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トラック野郎 御意見無用

  • posted at:2010-12-10
  • written by:砂月(すなつき)
とらっくやろうごいけんむよう
東映
配給:東映
製作年:1975年
公開日:1975年8月30日 併映「帰って来た女必殺拳」
監督:鈴木則文
脚本:鈴木則文 沢井信一郎
企画:高村賢治
撮影:仲沢半次郎
録音:内田陽造
照明:山口利雄
美術:桑名忠之
編集:田中修
助監督:馬場昭格
記録:勝原繁子
擬斗:日尾孝司
スチール:藤井善男
進行主任:堀賢二
装置:井保国夫
装飾:米沢一弘
美粧:吉住久良蔵
美容:花沢久子
衣裳:内山三七子
演技事務:山田光男
現像:東映化学
音楽:木下忠司
主題歌:「一番星ブルース」菅原文太 愛川欽也
挿入歌:「トラック・ドライビングブギ」ダウン・タウン・ブギウギ・バンド
企画協力:株式会社カントリー
協力:トラックアクセサリー専門店塚本屋中村商店 ニットータイヤ
出演:菅原文太 夏純子 中島ゆたか 湯原昌幸 愛川欽也
シネマスコープ カラー 98分

日本全国を愛車の11トントラック・一番星号で駆け回る長距離運転手の星桃次郎は、熱血漢で情にもろいが惚れっぽいのが玉に瑕。家を持たない彼はトラックで寝泊りし、特殊浴場を第二の故郷としている。緊急車輌と称して進路を強引に確保したり、積荷をちょろまかすのはお手の物。そんな彼の相棒は、4トントラックの運転手でやもめのジョナサンこと松下金造。四男、三女、妻一人の大家族の大黒柱で、温厚な性格は桃次郎から信頼を得ている。かつて警官だった彼は、花巻の鬼台貫としてトラック野郎たちに恐れられた。台貫とは過積載取締りで使用される大型の秤で、代官と台貫をもじってそう呼ばれていたのだ。だがパトカーでの飲酒運転が発覚したことで懲戒免職となり、トラック運転手に転職したのだ。彼らの行くところに騒動あり。

函館へ向かう途中にトイレ休憩で盛岡の手打ちうどん・くるまやに立ち寄った桃次郎は、そこで働くウェイトレスの倉加野洋子に一目惚れした。あんなきれいな娘が不釣合いな場所で働いているのには何か特別な事情があるに違いないと思った金造は、彼女の心のうちを聞きだそうとした。だが紳士ぶった桃次郎がよせと遮り、人には触れられたくない昔があるんだとかっこつけた。話の流れで二人が北海道へ行くことを知った洋子は、ハマナスがきれいでしょうねと呟いた。桃次郎はその言葉が忘れられず、荷を降ろしてからも函館中を回ってハマナスの花を探しが見つからなかった。青函フェリーで青森に戻ってきたものの桃次郎の心はここにあらず。金造が桃次郎を元気づけるためにストリップ劇場・青森ロマンス座に入ろうと誘っていたそのとき、ヤクザ者から追われる男が入り口から飛び出してきた。車に傷をつけられたことに怒り心頭の桃次郎は、襲ってくる奴らを片っ端から殴り倒した。その様子に金造は、ハマナスボケが治ってよかったと心から喜んだ。

桃次郎に助けられた男は万田千吉といい、踊り子に手を出したことでヤクザ者にたたき出されたのだ。行くところのない千吉は助手にして欲しいと頭を下げてきたが、金造は粋なトラック野郎は助手を持たないんだと相手にしなかった。だが社長と呼ばれ、トラックを褒められていい気持ちになった桃次郎は快諾した。それに腹を立てた金造は絶交した。再びくるまやに立ち寄った桃次郎は、駐車場から店内の様子を探ると千吉にあのきれいな子に花束を渡してこいと命じた。千吉が花屋で手に入れた花束は赤いカーネーションだったが、桃次郎にはハマナスが赤い花だという情報しか持ち合わせていなかったため、これで代用したのだ。大成功だと店から飛び出してきた千吉に、桃次郎は気を良くして店内に入ったが、花束を持っていたのは洋子ではなくモナリザお京こと竜崎京子だった。何かと桃次郎の世話を焼く京子は、大好きなカーネーションを貰ったことで喜びが爆発。足取りも軽く仕事に向かった。複雑な心境でいる桃次郎に声を掛けてきたのは、勝負がしたくて九州から出て来たという関門のドラゴンだった。

