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恐怖のヤッちゃん

  • posted at:2013-10-26
  • written by:砂月(すなつき)
きょうふのやっちゃん
東映
配給:東映洋画
製作年:1987年
公開日:1987年7月4日 併映「新宿純愛物語」
監督:金子修介
企画:佐藤雅夫
プロデューサー:豊島泉 厨子稔雄
原作:「恐怖のヤッちゃん」
脚本:一色伸幸
音楽:梅林茂
主題歌:恐怖のヤッちゃん~愛と抗争の日々」土田由美withヤッちゃんズ
挿入歌:「夢で出会った少年」渡辺典子
挿入歌:「仕返しロングシュート」渡辺典子
撮影:北坂清
美術:佐藤義和
照明:安藤清人
録音:芝氏章
整音:伊藤宏一
編集:玉木濬夫
助監督:比嘉一郎
記録:中野保子
進行主任:宇治本進
企画協力:ニッポン放送 アミューズ・シネマ・シティ
製作協力:サンダンス・カンパニー
出演:山本陽一 松田洋治 南渕一輝 土田由美 三宅裕司
アメリカンビスタ カラー 90分

日本中にはびこるヤッちゃん。ちょっと気の弱い高校生の井上鉄はそのヤッちゃんに苦い思いをさせられた。ある金曜日の夜、燃えないゴミの日に古新聞の束を出そうとする男を注意をしたのが運の尽きだった。その男はパンチパーマ、刺青、首から下げたお守り、そして左手には小指がないという正真正銘のヤッちゃんだった。「やっぱり燃えるか?」。新聞を突きつけられ怖気づいた鉄は思わず、最近は新聞って燃えないんですよと答えてしまった。それを聞いたヤッちゃんは鉄に新聞の束を背負わせると火をつけたのだ。その出来事がきっかけで彼は家族とともに桜町へ引っ越したのだった。

バカはいるけどヤッちゃんはいない平和な千葉県桜町に謎のぬいぐるみ劇団がやってきた。彼らの正体は羊の皮を被った狼ならぬぬいぐるみに身を隠した陣内組だった。桜町のコミュニティーセンターが管理費だけで入居出来ることを聞きつけた陣内組は劇団沈丁花を装って申し込み、面接にまでこぎつけたのだ。ぬいぐるみ演劇で子供たちの上層教育の役に立ちたいという殺し文句に心を動かされたセンター長は、文化団体であれば問題ないだろうと結論づけ入居を許可した。その頃、鉄は偶然通り掛った駅の近くでヤッちゃんたちが話す陰謀を聞いてしまった。驚いた彼はセンターに通報しに行こうとしたのだが、その途中で美少女に呼び止められ心を奪われた。そして桜町高校は何処かと聞かれると通報のことなどすっかり忘れて高校まで送り届けたのだった。その頃、契約を終えた幹部が広場に向けて大きく丸印のサインを送ると辺りは一変した。ぬいぐるみから出てきたのは、体中に彫り物をこさえた強面ばかりで、街はパニックに陥ったのだ。そこに到着した鉄はあまりの恐ろしさに腰を抜かしてしまった。

ヤッちゃんたちの巧妙な手口に次々と騙される住民たち。それは鉄や友人も例外ではなかった。鉄は1万円のヒヨコを買わされ、田中春樹はパンチパーマ、小山明夫は1パック4800円のたこ焼きを買わされたのだった。翌日、学校で愚痴りながらそのたこ焼きを食べた三人は、廊下で鉄が学校まで案内したあの美少女と出会った。会議室から出て来た担任の服部さち子が転校生の陣内くるみだと紹介すると、鉄は同じクラスになったことで心をときめかせた。放課後、くるみと親しげに話す鉄の姿に明夫と春樹は嫉妬したが、さち子の話に青ざめた。くるみは陣内組組長の娘なのだ。さち子は鉄の小指を守ってあげてと懇願したが、意地の悪い二人は逆にくっつけてやろうと企んだ。

