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くちづけ

  • posted at:2010-06-27
  • written by:砂月(すなつき)
くちづけ
大映(東京撮影所)
配給:大映
製作年:1957年
公開日:1957年7月23日
監督:増村保造
製作:永田秀雅
企画:原田光夫
原作:川口松太郎
脚本:舟橋和郎
撮影:小原譲治
音楽:塚原晢夫
録音:須田武雄
照明:米山勇
美術:下河原友雄
装置:大塚武雄
装飾:大野幸雄
小道具:神田一郎
背景:坂巻信成
園芸:坂根音二郎
工作:田村誠
電飾:横手三四郎
技髪:牧野正雄
結髪:田中つねえ
衣裳:高岡佐知子
音響効果:花岡勝次郎
移動効果:大久保松雄
スチール:板垣公章
俳優事務:鴨下行雄
記録:桜田耀子
撮影助手:佐野竜一
録音助手:奥村幸雄
照明助手:千品正二
美術助手:渡辺竹三郎
進行係:上島博明
編集:中静達治
助監督:弓削太郎
製作主任:熊田朝男
出演:川口浩 野添ひとみ 三益愛子 若松和子 清水谷薫
スタンダード モノクロ 74分

真夏のある日、東亜大学の学生・宮本欽一は選挙違反で拘留されている父・大吉と面会するために小菅の拘置所を訪ねた。保釈金が10万円と聞かされ何とかすると答えたものの、欽一にはそんな大金を融通することは出来なかった。そこで同じ建物の中にある東京三弁護士会の事務所で担当の横河弁護士に相談しようとしたが、横河は仕事に忙殺されてそれどころではなかった。肩を落として階段を降りる欽一の目に、会計で揉める少女の姿が目に止まった。彼女の父親も拘留されていたが、計算違いで給食代が足りなかったのだ。高圧的な態度を取るおばさんの姿に腹を立てた欽一は、もう少し愛想を良くしたらどうだいと4000円を置いて歩き去った。少女はお釣りを持って追い掛けたが、欽一はそれに気付くと走って逃げた。それでも諦めきれない少女は後を追い、欽一が乗ったバスに駆け込んだ。借りた金を返したいと少女は言ったが煩わしく感じた欽一は返さなくてもいいと突っぱねた。そしてバスが競輪場前に停まると、あばよと言い残して下車したのだ。すると少女も下車し、追い掛けて来たのだった。欽一はしばらく思案し、これで競輪をやろうとポケットの中の全額を取り出した。そしてもし勝つことがあれば一日中、君と付き合う、負けたらサヨナラだと約束した。次のレースは絶対確実の本命と見られていたため、欽一はその情報をあえて無視して少女の誕生月である「6」の車券を一点買いした。レースはゴール前での混戦となり、大穴を当てた。

食堂に入った二人はカレーライスを腹一杯食べた。欽一が捕まった父親のことを話すと、少女も口を開いた。彼女の父親は役所に勤めていたが、母親が胸を患って療養所に入院したことで多額の費用が必要になり、役所の金10万円を使い込んだのだ。少女は働いていたが、療養費には足りず一日も早く父親が出てくることを願っていた。弁護士は全額を返済することが出来れば起訴猶予になる可能性が高いと言ったが、そのために金を貸してくれる者は一人もいなかった。二人はナフキンにお互いの住所と名前を書き、交換した。そして少女=白川章子に残りの3300円を見せ、今日一日何もかも忘れて遊ばないかと外に連れ出した。

