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魚からダイオキシン!!

  • posted at:2007-05-06
  • written by:砂月(すなつき)
さかなからだいおきしん
ケイエスエス=フロム・ファースト=DENグループ
配給:松竹
製作年:1992年
公開日:1992年2月22日
監督:宇崎竜童
製作:小口健二
製作協力:須崎一夫 田名部太郎 朝隈敏行
プロデューサー:海野義幸
原作:荒井晴彦 高田純 高橋伴明 小水一男
脚本:内田裕也
企画:内田裕也
撮影:長田勇市
音楽:大野克夫
美術:山崎輝
照明:豊見山明長
録音:杉崎喬
編集:村本勝
助監督:上山勝
製作担当:坂本至徳
記録:河辺美津子
製作主任:神谷英男
アシスタントプロデューサー:木原昌彦
製作協力:ニュー・センチュリー・プロデュサーズ
出演:内田裕也 本木雅弘 溝渕美保 佐藤慶  高沢順子
アメリカンビスタ カラー 121分

1991年、春。ロックンローラーのYUYAは東京都知事選に出馬した。政見放送では英語で演説し、「コミック雑誌なんかいらない」を歌った。その結果、政党推薦候補者を除く無所属ではトップの54,654票を獲得したが、都知事になるには程遠い数字だった。

199X年、都知事選に敗れたYUYAはニューヨークへ旅立ったが突如帰国した。彼は旅先で出会ったクルド人ミュージシャンに衝撃を受け、昔の仲間だったNAKANEに録音テープに記録された熱い魂をどうしても聴いてもらいたかったのだ。YUYAはこの音楽と難民救済コンサートに夢と音楽生命を賭けていた。音楽事務所の社長をしていたNAKANEは事業の規模を広げ、グループ企業の会長にまで上り詰めていた。彼はFUKUDAと相談してみるからそのテープを貸してくれと言ったが本気ではなかった。昔なじみのFUKUDAもミュージシャンの道から外れ、今ではレコード会社のチーフプロデューサーになっていた。FUKUDAはYUYAが推す音楽を聴き、希望に副うように努力すると言って明言を避けたが、彼との音楽性の違いを感じていた。

カプセルホテルに泊まったYUYAは、長い間そこで寝泊りしているYOKOYAMAと知り合いオートレース場に行った。YOKOYAMAからおまえもやってみろと言われたYUYAは当てずっぽうで投票券を購入したが、見事に外れ一文無しになってしまった。ホテルを追い出されたYUYAは、工事現場で働き日銭を稼いだ。明け方、行く当てもなく彷徨うYUYAに声を掛けたのはオートレース場にいたKENJIだった。KENJIはYUYAをバイクに乗せると住みかにしている島に連れて行った。そこにはレジスタンスの生き残り・GENJIROの他にピンクサロンのホステス・RIEが住んでいた。

RIEの願いを叶えるためにNAKANEと掛け合ってアイドルズのコンサートチケットを手に入れたYUYAは、コンサート終了後に楽屋を訪れたが、そこにNAKANEの姿はなかった。難民救済コンサートの開催はYUYAの帰国歓迎パーティで正式決定されることになっていたが、詰めの話をするために会いたかったのだ。そこでYUYAはNAKANEの会社へ行き、勝手に建物の中を捜し回るうちにかつての恋人・ASAMIと再会した。ASAMIはNAKANEから麻薬を覚えさせられ、来日した外国人タレント専用の娼婦として仕事をさせられていた。NAKANEは政界と手を組み、外タレが使用する国内の麻薬を牛耳っていたのだ。

