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喜劇 一発大必勝

  • posted at:2012-10-06
  • written by:砂月(すなつき)
きげきいっぱつだいひっしょう
松竹
配給:松竹
製作年:1969年
公開日:1969年3月15日
監督:山田洋次
製作:島津清 上村力
原作:藤原審爾
脚本:森崎東 山田洋次
撮影:高羽哲夫
美術:梅田千代夫
音楽:佐藤勝
照明:戸井田康国
録音:小尾幸魚
調音:松本隆司
編集:石井巌
監督助手:大嶺俊順
装置:小島勝男
進行:萩原辰雄
製作主任:吉岡博史
現像:東京現像所
協力:名古屋観光自動車株式会社 知多乗合株式会社
出演: ハナ肇 倍賞千恵子 谷啓 佐山俊二 田武謙三
シネマスコープ カラー 92分

荒木つる代は市内を巡回する路線バスに新人ガイドの指導員として乗り込んでいた。ある日、彼女の父・定吉が同じ長屋に住む杉野源三郎、石川誠、野田松吉の三人とともにカラーテレビの箱を抱えてそのバスに乗って来た。つる代は必死に止めたが、定吉たちは強引に乗り込んでしまったのだ。箱を物珍しそうに見る乗客が何インチかと尋ねると、定吉は確か60インチだったかなと答えた。やがてバスは停留所の焼き場前に到着し、四人は箱をバスから降ろそうとしたが、路肩に足を取られた松吉が滑り落ちてしまった。すると箱も一緒に転がり、中から人の足が飛び出した。

乱暴者のウマは長屋の住民にとって厄介な存在だったが、フグの毒にあたって突然死んだ。身寄りのないウマを不憫に思った日永市保健所の職員・左門泰照は棺桶代を寄付したのだが、四人はうれしさのあまりその金を使って祝杯を挙げたのだ。そこへやってきたのは、顔中にヒゲを蓄えたウマの友人だった。事情を知ったヒゲ男は「お前ら、ウマを殺しやがったな」と凄んだ。彼は一生懸命言い訳する四人をうるさい黙れと一喝し、骨壷の骨をすり鉢で粉にし始めた。そしてそれに水と醤油を加え、ウマの仕返しだと言って男たちに無理やり飲ませたのだ。おかわりはいるか?というヒゲ男の言葉に恐れをなした四人は家を飛び出し、長屋はパニックに陥った。

翌日、嘔吐と下痢で苦しむ定吉たち四人の姿を見た左門はコレラを疑い、ボルネオ帰りで不潔の塊のヒゲ男が感染源だとして対策を考えていた。その頃、御大と呼ばれることを好んでいたヒゲ男は、長屋を出て行く気になっていた。その話を聞いた杉野たちが御大のもとへ行くと、彼はウマの持ち物を処分してその代金は適当に使って欲しいと言った。すると互助組合・白菊会の会長を務める杉野は、喜んでその代金を寄付金として会計に繰り入れると答えた。住民から冠婚葬祭や旅行の積立などのために会費を徴収していることを知った御大は、ウマのために御影石の墓を立ててやりたいと切り出した。そして俺が全額出してもいいんだが、それじゃあ長い間親戚付き合いしていたあんたらの気が済まねえよなあと猫なで声を出した。杉野たちがグズグズしていると、ウマ殺しの件を警察に垂れ込むぞと凄んだ。 御大の部屋にやってきた左門は医者のいうことを聞いて欲しいと頼んだが、彼は出て行くといって聞く耳を持たなかった。そこで左門は表から封鎖するという強硬手段に出たのだ。だが御大は家を破壊して外に出ると大暴れした。そして杉野から手切金の会費全額を受け取ると、骨がひとかけらもねえんだから墓は立てられねえわな言って出て行った。

一年後、白菊会では一泊二日の温泉旅行が行われることになった。バスは旅館に向けて出発したが、その途中の観光地で御大と遭遇してしまい、ガイドを務めるつる代はそれが悪名高い男だと知らずにバスに乗せてしまった。旅行は始終御大に振り回され、皆疲れ果ててしまった。そしてつる代もバスの中で眠り込んでしまい、大阪で降りるはずだった御大をまた長屋に連れて来てしまった。

