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電車男

  • posted at:2014-02-28
  • written by:砂月(すなつき)
でんしゃおとこ
「電車男」製作委員会(東宝=フジテレビジョン=S・D・P=博報堂DYメディアパートナーズ)
配給:東宝
製作年:2005年
公開日:2005年6月4日
監督:村上正典
製作:島谷能成 関一由 細野義朗 安永義郎
エグゼクティブプロデューサー:市川南 小岩井博悦
企画:川村元気
プロデューサー:山内章弘 仁平知世 稲田秀樹
企画協力:春名慶
アソシエイトプロデューサー:前田久閑
ラインプロデューサー:武石宏登
原作:中野独人
脚本:金子ありさ
音楽:服部隆之
主題歌:「ラヴ・パレード」ORANGE RANGE
技術プロデューサー:佐々木宣明
美術プロデューサー:津留啓亮
撮影:北山善弘 村埜茂樹
映像:吉川博文
美術:柳川和央
照明:花岡正光
録音:田中靖志
Bキャメ撮影:阿部一孝
装飾:臺勝隆
スクリプター:河野ひでみ
編集:稲垣順之助
音響効果:齊藤昌利
選曲:藤村義孝
キャスティング:前島良行
監督補:森永恭朗
助監督:村上秀晃
制作担当:高見明夫
製作プロダクション:東宝テレビ部 共同テレビジョン
出演:山田孝之 中谷美紀 国仲涼子 瑛太 佐々木蔵之介
アメリカンビスタ カラー 101分

あるインターネットの電子掲示板に「電車男」というハンドルネームの人物からの書き込みが掲載された。その人物は年齢22歳、彼女いない暦22年のアキバ系ヲタク青年で、「こんな俺に大チャンス到来!?ごめん。よく考えたらチャンスでもなんでもなかった・・・冷静になれ俺」と書き込まれるとネットの住人が一斉に注目した。大量の「気になる」という書き込みに、電車男はその日あったことを順を追って書くことにした。

秋葉原でショップ巡りをした彼は帰路の電車に乗ったが、同じ車輌に偶然乗り合わせたのは面倒臭い酔っ払いの中年男だった。男は目の前の乗客に絡みわめき散らした。他の乗客たちは見ぬふりをし電車男もなるべく視線を合わせないようにしてやり過ごそうとしたが、男は次の標的とした女性から本を取り上げると何を読んでるんですかと馴れ馴れしく声を掛けたのだった。中谷美紀似の女性がかわいそうでたまらない電車男は思わず立ち上がったが恐怖で何も出来なかった。そのとき車輌が揺れて体が男に当たり、怒りの矛先は電車男の方へと向いた。「やめろよ!」。搾り出すような声で注意する電車男に男が拳を振り上げたそのとき、車掌が仲裁に入った。最寄の駅で男は駅員に連行され、被害者たちも事情説明のために交番へ通された。帰っていいと言われた電車男が席を立つと、あの女性が名前と連絡先を教えて欲しいと願い出た。あなたのおかげで助かりましたと言われ、舞い上がった電車男は戸惑いながらもメモ帳に記入したが、肝心なことを忘れていた。彼女の連絡先を聞いていなかったのだ。

この書き込みの反響は大きかった。何百人とある男アドレスに加わっただけとか、相手がお礼を送ってくるから大丈夫だとか、単なる社交儀礼だなどという様々な意見をもらった電車男は、感謝の言葉を書き込むとパソコンの電源を落とした。

数日後、自宅に宅配便で荷物が届いた。差出人があの女性からだとわかると、電車男は掲示板に急いで書き込んだ。箱を開けると中にはペアカップが入ってあり、まずはお礼の電話を掛けるべきだというアドバイスを受けた。だが女性に電話を掛けたことがない電車男にとってそれが最初の試練だった。カップの内容次第で相手の本気度がわかるという意見を聞いた電車男は、書かれてある見慣れないブランド名を「HERMES」と入力した。高級ブランドであるエルメスのカップが送られて来たということはただ事ではないとネットの住人は狂喜した。電話をしろ、いきなりの電話は相手に引かれるから手紙で返事しろ、家に押しかけろなどと様々な意見が交錯し、電車男はパニックに陥った。そんな中、「みんな、最初は震えるんだよ」という書き込みが目に止まった。「ここで電話を掛けることで電車男の今後が変わると思う」。すると別の人物が「おい。一つだけ言っておく」と書き込んできた。「相手の女性は一人だが、おまいには、オレたちがついている」。その言葉に勇気付けられた電車男は、携帯電話を手に取った。