帰国歓迎パーティが行われ、YUYAは昔の仲間たちから散々けなされた。友情を信じていた彼にとってこの失望はとても大きかった。強く憤ったYUYAは復讐を決意した。

屋台的映画館
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座頭市と用心棒

  • posted at:2007-03-24
  • written by:砂月(すなつき)
ざとういちとようじんぼう
勝プロダクション
配給:大映
製作年:1970年
公開日:1970年1月15日
監督:岡本喜八
製作:勝新太郎 西岡弘善
原作:子母沢寛
脚本:岡本喜八 吉田哲郎
撮影:宮川一夫
録音:林土太郎
照明:中岡源権
音楽:伊福部昭
美術:西岡善信
編集:谷口登司夫
音響効果:倉嶋暢子
擬斗:湯浅謙太郎
助監督:中西忠三
製作主任:眞田正典
現像:東洋現像所
出演:勝新太郎 若尾文子 滝沢修 米倉斉加年 三船敏郎
シネマスコープ カラー 115分

人を殺めることに嫌気がさした市は、以前足を運んだことがある蓮華沢の里へ向かうことにした。そこには市が求めている心の安らぎがあった。里が近づくにつれ梅の香りが濃くなり、三年前に訪れたときと同じ鍛冶屋から鋼を叩く音が聞こえた。鍛冶屋の留吉がこしらえていたのは鍬でも鋤でも鎌でもなく二尺八寸の刀だった。

平和な里の様子は三年前とはすっかり変わり、今では小仏の政五郎が牛耳っていた。座頭市が来たことを知った政五郎は、用心棒として雇っていた浪人・佐々大作に市の首には百両の懸賞金が掛かっていることを伝えた。しかし佐々は按摩を殺すと化けて出るからと言って断った。なおもしつこく頼み込む政五郎に対し、佐々は追加報酬を要求した。市と対決した佐々は、彼が只者ではないことを知った。市とすれ違い背中を向けた佐々は刀を抜くと後ろ向きに突いた。ところが刀は市の体ではなく鞘に納まっていた。市はとっさに用心棒の鞘を奪い、それで刀を受け止めていたのだ。ありえない光景を目の当たりにした佐々は市を「バケモノ」と呼び、市は佐々を「ケダモノ」と呼んだ。佐々は再度の勝負を約束すると市を小料理屋へ連れて行った。小料理屋の女将・梅乃は、市のことを知らないと言ったが、市は彼女の手の温もりを覚えていた。

凶状持ちの市は番所に呼び出され牢に入れられた。三尺高い獄門首での死を待つばかりとなっていたが、生糸問屋・烏帽子屋弥助のたっての頼みで無罪放免となったのだ。里の入り口で解き放たれた市は、そこで兵六と再会した。兵六は自分が犯した過ちを悔い、石仏を彫って死者の供養をしていた。二年前に起きた干ばつで村や部落は大飢饉に陥った。兵六はかつて里の束ねをしていたが、蓄えがあったことで難を逃れることができた。ところが噂を聞きつけた人々が蟻のように押し寄せてきた。そこで兵六は里の衆を守るために小仏一家を雇い入れたのだった。里の入り口で起きた光景はまるで地獄だった。それ以来、小仏一家は里にのさばり、兵六はひたすら石仏を彫った。

兵六は市を弥助の屋敷へ連れて行った。弥助は里の束ね役を兵六から受け継いでいた。その様子を見ていた政五郎の子分は政五郎にそのことを知らせた。弥助の長男である政五郎は、数々の悪行を重ねたため父親から勘当された。政五郎は佐々に市を殺ってほしいと頼んだが、佐々は弱みに付け込んで二百両を要求した。弥助が金の延べ棒を隠し持っているという噂を聞いた政五郎にとって、相手方の用心棒となった市の存在が脅威となっていた。

屋台的映画館

錆びたナイフ

  • posted at:2006-12-05
  • written by:砂月(すなつき)
さびたないふ
日活
配給:日活
製作年:1958年
公開日:1958年3月11日 併映「谷川岳の記録 遭難」
監督:舛田利雄
製作:水の江滝子
原作:石原慎太郎
脚本:石原慎太郎 舛田利雄
撮影:高村倉太郎
音楽:佐藤勝
主題歌:「錆びたナイフ」石原裕次郎
美術:松山崇
照明:大西美津男
録音:橋本文雄
編集:辻井正則
助監督:河辺和夫
製作主任:中井景
出演:石原裕次郎 北原三枝 安井昌二 白木マリ 宍戸錠
シネマスコープ カラー 90分

