を掛けると、考え事をしていた玉ヶ崎は突然立ち上がって部屋を出て行こうとした。目の前には竜吉。どんなわけか知らないがおかみさんが可哀相だと竜吉が詰め寄ると、玉ヶ崎は帰れと言って突き飛ばしたのだった。頭にきた竜吉は、散々待たせた上に夫婦喧嘩、お前みたいな奴がいるから相撲は裸の手踊りだなんて言われるんだと捨て台詞を残して去って行った。東京相撲会所から出て来た黒雲部屋の関取・大綱は、本場所に押し掛ける客を二倍三倍にすれば世間を見返すことが出来ると考えていた。そのためには勝ち負けだけではなく、面白おかしく見せることが必要だと玉ヶ崎に言った。魂のない相撲は一時は客が集まるかもしれないがやがて見放され軽蔑されると玉ヶ崎が反論すると、お前の考えは甘すぎると大綱は腹を立てた。そして迎えに来た人力車の車夫に八つ当たりしたのだった。その車夫こそ、玉ヶ崎が西の小結なら東へ行くと言って黒雲部屋に入門した竜吉だった。

明治十八年春場所、竜吉は富士ノ山の四股名で相撲を取っていた。だが大綱の富士ノ山への八つ当たりは相変わらずだった。そんな彼のことを気に掛けていた黒雲親方の娘・きよは、額のこぶを見てぶつかった羽目板は兄弟子というのねと笑って言った。大綱が勝ちにこだわる理由は、大関となってきよを娶り部屋を継ぐことだった。だが大一番で玉ヶ崎に敗れ昇進を逃してしまった。黒雲親方に呼び出された大綱は、今のお前のような了見じゃ大関にはなれないし部屋は継がせられないと説教された。黒雲親方は次の巡業で白玉部屋と組むことにした。白玉親方は病弱であり部屋も小さいことから、所属力士のことを考えて取り計らったのだった。巡業先でも大綱の横暴ぶりは目に余った。砂浜で涙を流す富士ノ山に声を掛けた玉ヶ崎は、俺が稽古をつけてやるから心配するなと言った。富士ノ山が大綱から暴力を奮われているという話は弟弟子の檣から聞いて知っていたのだ。大綱は、裸になった相撲取りには娑婆の出来事はどうでもいいんだと言って浴衣を脱ぎ捨てると富士ノ山に胸を貸した。巡業から帰って来た富士ノ山を見たきよは、何だか人が変わったように見えると言った。

屋台的映画館

どうぶつ宝島

  • posted at:2006-08-08
  • written by:砂月(すなつき)
どうぶつたからじま
東映動画
配給:東映
製作年:1971年
公開日:1971年3月20日 併映「キックの鬼」「タイガーマスク 黒い魔神」「魔法のマコちゃん」「のりものいろいろ」
演出:池田宏
製作:大川博
企画:山梨稔 伊藤企義 飯島敬
原作:ロバート・L・スチーブンソン
脚本:飯島敬 池田宏
作画監督:森康二
美術監督:土田勇
アイデア構成:宮崎駿
原画:小田部羊一 宮崎駿
音楽:山本直純
主題歌:「ちっちゃい船だって」ヤング・フレッシュ
挿入歌:「海賊のうた」メール・ハーモニー
撮影:平尾三喜 藤橋秀行
録音:神原広己
編集:古村均
音響効果:大平紀義
記録:的場節代
制作進行:吉岡修
現像:東映化学
声の出演:松島みのり 天地総子 小池朝雄 八奈見乗児 富田耕生
シネマスコープ カラー 78分

寂れた港町に住む少年・ジムの家は「ベンボー亭」という宿屋だった。その夜は、親友のネズミ・グランと一緒に赤ん坊のバブのお守りをしながらの留守番だったが、あまりにも退屈だったため居眠りをしてしまった。そこへやってきた猫の客は、ジムに金貨を渡すと二階の部屋に泊まった。木でできた小箱を大事に抱えていた猫は、怪しい奴が俺を捜しに来たらすぐに知らせろと言った。窓から見下ろしたジムは物陰に潜む黒マントのブタたちを見つけ、すぐに報告した。すると猫は、何があっても面を出すんじゃねえぞと言って小箱を渡した。やがて宿屋の周りを取り囲んでいた怪しい連中がなだれ込み、ジムは窓から屋根に上って危険が過ぎ去るのを待った。ブタたちは部屋の中のあらゆるところを探し始めたが、諦めて去って行った。部屋の中は荒らされ、そして猫の姿もなかった。憤るジムだったが、預かった小箱の中に何か金目のものが入っているかも知れないと思い直し、開けてみることにした。すると中には、大海賊のフリント船長が隠した宝の在処を記した地図が入っていた。グランは殺し屋たちから命を狙われることを心配したが、楽観的なジムは、そんなことより宝を探しに出掛けようと言った。

翌日、タル船・パイオニア号は宝島へ向けて出航した。やがて前方に船火事を発見したジムたちは興味本位に近づいて行った。ところがその原因が海賊船ポークソテー号による襲撃だとわかると彼らは全速力で逃げた。そして格納した小型砲で相手を攻撃しようとしたが、なんとそこにはバブが隠れていたのだ。結局三人は抵抗も空しく捕まってしまった。ブタのシルバー船長は、ジムとグランを海賊島に着くまで扱き使うことにした。

