だいかいじゅうけっとうがめらたいばるごん
大映(東京撮影所)
配給:大映
製作年:1966年
公開日:1966年4月17日 併映「大魔神」
監督:田中重雄
企画:斉藤米二郎
製作:永田秀一
脚本:高橋二三
音楽:木下忠司
撮影:高橋通夫
照明:柴田恒吉
録音:奥村幸雄
美術:柴田篤二
編集:中静達治
助監督:瀬川正雄
現像:東京現像所
製作主任:沼田芳造
特殊撮影・監督:湯浅憲明
特殊撮影・撮影:藤井和文
特殊撮影・美術:山口熙 井上章
特殊撮影・合成:金子友三
特殊撮影・照明:石坂守
特殊撮影・操演:恵利川秀雄
特殊撮影・助監督:阿部志馬
特殊撮影・製作主任:川村清
出演:本郷功次郎 江波杏子 夏木章 藤山浩二 早川雄三
シネマスコープ カラー 100分
世界を恐怖に陥れた大怪獣ガメラは、人類最後のZ計画でロケットに封じ込められ火星に向けて発射された。ところが突如進路上に出現した巨大な隕石と衝突し、ロケットの胴体は真っ二つに裂けた。カプセルに閉じ込められていたガメラは再び姿を現すと地球へ舞い戻った。その目的は体内に電力エネルギーを蓄えるためだった。東洋一の発電量を誇る黒部ダムはガメラに狙われた。発電所を破壊してエネルギーを蓄えたガメラは、噴火を続ける赤道直下のウザール火山に灼熱の炎を求めて飛び去って行った。
遊覧飛行の会社に勤めていた平田圭介の夢は自分で観光飛行機の会社を立ち上げることだった。だがそうするには費用が足りなかった。操縦士のライセンスを取ったばかりの圭介は会社を辞め、退職金を兄・一郎の資金稼ぎに充てることにした。戦時中、捕虜収容所に入れられる前にジャングル内の鍾乳洞で大きなオパールを発見した一郎は、再び同じ場所へ隠した。それは20年も前の話だが、現地人も近づけない程の場所だから大丈夫だと確信していた。当初、一郎は信頼する二人の仲間、小野寺と川尻とともに行くことになっていたが、急遽圭介を参加させることにした。川尻が乗り組む淡路丸は神戸港を出て25日目にニューギニアに着く。そして一部の積荷を降ろした半月後にもう一度ニューギニアに戻ってくることになっていた。その間に洞窟で眠るオパールを探し出すのだ。上陸する理由は奥地で戦死した戦友の遺骨探しだった。計画ではヘリコプターをチャーターをすることになっていたが、圭介を抜擢した理由はそれを操縦させるためだった。川尻は偽の船員手帳を発行し、淡路丸に圭介と小野寺を潜り込ませた。
圭介たちはニューギニアに上陸すると闇ドルでヘリコプターをチャーターし、鍾乳洞に近い部落に着陸した。そこの人々は戦時中も日本人に好意的だったため道案内を頼もうとしたのだが言葉が通じなかった。だがその中の一人、カレンだけは違った。彼女は風土病の研究をする松下博士の助手だった。十数年前にやってきた松下は風土病で妻を失った。それでも研究の発展のために残り、争い事のないこの地で暮らすことに決めたのだ。松下から部落へ来た理由を尋ねられた圭介は洞窟の調査だと答えた。すると松下は行ってはいかんと言った。虹の谷と呼ばれるその場所には魔物が棲んでいて、生きて帰った者はいないと言い伝えられているのだ。人を近づけないということは宝が眠っているからだと考えた小野寺たちは住民が止めるのを無視して洞窟に向かった。
ジャングルを突き進む三人は困難を乗り越えて洞窟の入り口を発見し、一郎から聞いたポイントを探した。そしてついに川尻がオパールを発見した。喜ぶ三人だったが、川尻はサソリに刺されて絶命した。欲に目が眩んだ小野寺はサソリが川尻の足を這っていることを知りながら見殺しにしたのだ。仲間が死んだにも拘らず冷めた言動をする小野寺に不信感を持った圭介は、オパールを渡す代わりに拳銃を預かった。入り口に向かった小野寺は、川尻の死を悲しむ圭介が移動しないことを確認するとダイナマイトを爆破させ生き埋めにした。
屋台的映画館
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