西日本にある新興の工業都市・宇高市は、戦争中に建設された多くの軍需工場をそのまま諸工業に転用したことで、新しいものと古いものとが奇妙に絡まりながら発展を遂げた。だが、それと同時にいくつかの暴力的な組織も街の繁栄に関わりながら繁殖していた。

検察庁は殺人事件の容疑者として勝又運輸社長・勝又清次の逮捕に踏み切ったが、狩田検事の鋭い追及にも関わらず、「お礼参り」を恐れた被疑者や目撃者たちが沈黙し続けたことで暗礁に乗り上げた。勝又は釈放されたが、このようなケースは一度や二度ではなかった。ある日、狩田検事に一通の封書が届いた。その手紙には5年前に自殺した西田市会議長が実は他殺であるという内容が書かれていたのだ。身辺の危険を感じていた西田は三島一家から三人の用心棒を雇ったが、手紙の主はそのうちの一人だった。賭博に負けた男たちが無断で金を借りようとして西田商事の事務所を訪れると、絞め殺した西田を自殺に見せ掛けて天井に吊るそうとする勝又たちを目撃したのだ。それを知った勝又は男を金で買収しようとし、彼もそれを承諾した。だが今になって証言しようと決めたのだ。狩田は加納、高石とともに三人の行方を捜し出すことにした。島原は勝又にもバラされたくなければ金をくれという手紙を送りつけていた。事件の目撃者は橘、島原、寺田の三人だったが、消印が東京になっていることと橘と寺田が市内から出ていないことから手紙の主が島原であることを確信した。勝又は東京の事務所にいる竹村に島原の尾行を命じた。郵便局の私書箱で郵便為替を手に入れた島原は、その金でいきつけのバーに飲みに行った。そして馴染みのホステスに10日経っても店に現れなければ投函して欲しいと手紙を渡した。翌朝、東京駅を出発した夜行列車は宇高駅に到着した。駅のホームに降り立った島原は身柄を保護するという刑事たちに取り囲まれて再び列車に乗り込んだが、彼らの正体は勝又の手下たちだった。島原は列車から突き落されて即死した。

バー・キャマラードの支配人である橘は、初恋の人が男に暴行されて自殺したことに怒り、復讐したことで前科者になったのだ。そんな橘を心配した親友の間野明は、彼を堅気にしようと奔走した。明は市議会の実力者・間野真吾の息子で、彼の婚約者はアナウンサーの啓子だった。ある晩、キャマラードを訪れた啓子は、狩田から西田市議会議長が自殺ではないことを聞かされ顔色が変わった。啓子の父親は西田だった。橘の店でバーテンとして働く寺田は、マスターに隠れて由利という女と遊び回っていた。勝又はそんな寺田を捉まえると事務所へ連れて行き、検事に事件のことを話せば島原のようになると脅すと金で口を封じた。勝又の手下は橘の店にも現れて金をちらつかせた。男が金を受け取った寺田ことを話すと、橘の表情は一変した。父親が勝又に殺されたことを知った啓子は、狩田たちの捜査に協力することにした。そして局も彼女に暴力をテーマにしたルポを任せることにしたのだ。キャマラードに現れた啓子は、橘が目撃した偽装殺人の証言を聞き出そうとしたが、彼は重い口を開こうとはしなかった。そこで啓子は街頭でインタビューをしたときの録音テープを聞かせた。そこには5年前に起きた暴行事件の真実が記録されていた。

屋台的映画館

さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅

  • posted at:2006-10-14
  • written by:砂月(すなつき)
さよならぎんがてつどうすりーないんあんどろめだしゅうちゃくえき
東映動画
配給:東映洋画
製作年:1981年
公開日:1981年8月1日
監督:りんたろう
製作総指揮:今田智憲
原作:松本零士
脚本:山浦弘靖
構成:松本零士
企画:松本零士 有賀健 高見義雄
作画監督:小松原一男
美術監督:椋尾篁
美術:窪田忠雄
音楽:東海林修
・・・:「SAYONARA」メアリー・マッグレガー
・・・:「LOVE LIGHT」メアリー・マッグレガー
撮影監督:高梨洋一 町田賢樹
編集:花井正明 大熊泉
録音:二宮健治 市川修
効果:松田昭彦 
製作担当:大野清
声の出演:野沢雅子 池田昌子 井上真樹夫 田島令子 肝付兼太
アメリカンビスタ カラー 129分

