忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

九ちゃんのでっかい夢

  • posted at:2006-11-08
  • written by:砂月(すなつき)
きゅうちゃんのでっかいゆめ
松竹(大船撮影所)=マナセプロ
配給:松竹
製作年:1967年
公開日:1967年1月2日 併映「シンガポールの夜は更けて」
監督:山田洋次
製作:脇田茂
原作:三木洋
脚本:山田洋次 大嶺俊順 熊谷勲 宮崎晃
音楽:山本直純
・・・:「街角の歌」坂本九
・・・:「夢はどこにある」坂本九
撮影:高羽哲夫
美術:重田重盛
照明:青木好文
録音:小尾幸魚
調音:松本隆司
編集:石井巌
監督助手:大嶺俊順
装置:小島勝男
進行:柴田忠
現像:東洋現像所
製作主任:馬道昭三
出演:坂本九 倍賞千恵子 竹脇無我 ジェリー・藤尾 九重佑三子
シネマスコープ カラー 89分

スイス・レマン湖の畔に建つ古城の一室で、一つの命が終わろうとしていた。女主人フラウ・クリスチーネ・シュナイデルは、生涯を独身で過ごした。それは熱烈に愛した日本人・源九郎への思いからだった。彼女は最後の願いとして、恋人の孫である九太郎に三千万マルク、日本円に換算すると三十億円という莫大な資産を贈ると遺言したのだ。忠実なる遺言執行人の弁護士・バルタザールは遠い東洋へ向けて旅立つことになった。一方、この相続に驚いたのは、老婦人の今は亡き弟の嫁の甥の従兄に当たる唯一の血縁者エドワード・アラン・ポーだった。邪な考えを持つアラン・ポーは殺し屋カルダンを雇い、九太郎の暗殺を依頼した。その頃、幸運なる相続人の九太郎はミナトグランド劇場の舞台に立っていた。彼は医者からガンの宣告を受けてからはすっかり元気を失くし食欲が湧かないほど落ち込んでいた。そして生きた証として毎日、日記をつけるようになった。だがひとたび舞台へ上がると見違えるように歌い踊った。九太郎は何度も自殺を試みたが、いざとなると腰が引けた。いっそ自分が知らない間に死ぬことが出来たなら。そこで便利屋・ポンさんに殺し屋を頼んでみることにした。

旅客機の中で隣席になり意気投合したバルタザールとカルダンは日本に到着したが、小さい島国である日本で九太郎を探し出すことが容易だと考えていたバルタザールはその光景にショックを受けた。そこでカルダンは九太郎捜しに協力することにした。それが彼にとって一番手っ取り早い方法だった。思い悩むうちに夜を明かした九太郎は、今日の太陽が見納めになるかも知れないと考え、せめて今日一日いい舞台を務めようと心に決めた。それは彼の生き甲斐が舞台、そして愛ちゃんだから。九太郎は港にある軽食喫茶ファニーの看板娘・風見愛子に恋をしていた。
舞台を終えた九太郎が楽屋に戻るとポンさんが待っていた。先方に話をつけて来たというのだ。覚悟を決めた九太郎はファニーへ行き、もしも僕が何処かへ行ったらどうする?と愛子に尋ねた。いつもと違う様子に愛子が戸惑っていると、九太郎は「幸せになるんだよ。僕のことを諦めてくれ」と言って店を飛び出した。その夜、九太郎が楽屋で最後の日記をつけていると通路から物音がした。バケツにつまずいた見知らぬ男、それはポンさんが声を掛けた殺し屋の竜だった。苦しまずにバッサリと斬られ気付いたら死んでいた、そんな殺され方を望んでいた九太郎は、鉈を振り回す竜に乱暴だとクレームをつけた。すると竜は、まだ他にも手があるから出直してくると言って帰ってしまった。その後も竜は九太郎の命を何度も狙ったが、失敗を重ねたせいで自信をなくしてしまった。

わからねえと呟きながら入ってきたポンさんにファニーのマスターが何事かと尋ねると、彼は「若い身空で・・・」と喋り掛けて止めた。気になった愛子が問い詰めると、ポンさんは九太郎が死にたがっていることを話し始めた。