友人の島村からバイクを借りた欽一は、章子を乗せて国道を突っ走った。やがてバイクは海岸に差し掛かり、二人は江ノ島の海水浴場でひと泳ぎすることにした。泳ぎ飽きた欽一たちは、浜辺に上がると今度はローラースケート場で時を過ごした。喉が渇いたという章子とジュースを飲んでいた欽一は、金網の外にいる女性がホテルに入って行くのを見つけ、追い掛けて行った。彼女の名前は宇野良子。政治にのめり込んで家庭を省みない大吉に愛想を尽かして三年前に離婚した欽一の母だった。彼は父を釈放するために金を貸して欲しいと頭を下げたが、大吉への愛情はもうこれっぽっちもないと良子は言った。ならばと欽一は僕に対して貸して欲しいと願い出たが、そんなわけには行かないと良子は断わった。離婚後、良子は宝石を扱う商売で財を成していた。彼女は息子に、もしお金が欲しければ宝石のように値打ちのある人間になりなさいと言った。落胆した欽一は、帰りたくないという章子とレストランで食事することにした。ハイボールを飲んで陽気になると章子が歌い欽一がピアノで伴奏を始めたが、そこへ彼女の知り合いという男が馴れ馴れしく言い寄って来た。その様子に我慢ならない欽一は喧嘩を仕掛けたのだった。店をつまみ出され別の料理屋で飲み直し始めた欽一に、章子は自分のことが好きなのかを尋ねた。すると彼は、恋愛はしないつもりだからそんなことどうでもいいと答えた。私はいつだって一人だと嘆く章子を置いて欽一は帰ろうとしたが、彼女は最後の別れにキスをして欲しいと言った。

屋台的映画館
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草の上の仕事

  • posted at:2010-04-06
  • written by:砂月(すなつき)
くさのうえのしごと
ピクチャーズ・アップ
配給:ぴあ
製作年:1993年
公開日:1993年11月20日
監督:篠原哲雄
企画製作:篠原哲雄 菅原明美 上野彰吾
製作コーディネイト:竹平時夫
原案:新藤朝子
脚本:篠原哲雄
音楽:村上浩之
撮影:上野彰吾
録音:田中靖志
編集:西岡容子
衣裳:菅原明美
美粧:竹川のり子
助監督:清水明 小林宏治 谷口正晃
美粧協力:馮啓孝 渡辺克宏
制作協力:板屋ひとみ 松永光代 井原利昌 清水明美
草刈指導:都雲工業 石井杉郎 高橋克典 佐野元
ロケ協力:吉川喜代晴
協力:J・V・D
現像:東映化学
タイミング:安斉公一
オプチカル:根岸誠
ネガ編集:金子尚樹
録音スタジオ:シネマンブレイン
録音オペレイター:臼井勝
編集協力:J.K.S編集室
タイトル:道川昭
製作タイトル:石川美奈子
タイトルイラスト:大賀葉子
特別協力:N・K特機 長栄商店 細谷隆広
出演:後藤直樹 太田光
スタンダード カラー 42分

セミの鳴く夏の日、一台の作業用トラックが高原を走っていた。乗っていたのは草刈り職人とアルバイトの青年二人。現場についてもアルバイトは助手席で居眠りしたまま起きないため、職人は早く降りろよと促した。刈払機を担いだ二人は草の生い茂る場所へ。職人は一面の緑を見渡すとエンジンを始動させた。回転鋸が小気味のいい音で草を刈って行く中、アルバイトは刈払機を担いだまま職人の様子を眺めていた。一向に作業に移ろうとしないことに腹を立てた職人は、何やってんだと怒鳴った。するとようやく肩から下ろし不器用にエンジンを始動した。それを確認した職人は再び作業を始めたが、アルバイトは刈ることなく中断してしまった。職人はアルバイトに近づき、やる気あるのかと再び怒鳴ると、彼はエンジンを始動し作業を始めた。ところが草に隠れていた岩に刃が当たり、危険を感じた職人は無理矢理止めた。刈払機を使ったことがないことを知った職人が説明会で教えたはずだと問いただすと、アルバイトは出席しなかったことを白状した。扱いに慣れているものだと思い込んでいた職人は、早く言えばいいのにと使い方の説明を始めた。機械の使い方はうまくなったものの、アルバイトは度々止めて休んだ。それに気づいた職人が訳を聞くと、機械の震動がきつくてたまらないと言った。すぐに慣れるからガマンしろと言った直後にアルバイトは刈払機の切っ先を宙で振った。親切に教えているのも拘わらず刃先を自分に向けられたことで職人が怒鳴ると、アルバイトは命令口調を止めてくださいと言った。だが非があることを素直に認め作業に戻った。

職人は休憩をとることにした。特に話題が見つからなかったため、彼は草を刈るときのアドバイスをアルバイトにした。コツは、何があるかわからない刃先に神経を集中すると、腰の力が抜けて体全体の力が刃先でひとつになりうまく刈れる、と。作業を再開すると、アルバイトの動きは休憩前よりの幾分良くなった。そこで職人は並行で行っていた作業を単独で任せることにした。順調に行っていた矢先、アルバイトはまた機械を停止させた。岩に刃先を当ててしまったのだ。刃が欠けたことを確認した職人は、車に戻ると工具箱を取り出し回転鋸を取り外した。その代わりに取り付けたのは、「ヒゲ」と呼ばれるナイロン製の紐=ナイロンカッターだった。

