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配達されない三通の手紙

  • posted at:2014-02-01
  • written by:砂月(すなつき)
はいたつされないさんつうのてがみ
松竹
配給:松竹
製作年:1979年
公開日:1979年10月6日
監督:野村芳太郎
製作:野村芳太郎 織田明 田中康義
原作:エラリー・クイーン
脚本:新藤兼人
撮影:川又昂
美術:森田郷平
音楽:芥川也寸志
録音:山本忠彦
調音:松本隆司
照明:小林松太郎
編集:太田和夫
スチール:金田正
監督助手:大嶺俊順
装置:横手輝雄
装飾:磯崎昇
衣裳:松竹衣裳
スタイリスト:原由美子
現像:東洋現像所
進行:副田稔
製作主任:吉岡博史
出演:栗原小巻 片岡孝夫 神崎愛 蟇目良 松坂慶子
アメリカンビスタ カラー 131分

山口県萩市の名家・唐沢家にロバート・フジクラ、通称ボブと名乗る青年が訪ねてきた。彼は長門銀行頭取・唐沢光政の甥に当たり、日本文化の研究のためにアメリカからやってきたのだ。その夜は月に一度開かれる晩餐会で、ボブは皆から歓迎された。そこに遅れて現れたのは光政の次女・紀子だったが、気分が冴えずに自室へすぐ戻ってしまった。しばらく滞在することになったボブに与えられたのは、3年前に紀子と婚約者・藤村敏行の新居となるはずだった一軒家だった。二人の結婚が決まったことで光政はその家を建てたのだが、結婚式当日に藤村は突然失踪したのだ。この出来事で心に深い傷を負った紀子は、それ以来塞ぎ込むようになった。 ある日、姉・麗子からの電話で藤村が町に戻ってきたことを知った紀子は興奮してじっとしていられず、母・すみ江が止めるのも聞かずに家を飛び出した。魂のぬけたような生活をしていた紀子が自分を取り戻したことを妹の恵子は喜び、麗子が経営するスナックまで車で送って行った。恵子は地方検事の峰岸と婚約していたが、紀子のことが心配で結婚に踏み切れないでいた。 藤村と破談をした原因が自分にあると考えていた紀子は、彼と長い時間話し合った末に結婚することに決めた。だが父親から反対されることは目に見えていた。そこで紀子は藤村とともの帰宅すると、光政に反対ならばこの家を出て行くと言い放ったのだ。困った光政は、過去三年間に起こったことを全て水に流す変わりに、監視目的で藤村を銀行で働かせること、新居で暮らすことを結婚の条件にした。

結婚式当日、唐沢家にやってきたのは麗子だった。留守番をしていたボブは驚き、早く式場に行くようにと促したが、彼女は招待されていなかったのだ。7年前、萩に公演に来ていた新劇の役者と恋に落ちた麗子は駆け落ちし、光政から勘当された。結局1年ほどで捨てられ、今も独身を貫いていたのだった。ボブは麗子や恵子と関わるうちに、藤村や唐沢家にまつわる様々な事情を知ることになった。それからしばらく経ったある日、唐沢家を訪れたのは藤村の妹・智子だった。彼の両親は既に他界し血のつながりがあるものは智子しかいなかったが、何故か藤村は彼女を結婚式に呼ばなかったのだ。家族が増えたことを喜ぶ紀子と違い、藤村の表情は暗かった。 紀子たちが新婚旅行に行っている間に届いた荷物は、智子が使っている新居の二階の部屋に置かれたままになっていた。ボブと恵子が一階の奥の部屋へ荷物を運んでいたとき、紀子が誤って何冊かの本を落としてしまった。慌てて拾い上げようとした一冊の間から封をしていない封筒が覗いていたため、紀子は気になって中に入っていた三通の手紙を読んだ。恵子が荷物の置き場所を聞くために戻ってくると、紀子は青ざめて座っていた。