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惑星大怪獣ネガドン

  • posted at:2012-09-26
  • written by:砂月(すなつき)
わくせいだいかいじゅうねがどん
スタジオマガラ
配給:コミックス・ウェーブ
製作年:2005年
公開日:2005年11月5日
監督:粟津順
プロデューサー:角南一城
脚本:粟津順
音楽:寺沢新吾
主題歌:「天然色の夢 ~昭和九十年の空~」湯本あかね
音響効果:寺沢新吾
特技考証:加藤健二郎
モデリング/アニメーション/視覚効果:粟津順
モデリング/アニメーション(吉澤):宮原眞
恵美文字/エンディング絵画:大石麻紀子
キャスティングコーディネイト:矢野剛
オンライン編集:来栖和成
ミキサー:田中俊
スタジオコーディネイト:清水由紀恵
オンライン編集/MAスタジオ:映広
広報:遠田尚美
協力:村上徹 岩田尚 中島弘道 小曽根雷太
製作/著作:粟津順 コミックス・ウェーブ
声の出演:清水大 貴志昌文 笹原琢磨 湯本あかね
シネマスコープ カラー 25分

昭和100年。世界の人口は100億を超え、地球のあらゆる資源は使い尽くされた。そのため宇宙技術を有する国々は、他の惑星を地球と同じ環境に改造し人類を移住させる世紀の一大事業「火星テラフォーミング計画」に着手した。だがこの計画が更なる試練を人類に強いることになるとはまだ誰も知らなかった。

7月6日、ロボット工学の権威・楢崎龍一の屋敷に訪ねて来たのは、防衛省・技術研究本部第七研究所の吉澤政次だった。楢崎は「火星テラフォーミング計画」への参加を軍から依頼されたが、技術が兵器に利用されることを恐れ辞退したのだった。頑なに拒み続ける楢崎に、今は10年前と違うとは吉澤は言った。彼はその頃、楢崎の助手をしていたのだ。「火星テラフォーミング計画」でロボットの需要が飛躍的に増え、防衛軍は兵器への転用を認めていた。一線を離れた先生にとって再起のチャンスだと吉澤が訴えると、私は意地を張っている訳ではないと楢崎は静かに言った。志など10年もあれば捨てずとも消えると彼は呟いた。

昭和90年、楢崎歩行重機研究所の所長だった楢崎は巨大ロボットの研究を行っていた。これさえ完成すれば、建築や海洋開発はもちろん宇宙ステーション、火星基地の建造にも役立ち世界は大きく変わる。ロボットが地上や海、宇宙で活躍する未来を作ることが楢崎の子供の頃からの夢だった。だがそれは一つの事故によって失われた。内燃機関の燃焼実験で内部からの圧力が上昇し、外れたバルブが楢崎の一人娘である恵美に直撃したのだ。私がロボットなど作らなければ。自責の念に駆られた楢崎はそれ以来、研究から退いたのだった。

7月7日、火星から帰還途中だった原子力宇宙輸送船「いざなみ」が大気圏外で突如爆発を起こし、船体は東京25区付近に墜落した。残骸と化した「いざなみ」から現れた巨大な生物は、大空へゆっくりと舞い上がると強力な破壊能力で街を攻撃し始めたのだった。防衛軍が保有する戦闘機や戦車の攻撃は全く歯が立たず、東京は潰滅の時を待つばかりとなっていた。楢崎は考えていた。人間は常に自らの手で災いを招き寄せ、後になって遅いと気付く。何故それがわからないのか。彼は格納庫へ行きそこに眠る巨体に「ずいぶんと待たせたな」と語り掛けた。楢崎は娘との約束を守るために立ち上がった。

屋台的映画館

八つ墓村(1996年)

