忍者ブログ

パルコフィクション

  • posted at:2006-01-23
  • written by:砂月(すなつき)
ぱるこふぃくしょん
「パルコフィクション」製作委員会(パナソニック=アーティストフィルム)
配給:パルコ=アーティストフィルム
製作年:2002年
公開日:2002年7月20日
エグゼクティブプロデューサー:座間隆司 米村知晃 甲斐真樹
Co-Producer:出真一 仁地乾人 矢口純子
発案:安田裕子
企画:安田裕子
音楽:金澤信一億
美術:早坂英明
編集:高成田大 中村平祐 森本亮裕
録音:小林徹哉
助監督:広田幹夫
制作担当:平山高志
撮影監督:白尾一博
照明:宮下昇
整音:鈴木昭彦
スタイリスト:トニー・クロスビー
ヘアメイク:小野あけみ
CG制作:大木靖久 三澤久睦
特殊美術:藤原慎二
企画協力:パルコ
アメリカンビスタ カラー 65分

『パルコ誕生』
監督:矢口史靖
脚本:矢口史靖
オープニングナレーション:サエミマユコ
出演:田中要次 相馬剛三 小島大輝 寺十吾 椎名令恵

ある会社の役員会議室では「新時代のショッピングビル計画」にふさわしい名称について議論が行われていたが、魅力的なアイデアは一向に浮かばず会議は長時間に及んだ。タバコの煙が会議室を白く染める中、一人の役員が突然その煙にむせ返り新鮮な空気を求めて室内を走り出した。そして会議室を飛び出した途端、正面の壁に激突し負傷した。その頃、河川敷では業者が粗大ごみを不法に投棄していた。ごみには雨水が溜まり、そこに繁殖したボウフラが蚊となって飛び立っていった。蚊はコンビニに設置された殺虫灯へ吸い寄せられるように飛んでいくと感電死した。小学二年生の鈴木徹は、鯉の餌にするために虫の死骸をコンビニの店員から貰っていたが、父親の転勤で大切な鯉を手放さなければならなくなった。徹は鯉を川に逃がしたが、対岸で釣りをしていた老人が見事に釣り上げた。老人は自宅でそれを調理して食べたが、喉に骨が引っかかり苦しくて思わず立ち上がったが転倒してケガをしてしまった。翌日、病院の診察室には車椅子に乗った老人と入れ替わりに入ってきた会社役員の姿があった。彼は看護師が片付け忘れた老人の胸のレントゲン写真と自分のレントゲン写真を偶然重ね合わせたところ、驚くべきものが浮かび上がってきた。

『入社試験』
監督:矢口史靖
脚本:矢口史靖
出演:真野きりな 近藤公園 福田勝洋 大高敏宏 古澤弘年

パルコの面接試験に臨んだ花子は、入社したらどのような仕事がしたいかという面接官の質問に広告に関することをやってみたいと答えた。一方、隣に座る東大男は、大学時代にコンピュータの通信ソフトを開発したのでその経験を活かしてネットワークに密接に結びついた新しい形の映像ソフトを作りたいと答えた。花子が鼻血を出したこともあり、この面接は終始、東大男のペースで進んでいった。面接官は落ち込んで廊下を歩いていた花子に一通の封筒を渡した。そして「この封筒を最後まで開けなかったら合格ですよ」と言った。自宅へ帰った花子は封筒の中を見たいという衝動に駆られ、きれいにのりを剥がす方法を試したが、無理だとわかるとあっさりと諦めてしまった。数日後、花子の採用が決まった。彼女は新入社員の中に東大男の姿を探したが、いないことを確認するとホッと胸を撫で下ろした。帰宅後、部屋の片付けをした花子は、雑誌の間から滑り落ちたあの封筒に気付いた。採用が決まってしまったし問題ないだろうと判断した花子は、封を切った。すると中には様々な指示が書いてあった。好奇心が強い彼女は、そこに書かれたとおりの行動してみることにした。

『はるこ』
監督:鈴木卓爾
脚本:鈴木卓爾
出演:村上東奈 進藤幸 高橋健太 田邊年秋 佐藤佐吉

木下家ではテレビでパルコのCMが流れ店名がコールされる度に自分が呼ばれていると祖母・はるこが勘違いした。はるこは夫から溺愛されたが、もう彼女を名前で呼ぶ人はこの世におらず毎日寂しい思いをしていた。はるこがそのつどおかしくなる様子を見て心配した孫娘のイズミは、こども電話相談室に電話をかけた。相談員の斧はCMが始まったらテレビを消す方法をアドバイスをし、イズミはCMが流れ始めるとそのとおりにテレビの電源を切ってみた。すると誰かが部屋に入ってきたのだ。イズミが驚いて振り向くと、そこに立っていたのは少女の姿をしたはるこだった。イズミは再びこども電話相談室に電話をかけた。すると斧は、CMを止めてもらうか店名を変えてもらうしかないとアドバイスをした。それを真に受けたイズミは、まぶだちのムラチューを連れて上京することにした。

