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雲霧仁左衛門(1978年)

  • posted at:2010-04-05
  • written by:砂月(すなつき)
くもきりにざえもん
松竹=俳優座
配給:松竹
製作年:1978年
公開日:1978年7月1日
監督:五社英雄
製作:佐藤正之 岸本吟一 杉崎重美
製作補:森誠一 佐生哲雄
原作:池波正太郎
脚本:池上金男
撮影:酒井忠 小杉正雄
美術:西岡善信
音楽:菅野光亮
照明:大西美津男
録音:小沼渡
調音:岩田広一
編集:諏訪三千男
記録:宮崎田鶴子
装飾:西村伸明 福井啓三
殺陣:湯浅謙太郎 安川勝人
監督補佐:菊池靖 大塚莞爾
撮影補佐:松下時男
助監督:杉村六郎 吉田啓一郎
衣裳:松竹衣裳
床山:山田かつら
協力:木下サーカス 堤商事 細野かつら
製作部:内田貴夫 佐々木啓 進藤淳一
挿入画:辰巳四郎
録音:映広音響
現像:東京現像所
製作協力:東京フィルム
出演:仲代達矢 市川染五郎 岩下志麻 松坂慶子 あおい輝彦
シネマスコープ カラー 163分

享保七年、春。暁星右衛門一味は江戸で一、二を争う酒問屋の近江屋を襲った。金の在処はまだわからなかったが、見つけ出すのは時間の問題だった。宿敵雲霧仁左衛門よりも先に乗り込んだことで星右衛門は上機嫌だった。そこに駆けつけたのは騒動を知った火付盗賊改方だった。長官の安部式部は星右衛門と相対し斬り捨てた。その頃、一艘の舟が川に浮かんでいた。駒寺の利吉はうめえところに隠したもんだと呟きながら小判の詰まった箱を引き上げたが、待ち伏せていた雲霧一味の木鼠吉五郎と因果小僧六之助にまんまと掻っ攫われたのだった。

火付盗賊改方(通称・火盗改)は、徳川政権下における享保年間当時、火災の予防や盗賊の逮捕、博徒の取り締まり等日本全国に渡る強力な犯罪取締りの権限を持っていた。火盗改に属する与力、同心は少数精鋭の旗本で固められていたが、犯罪者の捜査、逮捕、処刑に関し特別の非常権限が行使出来たのだ。式部は総力をあげて雲霧一味の捜索に当たったが、いつも直前で逃げられていた。近江屋の一件で捕らえた利吉が手の内の者を知っていると山田藤兵衛から伝え聞いた式部は、釈放して泳がせることにした。

吉五郎は尾張の呉服問屋・松屋吉兵衛に一夜妻を紹介した。彼女の体の虜となった吉兵衛は吉五郎に世話したいと願い出たのだった。女の正体は七化けの千代、吉五郎と同じ雲霧の一味だった。利吉は儲けを横取りされた腹癒せに千代の命を狙ったが、返り討ちにされた。一味の掟では殺しは御法度となっていた。六之助は代わりに罪を被ろうとしたが、千代はこんなことでもなけりゃお頭に会えないじゃないかと言った。利吉を追っていた火盗改はついに仁左衛門の隠れ家を突き止めた。だがそこは蛻の殻となっていた。藤兵衛は悔しがったが、その裏で与力の岡田甚之勘が情報を流していたのだ。だが仁左衛門は甚之勘を信用していなかった。

雲霧の次の標的は油問屋の武蔵屋だったが、もう指図を待つばかりとなっていた。吉五郎が甲州商人として訪ねると、店の奥から出てきたのは番頭だった。雲霧は既に番頭として犬神の亀造を、女中頭に黒塚のお松を潜り込ませていた。お松から金蔵が格子座敷の仏間の下にあることを聞いた吉五郎は成功を確信した。謝礼を渡すために甚之勘の隠れ屋敷を訪れた吉五郎は、今日、明日中に仁左衛門が堀之内のお厨子さまに厄払いに行くことを帰り際に伝えた。その夜、無防備の武蔵屋は雲霧一味に襲われた。翌日、式部は配下の者たちを集め、甚之勘を呼びつけると手品の種はこれだと言った。式部は裏切り者の甚之勘を追放し、それを見せしめとした。仁左衛門は式部に書状を送り、武蔵屋で罠にはまったお松と、甚之勘の妾で火盗改の情報を握るおまきとの交換を要求した。