  • posted at:2012-09-15
  • written by:砂月(すなつき)
やつはかむら
フジテレビジョン=角川書店=東宝
配給:東宝
製作年:1996年
公開日:1996年10月26日
監督:市川崑
製作:村上光一 桃原用昇 堀内實三
企画:重村一 川合多喜夫 高井英幸
エグゼクティブプロデューサー:久板順一朗 大和正隆 橋本幸治
プロデューサー:松下千秋 大川裕 島谷能成
プロデューサー補:保原賢一郎 関口明美 有正真一郎
原作:横溝正史
脚本:大藪郁子 市川崑
撮影:五十畑幸勇
音楽プロデューサー:岩瀬政雄
音楽:谷川賢作
主題歌:「青空に問いかけて」小室等
美術:櫻木晶
照明:下村一夫
録音:斉藤禎一
調音:大橋鉄矢
編集:長田千鶴子
記録:小山三樹子
助監督:手塚昌明
製作担当者:徳増俊郎
製作:東宝映画
出演:豊川悦司 浅野ゆう子 高橋和也 喜多嶋舞 萬田久子
アメリカンビスタ カラー 127分

昭和24年、神戸。21歳のときに戦地へ赴いた寺田辰弥は、復員したのち友人から紹介されたヨツワ石鹸の工場で働いていた。ある日、車坂社長からラジオで人捜しをしていることを聞いた辰弥は、諏訪法律事務所を訪ねることにした。 鶴子の連れ子だと辰弥が知ったのは母が亡くなる前後の7歳の頃だった。彼は神戸大空襲で養父の虎造を亡くして以来、天涯孤独の生活を送っていた。諏訪弁護士は辰弥に裸になって欲しいと言った。捜している人物の背中には、余人には真似のできない目印があるというのだ。シャツを脱いだ辰弥が後ろを向くと、背中には大きな火傷の痕があった。それを見た依頼者・井川丑松の表情が和らいだ。辰弥が田治見家の子孫であることが証明されたのだ。丑松は母・鶴子の父で、田治見家の依頼で彼を迎えに来たのだった。辰弥と面会した丑松は村を飛び出した鶴子の面影を懐かしんでいたが、突然苦しみ出し絶命した。辰弥と諏訪は警察で取調べを受けたが、嫌疑を晴らしたのは八つ墓村からやってきたもう一人の遣い・森美也子だった。母の里を一度見てみたいと考えていた辰弥は美也子とともに八つ墓村へ行くことに決めたが、直前に受け取った差出人不明の手紙のことが頭から離れなかった。そこには、村に近づけば26年前の大惨事が繰り返されると書いてあった。

八つ墓村は岡山と鳥取の県境にあり、田治見家は400年前から村の長を務める資産家だった。辰弥の父・田治見要蔵が26年前に亡くなり長男の久弥が後を継いだが、肺を患って寝たきりとなった。そのため要蔵の伯母で一卵性双生児の小竹と小梅が代わりに取り仕切っていた。 屋敷では血縁者たちが辰弥が来るのを待っていた。久弥の妹・春代は辰弥の腹違いの姉で、一度結婚したものの何故か戻ってきた。海軍の士官だった里村慎太郎と妹の典子は里村家の養子になった要蔵の弟・要二の遺児だった。村で唯一の医者である久野恒実は要蔵の下の弟で、その隣には洪禅和尚が座っていた。この家では伯母の言うことは絶対で、田治見家の嫡流が絶えることを恐れた二人が辰弥の捜索を命じたのだ。 辰弥が与えられた部屋に案内されたとき、庭に現れたのは濃茶の尼という老婆だった。濃茶の尼は彼に近づくと、お前が来ると村はまた血で汚れると叫んだ。そして、怒った八つ墓明神が一番目の生贄としたのが丑松で、今に八人の死人が出ると警告した。

明け方、一人の男が八つ墓村に辿りついた。野暮ったい男の名は金田一耕助、辰弥の身を案じた諏訪に依頼された探偵だった。金田一が泊まる宿屋を兼ねた郵便局に駆け込んできた徳之助は、局長のひでに久弥が毒殺されたことを知らせた。それを聞いた金田一は一目散に宿を飛び出して行った。