屋台的映画館
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鳶がクルリと

  • posted at:2009-03-18
  • written by:砂月(すなつき)
とびがくるりと
「鳶がクルリと」製作委員会(東映=東映ビデオ=アドギア)
配給:東映
製作年:2005年
公開日:2005年10月1日
監督:薗田賢次
製作:黒澤満
プロデューサー:國松達也 塚田有希
ラインプロデューサー:望月政雄
企画:遠藤茂之
原作:ヒキタクニオ
脚本:丸山昇一
撮影:柳島克己
音楽:遠藤浩二 HOME GROWN
音楽プロデューサー:津島玄一 小磯謙
・・・:「セ・ラ・ビ」ALISA MIZUKI TO ASIAN 2
美術:小川富美夫
照明:舘野秀樹
録音:柴山申広
VFXプロデューサー:佐藤高典
編集:大畑英亮 薗田賢次
スクリプター:生田透子
装飾:湯澤幸夫
助監督:山田敏久
宣伝プロデューサー:杉田薫
出演:観月ありさ 宇津井健 塩見三省 須藤元気 哀川翔
アメリカンビスタ カラー 117分

G&B社の子供服開発チームで働くエリートOLの中野貴奈子は、彼女の夢をかけたプレゼンで自信作の『スーパーナチュラルボディーコレクト』を発表した。これは子供の成長期における姿勢を装着具によって矯正するというものだった。一方、食品部が極秘に研究し開発を進めてきたものは『スーパーナチュラルベイビーフーズ』という粉ミルクと離乳食を繋ぐ画期的な食品だった。社長の飯野圭子は『スーパーナチュラルベイビーフーズ』を商品化し、『スーパーナチュラルボディーコレクト』の商品化を見送ることにした。彼女は一人の母親として、子育ては物に頼るではなく親次第だと貴奈子に言った。さらに自社製品の従来の離乳食で育った子供たちが自社製品によって矯正されることは会社の理念に反していると言った。

貴奈子の落胆は大きかった。彼女がぼんやりと外を眺めていると、突然窓ガラスの向こう側に逆さ吊りの人が現れ、カメラのシャッターを押すとにっこり笑って下方へ消えていった。産業スパイだと直感した彼女は、その人物が『日本晴れ』という会社に所属していることを突き止め乗り込んでいったが、そこは背中に彫物がある人たちが所属する会社だった。ところが皆おちゃめな人ばかりで、誠意ある陳謝に根負けした貴奈子は写真とネガを受け取るとスゴスゴと帰っていった。

翌日、オフィスで仕事をしていた貴奈子に社長室から電話が掛かった。ついに念願が叶った喜んだ貴奈子は『スーパーナチュラルボディーコレクト』を抱えて圭子のところへ行った。ところが社長からの通達は、サテライトビル移転準備室への転属だった。二週間後にオープンするサテライトビルには目玉として巨大なモニュメントが設置されることになっているが、そのモニュメントの設計者であるドイツ人アーティスト、ブリック・マイヤーの通訳と、業者との折衝を任されることになったのだ。貴奈子はこの話を断わるつもりでいたが、成功すれば企画開発部にチーフ待遇で戻ることが出来るとわかり承知した。しかも担当する業者は『日本晴れ』ではなく『城目屋』だった。『城目屋』は関東の一、二を争う鳶だが謙虚に付き合えば話がわかる相手だと聞き、俄然張り切る貴奈子だったが、モニュメントの設置には多大な危険と莫大な資金がかかるから工事ができないと社長の万城目喜市は言った。貴奈子は懸命に頭を下げて工事の再開をお願いした。すると喜市は、あの仕事はうちしかこなせないがそれはあんた次第だと言った。彼は貴奈子の体を求めてきたのだ。貴奈子は気持ち悪いの喜市を蹴り飛ばして逃げた。

貴奈子は代わりに工事を請け負ってくれる業者を探したが、『城目屋』が断わるくらいの大きな仕事だから無理だと何処も難色を示した。ただ最後には皆同じことを言った。「できるとしたら『日本晴れ』ぐらいかな」。