屋台的映画館
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金環蝕

  • posted at:2013-10-15
  • written by:砂月(すなつき)
きんかんしょく
大映映画
配給:東宝
製作年:1975年
公開日:1975年9月6日
監督:山本薩夫
製作:徳間康快 伊藤武郎
企画:武田敦
原作:石川達三
脚本:田坂啓
音楽:佐藤勝
撮影:小林節雄
美術:間野重雄 今井高司
録音:信岡長治
照明:渡辺長治
編集:鍋島惇
助監督:後藤俊夫
製作主任:遠藤雅也
配役担当:宮古とく子
アシスタントプロデューサー:高橋正名
出演:仲代達矢 宇野重吉 三国連太郎 西村晃 高橋悦史
スタンダード カラー 155分

昭和三十九年五月十二日、第十四回民政党臨時大会において総裁選挙が行われた。党内最大の派閥を背景にした酒井和明と現総理大臣の寺田政臣との一騎打ちとなったこの選挙は、党を二分した。開票の結果、総数487票のうち248票を集めた寺田が辛勝し再選を果たしたが、記者たちの間では寺田が17億円、酒井が20億円を使ったという噂が流れていた。二十九日に内閣の一部を改造した第三次寺田内閣は三十日に宮中で認証式を終えた。副総理として入閣したのは、寺田の総裁当選に決定的な力となった広野大悟だった。数日後、星野康雄官房長官の秘書・西尾貞一郎が石原商事を訪れた。金融王と呼ばれる社長の石原参吉に返済期限を一年として極秘裏に二億円を用立てて欲しいと願い出たのだった。石原は利息や担保など具体的な話をしようとしたが、西尾は詳細な条件を知らされておらず、答えることが出来なかったため断わった。その日の朝刊には官房長官就任のニュースが一面で扱われており、仮に金を貸したとしてもそれがまともに使われるはずがないと石原は考えていた。彼は社員の荒井と脇田を呼ぶと星野の身辺調査を命じた。石原は荒井たちだけでなく、料亭・春友で下足番を務める小坂老人にも調査を頼み、得られた情報は石原の妾である赤坂芸者の荻乃を通じて受け取ることになっていた。二つの情報を照らし合わせた結果、日時と場所は離れているが、いずれも電力開発株式会社と青山組の幹部が同席していることがわかった。「福竜川ダムか」と石原は呟いた。

電力開発は、北海道から九州の主な川筋に巨大なダムと発電所を建設し、そこで作られたエネルギーを民間会社に売ることによって成り立っている。この資本の95%は政府の出資で、年間400億円の補助金が通産省の予算から支出されている。この国民の血税で成り立っている電力開発総裁の椅子を財部賢三は九月の任期満了を以って明け渡すつもりでいた。その最後の仕事として、懸案となっている九州・福竜川ダムの問題を片付けておこうと考えていた財部は、お膳立てを自分の手でやりたいと役員会で熱く語った。だが資料や見積書など関係する書類が一切用意されておらず、残り三ヶ月の任期ではとても無理だと理事たちから批判された。そんな中、副総裁の若松圭吉は無理であろうとなかろうと総裁はこの事業を悲願として我々に協力を求めているのだから案を業者に提示すべきだと言った。指名願の出ている業者は11社でその中から5社を指名するが、財部は計画通り頼むと担当の中村理事に言った。

石原邸に集まった荒井と脇田は、星野官房長官が二日前の晩に行われた中沢証券主催の赤坂の料亭での宴会に出たあと、ハイヤーで葉山にある別荘に真っ直ぐ乗りつけたという情報を公開した。星野が別荘を手に入れたのが前年の暮れ。時価4000万円と評価されるその別荘の名義は山瀬ミツという66歳の女だった。脇田が横須賀の法務局で調べたところ、昨年までの持ち主は日東電工の原本社長で贈与税はミツの名前で納められていた。日東電工の親会社は竹田建設であることから、石原はミツと星野との関係と星野が誰と会うために別荘へ行ったかを調べるように命じた。「きっと何か出てくるぞ」。石原はにやりとわらった。