屋台的映画館

県庁の星

  • posted at:2012-09-07
  • written by:砂月(すなつき)
けんちょうのほし
「県庁の星」製作委員会(東宝=フジテレビジョン=アイ・エヌ・ピー=博報堂DYメディアパートナーズ=S・D・P=小学館)
配給:東宝
製作年:2006年
公開日:2006年2月25日
監督:西谷弘
製作:島谷能成 亀山千広 永田芳男 安永義郎 細野義朗 亀井修
企画:永田洋子
エグゼクティブプロデューサー:石原隆 中山和紀
プロデューサー:春名慶 市川南 臼井裕詞 岩田裕二
ラインプロデューサー:前島良行
原作:桂望実
脚本:佐藤信介 西谷弘
音楽:松谷卓
撮影:山本英夫
美術:瀬下幸治
照明:田部谷正俊
録音:武進
編集:山本正明
装飾:沢下和好
VFXスーパーバイザー:冨士川祐輔
選曲:藤村義孝
監督補:池上純哉
助監督:廣田啓
製作プロダクション:共同テレビジョン
出演:織田裕二 柴咲コウ 佐々木蔵之介 和田聰宏 紺野まひる
アメリカンビスタ カラー 131分

K県では民間に真似の出来ないサービスを提供する県主動の老人介護福祉施設「ケアタウンリゾート・ルネッサンス」の建設計画が進行していた。だが200億円という膨大な費用が掛かることで県の破綻を心配した市民オンブズマン・開かれた行政を求める県民の会は、ハコモノ行政に対し異を唱えた。 「ケアタウンプロジェクト」は、県庁産業政策課に所属する「政治は人の上に人を作り、人の下に人を作る」が信条の野村聡係長が担当していた。彼はプロジェクトに参加する地元大手、篠崎建設の社長令嬢・篠崎貴子を恋人にするなど、あらゆる手段を講じて出世を目論んでいた。ある日、計画の成功には民間意識を留意することが最重要だと記した野村の提案書が古賀等県議会議長に受け入れられ、彼は県政の目玉である民間企業との人事交流研修のメンバー7人のうちの1人に選出された。半年間の研修を終えて帰庁すればステップアップした未来が待っている。野村はそう信じて疑わなかった。

野村の研修先は県内に6店舗を展開するスーパーマーケット・満天堂だったが、派遣先である浜町店の店長・清水寛治は頼りなく、店自体も寂れていた。その清水が野村の教育係として紹介したのは、彼が全幅の信頼を寄せるパート従業員・二宮あきだった。比較的客の少ない寝具売り場を任された野村は、接客マニュアルや組織図がなければどう動いていいかわからなかった。そこでまず集客アップを考えた野村は売り場のレイアウトを変更ようとした。だがスーパーに来る客層はあくまで補充が目的だから、寝具一式を売るような方法を取る必要はないとあきに怒られてしまった。具体的な業務を与えて貰わなければ報告書に何も書けないと野村が言うと、あきは仕方なく彼をレジに立たせることにしたがここでもトラブルが発生した。客から預かったクレジットカードが限度額いっぱいで決済できず、野村はその状況を正直に伝えようとしたのだ。近くにいたあきは急いで駆け寄り、機械の故障だと説明した。野村を呼び出したあきは、客に恥をかかせないためにはうそとつくなどの配慮が必要だと言った。習っていなかったと野村が呟くと、あきは客商売は察するものだと厳しく言った。