屋台的映画館
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七人のおたく

  • posted at:2014-01-30
  • written by:砂月(すなつき)
しちにんのおたく
フジテレビ
配給:東映
製作年:1992年
公開日:1992年12月19日 併映「病は気から 病院へ行こう2」
監督:山田大樹
制作:村上光一
企画:堀口壽一 岡田裕介
プロデューサー:河井真也 茂庭喜徳
プロデューサー補:立川喜久
原作:一色伸幸
脚本:一色伸幸
音楽:山辺義大 﨑久保吉啓
主題歌:「JUST BEGUN」バブルガム・ブラザーズ
イメージソング:「恋した夜は」江口洋介
撮影:藤石修
照明:吉角荘介
美術:いしいいわお
録音:中村淳
編集:阿部浩英
俳優担当:前島良行
助監督:冨永憲治
制作担当:金澤清美 仲野俊隆
ラインプロデューサー:上原英和
制作協力:ライトヴィジョン
出演:南原清隆 内村光良 江口洋介 山口智子 益岡徹
アメリカンビスタ カラー 99分

人見知りで無線おたくの高校生・水上令子の休み時間の過ごし方は、学校に持ち込んだ受信機で無線を傍受することだった。ある日、「渋谷区松濤3-2-5」という住所を繰り返し伝える微弱な電波を傍受したことから、学校が終わるとその場所へ行ってみることにした。そこは廃墟になった家屋で、閉鎖された門をくぐると玄関から中に入ってみた。すると迷彩服に身を固めた男が突然現れ、驚いて逃げる彼女を追いかけてきたのだ。カモフラージュを外して正体を明かした男は、微かな電波をよくウォッチしたと令子を褒めた。そして真っ直ぐに見つめると「君が欲しい」と言った。それを聞いて戸惑う令子。相手が誤解したことに気付いた男は、そうじゃないと焦りながら否定した。

アイドルおたくの国城春夫は追っかけが度を越して自宅まで調べ上げるようになり、時には熱狂的なファンにその住所を売りつけて同人誌を制作するための資金を稼いでいた。使用する車はウォークスルーバンで、いつでもエアチェック出来る様にモニターや録画装置を装備し、張り込みが出来る様に生活環境を整え、尾行で巻かれないためにエンジンをチューンナップするなど自分で改造を行っていた。車に忍び込んでいた迷彩服の男は、驚く春夫に20万円あげようと言った。

実戦経験はないものの日々鍛錬を欠かさない格闘技おたくの近藤みのる。ヒーローおたくでもある彼が最も輝く場所はコミケ会場だった。アカレンジャーとして登場したみのるが敵を倒し、私のように強くなりたければこれを観よと「VIVA!格闘技」(税込み1980円)というビデオを差し出すが、1本も売れることはなかった。その様子を見ていた迷彩服の男は、みのるに近づくと「君の武道を正義に役立ててみる気はないか」と言った。

ゲームデザイン会社社長でMacおたくの田川孝は、大空を飛ぶ夢を実現するために本業そっちのけでフライトシミュレーターを作成し、3年目にしてようやく完成させた。そんな彼を時には温かく、時には冷たく見守っているのは、同じ会社に勤めている湯川りさだった。その夜、愛車のフェラーリでりさを自宅に送り届けた孝は、別れ際に昨日あったことを話した。それは秋葉原のジャンク屋で会った変な男から静岡の沖にある島へ行ってパソコンをいじって欲しいと声を掛けられたことだった。孝じゃなきゃ出来ないと泣きつかれたことで引き受けることにしたのだが、20万円という報酬額にりさは眉をひそめた。そんな彼女に孝は面白そうだろと笑い掛け、いい旅館を取ったから一緒に行かないか誘った。それを聞いて悪い気分がしないりさは旅行気分で参加することにした。