屋台的映画館
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凶弾

  • posted at:2014-02-16
  • written by:砂月(すなつき)
きょうだん
松竹映像=富士映画
配給:富士映画
製作年:1982年
公開日:1982年9月15日
監督:村川透
製作:升本喜年 増田久雄
企画:奥山和由
原作:福田洋
脚本:石森史郎 北村彰 押川国秋
音楽:羽田健太郎
音楽監督:鈴木清司
主題歌:「LAST GOOD-BYE」山本達彦
撮影:坂本典隆
撮影助手:満井坦彦 池谷秀行 篠崎昭雄
オプチカル:石川智弘
美術:横山豊
美術助手:成沢守
録音:島田満
録音助手:近藤勲 林義昭 鈴木考史
調音:小尾幸魚
照明:八亀実
照明助手:高岩進 飯島興一 藤田繁夫 加藤実 福岡昭男
編集:池田禅
編集助手:中西正義 松浦和也
装置:石渡敬之助 田村武男 前田勝巳
装飾:町田武 奥村松太郎
衣裳:松竹衣裳 相澤登記雄
メーク:大庭礼子
スチール:金田正
記録:宮下こずゑ
監督助手:南部英夫 内田秀哉 飛河三義 羽二生茂樹
擬斗:國井正廣
カー・スタント:スリーチェイス
特殊機械:NK特機
車輌:トランスポート(有)
現像:東京現像所
宣伝プロデューサー:下川東彦
進行:田沢連二
製作主任:早川喜康
製作協力:(株)プルミエ・インターナショナル
出演:石原良純 古尾谷雅人 秋吉久美子 勝野洋 高樹澪
アメリカンビスタ カラー 112分

大学生の荒木英夫は少年院時代の仲間の沼田昭彦、内山正一と再会を果たした。正一の車で向かった先は北アルプスで、目的は英夫が手に入れた父親の形見であるベルギー製のライフル銃を試射することだった。気心の知れた三人は、白樺の木を標的にするなどして思い存分野山を駆け回った。その帰り、車中で昭彦が銀行強盗でもやるかと口にした。それを聞いた正一は乗り気だったが、英夫の顔色を察した昭彦は冗談だとすぐさま打ち消した。英夫の提案で石和温泉に行くことになり、高揚した正一は車を飛ばした。辺りが暗くなった頃、雨の中をずぶ濡れになって歩く裸足の女に昭彦が気づいた。駅なら何処でもいいという女を乗せた車は松本市の国道をひたすら走っていたが、前をノロノロと走るトラックを追い越したところを取り締まっていたパトカーに見つかった。追い越し違反、飲酒、スピード違反、そして車輌の窃盗容疑が掛けられた正一は、硬派な警官に引きずり出され若い警官に警察署へ連行された。車内からライフル銃が出てきたことで若者たちの言動に不審を抱いた硬派な警官は、英夫に制裁を加えた。それを見た昭彦は彼を守ろうとして揉み合いになり、警官が手放したライフル銃を掴むと銃床で何度も殴りつけたのだった。体を張って止めた英夫は昭彦を車に押し込むと、思い切りアクセルを踏んだ。

長野県警はパトカー28台と78人の警官を投入して幹線道路の検問など警備を強化したが、英夫たちの足取りは掴めていなかった。そのころ、署内では正一が刑事たちから執拗な取り調べを受けていたが、彼は決して余計なことをしゃべろうとはしなかった。「仲間を売るなんて絶対嫌だ!」。少年院で出会った三人は、両親がいないという境遇が似ていたことで絆が深まって行ったのだ。早朝、乗り捨てられた盗難車が県警に発見され、車内の指紋から英夫と昭彦の身元が割れた。少年院上がりということで、宮下捜査官は奴らは何を仕出かすかわからないと福本刑事部長に報告した。それを聞いた福本は、先入観で未成年者の犯罪を見誤ってはならないと釘を刺した。その頃、緑色の軽ワゴン車に乗り換えた英夫たちは交通量の少ない道路を選んで信濃坂駅を目指していた。駅に着くと、女は誰にも言わないからと手を振って去って行った。そこに巡回中のパトカーが現れたため、何事もないように車を発進させた。しばらく農道を走っていたが、英夫は考え事をしているうちに車を脱輪させてしまった。昭彦の力を借りて抜け出そうと試みていたところを警官に見つかり、二人は車を諦め走って逃げた。