屋台的映画館
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軍神山本元帥と連合艦隊

  • posted at:2009-06-16
  • written by:砂月(すなつき)
ぐんしんやまもとげんすいとれんごうかんたい
新東宝
配給:新東宝
製作年:1956年
公開日:1956年10月31日
監督:志村敏夫
製作:大蔵貢
脚本:館岡謙之助
企画:野坂和馬
撮影:山中晋
音楽:鈴木静一
美術:朝生治男
録音:片岡造
照明:矢口明
編集:金子半三郎
助監督:土居通芳
特殊技術:新東宝特殊技術
製作主任:前田晃利
出演:佐分利信 田崎潤 細川俊夫 宇津井健 中村彰
スタンダード モノクロ 101分

昭和5年に行われたロンドン海軍軍縮会議において、日本政府はアメリカとイギリスの提案を受け入れ調印した。海軍軍縮問題は大正10年に締結されたワシントン海軍軍縮条約で戦艦、空母等の保有制限が決められたが、巡洋艦以下の補助艦艇については制限がなかったことで各国は競って条約型巡洋艦を建造した。ところが補助艦の性能が著しく向上したことから昭和2年にジュネーブ海軍軍縮会議が召集されたが、アメリカとイギリスの主張は平行線を辿り決裂した。仕切り直しとなったロンドン海軍軍縮会議で再び補助艦制限の討議が行われ、日本は米英の6割を保有することで決着した。

昭和6年秋、山本五十六少将は第一航空戦隊司令官として海の若鷲の育成に携わっていた。武力差の劣勢を補うための訓練はとても厳しいものだったが、演習が終わると山本はざっくばらんに部下と接した。藤田少佐たちが議会で問題になっている満州事変や統帥権干犯問題を話題にしても、軍人は政治に関与しないのが海軍の伝統だと言って軽く往なした。そして、火遊びは火事の元、喧嘩は命取りの元だと戒めた。

昭和7年、前年の柳条湖事件を契機に抗日運動が激しさを増す中、中国人による日本人僧侶襲撃事件が発端となって上海事変が勃発した。日本国内では五・一五事件により犬養毅内閣総理大臣が暗殺され、ドイツではヒトラーが台頭していた。昭和8年、リットン調査団による報告書で満州国建国に対する採択の結果に不服を持った日本は国際連盟を脱退し孤立した。翌年、親友である軍務局長の堀内少将に推挙されて第二次軍縮会議の予備交渉に行くことになった山本だったが、ロンドン条約の維持を主張する米英と、世界軍備の大幅削減と軍備平等化を主張する日本とが真っ向から対立した。その後、山本は妥協案を提示したが米英は態度を変えず会議は長期休会となった。

山本が帰京すると、堀内は物別れとなった会議の責任を負わされ勇退させられていた。痛憤した山本は退役を決意して故郷・長岡に戻ることにした。山本は兄の家でくつろいでいたが、そこへやってきたのは堀内だった。彼はのんびりと暮らすつもりでいる山本の決心を止めさせるために来たというのだ。堀内は、軍縮条約が破棄され野放しになる軍備拡張の難局に対処できる人間は貴様しかいないと言い放った。国家は山本を必要とし、彼を横須賀海軍航空隊の航空本部長に任命した。山本の使命は、将来の海戦における航空戦力を築き上げることだった。