屋台的映画館

北陸代理戦争

  • posted at:2014-01-25
  • written by:砂月(すなつき)
ほくりくだいりせんそう
東映
配給:東映
製作年:1977年
公開日:1977年2月26日 併映「ピラニア軍団 ダボシャツの天」
監督:深作欣二
企画:日下部五朗 橋本慶一 奈村協
脚本:高田宏治
撮影:中島徹
照明:増田悦章
録音:溝口正義
音楽:津島利章
編集:堀池幸三
美術:井川徳道
助監督:篠塚正秀
記録:田中美佐江
装置:温井弘司
装飾:山田久司
背景:西村三郎
方言指導:片山静治
協力:輪島市名舟町御陣乗太鼓保存会
擬斗:上野隆三
衣裳:岩逧保
美粧:伊藤実
結髪:白鳥里子
スチール:木村武司
演技事務:森村英次
進行主任:野口忠志
出演:松方弘樹 野川由美子 伊吹吾郎 高橋洋子 地井武男
シネマスコープ カラー 98分

昭和43年。福井に拠点を置く富安組の若頭・川田登は、組長の安浦富蔵と競艇場の権利を譲るという約束をしたにも関わらず一向に果たそうとしないことに業を煮やしていた。そこで寒風吹きすさぶ越前海岸の砂浜に安浦を頭だけ出した状態で埋め、ジープを走らせて強引に返事を引き出したのだった。怒りに打ち震える安浦だったが川田相手では到底勝目がないため、弟分の万谷にあいつを殺せと命じた。だが詳しい事情を聞かなければ話にならないと考えた万谷は、川田が三国町で居を構える和風バー・白波亭を訪ねた。そこは彼の恋人である仲井きくが切り盛りする店だった。川田から手渡された念書は競艇場に関わるゴタゴタで山田という男を斬った五年前に交わされたもので、出所後に権利を譲渡すると確かに書かれていた。同情する万谷は、お前の気持ちはわかるがヤクザは筋目を外してはいけないと諭した。日本最大の暴力団・大阪浅田組の斬り込み隊と言われる金井組が安浦の背後で動いていることを知っていた川田は、いつか自分が殺されると思っていた。万谷もそれに噛んでいるのでないかと冗談交じりにぶつけてみると、お前を必死にかばっているばかりか破門を止めているのもわしだという答えが返ってきた。それを聞いた川田は、「破門結構!」と叫んだ。万谷は杯を返すために福井へ行こうとする川田を押さえつけ、もう一度話し合ってお前の身を立つ様にすると約束した。

安浦が金井八郎組長に相談を持ちかけたことを知った万谷は、敦賀市にある金井組の支部に出向きこれは単なる「親子」ゲンカであることを説明してこの件から手を引いてもらおうとした。だが中部山陰方面から北陸にかけて勢力を伸ばし、いずれは北陸を支配下に入れようと狙っている金井組にとってこんなにうまい話はなかった。金井が殺し屋を50人呼び寄せて川田を抹殺しようとしているらしいという噂を聞いた万谷は手下とともに先回りして白波亭に行き、指をつめて詫びろと忠告した。しかし安浦がそんな甘い人間ではないことを知っている川田は、これが自分を騙まし討ちにする罠だと疑わなかった。仲間がぶっ放した猟銃の銃声を合図に万谷を人質に取ると外へ飛び出し、用意していた車に乗り込んで逃走した。安浦からの連絡で料亭に車で乗りつけた川田は金井と差しで話をつけようとした。いきり立つ川田に調停役を買って出たという金井は、お前を殺すのならこんな回りくどいやり方はしないと言った。そして落ち着いた声で、非はお前にあるのだから侘びを入れて手打ちにしたらどうだと提案した。すると川田は、これは身内の話だから手を引いて欲しいと頭を下げたのだ。この一件で一番頭にきていたのは、川田のことを親身になって考えていた万谷だった。翌日、万谷は川田を国道沿いのタイヨウという喫茶店に呼び出して襲撃した。その結果、川田は重傷を負い一週間の危篤状態が続いた末に死んだ。だが、きくの故郷・輪島に向かう葬儀社の車内には生きている川田の姿があった。