正一の取り調べを行っていた刑事の中に、英夫と関わりの深い人物がいた。岩井刑事部長は松本北署時代に英夫が起こした事件を担当していたのだ。五歳のときに交通事故で両親を失った英夫は、姉・知子と寄り添うように生きてきた。それから十数年後、知子は年上の男と付き合っていたが、妊娠したことがわかると暴力を振るい始めた。暴力に耐え切れず堕胎すると、それを知った男は英夫の前で「近親相姦だったんじゃないのか」と言った。その言葉で頭に血が上った英夫は金属バットで男を撲殺したのだ。英夫と面会した岩井は妙な印象を受けた。殺人を犯した人物が澄んだ目をしていたからだ。それ以来、事件を起こした少年たちの心情をわかろうと努力していた。

保護司である森下周造の寺にたどり着いた英夫と昭彦は、一緒に警察に行って自分たちの言い分を伝えて欲しいと頭を下げた。だが既に寺の周囲は警察に包囲されていたのだ。森下に裏切られたと誤解した英夫は、警官に発砲すると昭彦と裏山に逃げ込んだ。

屋台的映画館

転がれ!たま子

  • posted at:2014-02-05
  • written by:砂月(すなつき)
ころがれたまこ
近代映画協会=シネカノン=衛星劇場=S・D・P=ハピネット・ピクチャーズ
配給:シネカノン
製作年:2005年
公開日:2006年2月4日
監督:新藤風
製作:新藤次郎 李鳳宇 石川富康 細野義朗 川島晴男
プロデューサー:新藤次郎 里中哲夫 長谷川安弘
脚本:しんどうぎんこ
音楽:磯田健一郎
撮影:佐々木原保志
照明:祷宮信
録音:白取貢
美術:中澤克巳
小道具:相田敏春
編集:渡辺行夫
スクリプター:松橋章子
助監督:森宏治
製作担当:岩谷浩
出演:山田麻衣子 岸本加世子 竹中直人 松澤傑 広田レオナ
アメリカンビスタ カラー 103分

運河に囲まれた町に住む桜井たま子は、美容室たつまきを経営する母・タツコと、高校三年生の弟・大輔と暮らしている。たま子は幼いときにプールで溺れ、人一倍用心深い娘になった。そしてかくれんぼの最中に父・平吉が家を出て行くと、ますます用心深くなった。それ以来、彼女は何処に行くにも父親手製の鉄かぶとが手放せなり、周囲から「鉄かぶとのたま子」と呼ばれた。そんなたま子の大好物は、日進月歩堂のジイチャンが作る甘食で、美容室のレジから小銭をくすねて買いに行くのが日課になっていた。生まれたときから食べている甘食を自分の部屋のベッドに寝転んでかじりつく。そしてベッドの下に住んでいる居候のネコ・タマに少しばかりおすそ分けする。それが彼女にとって至福の時だった。だが24歳になったある日、タツコに「自分の甘食は自分で買え!」と言われ、たま子に恋焦がれる金福寺の和尚・トラキチの紹介で配送所のアルバイトを始めることになった。 アルバイトから帰る途中、乳母車を押した女性に出くわしたたま子は、苦手な「人」を避けるために細い路地に入った。すると今度は苦手な「犬」に咆えられ、さらに住宅街の奥へ奥へと入り込んで行った。するとバッタリ会った不思議な少年に「気をつけて。穴に落ちるよ」と警告を受けた。その言葉に驚いたたま子は身を堅くしたが、その先からやってくる自転車の男に気づき、思わず後ずさった。そして、道路にぽっかりとあいた穴に落ちた。

5メートルはある穴からたま子が這い上がったとき、世界が変わっていた。タツコとトラキチが年の差を超えて激しい恋に落ち、日進月歩堂がジイチャンの急病で休業していたのだ。ショックを受けたたま子は、平吉が経営する鳥越メカニックに立ち寄った。平吉はたま子の数少ない理解者で、家を出てからは自動車整備士として働き、時間が空くと鉄を使ったオブジェ作りに勤しむのだった。たま子は自由気ままな平吉のことが大好きで、何事かあると必ず工場を訪ねるのだ。彼女が四六時中、鉄かぶとを被っているのは、いつも平吉が自分のことを守ってくれているように感じていたからだった。その平吉も雑誌の取材を受けたことでアーティスト魂に火がつき、ペーター鳥越としてニューヨークに旅立とうとしていたのだ。 絶望に打ちひしがれて家に帰ると、大輔がテレビの画面をぼんやりと見つめていた。映っていたのはタツコの幼なじみでバスガイドのマーブルで、彼女を尊敬する大輔は観光バスに客として乗り込み、ビデオカメラでガイドの様子を撮影した映像を見ていたのだ。彼はたま子の方に顔を向けるとこう言った。「俺、バスガイドになることにした」。何が何だかわからなくなったたま子は部屋に戻ると、どうしようとタマに声を掛けた。だが返事はなく、タマが姿を消したことを知った。