屋台的映画館

闇を横切れ

  • posted at:2013-10-03
  • written by:砂月(すなつき)
やみをよこぎれ
大映(東京撮影所)
配給:大映
製作年:1959年
公開日:1959年12月1日
監督:増村保造
製作:武田一義
企画:藤井浩明
脚本:菊島隆三 増村保造
音楽:池野成
撮影:村井博
録音:渡辺利一
照明:泉正蔵
美術:渡辺竹三郎
色彩技術:渡辺徹
装置:大塚武雄
音響効果:小倉信義
編集:中静達治
助監督:井上芳夫
製作主任:川本武男
現像:東京現像所
出演:川口浩 叶順子 山村總 高松英郎 三宅川和子
シネマスコープ カラー 102分

玄海市では現市長で保守党候補の首藤真五郎と革新党の新人候補の落合正英による市長選挙が1週間後に迫っていた。その夜、ワシントンホテルの一室で女の絞殺死体が発見されたが、その側に泥酔して倒れていたのは選挙に出馬している落合だった。連行され取り調べを受けた落合は、ストリッパーのアキコから選挙に有利な情報があると持ち掛けられたが、人目につくと殺されるという彼女の意見を尊重してホテルで会ったと供述した。アキコから話を聞き出す前に誰かに殴られたという証言を聞いた担当の生田刑事は、それが本当なら顔や右手の甲についたみみず腫れとアキコの爪から出て来た皮膚の説明がつかないと追及した。すると落合は何も覚えていないと言った。生田は落合が過去に起こした酒が絡む不祥事を持ち出して酒乱の傾向があることを指摘し、係官に酔いが醒めたあと何も覚えていないと伝えたことを確認した。落合は認めたが、その日はウイスキーを2杯しか飲んでいないと弁解した。だが彼の体からは何故か多量のアルコール分が検出されていた。

ワシントンホテルでの騒動が一段落し交番に戻ってきた片山巡査は一服しようとしたが、タバコの箱は空だった。そのとき、脇からタバコを差し出したのは、西部新聞社会部の若手記者・石塚邦夫だった。石塚は疑問に思っていたことを片山に次々と浴びせた。3ヵ月後に定年を迎える片山巡査は、40代の会社社長と20代の女事務員が駆け落ちして心中する恐れがあるという通報を受け、二人が宿泊しそうなホテルを見回っていた。片山がワシントンホテルに立ち寄ったところ、2階の12号室に同じ年頃の客が休憩していることがわかった。女中が声を掛けに行ったがいつまで経っても帰って来ないため、痺れを切らした片山は直接会いに行くことにした。階段の途中ですれ違った顔に傷のある男にタバコの火を貸し、再び階段を上ろうとしたとき女中が慌てて駆けて来て部屋の方を指差した。「死んでます」。彼女はいくら呼んでも返事がなかったことからドアを合い鍵で開けたところ、ベッドに二人が横たわっていたのだ。片山は急いで部屋に入り検分した。

石塚は、話の中に不審な人物が一人しか出てこないことから、顔に傷のあるその男が殺し屋であると確信した。そして社に戻ると編集局長の高沢渉に掛け合い、男の調査の許可を得たのだった。高沢は石塚が最も尊敬し目標とする人物で、仲間を鼓舞し真実第一で紙面を作り上げる人柄に惚れ込んでいた。西部新聞を地方の一流紙に仕立て上げたのは一重に彼の功績だった。一方、高沢もバイタリティーに富む石塚の姿に若き日の自分を重ね合わせていた。翌日、玄海警察署を訪れた石塚は、顔に傷のある男の身元は割れたのかと生田に尋ねた。だがあの後もう一度片山から電話が掛かり、あれは見間違いだったと訂正したと言うのだ。本人に確認するため交番へ行ったが片山はおらず、代わりに来ていた別の巡査から休暇中だと知らされた。納得行かない石塚が片山の家を訪ねると、病弱な彼の妻はマッサージ師に体を揉んでもらっていた。片山が行き当たりばったりの旅行に朝早く出掛けたと聞き、機転を利かせた石塚は新聞の新しい特集にご主人が選ばれたから写真が欲しいと伝えると、妻は喜んで奥に取りに行った。その隙に大事なものが隠してあると思われる枕を持ち上げると電報が見つかった。一通り目を通して記事のネタになると考えた石塚は、もう用はないと姿を消した。