屋台的映画館

クール・ディメンション

  • posted at:2007-11-22
  • written by:砂月(すなつき)
くーるでぃめんしょん
「クール・ディメンション」フィルム・パートナーズ(クレイ=テンダープロ)
配給:「クールディメンション」フィルム・パートナーズ
製作年:2006年
公開日:2006年7月1日
監督:石井良和
製作総指揮:斎藤正明 井内徳次
プロデューサー:磯部伸二郎 山本英夫 北村敏彦
ラインプロデューサー:増野琢磨
プロデューサー補:林大造
キャスティングプロデューサー:小林良二
脚本:佐東みどり
脚本協力:山本晃久
企画:いさみたかお
撮影:佐久間公一 ふじもと光明
音楽プロデューサー:瀬戸郁寛
音楽ディレクター:秋谷学
テーマ音楽:「LONELY BUTTERFLY」tree bird
アクション監督:谷垣健治
美術:津留啓亮
録音:稲見勝
照明:賢人
編集:平井将人
助監督:加藤智則
出演:三津谷葉子 大谷允保 重泉充香 二階堂智 川地民夫
アメリカンビスタ カラー 72分

六本木にあるクラブのVIPルームで、政治家秘書・篠田郷が死んだ。この事件は公には拳銃自殺ということになっていたが、真相はキャットスーツに身を包んだ美女三人組による暗殺だった。詩織、美加、純子の三人は、父親代わりの黒川の手で「殺人マシーン」として育てられた。彼女たちは、明晰な頭脳と鍛え抜かれた肉体を駆使して次々と獲物を狩った。

黒川のもとに新たな指令が舞い込んだ。それは津山広志議員の秘書・村岡晴樹の暗殺だった。黒川は三人を部屋へ集め、指令を伝えた。詩織は週刊ハンティング編集部に記者として潜入し社員の早川由美を見張ることにした。村岡は突然行方を晦ましたが、唯一の接点を持つ人物が由美だったからだ。詩織は先輩の木村に見習いとしてつき、俳優の松田のスキャンダルを追った。そして逃げ出した松田を先回りしてスクープ絡みのコメントを取ったことで編集長から信頼を得たのだった。そして深夜、社員がみな退社したことを確認してオフィスに戻った詩織は、由美のパソコンの中にあったメールの内容を見て村岡とのつながりを確信するが居場所を突き止めることは出来なかった。そこで翌日、帰宅する彼女の後を追ったのだが、由美は何者かによって拉致されてしまった。村岡の足取りを追っていたのは詩織たちだけではなかったのだ。由美が口を割らないことから一味は彼女を拷問した。だがそれでもしゃべろうとしないためついに彼女を殺してしまった。道端に捨てられた死体を見つけた詩織は、そばに落ちていた携帯電話のロックを解除し受信メールで村岡がオールパークビルに現れることを知った。

翌日、三人はオールパークビルで張り込みを続け、詩織が村岡の姿を確認した。彼女は同じエレベーターに乗り込むと、村岡の背後に回って二人きりになる時を待った。そしてその時がついにやってきたが、村岡は突然口を開いた。「殺し屋か?」。村岡は、詩織に仕事を依頼した人物は俺に弱みを握られている心の底から憎悪するほど醜く歪んだ政治家だと言った。そして計画が実行されれば俺は死んでも構わないと続けた。それを聞いた詩織は今回の依頼に疑問を持つようになった。

屋台的映画館

クレージー黄金作戦

  • posted at:2007-07-18
  • written by:砂月(すなつき)
くれーじーおうごんさくせん
東宝=渡辺プロ
配給:東宝
製作年:1967年
公開日:1967年4月29日 併映「鶴と白鳥と流氷の故郷」
監督:坪島孝
製作:渡辺晋
脚本:笠原良三 田波靖男
撮影:内海正治
音楽:宮川泰 萩原哲晶
・・・:「つれてって」園まり
・・・:「万葉集」植木等
・・・:「二人だけの海」加山雄三
・・・:「何も言わないで」園まり
・・・:「ウナ・セラ・ディ東京」ザ・ピーナッツ
美術:竹中和雄
録音:増尾鼎
照明:大野晨一
編集:武田うめ
出演:植木等 ハナ肇 谷啓 浜美枝 園まり
シネマスコープ カラー 157分