『バーゲン』
監督:矢口史靖
脚本:矢口史靖
出演:猫田直 塩野谷恵子 紫とも 坂井三恵 稲田千花

グランバザール初日、店員の鈴子にとって気がかりなことがあった。それは以前から目を付けていたピンクのワンピースが売り切れてしまうことだった。そのワンピースは人気があったが、一般客たちは買い控えをしてこの日を待っていた。そして鈴子の不安は的中し、ワンピースは飛ぶように売れていった。その様子に堪えられなくなった鈴子は、ついに禁じ手を使うことにした。一着だけ残っていたワンピースを店内に飾られた観葉植物の陰に隠しレジでこっそりと精算したのだ。計画はうまくいったかに見えたが、風水にこだわる店長によってその植木鉢が人の目に付きやすい場所に移動されてしまった。閉店後、照明の落ちた館内で機会を窺っていた鈴子は、巡回してきた警備員が遠ざかるのを待ち、チャンスと見るや店に戻ってワンピースを手にした。彼女は思わず微笑んだが落ち着いてはいられなかった。また警備員がやってきたのだ。慌てふためく鈴子はついに階段の踊り場に追い込まれてしまった。もう逃げられないと思ったそのとき、目に付いたのは小さな窓だった。彼女はその窓から脱出することに成功した。警備員から逃げ延びた鈴子は、自分が置かれている状況をすぐに把握することができなかった。彼女はビルとビルの間に挟まれていたのだ。

『見上げてごらん』
監督:鈴木卓爾
脚本:鈴木卓爾
出演:唯野未歩子 荒川良々 田村たがめ 徳井優 緒方明

パルコの店員・山谷美都子は、上を見ると気を失う世界でも稀なスカイ・スクレーパー症候群に悩まされていた。それは幼少期に起きた出来事がトラウマになっていた。小柄な美都子の悩みの種は満足できる恋愛が出来ないことだった。気になる男性はみな自分よりも背が高いのだ。さらに立ちくらみを恐れることでうつむくようになり、他人から卑屈だと思われることを気にしていた。自分を変えたいと思った美都子はセラピストのところへ相談に行きカウンセリングを受けた。仕事ではちょっとしたことで何度も気を失うことがあり、その度に警備員の大須観三が現れて美都子を助け起こすと「仕事ですから」と言って去って行った。ある日、美都子は観三から食事に誘われた。彼女の同僚・荒間素敵子は、ストーカーの誘いには応じない方がいいと警告したが、セラピストからは自らが変わる努力をしなければならないと忠告されていたこともあり、素直に応じることにした。美都子はハイヒールを履く努力をして待ち合わせの場所にやってきたが、観三が予約したレストランが見晴らしのよいところにあることを知って愕然とした。美都子は観三に不満をぶちまけたが、その拍子に彼女はいつの間にか階段を上っていた。我に返った美都子は立ちくらみを起こしてバランスを崩すと観三は慌てて抱きかかえたが、二人は階下へ転落して行った。

エンディング『ポップコーンサンバ』
監督:鈴木卓爾
脚本:鈴木卓爾

屋台的映画館
PR

花嫁吸血魔

  • posted at:2006-01-16
  • written by:砂月(すなつき)
はなよめきゅうけつま
新東宝
配給:新東宝
製作年:1960年
公開日:1960年8月27日 併映「反逆児」
監督:並木鏡太郎
製作:大蔵貢
原案:七條門
脚本:長崎一平
企画:津田勝二
撮影:吉田重業
音楽:阿部皓哉
美術:小汲明
照明:秋山清幸
録音:沼田春雄
編集:神島帰美
助監督:勝俣真喜治
製作主任:川口倫二
出演:池内淳子 三田泰子 高宮敬二 寺島達夫 瀬戸麗子
シネマスコープ モノクロ 80分