屋台的映画館

黒い十人の女

  • posted at:2010-01-10
  • written by:砂月(すなつき)
くろいじゅうにんのおんな
大映(東京撮影所)
配給:大映
製作年:1961年
公開日:1961年5月3日 併映「おてもやん」
監督:市川崑
製作:永田雅一
企画:藤井浩明
シナリオ:和田夏十
撮影:小林節雄
音楽:芥川也寸志
録音:西井憲一
照明:伊藤幸夫
美術:下河原友雄
特殊撮影:築地米三郎
助監督:中村倍也
編集:中静達治
製作主任:中島実
出演:山本富士子 宮城まり子 中村玉緒 岸田今日子 船越英二 
シネマスコープ モノクロ 103分

テレビ局VTVの番組プロデューサー・風松吉は誰にでも優しく、そして何処か掴みどころのない雰囲気を持っていることが女性たちの母性本能をくすぐった。彼は女優の石ノ下市子、演出家の後藤五夜子、印刷所の三岸三輪子、コマーシャルガールの四村塩など局内の仕事に関わる九人の女性と関係していた。ある日、レストランを訪れた美輪子は風の妻・双葉に離婚して欲しいといきなり切り出した。だが双葉は驚くどころか全てを承知していた。次から次へと愛人を作る夫に愛想を尽かした双葉は離婚しようとも考えたが、結局はしてもしなくても同じだという結論に至った。気にしなければいいのだ。そこで夫のことを考える暇がないようにレストランの経営を始めたのだった。責任を感じないのかという美輪子の問いに、誰かが殺してくれればいいのよと双葉は答えた。

双葉が友人のように親しくしている市子が重要な話を持って来た。それは風を殺害する計画だった。その方法を話し合ううちに、いつしか本題から外れて行った。不思議と子供が産まれないのと市子が疑問を口にすると、双葉は二人の間で起きた出来事を話し始めた。双葉は最初の子供を死産し子供が産めない体になった。すると責任を感じた風も子供を作れない体にしたのだった。あの人を完全に自分のものに出来る人が現れたならあげたっていい、双葉は心からそう思っていた。

美輪子は風に結婚してくださいと頭を下げた。夫に先立たれ、中学生の息子と路頭に迷うのではないかと不安に思っていたときに美輪子は風と出会い、彼の力添えでテレビ局の仕事を請け負うことになった。その結果、会社は存続することになり経営も軌道に乗ったのだ。そのときに受けた恩義を美輪子は片時も忘れたことがなかった。いきなりの告白に風がうろたえていると、そうしないと殺されますよと言った。市子たちの殺害計画を聞いた風は、単なる嫌がらせなのだから深刻に考えることはないと美輪子を諭したのだった。だがその中に双葉がいることを知ると風の顔色が変わった。根が気弱な風は、何故自分が殺されようとしているのか理解が出来なかった。

不安の中で仕事を終えた風が相談相手に選んだのは双葉だった。冗談だと思っていたことも、十人から命を狙われているとなると話は別だ。十人で力を合わせれば完全犯罪も可能だと主張する双葉の話を聞いた風は、女たちから殺されるところを想像した。そしてその十人のうち九人が今まで関係を持った女たちだとを知った風はその人たちと縁を切るから殺すのは止めて欲しいと言った。だが双葉は彼が仕事に忙殺されているうちは態度を変える気はなかった。それが俺を殺す理由か。仕事を辞めれば女たちとも縁が切れると考えた風は、芝居を打って全てを水に流す提案をした。

屋台的映画館

黒の報告書

  • posted at:2009-11-06
  • written by:砂月(すなつき)
くろのほうこくしょ
大映(東京撮影所)
配給:大映
製作年:1963年
公開日:1963年1月13日 併映「雪之丞変化」
監督:増村保造
企画:塚口一雄 藤井浩明
原作:佐賀潜
構成:増村保造
脚本:石松愛弘
音楽:池野成
撮影:中川芳久
録音:渡辺利一
照明:渡辺長治
美術:間野重雄
編集:中静達治
助監督:崎山周
製作主任:上嶋博明
出演:宇津井健 叶順子 高松英郎 見明凡太朗 小沢栄太郎
シネマスコープ モノクロ 92分