屋台的映画館

サーキットの狼

  • posted at:2014-01-18
  • written by:砂月(すなつき)
さーきっとのおおかみ
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1977年
公開日:1977年8月6日 併映「トラック野郎 度胸一番星」
監督:山口和彦
企画:矢部恒 坂上順
原作:池沢さとし
脚本:中西隆三 山口和彦
撮影:出先哲也
音楽:鈴木宏昌
主題歌:「サーキットの狼」子門真人
録音:長井修堂
照明:梅谷茂
美術:北川弘
編集:田中修
助監督:深町秀煕
記録:宮本衣子
スチール:藤井善男
進行主任:東和杜
装置:安沢重治
装飾:田島俊英
美粧:入江荘二
美容:石川靖江
衣裳:福崎清精吾
演技事務:和田徹
現像:東京化学
出演:風吹真矢 矢吹二朗 山内恵美子 横本メイ 佐藤仁哉
シネマスコープ カラー 87分

モータースポーツが大好きでプロレーサーを目指す風吹裕矢は、憧れのスーパーカー・ロータスヨーロッパを手に入れるために矢田部モータースでアルバイトをしていた。だが頭金となる85万円には程遠かったため、短期間で高額の給料がもらえる仕事に手を出した。一つ目はバイクでのスタントの賞金、そしてもう一つは富士スピードウェイで行われるF-1世界選手権の売り子だった。レースをただで観ることが出来る上に給料までもらえる。裕矢にとってこんなおいしい仕事は他になかった。だが無断欠勤をしたことの代償は大きかった。社長の矢田部行雄から残業してランチア・ストラトスのチューンナップを今日中にしろと命じられたのだ。給料がなくなればロータスもパー。裕矢は渋々仕事を引き受けたのだった。 裕矢が仕事を終えて帰宅したときにはもう深夜になっていた。彼は姉・ローザが経営するスナック・ロッサに住み込んでいたが、駐車場にいけ好かないランボルギーニ・ミウラP400SVが停まっていたことで気分を害した。その車の持ち主は飛鳥ミノルというプロレーサーで、恋人関係にある姉を取られてしまうのではないかと気が気ではなかったのだ。裕矢は飛鳥に近づくなり殴りつけ、自分の部屋に駆け込んだのだった。

多額の頭金を支払って手に入れたロータス・ヨーロッパ。裕矢が小学校2年生のときにレーサーだった父親はロータスの技術陣に呼ばれてグランプリに出場したが、スイスで事故に遭い他界した。この車を走らせることで彼は父親と一体になるのだった。慣らし運転をしているときに極道連に煽られ四方を固められた裕矢は、隙を突いて抜け出すと圧倒的なスピードとテクニックで初勝利を飾った。この噂は瞬く間に広がり、彼は度々勝負を挑まれた。だが誰も土をつけることは出来ずボンネットの星マークは増えて行くばかりだった。 ある日、矢田部モータースにBMW2000ターボがやってきた。その車の持ち主は早瀬ミキという美女で、一級整備士の資格を持つ彼女を矢田部はアルバイトとして雇ったのだ。その夜、極道連にナンパされたミキは、信号が青になると同時にスタートして振り切ったが、頭に来た極道連はしつこく彼女を捜しまわった。そしてロッサにいることがわかると集団で乗り込んできたのだ。裕矢は中に割って入りいざこざを治めようとしたが、彼が「ロータスの狼」だとわかると極道連の会長はミキを賭けて勝負しろと迫ったのだった。ミキに促されて受けて立つことにした裕矢の心は不安に満ちていた。翌朝行われる晴海第三埠頭での勝負はゼロヨン競争に決まった。ゼロヨン競争はスタート地点から400メートルを走り切り、そのタイムを競うというものだが、このレースが通常と違うのはコース上に大量の油が撒かれていることだった。

屋台的映画館

大草原の渡り鳥

  • posted at:2014-01-04
  • written by:砂月(すなつき)

