ぼうこくのいーじす
AEGIS ASSOCIATES(日本ヘラルド映画=松竹=電通=バンダイビジュアル=ジェネオン エンタテインメント=IMAGICA=TOKYO FM=産経新聞社=デスティニー)
配給:日本ヘラルド映画=松竹
製作年:2005年
公開日:2005年7月30日
監督:阪本順治
製作:坂上直行 久松猛朗 千野毅彦 住田良能
企画:小滝祥平 遠谷信幸
エグゼクティブプロデューサー:伊達寛 川城和実 長瀬文男 北川淳一 佐倉寛二郎
プロデューサー:古川一博 河野聡 伊東森人 内藤和也 椎井友紀子
アソシエイトプロデューサー:森谷晁育 加藤悦弘 井川浩哉 鈴木尚 山本淳子
原作:福井晴敏
脚本:長谷川康夫 飯田健三郎
音楽:トレヴァー・ジョーンズ
音楽プロデューサー:高橋良一
撮影:笠松則通
美術:原田満生
録音監督:橋本文雄
照明:石田健司
整音:クリス・デイヴィッド テリー・ロッドマン
録音:阿部茂
編集:ウィリアム・アンダーソン
スクリプター:今村治子
助監督:中川裕介
俳優担当:豊山有紀
プロダクションマネージャー:小林誠一郎
製作担当:秋枝正幸
出演:真田広之 中井貴一 寺尾聰 佐藤浩市 勝地涼
シネマスコープ カラー 127分
太平洋での訓練航海を行う海上自衛隊イージス護衛艦・いそかぜには海上訓練指導隊(FTG)の隊員が14人乗り込み、荷物が置かれた倉庫には見張りが立つ程の態勢が取られていた。その様子に皆不安を感じていたが、仙石恒史先任伍長はそれだけ厳しく審査するんだろうとさして気にも止めなかった。だが事件の予兆は魚雷訓練中に発生した。切れるはずのない魚雷を繋いだロープが切れ、その下にいた菊政克美二等海士が下敷きになって即死したのだ。事故が発生したにも関わらず、いそかぜは東京湾に向かうことになった。杉浦丈司三等海佐から重要な訓練だから変更は出来ないと言われ、その判断に納得行かなかったのは仙石だった。入港して遺体を引き渡すことを優先するのが当然だと考えていた仙石は、宮津弘隆副艦長と話をつけようとした。小競り合いをする二人のもとに現れた宮津は、事実を知ることはその重さを我々と共有することだが覚悟はあるかと静かに言った。すると仙石は、専任伍長として船で起こっている全てを知る義務があると答えた。
宮津の代理として山崎謙二二等海尉が現状を仙石に説明した。今回乗船した集団はFTGではなく、防衛庁情報局(DAIS)という非公開情報組織だった。いそかぜには特殊工作員が潜入しているという情報が既に入っていたため、彼らは身分を偽って乗り込んだのだった。工作員はアメリカ軍が開発し嘉手納基地からの移送中に奪われたGUSOH(グソー)と呼ばれる神経ガスを持ち込んでいた。1リットルで東京が潰滅する程の威力を持つ化学兵器を持ち込んだのは、仙石が親しくしていた如月行一等海士だった。首謀者は某国対日工作の指導教官だったホ・ヨンファで、少年時代に拘束された如月は彼によって工作員としての教育を受けたのだ。現在、ヨンファたちは潜水艇で接近し、如月の行動開始とともにいそかぜを占拠する計画を立てていた。GUSOHの奪還とヨンファの拘束を同時に行うためには、寄港せず待つしか方法がなかったのだ。話を聞き終えた仙石は、わからないと言った。任務はどうあれ菊政を放っておくことは出来ないのだ。すると宮津は、彼の死は事故ではないと言った。宮津の隣にいた溝口哲也三等海佐は、一人の防衛大生が殺されていると言いながらアタッシェケースから論文を取り出した。その論文のタイトルは「亡国の楯(イージス)」だった。その思想に興味を持ったヨンファは防衛大生に近付こうとしたが溝口たちの動きを察知し、事故に見せかけて殺害すると姿を消したのだった。仙石は衣笠秀明艦長がこのことを知っているのかと宮津に聞いたが、彼は口を噤んだ。艦長は既に殺されていたのだ。
如月はいそかぜの艦内を爆破し10分以内に機関を停止して総員が離艦しなければ船を沈めるという声明を出した。扉に爆薬が仕掛けられたことで艦内を自由に移動することが出来なくなっていたが、如月を説得することに自信を持っていた仙石は点検のために増設されたハッチを使って内部に侵入した。如月の前に丸腰で立った仙石は、宮津や溝口から聞いたことを彼に話し、おとなしく投降せよと説得を始めた。ところが如月は、溝口が首謀者のヨンファであり、宮津やDAISは工作員の仲間だと言った。彼こそが宮津たちの叛乱を阻止するために派遣されたDAISの二曹だった。GUSOHが搭載されたミサイルの照準は、東京首都圏内に設定されていた。
屋台的映画館
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