毎朝日報の芸能記者・大田基保は有能なタレントが輩出されるニュー東京舞踊学佼の周囲をいつもうろつき、ネタ探しと称して女性を片っ端からナンパしていた。彼の決まり文句は「仕事を紹介する」だった。篠原英子もファッションモデルクラブを紹介すると言われて親しい仲になった。ある日、大田は白井藤子に映画会社との契約が決まったことを知らせた。極光映画は彼女を看板女優として売り出すというのだ。思いもよらぬ知らせに藤子は喜びを隠せなかった。会社の意向が急に変わり、すでに決まっていた滝内喜代子はキャンセルになった。藤子を一目見た監督がぜひにと会社に話を持ちかけたのだ。うれしい知らせを逸早く母親に知らせようと帰宅した藤子だったが、道子は町田弁護士と深刻な話をしていた。彼女は知らなかったが、白井家は多額の借金を抱え家と土地は抵当に入っていたのだ。病弱な道子の苦しむ姿を見た藤子は今すぐにでも学校を辞めて働くと言った。しかし道子は心配せずに志した道を進むようにと藤子を励ました。光武早苗の誕生日パーティーが開かれ、藤子はプレゼントを持って会場に現れた。藤子の美貌に早苗の兄で大田の同僚・貞夫も彼女に魅かれて行った。英子といた大田も藤子が踊る姿に魅了された。

極光映画との契約が正式に決まり、藤子の新たな生活が始まった。挨拶回りが終わり撮影所から出てきた藤子を待っていたのは貞夫だった。貞夫は藤子をデートに誘い、ドライブに出かけが、その様子を見ていた玉木里枝は藤子に嫉妬した。里枝は以前から貞夫にアプローチしていたものの彼の眼中にはなかったからだ。

英子は大田から突然別れを切り出された。彼は多くを語らなかったが、英子にはわかっていた。スターへの道を閉ざされた喜代子は、藤子のことを心底憎んでいた。三人は皆同じことを考えていた。全て藤子が悪いのだ。英子たちは早苗が計画する城ヶ島でのピクニックを利用して藤子を殺害することにした。

屋台的映画館

大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス

  • posted at:2006-01-12
  • written by:砂月(すなつき)
だいかいじゅうくうちゅうせんがめらたいぎゃおす
大映(東京撮影所)
配給:大映
製作年:1967年
公開日:1967年3月15日 併映「小さな逃亡者」(再映)
監督:湯浅憲明
企画:仲野和正
製作:永田秀雅
脚本:高橋二三
音楽:山内正
主題歌:「ガメラの歌」ひばり児童合唱団
撮影:上原明
照明:久保江平八
録音:奥村幸雄
美術:井上章
編集:中静達治
音響効果:小倉信義
助監督:小林正夫
現像:東京現像所
製作主任:川村清
特殊撮影・撮影:藤井和文
特殊撮影・助監督:阿部志馬
特殊撮影・美術:矢野友久
特殊撮影・合成:金子友三
特殊撮影・操演:金子芳夫
特殊撮影・照明:熊木直生
出演:本郷功次郎 上田吉二郎 笠原玲子 丸井太郎 螢雪太朗
シネマスコープ カラー 87分

ある日の未明に明神礁がある辺りの海底火山が突如噴火し、続いて三宅島が噴火した。この二つの噴火に関連があると考えた地殻変動研究所の所長は急遽記者会見を行うことにした。所長はこの現象が富士火山脈が活動を開始したことを意味していると言った。噴火の場所が北へ移動しているということはその北にある休火山にも影響するのではないかと記者の一人が質問すると、所長は十分に予想できると答えた。進路の先には富士山が控えていたのだ。そして皆が心配していた通り富士山が噴火した。その熱エネルギーに魅かれて来たのは大怪獣ガメラだった。飛来して来たガメラは火口へ姿を消した。

翌日、富士山とガメラの調査のために各界の権威で構成された総合調査団を乗せたヘリコプターが火口へ向けて出発した。ヘリコプターが河口付近を通り過ぎたとき、山中から放たれた超音波が命中した。機体は真っ二つに切り裂かれ、墜落して行った。その頃、中央縦断高速道の冨士東地区工事現場では問題が起こっていた。住民による立ち退き反対運動で工期が大幅に遅れている上にガメラの出現で工事が中断していたのだ。おかんむりの道路公団開発局長は現場主任の堤志郎技師に直接電話を掛け、噴火だのガメラだのは工期遅延の言い訳にはならないと叱責した。調査団の結果を受けて判断しようと考えていた堤だったが、局長の言い分を聞き入れ工事を再開することにした。彼は話し合いで解決するために工事現場へ向かったが、住民たちの抵抗に遭ってそれどころではなかった。住民たちはゴネればゴネるほど補償金が高くなるという金丸辰ヱ門村長たちの入れ知恵に踊らされていたのだ。彼らは作業員が戻って来られないように飯場を取り壊すことにした。

