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怪談海女幽霊

  • posted at:2005-11-24
  • written by:砂月(すなつき)
かいだんあまゆうれい
新東宝
配給:新東宝
製作年:1960年
公開日:1960年7月8日
監督:加戸野五郎
製作:大蔵貢
原案:海樹満咲
脚本:松木功
企画:津田勝二
撮影:岡田公直
音楽:長瀬貞夫
美術:宮沢計次
照明:石森浩
録音:根岸壽夫
助監督:渡邊祐介
編集:笠間秀敏
製作主任:毛利幸久
出演:明智十三郎 若杉嘉津子 矢代京子 万里昌代 御木本伸介
シネマスコープ モノクロ 56分

九鬼港で船主・大場為三郎が何者かによって海に引きずりこまれた。そのときそばにいた漁夫・六助は田口巡査に見たままを証言するが相手にされなかった。その翌日、今度は鮮魚仲買・木下源蔵が行方不明になった。立て続けに起きたこの奇妙な事件には幽霊が関わっていると町中では噂になっていた。ある日、網元の長浜吉次の家に老婆がやってきて、ここは里村勇作さんの家でございますかと聞いた。家の者は否定をしたが、老婆はこの家は竈の下の灰まで里村勇作さんのものかと思ったと表札を指差した。表札には何故か「里村勇作」と書かれていたのだ。家の奥から怒って出てきた長浜は何かのいたずらだと言って表札を投げ捨てたが、老婆はいつの間にか消えていた。その夜、網元で紀州屋の主人の宮内進太郎は寝室で幽霊を見たが、その騒ぎに駆けつけた娘たちは、きっと悪い夢を見たのだと笑った。

この一連の騒動に本署から池田高志警部補が九鬼町巡査駐在所に派遣され、調書を読むと田口巡査から詳しい話を聞いた。漁師をしていた大場、木下、長浜、宮内の四人は、この土地では戦後の四人成金と呼ばれていた。戦前は四人とも里村から使われていたが、里村家は不慮の事故で死に絶えてしまったため、今はその家を長浜が管理していた。幽霊を見たという宮内から詳しい事情を聞くことにした池田だったが、紀州屋へ行くと御祓いの儀式が執り行われていた。幽霊を見たあの日以来、宮内は夜な夜な悩まされ続けていたのだ。彼は何かに怯え、警官たちに何も語ろうとしなかった。

紀州屋が仕切る神島では海女たちが漁を行っていた。その日は不漁で、サヨと千代はいつもと違う漁場・地獄岩の方へ行ってみることにした。そこは戦中、船員や兵士の死体が流れ着いたところで、今では誰も寄り付かない場所だった。サヨの予想通りに大きなサザエを獲ることができたが、それと同時に海中を漂う幽霊も見つけた。

屋台的映画館
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砂月(すなつき)
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