屋台的映画館

女教師 生徒の眼の前で

  • posted at:2013-09-28
  • written by:砂月(すなつき)
じょきょうしせいとのめのまえで
にっかつ
配給:にっかつ
製作年:1982年
公開日:1982年4月9日 併映「生録盗聴ビデオ」
監督:上恒保朗
プロデューサー:三浦朗
企画:奥村幸士
脚本:大工原正泰
撮影:野田悌男
照明:内田勝成
録音:木村瑛二
美術:中澤克巳
編集:山田真司
選曲:伊藤晴康
助監督:村上修
色彩計測:福沢正典
現像:東洋現像所
製作進行:三浦増博
出演:三東ルシア 岡里奈 嵯峨美京子 中根徹 堀広道
アメリカンビスタ カラー 69分

教師・令子の美貌は、彼女が勤める高校の中でトップクラスだった。それだけに男子生徒からは欲望の眼差しで見られることが多かった。ある日の放課後、顧問のテニス部の練習を終えた令子は職員用更衣室にあるシャワーで汗を流していたが、突然電気が消えた。不審に思い室内を確認していると、潜んでいた何者かが後ろからタオルを使って口をふさいだ。大声を出せない令子は壁に体を押し付けられ、抵抗出来ずにレイプされた。

途方に暮れる令子は、男が置き忘れて行ったタオルの中にジグソーパズルのピースがひとつついていることに気付いた。だが犯人に繋がる手掛かりはこれだけしかなかった。学校のジャージを着ていた相手の姿を目撃したものの、ストッキングをかぶっていたため誰の仕業かわからなかった。帰宅の準備を終えた令子が呆然としながら校舎を出ると、辺りはすでに暗くなっていた。そのとき一人の男子生徒が前を横切って行ったが、遠くて顔がよくわからなかった。目を凝らしていた彼女に後ろから声を掛けたのは教師の秋山だった。令子の大学時代からの友人で同僚の祥子は秋山の恋人で、その日は三人で食事することになっていた。だが令子の気持ちはそれどころではなく、急用が出来たと嘘をついて断わった。

翌日、令子は生徒の拓也たちが引っ込み思案の貴志をいじめている現場に出くわした。「鍛えている」、「遊び」などと言い訳をする拓也に、どんなことをしても許されるわけではないと叱った。そしてあなたのような人がテニス部のキャプテンを務めているのはおかしいと退部を言い渡したのだった。その噂は学校中に広まり、祥子はそのやり方を批判した。昨夜の約束のことを例に上げて何かあったのかと聞かれた令子は、ただ疲れていたとだけ答えた。その夜、令子は犯人の手掛かりを掴むために玩具屋へ行った。パズルのピースがどの商品に使われているかわかるかもしれないと考えたからだ。だがひとつのピースだけではどの商品のものか店主にもわからなかった。そこで店主は、パズルというのは一つだけ取っても何処の部分かわからないが、一つひとつ繋いで行けば全体の絵として納まるものだとアドバイスした。とりあえず購入したジグソーパズルを自宅で組み立てていると電話のベルが鳴った。電話は犯人からで、受話器から聞こえる声は篭っていたが明らかに若い男だった。拓也に違いない。令子はそう信じて疑わなかった。