屋台的映画館
PR

君を忘れない

  • posted at:2006-04-11
  • written by:砂月(すなつき)
きみをわすれない
「君を忘れない」製作委員会(日本ヘラルド映画=ポニーキャニオン=デスティニー)
配給:日本ヘラルド映画
製作年:1995年
公開日:1995年9月23日
監督:渡邊孝好
製作:古川博三 伊地知彬
企画:小滝祥平 遠谷信幸
エグゼクティブプロデューサー:坂上直行 田中迪
プロデューサー:市村朝一 藤田義則 馬越勲
脚本:長谷川康雄
音楽プロデューサー:鎌田俊哉
音楽:長岡成貢
撮影:高間賢治
照明:上保正道
美術:金田克美
録音:橋本文雄
編集:奥原好幸
装飾:松本良二
監督補:森谷晁育
俳優担当:前島良行
製作担当:福島聡司
特撮監督:徳永徹三
出演:唐沢寿明 木村拓哉 松村邦洋 袴田吉彦 反町隆史
アメリカンビスタ カラー 116分

1945年。海軍の若きエリート大尉・望月晋平は、海軍302特別飛行隊の隊長として九州南部の蓑屋航空基地に着任した。爆弾を装着した飛行機を敵艦に体当たりさせるという非道な特攻作戦が軍総司令部の方針として決定したが、望月は当初その作戦が受け入れられなかった。だがその考え方を改めて組織の隊長を志願したのだ。特別飛行隊を編制し、自らも含めて最大の成果が挙げられる組織に鍛え上げることが上官である父・望月昌平への唯一の抵抗だった。望月のもとに集まったのは、整備兵上がりで飛行機好きの森誠一飛曹、肥満体で高所恐怖症の高松岩男一飛曹、東京帝大出身で反戦主義者の早川乙彦少尉、ジャズをこよなく愛する佐伯正義少尉、輝かしい戦績を挙げながらも心に傷を持ち続ける三浦草太少尉、望月の後輩で何かと不和を煽ろうとする上田淳一郎少尉という個性的な面々だった。彼らが海軍のパイロットに志願した理由は、「マフラーが巻ける」、「髪が伸ばせる」、「女にモテる」のいずれかもしくは全てだった。

翌日から厳しい飛行訓練が始まったが、上田と三浦以外の操縦技術は素人同然だった。だが訓練を重ねていくことで連帯感が深まって行った。早速、連帯感が発揮されたのはその日の夜だった。食い物の対する嗅覚が敏感な高松が備蓄室を見つけ、下士官の部屋で酒盛りを始めた。その騒動を聞きつけた上官との喧嘩に割って入った上田は、出撃を控えて気持ちが昂っているから察して欲しいと鎮めたのだった。その様子を建物の外から見ていた望月は、固い絆が芽生えていることを確信した。

上田は早川に何故帝大出身のお前が飛行機乗りになったのかと聞いた。すると彼は、空中戦の戦法をあれこれ考えてグラマンとやり合うつもりだったが、失敗だったと答えた。戦況は切迫しており、敵機と勝負する時期は既に終わっていた。次に尋ねられた佐伯は、飛びさえすれば一人になれると言った。ある日、森が出撃しようとしたところ、佐伯が滑走路に飛び出し大声で叫んで停めた。整備し直した結果、燃料管からネジが発見されたのだ。絶対音感の持ち主である佐伯は即座に機体の異音に気付いたのだった。整備士から褒められると、彼は照れくさそうにして逃げた。

ある日、上田は腹の中にある思いを望月にぶつけた。彼は望月が特攻隊員として二度出撃し二度とも生きて帰ってきたことを、命が惜しくて前線から逃げ出したのだと考えていたのだ。別れた恋人の志津子を不憫に思う上田は、いつもあなたの身勝手さに振り回されてみんな傷付いて行くんだと叫んだ。だが望月は理由を答えようとはしなかった。

屋台的映画館

吸血髑髏船

  • posted at:2005-10-26
  • written by:砂月(すなつき)
きゅうけつどくろせん
松竹
配給:松竹
製作年:1968年
公開日:1968年11月9日 併映「昆虫大戦争」
監督:松野宏軌
製作:猪股尭
脚本:下飯坂菊馬 小林久三
撮影:加藤正幸
音楽:西山登
美術:森田郷平
照明:佐久間丈彦
録音:小林英男
調音:佐藤広文
編集:太田和夫
撮影助手:赤松隆司
調音助手:立仙雅己
進行:池田義徳
現像:東洋現像所
製作主任:川邊一外
協力:日本特撮映画株式会社 川上景司 福田太郎
出演:松岡きっこ 入川保則 西村晃 岡田眞澄 金子信雄
シネマスコープ モノクロ 80分