研修が始まってからしばらく経った頃、県庁で緊急会議が招集された。研修先のスポーツクラブで苦情に腹を立てた研修員の1人・高橋が市民に対して暴力を振るったことを週刊誌にすっぱ抜かれたのだ。古賀は残りの6人に対して粛々と業務に当たるようにと釘を刺さした。清水は週刊誌の記事がイメージダウンとなって店舗が閉鎖に追い込まれることを恐れていた。そこで彼は野村をしばらく隠すことにした。客の前に立たせない方法、それは惣菜厨房に送り込むことだった。厨房にやってきた野村はそこで行われている光景に唖然とした。芽が出て商品価値のなくなったジャガイモを使ってポテトサラダを作り、売れ残った魚のフライを二度揚げして再生していたのだ。不正がマスコミに嗅ぎ付けられればこの店は即刻営業停止処分を受けてしまうと野村は訴えたが、あきは店が生き残るためにはそうするしかないと言った。些細なことが原因で自分のキャリアに傷が付くことなどありえないと考えていた野村は改善書を作成し清水に提出した。店長から話を聞いた浅野卓夫副店長は、厨房を従来の食材を使うチームと適正な食材を使うチームに分けて弁当を作らせ、勝った方に報奨金を出すことにした。

屋台的映画館
ひみつけっしゃたかのつめざむーびーそうとうはにどしぬ
THE FROGMAN SHOW 劇場版 製作委員会(DLE=テレビ朝日=電通)
配給:DLE
製作年:2007年
公開日:2007年3月17日 併映「古墳ギャルのコフィー 桶狭間の戦い」
監督:FROGMAN
製作:椎木隆太 亀山慶二 島本雄二
エグゼクティブプロデューサー:戸田和宏 梅澤道彦 町田修一
プロデューサー:谷東 西口なおみ 亀田卓
企画:蛙男商会 DLE
脚本:FROGMAN
キャラクターデザイン:FROGMAN
鷹の爪団音楽隊 主任:原田扶美子
鷹の爪団音楽隊 隊長:池頼広
鷹の爪団音楽隊:manzo Slum ディオン・ボーイズ
鷹の爪団録音研究所 所長:はたしょうじ
鷹の爪団録音研究所 副所長:浦畑将
録音:遠藤智博
鷹の爪団3D班:ヨモギダ
鷹の爪団FLASH部隊 隊長:原田拓朗
鷹の爪団FLASH部隊 戦闘主任:友川絵美子
ビジュアルエフェクト:saihate
DTSデジタルマスタリング:近田まり子 相川敦
FLASH:FROGMAN
編集:FROGMAN
現像:東京現像所
特別協力:TOHOシネマズ
声の出演:亜沙 FROGMAN
アメリカンビスタ カラー 90分

世界征服を企む東京都麹町の「ベンチャー秘密結社 鷹の爪」。総統はかつて竜の爪団を率い、ドラゴンヘッドなどの秘密兵器を用いて地球を征服しようとしていたが、宿敵・デラックスファイターによってことごとく阻止された。そしてついに秘密基地が発見され組織は潰滅した。だが総統は死んではいなかった。破壊された秘密基地に戻ってきた総統は戦闘主任の吉田、契約社員の戦闘員フィリップ、熊のような外見を持つマッドサイエンティストのレオナルド博士とともに新たな組織・鷹の爪団を結成した。 ある日、鷹の爪団を騙る何者かが総統の知らないところで活動を開始した。その組織は各国の政府に、武装解除をしなければ世界中に神経ガスをばら撒くという内容の脅迫状を送りつけたのだった。デラックスファイターは総統たちの逮捕に協力したことで気分良くワインを飲んでいたが、突然彼をミサイルが襲った。必殺技・デラックスボンバーで撃ち落したデラックスファイターの前に現れたのは、欧州某国の将軍・フェンダーミラーだった。大国主導の矛盾に満ちた国際社会を刷新するためにフェンダーミラーはクーデターを起こし、欧州の半分を既に掌握していたのだ。将軍はデラックスファイターに降伏を迫った。 フィリップはデス声で刑務所の壁を壊し、総統と吉田を助け出した。秘密基地に戻った総統は、破壊の限りを尽くす空中要塞デスボールを見て涙を流した。世界の国境を取り払い、格差をなくすことが世界征服ではないのか。怒りに満ちた世界征服歴23年の総統は、フェンダーミラーに戦いを挑んだ。鷹の爪団は博士が作った小さなプロペラ機に乗り込み決戦に備えた。デスボールに近づいたところで博士がスイッチを押すと、飛行機は巨大な兵器・空中要塞鷹の手へと変形した。だがデスボールからの一撃を喰らい、鷹の手は敢え無く敗れた。悔し涙を流す総統に仲間に入れて欲しいと声を掛けたのは、デラックスファイターの息子・デラックスサンだった。そしてその声に呼応したのは被災した市民たちだった。「私にいい考えがある」。そう言ったのはフェンダーミラーに囚われていたデラックスファイターだった。鷹の手が現れたことでフェンダーミラーたちが混乱したとき、謎の超能力少年・菩薩峠によって助け出されたのだ。デラックスファイターにはもう力が残されていなかったが、博士がデラックスボンバー増幅装置を予め用意していたことで作戦は決行された。鷹の爪団が引き付けたデスボールにデラックスボンバーが炸裂し、デスボールは火の玉となって地上に激突した。斯くしてフェンダーミラーから解放された地球に再び平和が訪れたのだった。