富士山食品社長・柿本高信が自宅の応接間で殺害された。その事件を担当することになった総武地検・城戸明検事は現場に立ち会い、刑事や鑑識から説明を受けた。須藤警部補は、凶器は飾っていた大きな壺で、恐らく油断していたところを後ろから殴られたのだろうと言った。室内が荒らされた形跡がないことから顔見知りの犯行であり、ホープ、ケント、みどりの吸殻が灰皿に残っていることで少なくとも3人がいたことは間違いと見当をつけた。被害者のポケットからケントの箱が発見されたことでホープとみどりが客。みどりには口紅がついており、同じ口紅が被害者の唇からも検出された。別の証拠を探していた津田進作刑事部長は、室内に落ちていた菊の花についていた毛髪を発見した。それは明らかに被害者のものとは違う、若い男の髪だった。死亡推定時刻は4時間前の午後10時頃で、死体の第一発見者は柿本の一人息子で舞台演出家の富美夫だった。午前1時頃に帰宅した彼は倒れた父親を発見したが、芝居を一部を見ているようで10分程ぼんやりとしていた。城戸から死体を触ったのかと聞かれた富美夫は「とんでもない。汚らしい親父の顔なんか見るのも嫌だった」と証言した。彼は女癖が悪く金に汚い父親を軽蔑し、後妻のみゆきについてもバーのマダム上がりの尻軽女だと罵った。好むタバコの銘柄について尋ねられると、富美夫はピースを一日に5箱は吸うと答えた。みゆきの証言で柿本と秘書・片岡綾子との間に肉体関係があったことがわかり、城戸は真相をさらに掘り進めるために柿本の解剖にまで立ち会った。

青銅の壺からは13個の指紋が検出され、鑑識の結果4個と8個が女、残り1個が男のものと判明した。男の指紋は毛髪と同様、被害者のものではなかった。城戸からの報告を受けた鳴海次席検事は、凶器も指紋もある楽な事件を君に回してよかったと言った。総武地検で扱った事件は2件連続で無罪になっていたため、鳴海は今回の事件に賭けていたのだ。判決の結果で東京への栄転があることを知った城戸は闘志を燃やした。同僚・草間検事は、殺しにはろくな弁護士がつかないことが多いから有罪を取ったも同然だとアドバイスし、それを聞いた城戸は安心した。河東警察署に片岡綾子が参考人として呼ばれ、城戸が聴取を行うことになった。綾子は東京の会社を出たのが5時で社長宅に着いたのが7時頃、中野経理部長がやってきた8時頃に帰ったと証言した。何の用事で社長とあったのかという質問に、綾子はスケジュールの打ち合わせだと答えたが、城戸はそれだけなのかとしつこく問い詰めた。そして何時から特別な関係になったんだと尋ねると、綾子は社長とは清潔な関係だと言った。すると城戸はバッグを指し、この中の口紅が何故社長の唇についたんだと指摘すると、綾子は愛人であることを認めた。柿本が死んだことを知り自殺しようと考えたが、仇を取るまでは死ねないと考え直してやめた。綾子は、奥さんがあいつとグルになって社長を殺したんだわと言った。彼女が言ったあいつとは、深町商事の営業部長・人見十郎だった。人見は綾子の前に秘書をしていた人物で、みゆきと関係を持ったことでクビになったのだ。「あの二人を放っといては死ねないわ」。綾子は苦々しく言った。