堤たちが飯場にやってきたのは測量以来だったが、建物は無残な姿になっていた。それを見た堤は、話し合いがつくまで妨害が続くだろうが目的達成までは辛抱して欲しいと皆の心を一つにまとめた。作業員たちが修復作業を始めたとき、八公が不思議な光景を目撃した。それは山の一部が緑色に発光するという現象だった。堤が金の鉱脈がある山は気象条件でそう見えることがあると説明すると、マイトの熊はそれが俺たちを山に近づけない理由だと言った。

作業員と住民が揉めているのを利用して山に忍び込んだ中日新報の記者は独自に取材を敢行していたが、辰ヱ門の息子・英一少年に見つかってしまった。記者は英一から二子山への近道を聞き出そうとしたが、彼はそんなことをしたら裏切り者扱いされてしまうと言った。そこで記者が発光現象はガメラが関わっているかも知れないと言うと、少年は前言を撤回し案内を始めた。山奥へ進んで行くうちに二人は洞穴から緑色の光が漏れているのを発見した。記者は入り口で二の足を踏んでいたが、少年から折角来たんだから探検しようと言われたため、しぶしぶ付き合うことになった。洞穴に入ってしばらくすると大きな揺れが二人を襲い、無数の岩が落ちてきた。怖くなった記者は少年を置き去りにしたまま外へ飛び出してしまった。彼を待っていたのは鋭い牙を持つ巨大な口だった。

屋台的映画館

晴れ、ときどき殺人

  • posted at:2006-01-05
  • written by:砂月(すなつき)
はれときどきさつじん
角川春樹事務所
配給:東映セントラルフィルム
製作年:1984年
公開日:1984年5月26日 併映「湯殿山麓呪い村」
監督:井筒和幸
制作:角川春樹
プロデューサー:黒澤満
原作:赤川次郎
脚本:丸山昇一
撮影:浜田毅
録音:宮本久幸
照明:井上幸男
美術:徳田博
編集:冨田功
制作担当:青木勝彦
音楽:宇崎竜童
主題歌:「晴れときどき殺人(キル・ミー)」渡辺典子
音楽プロデューサー:高桑忠男 石川光
記録:今村治子
キャスティング:飯塚滋
スタイリスト:林洋子
メーキャップ:長岡英子
衣裳:斉藤昌美
スチール:浅石靖 今村幸正
コンピューターアドバイザー:宮野洋美
助監督:榎戸耕史 伊藤裕彰 加藤晃 田中潤
制作協力:株式会社セントラルアーツ
出演:渡辺典子 太川陽介 松任谷正隆 伊武雅刀 美池真理子
アメリカンビスタ カラー 98分

巨大グループ企業・北里インターナショナルの北里浪子会長は、翌日に着工を控えた自社ビル建設予定地に足を運びこれまでの苦労を思い返していたが、偶然そこでコールガールの惨殺死体を発見し、逃げる犯人らしき人物を目撃した。3ヶ月経った現在も犯人の手掛かりは得られず、浪子はというと未だに夢に出てくるコールガールの姿に悩まされていた。そんな中、警視庁から逮捕した容疑者の確認をして欲しいという要請があった。当時夜だったこともあって唯一の目撃者である浪子は自分の記憶に確信を持てずにいたが、直接見れば何か思い出すのではないかと考え引き受けることにした。だがその直後に聞き覚えのない声の男から電話が掛かり、警察に連行された男をコールガール殺しの犯人だと証言しろと脅された。さもなくばアメリカに留学中の娘・加奈子を殺すというのだ。プロの殺し屋を雇って四六時中監視しており、嘘だと思うなら廊下の植込みを見ろと言って電話は切れた。浪子がたまらず植込みを調べると、見つけた封筒の中には加奈子が生活をしている様子を捉えた写真が数枚入っていた。その後、周囲で不審な出来事が続いたことで命の危険を感じた浪子は偽証を決意した。その結果、無実の男は自殺に追い込まれたことで彼女は苦しみに耐えなくてはならなくなった。