屋台的映画館

東京上空いらっしゃいませ

  • posted at:2009-01-11
  • written by:砂月(すなつき)
とうきょうじょうくういらっしゃいませ
ディレクターズ・カンパニー=バンダイ=松竹第一興行
配給:松竹
製作年:1990年
公開日:1990年6月9日
監督:相米慎二
企画:宮坂進
プロデューサー:海野義幸 安田匡裕
脚本:榎祐平
音楽:松本治 村田陽一 小笠原みゆき 高橋信之
音楽協力:佐々木麻美子
主題歌:「帰れない二人」井上陽水 加藤登紀子 木村秀勝 小笠原みゆき
撮影:稲垣涌三
照明:熊谷秀夫
美術:小川富美夫
録音:野中英敏
編集:北沢良雄
記録:河辺美津子
助監督:細野辰興
衣裳デザイン:小川久美子
製作主任:山田大作
視覚効果:中野稔
テクニカル・エディター:宮重道久 佐藤正治
企画協力:小西健太郎 栗田悌志
プロデューサー補:田辺順子
出演:中井貴一 牧瀬里穂 笑福亭鶴瓶 毬谷友子 出門英
アメリカンビスタ カラー 109分

化粧品のキャンペーンガールに抜擢された駆け出しのアイドル・神谷ユウは毎日忙しい生活を送っていた。そんな彼女に目を付けたのが、業界でも有名な好色男の白雪恭一専務だった。パーティー後にユウを呼び出した白雪は、車中でキャンペーンガールのままで終わりたくないだろうと体を要求して来たのだ。白雪の気持ち悪さに堪りかねたユウはドアを開けて外に飛び出した。そのとき後から走ってきた車に彼女は撥ねられたのだった。気付くとユウは天国にいた。そして目の前には白雪が立っていた。男の名前はコオロギ、死神だった。ユウの網膜に残った最後の映像で拵えたため、彼女が最も忌み嫌う姿になったのだ。彼の仕事は、ユウの様に自分の死が理解できない人を納得させることだった。別のところへ行って別の存在になることが運命だという話を聞いたユウは、死んだのはあなたがいやらしく迫って来たのだから同じ顔をしているあなたが責任を取るのは当然だと言った。前のところへ戻りたいという彼女の勢いに圧されたコオロギは、仮の姿であれば地上に降りてもいいと許可を出した。するとユウは化粧品の看板を指差し、あの女の子になりたいと大声をあげた。

雷鳴を合図に地上へ戻ったユウは、着飾った自分の姿を手に入れた。そして彼女が降り立った場所は、広告代理店で担当をしていた雨宮文夫のマンションだった。何故ここにいるのかと文夫が驚いていると、先輩の和田毅からユウが病院にいるという電話が掛かって来た。理解できない文夫は彼女を連れて行こうとしたが、考えさせて欲しいと言って部屋を出たがらなかった。仕方なく思った文夫は一人で出掛けた。ユウは鏡に映らない自分の姿を見てショックを受けたのだった。文夫が病院に駆けつけると白雪は憤っていた。ユウとのスキャンダルが表に出るようなことがあれば一大事だからだ。しかも巨額な出資で行ったキャンペーンが潰れることになると会社に多大な損害が発生し責任問題に発展し兼ねなかった。そこで白雪はキャンペーン終了までユウの死を隠し通すことにしたのだ。霊安室に通された文夫は目を疑った。確かにそこにはユウがいた。半信半疑のまま自宅に戻った文夫はまた頭を抱えた。死んだはずのユウの他に白雪までいたからだ。騙されたことを知ったコオロギはユウを説得しに現れたのだが、頑固な彼女が縦に首を振るはずがなかった。そこで文夫には口外しないことを、ユウには世間を混乱させないことを口が酸っぱくなるほど言って姿を消した。翌朝、ユウは文夫が眠っている間に出掛けた。忙しくて会えなかった家族を一目見たくて故郷に戻ったのだ。そこへ現れたコオロギは、これ以上ルール違反を犯したらそこでお仕舞いだと言った。

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東京の暴れん坊

  • posted at:2008-06-06
  • written by:砂月(すなつき)
とうきょうのあばれんぼう
日活
配給:日活
製作年:1960年
公開日:1960年7月29日 併映「野郎!地獄へ行け」
監督:斎藤武市
原作:松浦健郎
脚本:石郷岡豪
企画:岩井金男
撮影:高村倉太郎
音楽:小杉太一郎
主題歌:「東京の暴れん坊」小林旭
・・・:「東京かっぽれ」小林旭
・・・:「ノーチヨサン節」小林旭
美術:中村公彦
照明:大西美津男
録音:米津次男
編集:近藤光雄
助監督:神代辰巳
色彩計測:幸田守雄
現像:東洋現像所
製作主任:栗橋正敏
技斗:高瀬将敏
出演:小林旭 浅丘ルリ子 近藤宏 小川虎之助 小園蓉子
シネマスコープ カラー 79分

学者になることが夢でパリへ留学をした清水次郎は、そこで出会った本場の料理に惚れ込んだ。大学を卒業して帰国をしたが、結局はコックの修行をしたようなものだった。今では銀座の洋食屋「キッチンジロウ」の未来の主人として代々続く洋食屋を切り盛りしていた。