太平洋を航海中の龍王丸が、首謀者の田沼と船員の末次、辻、小野、江尻に乗っ取られた。彼らの目的は、積荷として乗せられた時価数億円の金塊だった。船長や船員、乗客たちは足を鎖で繋がれ一ヶ所に集められた。その中には新婚旅行を兼ねて乗船していた船医の西里も含まれていた。船長は説得を試みるが、田沼たちは耳を貸そうとはしなかった。銃撃された船長を介抱していた西里の目に飛び込んできたのは部屋に匿っていたはずの妻・依子の姿だった。事態を重く見た依子は犯行グループの中に飛び込み、やめてと涙ながらに訴えたのだ。ところが依子は江尻から銃を突きつけられると暴行を受けた。西里は隙を見て小野から銃を奪おうとしたが、抵抗も空しく銃弾に倒れた。依子は夫を助けて欲しいと田沼にすがりついたが、銃撃され絶命した。そして乗員たちもみな自動小銃で掃射された。

事件から三年後、依子の双子の妹・冴子は湘南の教会で神父・明石の助手をしていた。冴子は明石から休暇を貰い、恋人の望月とモーターボートで沖に出かけた。ダイビングを楽しむ二人だったが、突如現れた光景に固唾を呑んだ。足を鎖でつながれた無数の骸骨が海中に揺らめいていたのだ。驚いた冴子たちは急いでボートに戻った。冴子と依子は、小さい頃からうれしいこと、悲しいことなどお互いの思いが不思議なくらいよくわかった。横浜港を出航した龍王丸は台風で沈没したが、あの骸骨を見てから冴子にその思いが再び甦ってきたのだ。冴子はまだ姉が生きているような気がしてならなかった。汽笛が鳴り冴子が窓の外に目を向けると、霧に包まれた海上には一隻の貨物船が漂っていた。船へ行くのよと叫び何かに取り憑かれたように船着場へ走って行く冴子を心配した望月は、彼女が操縦するモーターボートに飛び乗った。ボートは船名が見えるところまで近づいたが、高波を受け転覆してしまった。貨物船には龍王丸と書かれていた。

梯子を使って導かれるように船内に入った冴子は、船長室に辿りついた。そこには航海日誌があり、謀叛に至るまでの不穏な出来事が事細かに記されていた。冴子がそれに目を通していたとき女のすすり泣く声が聞こえ、彼女は声のする方へ歩いて行った。ドアを開けろうそくの明かりで部屋を照らすと、そこには冷たい表情で立つ依子がいた。

屋台的映画館

銀座旋風児 嵐が俺を呼んでいる

  • posted at:2005-09-08
  • written by:砂月(すなつき)
ぎんざせんぷうじあらしがおれをよんでいる
日活
配給:日活
製作年:1961年
公開日:1961年2月25日 併映「一石二鳥」
監督:野口博志
原作:川内康範
脚本:織田清司
企画:茂木了次
撮影:峰重義
音楽:山本直純
主題歌:「銀座旋風児」小林旭
美術:小池一美
編集:辻井正則
録音:宮永晋 
照明:三尾三郎
助監督:柳瀬観
色彩計測:森勝
現像:東洋現像所
合成技術:金田啓治
製作主任:園山蕃里
技斗:高瀬将敏
出演:小林旭 浅丘ルリ子 青山恭二 松尾嘉代 南風夕子
シネマスコープ カラー 79分

東都タイムズの記者・荒木浩司は、待ち合わせ場所である夜の公園に現れた。親友の木田明は浩司の顔を見るなり用件を切り出した。明の恋人・柴田京子の妹・正子が五日前に誘拐されたというのだ。その話に浩司は驚き、何故今まで放置していたのかと彼を問い詰めた。明は自分なりに犯人の手掛かりを探ったが、結局わからなかったというのだ。彼はこの事件を明日まで記事にしないで欲しいと懇願し、小型のカメラを手渡すと詳しいことは明日話すと言って走り去った。会社に戻った浩司に、京浜国道を疾走するトラックから男の死体が投げ捨てられたという事件の連絡が入った。その死体の主は、ついさっきまで会っていた明だというのだ。デスクと相談した浩司は、警察が知らないはずの誘拐事件を朝刊ですっぱ抜くことにした。明け方の浜離宮公園では、数台のパトカーが木蔭で待機していた。柴田家の女中は風呂敷包みを持って立っていたが、やがて受取人が桟橋の下に現れるとその方へ歩いていった。女中が男に包みを手渡した瞬間、一斉に警察官が包囲したが、男は何者かによって射殺された。それと同時に待機していた水上バスが動き出し、警官たちはそれを追って行った。一方、狙撃犯を取り押さえていたのは私立探偵・二階堂卓也だった。卓也は狙撃犯と格闘したが、すんでの所で逃げられてしまった。