だいそうげんのわたりどり
日活
配給:日活
製作年:1960年
公開日:1960年10月12日
監督:斎藤武市
企画:児井英生
原作:原健三郎
脚本:山崎厳
撮影:高村倉太郎
照明:大西美津男
録音:古川恒夫
音楽:小杉太一郎
美術:坂口武玄
編集:近藤光雄
助監督:神代辰巳
色彩計測:幸田守雄
現像:東洋現像所
製作主任:松吉信幸
主題歌:「ギターを持った渡り鳥」小林旭
・・・:「アキラのソーラン節」小林旭
・・・:「イヨマンテの夜」伊藤久男
・・・:「メチャクチャの歌」松岡ユキ
出演:小林旭 宍戸錠 浅丘ルリ子 白木マリ 木浦佑三
シネマスコープ カラー 83分

一頭の馬にまたがり摩周湖の尾根道を行く滝伸次と少年・越谷信夫。伸次は信夫の母親を捜すために釧路へ向かっていたのだ。その道中、休憩をしている男が水筒を口にしていることから、喉が渇いている信夫は水を欲しがった。それを聞いた男は伸次に投げてよこしたが、においを嗅ぐと信夫に我慢しなと言った。水筒の中身は酒だったのだ。つまらねえいたずらをするじゃねえかと投げ返すと、男はこの道を行くとろくなことが起きないから止めときなと忠告した。だが伸次は誰の指図も受けないとそれを無視して進んで行った。

馬を進めているとその先で清里精錬所のトラックがジープの男たちに襲撃されていたため、手を貸して助け出した。さらに先へ進むと集落が見えたことから、そこで休憩することにした。信夫に井戸水を飲ませようとした伸次だったが、武器を構えたそこに住むアイヌの住民に取り囲まれたのだ。セトナは伸次を高堂組の仲間だと信じて疑わず、二度と来られないようにしてやると銃を撃とうとした。そこへ止めに入ったのは民族研究家の清里純子だった。何かを探りに来たに違いないというセトナを純子は子供を連れているのだからそんなことはないと否定した。セトナは真偽を確かめるために伸次を小屋に連れて行くと、祈祷師に占わせることにした。すると彼の心はペンケトーの様に澄んでおり、女性を捜していると祈祷師は言った。彼女は続けて、少年の母親は南に行けば見つかるが、その方角へ行けばお前の命が危ないから北へ行けと忠告した。誰かに悲しみと大きな不幸を与えるというのだ。だが伸次にはルートを変更する気などなかった。

純子の車で手作りの品を釧路の民芸店に卸しにきたセトナだったが、再び高堂組の嫌がらせに遭った。彼を担いだ男たちはキャバレー「ブラック・ベア」になだれ込んだが、そこで静かに飲んでいた男が黙っていなかった。網走帰りの「ハートの政」と名乗るその男は放り投げた酒瓶を銃で一撃すると、俺にもしものことをしやがると後悔するぜと言ってセトナを助け出したのだった。そこに流しとして入ってきた伸次に政は挨拶替わりに一杯奢った。彼は伸次に水筒をよこしたあの男だった。伸次は詫びにやってきたマネージャーの倉井に和枝というマダムはいるかと尋ねたが、オーナーの高堂と旅行中で不在だという。和枝は伸次が捜している信夫の母親だったが、愛人となっていることがわかると引き揚げた。

高堂は摩周湖の湖畔に東京からの直行便が着ける飛行場の建設を計画していた。そうなれば観光客が今の5倍に膨れ上がるからだ。その建設場所として目をつけているのがアイヌの集落だった。旅行から戻った高堂は政の姿を見て驚いた。彼の身代わりとなって7年間服役し1週間前に出所したが、約束した労いの金が未払いのままになっていたのだ。高堂は政の怒りを鎮めるために、用心棒ではなく片腕として働かないかと誘った。

屋台的映画館

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