3か月後、帰国する女子大生の加奈子を空港で出迎えた浪子はこれまでに起きたことを胸にしまうことに決めた。だが寝室で娘と二人きりになるとどうしても隠し切れずに真実を語った。写真と一緒に入っていた脅迫状と、昨年もらった年賀状のうち一枚の文字が良く似ていたことから、真犯人はごく身近な人の中にいることがわかっていた。心臓に不安を抱え自分には残された時間が短いと考えていた浪子は岩下公一という探偵を雇って調べさせており、明日にもその結果がわかることになっていた。彼女は犯人の名を告げようとしたが、そのまま眠るように息を引き取ったのだった。

悲しみに暮れる中、二人の刑事が訪ねてきた。浪子が目撃した事件の被害者は胸にほくろがあり頸動脈をひと突きされて殺されていたが、その一週間前に起きた事件の被害者(コールガール)も同様の手口で殺されていたというのだ。二つの事件が同一人物による犯行だとし、その容疑者として浮上したのは、大学を中退し今は無職の上村裕三という青年だった。写真を見せられても記憶になく、そうなると母の証言と食い違うことから、加奈子は一人で考えるために刑事たちを家から追い出した。一息つきコンタクトレンズを落としたことに気づいた彼女が床に這いつくばって探していると、ソファーの向こう側に人の気配を感じた。何故かそこに裕三が隠れていたのだ。

屋台的映画館

ヒーローインタビュー

  • posted at:2005-12-27
  • written by:砂月(すなつき)
ひーろーいんたびゅー
フジテレビジョン=ホリプロダクション
配給:東宝
製作年:1994年
公開日:1994年9月3日
監督:光野道夫
製作:村上光一 小田信吾
企画:堀口壽一 中村敏夫
プロデューサー:大多亮 小川晋一 増田久雄 佐倉寛二郎
アソシエイトプロデューサー:空閑由美子 重岡由美子 堀義貴
脚本:野島伸司 山崎淳也
撮影:矢田行男 笠間公夫
音楽:服部隆之 井上鑑
主題歌:「HEART」CHAGE & ASKA
オープニングテーマ:「NATURAL」CHAGE & ASKA
美術:金田克美
照明:渡辺三雄
録音:小野寺修
編集:川島章正
スクリプター:津崎昭子
助監督:崎田憲一
製作担当:山口謙二
出演:鈴木保奈美 真田広之 武田鉄矢 いしだ壱成 安達祐実
アメリカンビスタ カラー 100分

東京経済新聞社の国際経済部に所属する沢木霞は、得意の語学力と強引な性格を利用して数々のスクープをものにしていた。その彼女が突然スポーツ部への移動を命じられた。きっかけは局長からのカラオケの誘いを断わったという些細なことだった。霞にはスポーツの知識があまりなかったが、元の部署に戻ることが出来ることを信じて当分の間我慢することにした。

プロ野球の担当となった霞は、ナイターのヤクルトスワローズー横浜ベイスターズ戦を取材するために同僚の星野と神宮球場へ向かった。5-6の1点ビハインドで迎えた9回裏、2アウトから四球で同点のランナーが一塁に出た。ここでスワローズの梶原監督は代走の切り札としてベテランで俊足、そしてお調子者の轟仁太を送った。打者・上原はセンター前へヒットを放ったが、仁太はコーチが止めるのを無視して三塁を狙った。タイミングはアウト。そこで仁太は相手のグラブを交わして跳んだ。ところが勢い余ってベースから離れてしまい、タッチアウトでゲームセットとなった。激怒した梶原監督は仁太を監督室に呼び出すと二軍行きを命じた。

霞は初仕事でヒーローインタビューのコメントを取ることが出来ず、仲間からきつい言葉を浴びせられた。完璧主義の霞にとってそれは屈辱的な出来事だった。練習場で声を掛けられた仁太に特ダネがあると持ちかけられた彼女は、食事をおごることを条件に教えてもらうことになった。仁太は霞が新米の記者であることがわかると局長賞物のネタがあると触れ込み、飛びついた彼女におもしろがってとっておきのネタを紹介した。自宅に戻った霞はパソコンに向かい、淡々とキーボードを打った。スポーツ部の仲間を見返すために。翌日、スポーツ部は霞が書いた原稿で盛り上がっていた。その内容とは「スワローズ投手陣の新兵器 大リーグボール養成ギプス!!」というものだった。仁太に一杯食わされてわなわなと震える霞は、気持ちを切り替えて二軍の取材をすることにした。彼女はまず女性たちとファンサービスをしている暇そうな選手を捉まえてインタビューをすることにしたのだが、そこにいたのが仁太だとわかると謝罪を求めた。だが彼に謝る気などさらさらなく、逆に騙すより騙される方が幸せだと言われたことで霞の怒りはさらに増した。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

フリーエリア

 

P R