ジムたちはドクロの形をした海賊島に着くのを今か今かと待っていた。そして船員が目を離した隙に泳いで逃げ出したのだった。作戦は成功したかに見えたが、先回りしていたシルバーに捕まりカバの奴隷商人に金貨一枚で売られてしまった。彼らは牢屋に入れられたが、そこには既に先客がいた。彼女の名前はキャシー、フリントの孫娘だった。キャシーはシルバーがジムから宝島の地図を奪ったことを知ると憤った。シルバーはかつてフリントの手下であり、彼もまた宝を虎視眈々と狙っていたのだ。祖父の宝をシルバーなんかに渡すもんか、キャシーはそう心に誓った。ジムはグランの小さな体を利用して、外で居眠りをする奴隷商人から足枷の鍵を奪うことに成功した。だがキャシーはジムと一緒に逃げようとはしなかった。彼女にとって祖父の宝を狙う者は皆敵だと考えていたからだ。

爆弾を片手に船長会議に乗り込んだジムは、ついに宝島の地図を手にした。ところが彼は背後に忍び寄る影に気付かなかった。そのとき、ジムを助けたのは二丁拳銃のキャシーだった。キャシーは、これで借りは返したわよと言って地図を引っ掴むと姿を消した。

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ど根性物語 銭の踊り

  • posted at:2006-04-25
  • written by:砂月(すなつき)
どこんじょうものがたりぜにのおどり
大映(東京撮影所)
配給:大映
製作年:1964年
公開日:1964年5月2日 併映「宿無し犬」
監督:市川崑
製作:永田雅一
企画:藤井浩明 斉藤米二郎
脚本:久里子亭
撮影:宮川一夫
音楽:ハナ肇 宮川泰
演奏:松本英彦クワルテット
美術:渡辺竹三郎
録音:飛田喜美雄
照明:伊藤幸雄
特殊撮影:築地米三郎
編集:中静達治
助監督:崎山周
現像:東洋現像所
製作主任:大岡弘光
出演:勝新太郎 江利チエミ 船越英二 浜村純 ロイ・ジェームス
シネマスコープ カラー 90分

正義感が強く、曲がったことが大嫌いなタクシーの運転手・町田八百は、喧嘩っ早いのが玉に瑕だった。ひき逃げを目撃すれば乗客がいるのも忘れて追跡し、車ごとぶつかって容疑者を捕まえた。大衆食堂では酔っ払いに絡まれた女性店員を助けるために大暴れした。そのおかげで多額の弁償金をいつも給料から天引きされていた。ある日の仕事帰り、八百は横付けしてきた黒塗りの自動車の男に乗らないかと声を掛けられた。一言、二言会話を交わし気を許した瞬間、彼は別の男に頭を殴られた。気を失った八百は男たちに連れ去れてしまった。パイプ椅子に縛られた八百が目を覚ました部屋は暗闇に包まれていた。それだけに男が持つデスクスタンドの明かりはとても眩しく感じた。部屋の中には三人の男がいた。姫一枝が映写機を動かすとスクリーンには一人の外国人の姿が映っていた。彼は国際的な実業家として名が通っていたが、裏では日本最大の麻薬組織のボスとして君臨していた。グループのリーダーである江戸仙蔵は、八百にこの男をどう思うかと聞いた。

彼らは、公平な正義の行われる世の中を切望するある人物の後ろ盾で、社会に悪影響を及ぼす害毒を殺すことを生業としていた。江戸たちが男の殺害方法を検討していたときに白羽の矢が立ったのが正義感、腕力、ど根性のどれを取っても申し分ない八百だった。堀川五六は彼の本籍地や生い立ち、賞罰などあらゆることを調べ上げ、一ヶ月間の行動を調査した結果、仲間に誘うことに決めたのだ。タクシーの仕事がつまらないと感じていた八百にとってこの話は刺激的だった。月給が30万円で、他に特別手当として1件当たり50万円が貰えると言うのだ。しかも税引きなしと言う話を聞いて八百は飛びついた。

八百の最初の仕事は強欲な金融業者・遊佐を事故に見せかけて消すことだった。遊佐は木曜と日曜を除く日は横浜にいた。彼は事務所へ行くために同じ道路をいつも午前11時頃に通過することから、そこが狙い目となった。まず八百は遊佐の車との間を詰めて尾行し、地点に差し掛かったところで追い抜きに掛かった後のタクシーを間に割り込ませた。後部座席の堀川がタクシーのタイヤを狙って銃を撃つと、パンクした車は遊佐目掛けて突き進んだ。タクシーに追突された遊佐の車は、玉突きの玉のように弾かれて道路の外へ飛び出して行った。翌日の新聞には、遊佐が交通事故死したと書かれていた。

八百の仕事ぶりが江戸に認められ、彼は次の仕事に取り掛かることになった。標的は麻薬王のクロード・デントンだった。姫が八百に麻薬についてのレクチャーしているときに建物へやってきたのは、食堂で助けた店員・十條月見だった。彼女は突然いなくなった八百のことを心配して行方を捜していたのだ。八百は、事務所には変な奴ばかりいるから近付かない方がいいと月見に遠回しに忠告した。

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