しちにんのおたく
フジテレビ
配給:東映
製作年:1992年
公開日:1992年12月19日 併映「病は気から 病院へ行こう2」
監督:山田大樹
制作:村上光一
企画:堀口壽一 岡田裕介
プロデューサー:河井真也 茂庭喜徳
プロデューサー補:立川喜久
原作:一色伸幸
脚本:一色伸幸
音楽:山辺義大 﨑久保吉啓
主題歌:「JUST BEGUN」バブルガム・ブラザーズ
イメージソング:「恋した夜は」江口洋介
撮影:藤石修
照明:吉角荘介
美術:いしいいわお
録音:中村淳
編集:阿部浩英
俳優担当:前島良行
助監督:冨永憲治
制作担当:金澤清美 仲野俊隆
ラインプロデューサー:上原英和
制作協力:ライトヴィジョン
出演:南原清隆 内村光良 江口洋介 山口智子 益岡徹
アメリカンビスタ カラー 99分
人見知りで無線おたくの高校生・水上令子の休み時間の過ごし方は、学校に持ち込んだ受信機で無線を傍受することだった。ある日、「渋谷区松濤3-2-5」という住所を繰り返し伝える微弱な電波を傍受したことから、学校が終わるとその場所へ行ってみることにした。そこは廃墟になった家屋で、閉鎖された門をくぐると玄関から中に入ってみた。すると迷彩服に身を固めた男が突然現れ、驚いて逃げる彼女を追いかけてきたのだ。カモフラージュを外して正体を明かした男は、微かな電波をよくウォッチしたと令子を褒めた。そして真っ直ぐに見つめると「君が欲しい」と言った。それを聞いて戸惑う令子。相手が誤解したことに気付いた男は、そうじゃないと焦りながら否定した。
アイドルおたくの国城春夫は追っかけが度を越して自宅まで調べ上げるようになり、時には熱狂的なファンにその住所を売りつけて同人誌を制作するための資金を稼いでいた。使用する車はウォークスルーバンで、いつでもエアチェック出来る様にモニターや録画装置を装備し、張り込みが出来る様に生活環境を整え、尾行で巻かれないためにエンジンをチューンナップするなど自分で改造を行っていた。車に忍び込んでいた迷彩服の男は、驚く春夫に20万円あげようと言った。
実戦経験はないものの日々鍛錬を欠かさない格闘技おたくの近藤みのる。ヒーローおたくでもある彼が最も輝く場所はコミケ会場だった。アカレンジャーとして登場したみのるが敵を倒し、私のように強くなりたければこれを観よと「VIVA!格闘技」(税込み1980円)というビデオを差し出すが、1本も売れることはなかった。その様子を見ていた迷彩服の男は、みのるに近づくと「君の武道を正義に役立ててみる気はないか」と言った。
ゲームデザイン会社社長でMacおたくの田川孝は、大空を飛ぶ夢を実現するために本業そっちのけでフライトシミュレーターを作成し、3年目にしてようやく完成させた。そんな彼を時には温かく、時には冷たく見守っているのは、同じ会社に勤めている湯川りさだった。その夜、愛車のフェラーリでりさを自宅に送り届けた孝は、別れ際に昨日あったことを話した。それは秋葉原のジャンク屋で会った変な男から静岡の沖にある島へ行ってパソコンをいじって欲しいと声を掛けられたことだった。孝じゃなきゃ出来ないと泣きつかれたことで引き受けることにしたのだが、20万円という報酬額にりさは眉をひそめた。そんな彼女に孝は面白そうだろと笑い掛け、いい旅館を取ったから一緒に行かないか誘った。それを聞いて悪い気分がしないりさは旅行気分で参加することにした。
屋台的映画館
PR