かがくにんじゃたいがっちゃまん
竜の子プロ
配給:松竹=富士映画
製作年:1978年
公開日:1978年7月15日
監督:鳥海永行
製作:吉田健二
企画:竜の子プロ企画室
プロデューサー:九里一平 上野捷己
原作:吉田竜夫
脚本:鳥海尽三 陶山智 鳥海永行
構成:鳥プロ
SF考証:小隅黎
総指揮:岡本喜八
音楽:すぎやまこういち
演奏:NHK交響楽団
音楽プロデューサー:木村英俊
キャラクターデザイン:吉田竜夫 九里一平 天野嘉孝
メカニックデザイン:中村光毅 大河原邦男
作画監督:宮本貞雄
美術監督:中村光毅
原画:須田正己 二宮常雄 湖川滋 高橋資祐 野部駿夫
動画:江村豊秋 南家講二 加藤茂 奥野芳久 井口忠一 杉井興治 中村孝 沢田早苗 阿部純子
色彩設定:岡嶋国敏
特殊効果:朝沼清良
背景:明石貞一 宮本清司
トレス:村田美知子 小野静子 柴田文子
検査:石川富美子 長岡恵 深沢弓
彩色:市川あさ子 小野愛子 塩谷多満子 国武睦子 石合美登里 栗原ミヨ子 溝口弘子
撮影:平山昭夫 小西一広 橋本和典
編集:谷口肇
録音:ザックプロモーション(水本完) 4chフェニックスサウンド 東京テレビセンター 新坂スタジオ
効果:アニメサウンド(加藤昭二)
製作担当:柴田勝 永井昌嗣 小林正典
協力:読売広告社
現像:東洋現像所
声の出演:森功至 ささきいさお 杉山佳寿子 塩谷翼 兼本新吾
スタンダードサイズ カラー 110分
地球は公害やエネルギー不足、人口増加など様々な問題を抱えていた。世界の首脳たちは諸問題を解決するために国際科学技術開発機構(ISO)を設立し、国際科学技術庁本部をアメガポリスに置いて対策を打ち出した。アンダーソン長官のもとに集められた世界中の優秀な科学者たちは、地底深く掘削して地球内部にあるマントルをエネルギー源とし、その過程で得られたガスや鉱物をも利用しようとする「マントル計画」を提唱した。壮大な計画は実行に移され成果が見え始めたその矢先、国際原子力センターが怪獣メカに襲われウランが盗まれた。それは世界制服を企むギャラクターの宣戦布告だった。ISOが諜報機関を使っても一団の正体を掴めない中、南部孝三郎博士は恐るべき科学力を持つギャラクターがいずれ動き出すことを事前に調査してその日のために準備していたのだ。
ある時は五つ、ある時は一つ、実体を見せずに忍び寄る白い影、その名は科学忍者隊。バードスタイルに変身したリーダーのガッチャマンこと大鷲の健、コンドルのジョー、白鳥のジュン、つばくろの甚平、みみずくの竜の五人は最新鋭機ゴッドフェニックスでタートルキングを追いつめた。内部に入った健とジュンは進入口を開けて誰にも発見されずにゴッドフェニックスを誘導したが、それは罠だった。戦闘員たちに囲まれた五人は軽い身のこなしで銃弾を掻い潜り次々と蹴散らしたが、隊長はその隙に頭部ロケットで脱出し時限爆弾で科学忍者隊を抹殺しようとしたのだ。左翼を扉に挟まれて逃げ場を失ったゴッドフェニックス。健は最後の賭けである科学忍法火の鳥を選択した。恐るべき重圧が五人を包み、機体は唸り声をあげた。そして出力計の針がレッドゾーンに達したとき、タートルキングは大爆発を起こした。立ち上る煙の中から抜け出したゴッドフェニックスはまさに炎から生まれた火の鳥だった。火の鳥は逃げるロケットを飲み込み、南部が育て上げた科学忍者隊の最初の戦いは大勝利に終わった。その頃、ギャラクターの首領・ベルクカッツェは、ギャラクターの真の支配者で彼の生みの親である総裁Xに叱責されていた。三十年数前、遠い宇宙の彼方からペン型ロケットでやってきた総裁Xはヒマラヤの雪深い山脈に到着した。そして特殊な力を使い男女の双子の体から作り出した一人のミュータントがベルクカッツェだった。長い期間を掛けて練り上げた計画が実行可能であることをベルクカッツェが告げると、総裁Xは絶対に失敗するなと命じた。
科学忍者隊の初陣から数日後、ホントワール共和国の科学者と名乗る老紳士がISO本部の南部を訪ね、ギャラクターが進めているV2計画が既に完成し、実験を行うのみとなっていることを伝えた。V2計画とは、特殊ミサイルを爆発させることで地球を取り巻くバン・アレン帯を降下させ、放射能で人類を死滅させるというものだった。それを聞いた南部が批判をすると、老人は条件によっては止めてもいいと言った。その条件とは、世界がギャラクターとホントワールに降伏することだった。老紳士の正体は変装したベルクカッツェで、彼は一週間待つかわりに降伏か計画の実行か選択せよと言い残して姿を消した。ホントワールは警戒厳重な軍事国家でギャラクターとは密接な関係を築いていた。南部の命を受けたレッド・インパルス隊長は、部隊と健を率いてホントワールに潜入した。
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