タツコとトラキチの結婚式が行われた翌日、たま子は部屋に引きこもっていた。彼女の心には、式の直前にタツコから言われた「自立しなさい」という言葉が引っ掛かっていたのだ。「甘食が食べたい」。そう思わずつぶやくと、あの少年が側らに現れ、食べればいいじゃないかと言った。その言葉に勇気付けられたたま子は、運河に囲まれた半径500メートル足らずの小さな世界から抜け出して隣町へ甘食を買いに行くことに決めた。

屋台的映画館

配達されない三通の手紙

  • posted at:2014-02-01
  • written by:砂月(すなつき)
はいたつされないさんつうのてがみ
松竹
配給:松竹
製作年:1979年
公開日:1979年10月6日
監督:野村芳太郎
製作:野村芳太郎 織田明 田中康義
原作:エラリー・クイーン
脚本:新藤兼人
撮影:川又昂
美術:森田郷平
音楽:芥川也寸志
録音:山本忠彦
調音:松本隆司
照明:小林松太郎
編集:太田和夫
スチール:金田正
監督助手:大嶺俊順
装置:横手輝雄
装飾:磯崎昇
衣裳:松竹衣裳
スタイリスト:原由美子
現像:東洋現像所
進行:副田稔
製作主任:吉岡博史
出演:栗原小巻 片岡孝夫 神崎愛 蟇目良 松坂慶子
アメリカンビスタ カラー 131分

山口県萩市の名家・唐沢家にロバート・フジクラ、通称ボブと名乗る青年が訪ねてきた。彼は長門銀行頭取・唐沢光政の甥に当たり、日本文化の研究のためにアメリカからやってきたのだ。その夜は月に一度開かれる晩餐会で、ボブは皆から歓迎された。そこに遅れて現れたのは光政の次女・紀子だったが、気分が冴えずに自室へすぐ戻ってしまった。しばらく滞在することになったボブに与えられたのは、3年前に紀子と婚約者・藤村敏行の新居となるはずだった一軒家だった。二人の結婚が決まったことで光政はその家を建てたのだが、結婚式当日に藤村は突然失踪したのだ。この出来事で心に深い傷を負った紀子は、それ以来塞ぎ込むようになった。 ある日、姉・麗子からの電話で藤村が町に戻ってきたことを知った紀子は興奮してじっとしていられず、母・すみ江が止めるのも聞かずに家を飛び出した。魂のぬけたような生活をしていた紀子が自分を取り戻したことを妹の恵子は喜び、麗子が経営するスナックまで車で送って行った。恵子は地方検事の峰岸と婚約していたが、紀子のことが心配で結婚に踏み切れないでいた。 藤村と破談をした原因が自分にあると考えていた紀子は、彼と長い時間話し合った末に結婚することに決めた。だが父親から反対されることは目に見えていた。そこで紀子は藤村とともの帰宅すると、光政に反対ならばこの家を出て行くと言い放ったのだ。困った光政は、過去三年間に起こったことを全て水に流す変わりに、監視目的で藤村を銀行で働かせること、新居で暮らすことを結婚の条件にした。

結婚式当日、唐沢家にやってきたのは麗子だった。留守番をしていたボブは驚き、早く式場に行くようにと促したが、彼女は招待されていなかったのだ。7年前、萩に公演に来ていた新劇の役者と恋に落ちた麗子は駆け落ちし、光政から勘当された。結局1年ほどで捨てられ、今も独身を貫いていたのだった。ボブは麗子や恵子と関わるうちに、藤村や唐沢家にまつわる様々な事情を知ることになった。それからしばらく経ったある日、唐沢家を訪れたのは藤村の妹・智子だった。彼の両親は既に他界し血のつながりがあるものは智子しかいなかったが、何故か藤村は彼女を結婚式に呼ばなかったのだ。家族が増えたことを喜ぶ紀子と違い、藤村の表情は暗かった。 紀子たちが新婚旅行に行っている間に届いた荷物は、智子が使っている新居の二階の部屋に置かれたままになっていた。ボブと恵子が一階の奥の部屋へ荷物を運んでいたとき、紀子が誤って何冊かの本を落としてしまった。慌てて拾い上げようとした一冊の間から封をしていない封筒が覗いていたため、紀子は気になって中に入っていた三通の手紙を読んだ。恵子が荷物の置き場所を聞くために戻ってくると、紀子は青ざめて座っていた。