機械帝国の支配者である女王プロメシュームが滅び、機械化母星が消滅したことで宇宙に平和が訪れると思われたが、大母星である惑星大アンドロメダはアンドロメダ星雲の中心部に位置していた。プロメシュームに忠誠を誓う機械化人による生身の人間狩りは熾烈を窮め、かつて栄華を誇ったメガロポリスも荒廃していた。そんな中、わずかに生き残った人々は軍事組織・パルチザンを作って抵抗活動を行った。その中の一人である戦士の銃を持つ男こそが機械化母星を破壊した星野鉄郎だった。度重なる戦闘で疲れ切った彼らのもとにやってきた男は、鉄郎にメッセージカードを渡すと息を引き取った。そのカードから流れてきた懐かしい声に鉄郎は衝撃を受けた。「私はメーテル。鉄郎、スリーナインに乗りなさい」。中央ステーションは機械化人によって制圧され、銀河超特急999号が停車しているかどうかもわからない状況だった。しかしそれでも鉄郎が行くと決めたため、仲間たちは若者の希望を叶えるために命を掛けて鉄郎を援護することにした。激しい戦闘により戦士たちは一人また一人と命を落として行く中、鉄郎はステーションに辿りついたが99番ホームは廃墟と化していた。愕然として諦めかけたそのとき999号の汽笛が鳴り響いた。飛び交う銃弾を逃れて出発した列車に飛び乗った鉄郎だったが、線路のポイントは機械化人が占拠していた。急ブレーキを掛けた999号の危機を救ったのは、鉄郎を息子のように思っていた老パルチザンだった。遠くなる彼の姿を見た鉄郎は心の中で叫んでいた。「俺は逃げるんじゃないぞ・・・」。

999号が冥王星を通り過ぎた直後、信号機が黄色を示し列車は停止した。そして別の路線から進入した謎の列車が軌道を空けるよう命令してきたのだ。全ての路線は銀河鉄道管理局によって管理され、機関車に搭載された人工頭脳はダイヤを優先して運行しているが、支線に追いやられて追い抜かれたことは厳格なダイヤ運行を信条とする999号にとって屈辱的な出来事だった。最初の停車駅は空間軌道の大分岐点・トレーダー分岐点のある惑星ヘビーメルダーの予定だったが、機械化人と人間による攻防で大気が有毒化し、駅の施設も破壊されたため見送られることになった。その代わりとして千年周期の楕円軌道を回る衛星ラーメタルが臨時停車駅となった。ウェイトレスのメタルメナからここがメーテルの生まれ故郷だと聞かされた鉄郎は検査員の目を掻い潜って郊外に出た。しかし機械化人に管理された街にメーテルの消息を掴む手掛かりは何処にもなかった。困り果てていたとき、機械化人の戦闘ヘリに捕捉され銃撃を受けた。鉄郎は金属の兵士に取り囲まれたが、彼の命を救ったのはこの星のパルチザンたちだった。

鉄郎の傷の手当をしたのはアンドラード星出身のミャウダーだった。ラーメタルでも地球と同様に戦況は厳しく何度もくじけそうになったが、彼らは世界にはたくさんの仲間がいることを励みにして戦っていた。ミャウダーは機械化母星を破壊したのが目の前にいる鉄郎だと知ると、伝説の人物と対面したことで喜びを隠せなかった。二人の境遇は似通っていた。鉄郎の母は機械伯爵による人間狩りで射殺され、時間城の応接間に剥製として飾られた。そして父は機械化人との戦いで命を落としたと母から聞かされていた。一方、ミャウダーもアンドラードの戦いで両親を失っていた。この星に降りた理由を尋ねられた鉄郎は人を捜していることを打ち明けた。するとメーテルの名を聞いたミャウダーは殺すのならいつでも手を貸すと言った。メーテルがプロメシュームの後を継いだというのが専らの噂で、それを聞いた鉄郎は言葉を失った。