秘密基地の平和は大家の襲来とともに破られた。二ヶ月滞納している家賃の取立てにやってきたのだ。総統はもう少し待って欲しいと懇願したが、大家は容赦しなかった。明日に朝までに最低ひと月分を用意しなくてはならなくなり金策に奔走したが、銀行では既に融資額がいっぱいで借金を断わられてしまった。結局、総統が選んだ道は「夜逃げ」だった。彼は博士がトラックを改造した、効率よく静かで迅速に行動できる夜逃げマシーンを準備していたが、それを察知した大家はボンネットに張り付いて待っていたのだ。総統は博士に命じてトラックをスタートさせたが大家はしがみついて離れなかった。そこで総統は、振り落とされても大家は死ぬはずがないという理由で出力を最大にするように言った。するとトラックは空に舞い上がり宇宙に飛び出してしまった。慌てた総統は早く地球に戻れと博士に命じたが、トラックには大気圏に突入できる機能が備わっていなかったのだ。死が頭の中を過ぎったとき、宇宙での夜明けを目撃した総統は以前にも同じ光景を見たことを思い出した。

23年前の8月3日、暑い夏の日。コピー機メーカーのアメリカ支社で働いていた総統は、アメリカ宇宙センター(NASA)にコピー機を搬入したが、受付で言葉が通じず難儀していた。そこへやってきた職員に暗い部屋へ案内されたのだが、そこは発射間近のスペースシャトルの船内だった。NASAは紫外線偏光装置の到着を待っていたが、装置の形状がコピー機そっくりだったことで担当者と総統を間違えてしまったのだ。まもなくスペースシャトルは総統を乗せたまま発射された。大変な事態に陥ったことがわかると総統はうろたえた。人影が見え、暗がりに隠れた総統はそこでアメリカ軍が極秘裏に進めていた軍事衛星計画の全貌を目の当たりにした。時は冷戦の真っ只中。美しい地球の上に恐ろしい物を浮かべるなんて以ての外だ、そう考えた総統は世界征服をして人々が平和に暮らせる世の中を作りたいと考えるようになった。自宅に帰った総統は早速、妻にその話をしたが、ついていけないと離婚を切り出されたのだった。

トラックの中で唯一の食料であるパンを総統と吉田が取り合っていたとき、彼らの前に現れたのは宇宙実験ステーション・ピースボールだった。ピースボールはナチュラルトランス財団が所有する施設で、宇宙空間でなければ発明不可能な装置、薬品などを開発するために世界中の優秀な研究者に無償で提供されていた。ピースボールに救助された鷹の爪団は案内係・岡村和夫の好意に甘え、スイートルームに泊まった。その夜、家族の夢を見た総統は案内係の和夫のことが頭から離れなくなった。23年前に4歳だった息子が同じ名前のあの青年なのでは・・・。だがその思いは菩薩峠がいないことで掻き消された。総統は吉田とともに施設内を捜していたが、関係者以外立入禁止と書かれたドアが少し開いていたため中に入ってみることにした。そこは生物の培養施設で、奥には多数のフェンダーミラーのクローン人間が培養されていた。

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