都内の大学でレスリングの練習を終えた次郎は、幼なじみの松田秀子からある相談を持ちかけられた。縁談話が持ち上がっているというのだ。銭湯・松の湯の看板娘である秀子は次郎の幼なじみだった。彼女は次郎のことが好きで好きでたまらなかったため、当然反対してくれるに違いないと思っていた。ところが次郎はその話を頭から信用していなかった。そのころ、「キッチンジロウ」では騒動が起きていた。元総理大臣・一本槍鬼左衛門を乗せた車が店に飛び込んでいたのだ。運転手が猫を避けようとしてハンドル操作を誤ったのが事故の原因だった。知らせを聞いて慌てて帰ってきた次郎は、店の周囲が野次馬やマスコミでごった返しているのを見て驚いた。次郎は、過密なスケジュールを理由にその場を立ち去ろうとした鬼左衛門に立腹し、謝らせようとした。しかし講和会議でも頭を下げなかった男・鬼左衛門の方も一歩も譲らなかった。

翌日、銀座を仕切る愚連隊・台風クラブが一本槍邸を訪れ、事件をネタに揺すろうとしたていた。そこへやってきた次郎は、連中とは無関係であることを鬼左衛門に説明すると片っ端から投げ飛ばし、撃退した。この一件で気を良くした鬼左衛門は「キッチンジロウ」の改装に尽力した。一方、次郎も世話になりっぱなしでは申し訳ないと事故車の修理を買って出たのだった。

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ときめきメモリアル

  • posted at:2008-01-25
  • written by:砂月(すなつき)
ときめきめもりある
フジテレビジョン=東映=コナミ
配給:東映
製作年:1997年
公開日:1997年8月9日 併映「デボラがライバル」
監督:菅原浩志
エグゼクティブプロデューサー:松下千秋 佐藤信彦 永田昭彦
プロジェクトプロデューサー:宅間秋史 中曽根千治
プロデューサー:臼井裕詞 関口大輔 手塚治 河瀬光
脚本:岡田惠和
企画:重村一 久板順一朗
撮影監督:高間賢治
音楽プロデューサー:広瀬香美
編曲:佐藤俊彦
主題歌:「セピア色のフォトグラフ」吹石一恵
挿入歌:「誰もいない海」広瀬香美
挿入歌:「働くキリギリス」広瀬香美
美術:和田洋
照明:上保正道
録音:本田孜
編集:只野信也
スクリプター:作間清子
キャメラオペレーター:戸澤潤一
装飾:大庭信正
衣裳コーディネーター:佐藤ミサキ
助監督: 井原真治
進行主任:木次谷良助
宣伝プロデューサー:遠藤茂行
製作協力:東映東京撮影所
出演:岡田義徳 榎本加奈子 中山エミリ 矢田亜希子 山口紗弥加
アメリカンビスタ カラー 91分

瀬戸内海の小さな島に住む高校生・鈴木明彦は、高校最後の夏休みを目の前にして猛烈な恋をしていた。誰にということではなく、恋に恋していた。高校生活が残り少ないにも関わらずこれといって特徴のない時間を過ごしてきた明彦に、親友の村木幸男が「思い出を作ろう」と話しかけてきた。彼が提案する思い出作りとは、女子更衣室に忍び込むことだった。二人は無人の更衣室に入ったが、幸男はビデオカメラを忘れたと言って出て行った。それと入れ替わりにテニスの練習を終えた女子生徒たちが入ってきた。追い詰められた明彦は、ロッカーの中で息を潜めて様子を窺っていた。そこで学園の4大美少女として知られる西村小麦、遠野波絵、原田夏海、横山美潮が海の家でアルバイトをするということを知った明彦は、早速リゾートホテルの柏木を訪ね、レアなスニーカーを交換条件にして参加することになった。海の家は毎年小麦たち四人と佐川浩介の決まったメンバーで運営されているため、経験に乏しい明彦に対する彼女たちの態度は冷たかった。スタッフが開店の準備に追われる中、明彦は早く溶け込もうと努力するが、失敗を繰り返してみんなに顰蹙を買った。準備期間の5日はあっという間に過ぎ、ついに海の家「MANBOW CAFE」はオープンした。

海の家は連日大賑わいで、明彦は忙しい日々を送っていた。そんな中、彼はふと疑問に思った。彼女たちは一生懸命バイトして何にお金を使うのだろう、そして四人と浩介の関係って何だろう、と。

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