円々寺の住職・町田心乱は根っからのギャンブル好きで、資財を投入しては競輪や競馬などありとあらゆるギャンブルに興じていた。その日も説法をぶって金を集めると、競輪場に一目散に駆け込んだ。彼はツキまくっていたが、一人の女性に出会ったがために彼女の方へ流れていってしまった。彼女の名前は海野月子、東西大学文学部哲学科の学生だった。おけらになった心乱が寺の戻ると、大勢の債権者が待ち構えていた。その中の一人である金友商事の北川常務は、心乱の生活を見て嘆いていた。借金まみれとなった円々寺の御本尊である阿弥陀像は差し押さえを受け、寺の地所、建物は二重抵当に入れられていた。心乱の父親の友人であり檀家総代の北川は、借金を全て自分が清算する変わりに金友商事で定年まで働かせることで債権者を納得させた。サラリーマンとなった心乱だったが、仕事をサボってパチンコ屋に入り浸っていた。いつものように大勝ちし、帰ろうとしたところに負け続ける一人の外国人紳士の姿が目に入った。心乱は紳士に台を譲ると彼はとても喜び、お礼として一枚のチップを差し出した。後にそれがラスベガスのカジノで使用できるチップだとわかると、心乱は玩具工場に同じものを3000枚作らせ、あの手この手を使ってロス・アンジェルス支社派遣の航空券を手に入れた。

国会議員の板垣重金は、東京湾に浮かぶ衛生処理船を廃止し糞尿処理施設を建設しようと考えていた。「日本を美しく、清潔にする」これが彼の政治家としての信念だった。しかし施設建設で労働者の生活を奪われる港湾の労働組合が黙っていなかった。利権によって私腹を肥やす政治家への不信感に対してデモで抵抗した。糞尿処理施設の建設が決まり、重金は沢島代議士と衛生大臣の勧めでアメリカにある施設の視察をすることになった。近々内閣改造の噂があり、これをきっかけに大臣の座を射止めようとした重金は、家宝を売って政治資金を作ることにした。

仁道病院の医師・梨本金男は、美人看護師の花園百合子のことが好きでたまらなかった。思いを込めた手紙を持って自宅を出たとき、ひき逃げ事件の現場に出くわした。金男の適切な処置で外国人紳士は一命を取り留めた。ところが病院長はお冠だった。その紳士が入院費を払えるかが心配だったからだ。金男と病院長が言い争っていると、紳士の容態が急変した。紳士=キッド・ゴールドは金男にとても感謝していた。ゴールドの枕元には遺書が挟まった手帳が置いてあり、それをロス・アンジェルスの弁護士に渡して遺産を受け取って欲しいと告げると息を引き取った。受取額はなんと100万ドルだった。金男は、院長室で偶然耳にした会話の内容を勘違いしていた。百合子が病院長と結婚するものだと思い込んだ金男は、病院を飛び出した。そして手にした100万ドルで大病院を打ち立て、百合子と病院長を見返すために渡米を決意した。旅客機は、それぞれの思惑を乗せて空港を飛び立った。

屋台的映画館

くちづけ

  • posted at:2007-05-27
  • written by:砂月(すなつき)
くちづけ
大映(東京撮影所)
配給:大映
製作年:1957年
公開日:1957年7月23日
監督:増村保造
製作:永田秀雅
企画:原田光夫
原作:川口松太郎
脚本:舟橋和郎
撮影:小原譲治
音楽:塚原晢夫
録音:須田武雄
照明:米山勇
美術:下河原友雄
装置:大塚武雄
装飾:大野幸雄
小道具:神田一郎
背景:坂巻信成
園芸:坂根音二郎
工作:田村誠
電飾:横手三四郎
技髪:牧野正雄
結髪:田中つねえ
衣裳:高岡佐知子
音響効果:花岡勝次郎
移動効果:大久保松雄
スチール:板垣公章
俳優事務:鴨下行雄
記録:桜田耀子
撮影助手:佐野竜一
録音助手:奥村幸雄
照明助手:千品正二
美術助手:渡辺竹三郎
進行係:上島博明
編集:中静達治
助監督:弓削太郎
製作主任:熊田朝男
出演:川口浩 野添ひとみ 三益愛子 若松和子 清水谷薫
スタンダード モノクロ 74分