屋台的映画館

錆びた鎖

  • posted at:2006-05-22
  • written by:砂月(すなつき)
さびたくさり
日活
配給:日活
製作年:1960年
公開日:1960年11月12日 併映「情熱の花」
監督:斎藤武市
脚本:池田一朗 秋元隆太
企画:岩井金男
撮影:高村倉太郎
音楽:小杉太一郎
主題歌:「若さがいっぱい」赤木圭一郎
・・・:「朱い星ロック」杉山俊夫
美術:千葉一彦
照明:大西美津男
録音:古山恒夫
編集:近藤光雄
助監督:神代辰巳
色彩計測:幸田守雄
現像:東洋現像所
製作主任:松吉信幸
出演:赤木圭一郎 笹森礼子 小高雄二 白木マリ 宮城千賀子
シネマスコープ カラー 95分

長岡英二は大学の休み期間を利用して、横浜港の荷役のアルバイトをしていた。仕事を終えた英二を待っていたのは彼の兄・健一の恋人の冬木美枝だった。美枝は健一とデートの約束をしていたが、急用が入ったためすっぽかされたのだ。英二は美枝を連れて仲間たちが待つ大衆酒場へ行った。美枝は英二が美味そうに飲む焼酎に初めて挑戦し、一気にグラスを空けた。ところがそのままダウンしてしまい、英二は彼女を自分の家まで担いで帰る羽目になった。その頃、英二の家は大変な事態に陥っていた。父・康三郎が社長を務める長岡企業の二千万円の手形が奪われたのだ。通常、手形割引等の重要な業務は康三郎が行っていたが、その日は専務の健一に任せることになっていた。横浜銀行の接客室に通された健一は、部屋で待っていたパクリ屋に殴られ気を失った。康三郎は町田弁護士に電話を掛け、対抗策として大矢根組のサルベージ屋を雇うことにした。その噂を聞きつけた水原商事の水原泰三は、長岡が心臓マヒでも起こしてくれるといいねと部下に言った。翌日、長岡企業に手形金融・三田村平之進という男から電話が掛かった。奪われた手形が三田村の手元にあるというのだ。康三郎は男の指示通り、料亭へ出向くことにした。彼は三田村からお酌された酒を飲むと意識を失い、高尾医院に運ばれた。死因は心臓マヒだった。

告別式が終わり、会社では株主総会が開かれた。満場一致で健一が新社長に選ばれたが、会議中に水原が現れ要件があると言った。手形金融の水原は半月前に同業者から頼まれ長岡企業の五百万円の手形四枚を割り引いたが、それがパクリだったというのだ。弱みを握った水原は会社の専務に納まった。水原は利益優先の会社運営を推し進め、沖仲仕たちに連日の時間外勤務を命じた。さらに福利厚生や危険防止の費用を冗費とみなすとことごとく削っていった。その結果、業績はグンと上向いた。しかし現場で働く人々の疲労は溜まって行く一方だった。ある日、いつも陽気な松平政吉がハッチのはしごから足を滑らせて転落死した。親友を失った英二は、健一を病院へ連れて行き政吉に対面させた。現場での事故は社長に報告されていなかったのだ。健一は作業員の前で労働条件の改善を約束した。ところが水原は労働者の言い分を笑い飛ばした。そこで健一は命令を聞けないならば株主総会を開いて辞任させると脅したが、水原は手形のことを忘れてもらっちゃ困ると言った。健一はどんなことをしてでも金は作ると意地を張ったが、銀行は責任問題に関わると言って金を貸さなかった。そこで今度は父親が世話になった人たちを頼って金策に走ったが、目標額には程遠かった。

屋台的映画館

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