屋台的映画館
ぐれーとまじんがーたいげったーろぼじーくうちゅうだいげきとつ
ダイナミックプロ=東映動画=フジテレビ
配給:東映
製作年:1975年
公開日:1975年7月26日 併映「ちびっ子レミと名犬カピより 家なき子」「野生のエルザ」「仮面ライダーストロンガー」「宇宙円盤大戦争」「がんばれ!!ロボコン ゆかいな仲間」「秘密戦隊ゴレンジャー」
演出:明比正行
製作:今田智憲
企画:有賀健 横山賢二
原作:永井豪・石川賢とダイナミックプロ
脚本:藤川桂介
作画監督:小松原一男
美術:福本智雄
音楽:渡辺宙明 菊池俊輔
うた:水木一郎 ささきいさお
原画:友永秀和 葛岡博 森利夫
動画:長崎重信 山内昇寿郎 後藤紀子 束田久美子
背景:阿部泰三郎 佐藤正行 沼井信朗 鳥本武
トレース:前田峰子
効果:岡田良明
進行:高橋達雄
検査:前田剛弘
撮影:タバック 菅谷信行
編集:鳥羽亮一
録音:池上信照
記録:的場節代
効果:石田サウンドプロ
選曲:宮下滋
演出助手:松浦錠平
進行主任:吉岡修
現像:東映化学
声の出演:野田圭一 中谷ゆみ 柴田秀勝 沢田和子 矢田耕司
アメリカンビスタ カラー 25分

浅間山麓上空に突如現れた宇宙船は、早乙女研究所への攻撃を開始した。謎の侵略者は研究所とともにゲッターロボを葬り去ろうとしたのだ。この急襲に所長の早乙女博士はバリアを張って抵抗したが、敵は弱点である発生装置を狙って光線を放った。バリアの威力が弱まる中、宇宙船は執拗な攻撃を続け、ついに研究所は崩れ落ちた。だが三機のゲッターマシンは間隙を縫って大空に飛び立っていたのだ。早期の決着をつけるべく、流竜馬は空中戦を得意とするゲッター1となって反撃した。ゲッタービーム、トマホークブーメランと攻撃を繰り出し、敵機を破損させた。だが喜びも束の間、宇宙船から現れた空魔獣グランゲンは触手をゲッターロボの体に巻きつけて自由を奪ったのだった。落下していくゲッターロボはゲッターマシンに分散し、その勢いでグランゲンの手足を吹き飛ばすことに成功した。すると今度は神隼人が乗るジャガー号に取りついて破壊しようとし、ベアー号の巴武蔵はミサイルで応戦した。ところがグランゲンは突然標的を変えてベアー号に光線を浴びせた。目が眩んだ武蔵は目標を失い激突、グランゲンとともに空に散った。無残な姿となった研究所に降り立った竜馬と隼人は、俺たちがもっとしっかりしていればこんなことにはならなかったと悔やんだ。それを聞いた早乙女博士は、一つの命を捨てて二つの命を救った武蔵を思う気持ちは同じだと言った。そして彼の死に報いるために、今まで以上に闘志を燃やして宇宙からの侵略者を叩きのめすのだと力説した。

伊豆半島の科学要塞研究所では、上空から落下した火の玉をキャッチしていた。だがグレートマジンガーは新兵器の調整のために出撃が出来ないでいた。グレートマジンガーには背中に収容可能なスクランブルダッシュという名の翼を内蔵しているが、開発中のグレートブースターとドッキングすれば飛行能力が格段に向上、搭載された武器で敵を倒すことも可能だった。早乙女研究所の次に狙われるのが科学要塞研究所であることは火を見るより明らかなのに何も出来ないというジレンマが剣鉄也を苛立たせていた。そんな鉄也の様子を見ていたビューナスAのパイロット・炎ジュンは、被害を最小限に食い止めるために出撃した。火の玉の正体は宇宙船が新たに送り込んだ結合獣ボングだった。羽田空港に降り立ったボングは、旅客機や管制塔に熱線を浴びせて破壊を繰り返した。そこに現れたビューナスAは光子力ミサイルなどで攻撃したが、相手が放ったミサイルでピンチに陥った。その頃、工場ではグレートマジンガーの改造が終了し、グレートブースターの完成前に鉄也は出撃した。出撃前に武蔵の悲報を知った彼は、仇は必ず討つと胸に誓っていた。

空港に到着したグレートマジンガーは、サンダーブレークでボングを破壊しビューナスAを救った。だがそれは侵略者が謀った鉄也を誘き出すための罠だった。侵略者が次に送り込んだのは全身に光の膜をまとった光波獣ピクドロンで、口から吐き出した光の矢に当たったグレートマジンガーの右腕と左脚は閃光とともに吹き飛んだ。さらに電撃を受けて意識を失いかけた鉄也を救ったのは、まだ誰も見たことがないロボットだった。

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砂月(すなつき)
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