真夏のある日、東亜大学の学生・宮本欽一は選挙違反で拘留されている父・大吉と面会するために小菅の拘置所を訪ねた。保釈金が10万円と聞かされ何とかすると答えたものの、欽一にはそんな大金を融通することは出来なかった。そこで同じ建物の中にある東京三弁護士会の事務所で担当の横河弁護士に相談しようとしたが、横河は仕事に忙殺されてそれどころではなかった。肩を落として階段を降りる欽一の目に、会計で揉める少女の姿が目に止まった。彼女の父親も拘留されていたが、計算違いで給食代が足りなかったのだ。高圧的な態度を取るおばさんの姿に腹を立てた欽一は、もう少し愛想を良くしたらどうだいと4000円を置いて歩き去った。少女はお釣りを持って追い掛けたが、欽一はそれに気付くと走って逃げた。それでも諦めきれない少女は後を追い、欽一が乗ったバスに駆け込んだ。借りた金を返したいと少女は言ったが煩わしく感じた欽一は返さなくてもいいと突っぱねた。そしてバスが競輪場前に停まると、あばよと言い残して下車したのだ。すると少女も下車し、追い掛けて来たのだった。欽一はしばらく思案し、これで競輪をやろうとポケットの中の全額を取り出した。そしてもし勝つことがあれば一日中、君と付き合う、負けたらサヨナラだと約束した。次のレースは絶対確実の本命と見られていたため、欽一はその情報をあえて無視して少女の誕生月である「6」の車券を一点買いした。レースはゴール前での混戦となり、大穴を当てた。

食堂に入った二人はカレーライスを腹一杯食べた。欽一が捕まった父親のことを話すと、少女も口を開いた。彼女の父親は役所に勤めていたが、母親が胸を患って療養所に入院したことで多額の費用が必要になり、役所の金10万円を使い込んだのだ。少女は働いていたが、療養費には足りず一日も早く父親が出てくることを願っていた。弁護士は全額を返済することが出来れば起訴猶予になる可能性が高いと言ったが、そのために金を貸してくれる者は一人もいなかった。二人はナフキンにお互いの住所と名前を書き、交換した。そして少女=白川章子に残りの3300円を見せ、今日一日何もかも忘れて遊ばないかと外に連れ出した。

友人の島村からバイクを借りた欽一は、章子を乗せて国道を突っ走った。やがてバイクは海岸に差し掛かり、二人は江ノ島の海水浴場でひと泳ぎすることにした。泳ぎ飽きた欽一たちは、浜辺に上がると今度はローラースケート場で時を過ごした。喉が渇いたという章子とジュースを飲んでいた欽一は、金網の外にいる女性がホテルに入って行くのを見つけ、追い掛けて行った。彼女の名前は宇野良子。政治にのめり込んで家庭を省みない大吉に愛想を尽かして三年前に離婚した欽一の母だった。彼は父を釈放するために金を貸して欲しいと頭を下げたが、大吉への愛情はもうこれっぽっちもないと良子は言った。ならばと欽一は僕に対して貸して欲しいと願い出たが、そんなわけには行かないと良子は断わった。離婚後、良子は宝石を扱う商売で財を成していた。彼女は息子に、もしお金が欲しければ宝石のように値打ちのある人間になりなさいと言った。落胆した欽一は、帰りたくないという章子とレストランで食事することにした。ハイボールを飲んで陽気になると章子が歌い欽一がピアノで伴奏を始めたが、そこへ彼女の知り合いという男が馴れ馴れしく言い寄って来た。その様子に我慢ならない欽一は喧嘩を仕掛けたのだった。店をつまみ出され別の料理屋で飲み直し始めた欽一に、章子は自分のことが好きなのかを尋ねた。すると彼は、恋愛はしないつもりだからそんなことどうでもいいと答えた。私はいつだって一人だと嘆く章子を置いて欽一は帰ろうとしたが、彼女は最後の別れにキスをして欲しいと言った。

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