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七人のおたく

  • posted at:2014-01-30
  • written by:砂月(すなつき)
しちにんのおたく
フジテレビ
配給:東映
製作年:1992年
公開日:1992年12月19日 併映「病は気から 病院へ行こう2」
監督:山田大樹
制作:村上光一
企画:堀口壽一 岡田裕介
プロデューサー:河井真也 茂庭喜徳
プロデューサー補:立川喜久
原作:一色伸幸
脚本:一色伸幸
音楽:山辺義大 﨑久保吉啓
主題歌:「JUST BEGUN」バブルガム・ブラザーズ
イメージソング:「恋した夜は」江口洋介
撮影:藤石修
照明:吉角荘介
美術:いしいいわお
録音:中村淳
編集:阿部浩英
俳優担当:前島良行
助監督:冨永憲治
制作担当:金澤清美 仲野俊隆
ラインプロデューサー:上原英和
制作協力:ライトヴィジョン
出演:南原清隆 内村光良 江口洋介 山口智子 益岡徹
アメリカンビスタ カラー 99分

人見知りで無線おたくの高校生・水上令子の休み時間の過ごし方は、学校に持ち込んだ受信機で無線を傍受することだった。ある日、「渋谷区松濤3-2-5」という住所を繰り返し伝える微弱な電波を傍受したことから、学校が終わるとその場所へ行ってみることにした。そこは廃墟になった家屋で、閉鎖された門をくぐると玄関から中に入ってみた。すると迷彩服に身を固めた男が突然現れ、驚いて逃げる彼女を追いかけてきたのだ。カモフラージュを外して正体を明かした男は、微かな電波をよくウォッチしたと令子を褒めた。そして真っ直ぐに見つめると「君が欲しい」と言った。それを聞いて戸惑う令子。相手が誤解したことに気付いた男は、そうじゃないと焦りながら否定した。

アイドルおたくの国城春夫は追っかけが度を越して自宅まで調べ上げるようになり、時には熱狂的なファンにその住所を売りつけて同人誌を制作するための資金を稼いでいた。使用する車はウォークスルーバンで、いつでもエアチェック出来る様にモニターや録画装置を装備し、張り込みが出来る様に生活環境を整え、尾行で巻かれないためにエンジンをチューンナップするなど自分で改造を行っていた。車に忍び込んでいた迷彩服の男は、驚く春夫に20万円あげようと言った。

実戦経験はないものの日々鍛錬を欠かさない格闘技おたくの近藤みのる。ヒーローおたくでもある彼が最も輝く場所はコミケ会場だった。アカレンジャーとして登場したみのるが敵を倒し、私のように強くなりたければこれを観よと「VIVA!格闘技」(税込み1980円)というビデオを差し出すが、1本も売れることはなかった。その様子を見ていた迷彩服の男は、みのるに近づくと「君の武道を正義に役立ててみる気はないか」と言った。

ゲームデザイン会社社長でMacおたくの田川孝は、大空を飛ぶ夢を実現するために本業そっちのけでフライトシミュレーターを作成し、3年目にしてようやく完成させた。そんな彼を時には温かく、時には冷たく見守っているのは、同じ会社に勤めている湯川りさだった。その夜、愛車のフェラーリでりさを自宅に送り届けた孝は、別れ際に昨日あったことを話した。それは秋葉原のジャンク屋で会った変な男から静岡の沖にある島へ行ってパソコンをいじって欲しいと声を掛けられたことだった。孝じゃなきゃ出来ないと泣きつかれたことで引き受けることにしたのだが、20万円という報酬額にりさは眉をひそめた。そんな彼女に孝は面白そうだろと笑い掛け、いい旅館を取ったから一緒に行かないか誘った。それを聞いて悪い気分がしないりさは旅行気分で参加することにした。

屋台的映画館

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