マスコミは警察の失態をこぞって問題視した。明の上司でもある被害者の父・柴田仙太郎東京税関関税課長は犯人から300万円の身代金を要求され、警察に知らせたら正子の命はないと脅されていたのだ。中村捜査課長は、警察が動いたことが混乱を大きくしたのではないかと追求された。卓也が浩司から預かったカメラはスパイが盗み撮りに使う特殊なものだった。中のフィルムは抜き取られており、現像に出されている可能性があることから銀座中のDPE店を全て訪ね歩いたが成果はなかった。その夜、卓也は浩司の紹介で京子と会うことになった。明と仙太郎は以前から言い合うことがあったが、京子がその原因を聞いても二人は説明してくれなかった。事件後、京子は仙太郎からこの件を決して誰にも話してはならないと言われていたが、我慢ができなくなって明に相談したのだ。話の一部始終を聞いた卓也は、正子が誘拐された理由や人物を明が知っていたのではないかと推理した。

屋台的映画館

銀座旋風児

  • posted at:2005-05-22
  • written by:砂月(すなつき)
ぎんざまいとがい
日活
配給:日活
製作年:1959年
公開日:1959年9月20日 併映「事件記者 仮面の脅迫」
監督:野口博志
原作:川内康範
脚本:川内康範
企画:茂木了次
撮影:永塚一栄
音楽:小川寛興
主題歌:「銀座旋風児」小林旭
美術:小池一美
編集:辻井正則
録音:高橋三郎
照明:河野愛三
助監督:柳瀬観
色彩計測:上田利男
現像:日本色彩映画株式会社
特殊撮影:日活特殊技術部
製作主任:園山蕃里
マイトガイスタイルデザイン:長沢節
出演:小林旭 浅丘ルリ子 宍戸錠 渡辺美佐子 青山恭二
シネマスコープ カラー 83分

宝石商の王徳宝は銀座や横浜等の宝石店を訪れ、大量の装飾品を売りさばいていた。その様子を尾行していたのは情報屋の政だった。政の雇い主は装飾デザイナーの二階堂卓也という粋な色男で、人は彼を「銀座旋風児」と呼んだ。神出鬼没の卓也が訪れるといわれるおでん屋には「遠慮無用 足ラズバ呑マレヨ 心ユクマデ」という張り紙があり、初めてきた丸山進之助はお言葉に甘えてご馳走になった。進之助と入れ替わりにやってきた今村善平は、女将のお春から今日こそ卓也の居所を聞き出そうとしたが、彼女は知らないの一点張りだった。その様子を近所の小料理屋・はこだて軒から見ていた卓也は政からの電話を待っていた。

政からの連絡を受けた卓也は装飾美術研究所という自分の事務所に移動すると詳細を聞いた。王は宝石の密輸を行っているに違いなかったが、白昼堂々とさばいていることが気になった。7件でざっと4千5百万円という金がモナコというキャバレーの改装費用に充てられているという噂があるが、その貴金属の出所が問題だった。王が日本人臭いと聞き直接会うことを卓也は提案したが、政は相手が警戒するから止めておいた方がいいと言った。次なる手段を考えた結果、卓也は特別な勘を持つ政にもうひとつ深く身元を調べるように頼んだ。

山野宝石店の前を通り掛かった卓也はショーウィンドウに展示してある5カラットのダイヤが気になって店に入った。ダイヤのカットに特徴があることから戦時中のものではないかと尋ねると、社長は卓也の眼力に感服した。そこへ飛び込んできた政は、王が香港へ向かうという情報を掴んだことを伝えた。 早速チケットを手配し王と同じ旅客機に乗り込んだ卓也は香港に到着してからも尾行を続けた。そして倉庫街で王が銃で狙われると、自分が身代わりになって狙撃犯の後を追った。犯人は村越明子という日本人だった。彼女が王に恨みを持つ者だとわかると一緒に逃げた。

男装した明子とともに日本へ戻った卓也だったが、強引にタクシーを停めた東都タイムス社の荒木浩司記者から奇妙な新聞広告について尋ねられた。「堀田剛造 中村利策 木原銀次郎 丸山進之助-に告ぐ 国民のものは国民に返えせ 村越雄二郎」。その広告を見た明子の顔色が変わった。明子の父・雄二郎はすでに亡くなっていたからだ。だが彼女以上に驚いたのは堀田、中村、木原の三人だった。14年前の起きた事件は関与した四人しか知らないはずだったが、もしそうであれば分け前の少なかった丸山が嫌がらせで広告を載せたに違いないと考えていた。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

フリーエリア

 

P R