屋台的映画館

でんきくらげ

  • posted at:2013-09-21
  • written by:砂月(すなつき)
でんきくらげ
大映
配給:大映
製作年:1970年
公開日:1970年5月1日 併映「高校生番長」
監督:増村保造
企画:関幸輔
原作:遠山雅之
脚本:石松愛弘 増村保造
撮影:小林節雄
録音:須田武雄
照明:渡辺長治
美術:矢野友久
音楽:林光
編集:中静達治
助監督:石井岩太郎
製作主任:真鍋義彦
現像:東京現像所
出演:渥美マリ 川津祐介 西村晃 玉川良一 永井智雄
シネマスコープ カラー 92分

洋裁学校に通う19歳の由美は母・トミにとって大事な宝だった。由美を女手一つで育てあげたトミは、長年水商売に携わってきたことから男との縁が途切れたことがなかった。吉村もその一人で、居候の彼も今や家族同然の顔をして暮らしていた。吉村が部屋に来たときは、まだ由美は高校生だったが、時が経つにつれて彼女の体は円熟して行った。トミの体で満足出来なくなっていた吉村は、部屋でミシンがけをしていた由美にポーカーでもして息抜きしようと声を掛けた。そして彼女が気を許した隙を見計らって押し倒したのだった。その夜、酔って帰って来たトミに由美は別れて欲しいと切り出した。理由がわからないトミは笑い飛ばしたが、娘の様子がおかしいことに気付き、吉村を問い詰めた。すると大事に育て上げた娘が彼に汚されたことがわかり、トミは出て行けと暴力を振るったのだ。吉村は、お袋といたってろくなことはないから俺と来るんだと由美を連れ出そうとした。それを見たトミは逆上し、台所から持ってきた包丁で吉村を刺し殺したのだった。

拘留中にトミが世話になったのは、彼女が今働いているバー・タッチのマダムだった。警察への対処の仕方から保釈金に至るまでマダムは何かと世話を焼いたが、それは由美を自分の店で働かせるための根回しだった。魂胆を知ったトミは、人の弱みにつけ込むとはあきれたよと悪態をつきマダムを怒らせたため、これまでに掛かった金銭を早急に払わなくてはならなくなった。由美は堅い会社の事務員として働くと言って母を安心させたが、金のためにマダムの手伝いをすることにした。しばらく働くとサラリーマン風の客が由美を指名して通い続けた。そして1週間程経った頃、結婚の返事をして欲しいと迫ったのだ。由美は、そんなに私が好きなら栃木にいる母と会って欲しいといい、次の日曜日にドライブすることになった。ドライブ当日、男は由美がいうとおりに車を停めたが、そこはトミが勤める刑務所だった。真実を知ってうろたえる男はその場で返事をして欲しいと迫られた。だが何も言えなかった。刑務所に面会に来た由美を見たトミは、彼女が急にきれいになったことに驚いた。その理由がタッチで働いているからだと知ったトミは、マダムに口説き落とされて自分と同じ道を辿ろうとしている娘を案じて辞めさせようとした。だが由美は、裁判や弁護士に多額の費用が掛かり仕方なかったと弁解した。

由美の美貌に目をつけた地回りのやくざ・風間は、開店前の自分のスナックに連れ込み情婦にしようとした。だが母親の生き方を見て男のヒモなんてまっぴらだと考えていた由美は、隙を見て警察に通報した。風間は逮捕され由美は事なきを得たが、彼女に次なる災難が待ち構えていた。数日後、釈放された風間と舎弟の石川が由美の身柄についてマダムと交渉しに来たのだ。店の片隅から様子を見ていた男はカウンターに歩み寄ると、今日はこれで勘弁して欲しいと5万円を渡した。風間たちが満足して帰ると、男はあんな連中に毎晩来られたら客が寄り付かないだろうからあの娘を僕に任さないかとマダムに言った。自宅まで送ってくれた男に、由美はお礼として抱くんですかと聞いた。男は否定すると名刺を差し出し、うちの店で働かないかと言った。彼は銀座の高級クラブで働くマネージャーの野沢だった。銀座に憧れていた由美は働きますと即答した。

屋台的映画館

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