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大巨獣ガッパ

  • posted at:2006-03-23
  • written by:砂月(すなつき)
だいきょじゅうがっぱ
日活
配給:日活
製作年:1967年
公開日:1967年4月22日 併映「猛獣狩マルガ」
監督:野口晴康
企画:児井英生
原案:渡辺明
脚本:山崎巌 中西隆三
撮影:上田宗男
音楽:大森盛太郎
主題歌:「大巨獣ガッパ」美樹克彦
・・・:「がんばれ仔ガッパ」ダニー飯田とパラダイスキング
美術:小池一美
照明:土田守保
録音:高橋三郎
編集:辻井正則
助監督:小沼勝
色彩計測:永塚各一郎
現像:東洋現像所
製作担当者:小石次彦
振付:漆沢政子
監督補:橋本裕 林功
特殊撮影・ 撮影:柿田勇 金田啓治 中村義幸
特殊撮影・ 照明:高橋勇
特殊撮影・ 色彩計測:小川喜久夫
特殊撮影・ 美術:山本陽一
協力:日本特撮映画株式会社 渡辺明
協力:菅沼峻 真野田幸雄 大隅銀蔵
出演:川地民夫 山本陽子 小高雄二 和田浩治 藤竜也
シネマスコープ カラー 84分

プレイメイト社の船津社長は、週刊誌プレイメイトの創刊5周年を記念して行われるイベントをマスコミに先行公開した。それは近々オープンする南海の楽園をイメージしたテーマパークだった。この楽園の呼び物は、温泉と珍しい小鳥や動物、そして南海の美女だった。レストランでは彼女たちが民族料理とショーで客をもてなすのだ。

南太平洋・キャサリン諸島のオベリスク島に向かう一隻の貨物船には生物採集と美女のスカウトのためにプレイメイト社から派遣されたスタッフと東都大学の生物班が乗っていた。島に到着する前日、船は大きな揺れに襲われた。甲板で釣りをしていた林三郎は巨大な生物が掛かったと大騒ぎをしたが、東都大学生物学助教授・殿岡大造はオベリスク島の火山噴火に起因する津波ではないかと考えていた。双眼鏡で島の様子を観察するプレイメイト社のカメラマン・小柳糸子は巨大な石造を発見した。それを見た記者の黒崎浩は、イースター島の石像にそっくりだと言った。そして諸島が地続だった大昔にそれが陥没して太平洋ができたのならば、同じ石像があっても不思議ではないという持論を展開した。陥没したと言われる海底からも同様の石像が発見されていたのだ。島に上陸した一行は原住民の村に迷い込み、槍を持った村人たちにあっという間に取り囲まれた。身の危険を感じた浩たちが身構えたとき、建物から出てきたのは村の長老だった。浩たちが日本人であることがわかると村人たちは彼らを手厚く歓迎した。戦時中、日本軍は島の発展に貢献した。彼らは何らかの理由で島を離れて行ったのだが、そのとき軍の中隊長は必ず帰ってくると約束した。長老はその約束を果たしに帰って来たと信じ込んでいたのだ。長老は「ガッパ、オコリ、ヤメル。モウダイジョウブ」と言った。「ガッパ」という聞きなれない言葉に戸惑う浩は少年・サキに身振りをまじえて尋ね、あの石像の名前ではないかという仮定に至った。そこでサキに石像まで道案内をして貰うことになった。

石像の方へ歩いて行こうとした浩と糸子をサキが止めた。石像に近付くとガッパが怒るというのだ。迷信など端から信じないたちの浩がサキの助言を無視して歩き出したそのとき、巨大な地震が島を襲った。すると石像が崩壊しその跡には洞穴が現れた。浩たちはサキが止めるのを聞かずに中へ入って行った。二人が奥へ進んでいくと、巨大な湖に行き当たった。その先には大きな卵があり、余震のショックで孵化してしまった。二人を追って洞窟に入った殿岡たちに糸子は見て貰いたいものがあると言った。新たな命、それは緑色をした1メートル60センチの見たこともない生物だった。思わぬ収穫に喜んだ殿岡は、ガッパの怒りや呪いを恐れる長老の猛反対を押し切ってその生物を日本へ連れ帰ることにした。卵の傍には巨大な骨が転がっていたことから生物の親は何万年も前に死滅し冬眠状態の卵が地熱の蒸気で孵化したと結論付けた。つまりガッパの怒りはありえないのだ。ところが貨物船が出港した後、湖底から二頭の巨大生物が現れた。子供を捜すガッパは怒り狂い、島の集落は潰滅の危機に陥った。

屋台的映画館
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らせん

  • posted at:2006-03-14
  • written by:砂月(すなつき)
らせん
「リング」「らせん」製作委員会(角川書店=ポニーキャニオン=東宝=IMAGICA=アスミック=オメガ・プロジェクト)
配給:東宝
製作年:1998年
公開日:1998年1月31日 併映「リング」
監督:飯田譲治
エクゼクティブプロデューサー:原正人
プロデューサー:河井真也 一瀬隆重 仙頭武則
アソシエイトプロデューサー:石原真
ラインプロデューサー:田口聖
原作:鈴木光司
脚本:飯田譲治
撮影:渡部眞
音楽:LA FINCA
美術:斎藤岩男
照明:保澤正二
録音:細井正次
編集:阿部浩英
助監督:浜本正機
製作担当:藤原恵美子
出演:佐藤浩市 中谷美紀 真田広之 鶴見辰吾 佐伯日菜子
アメリカンビスタ カラー 95分

二年前に自分の不注意でわが子を失った解剖医・安藤満男は、いつも自殺のことばかり考えていた。彼がその日担当した変死体は、医学部で同期だった高山竜司だった。遺体には外傷が見当たらなかったことで行政解剖となり、左冠動脈閉塞による心筋梗塞が直接的な死因であることがわかった。解剖を終えた安藤は、病理医から胃の中に妙なものが入っていると報告を受けた。それは暗号らしき数列が書かれた紙片だった。

前川警部補は事件当時のことを安藤に話した。大学の理工学部講師を務めていた高山は、音信不通だった前妻の浅川玲子と最近になって連絡を取り合うようになった。高山の遺体が運び出された後にやってきた玲子は、部屋からビデオテープを持ち出すと自宅へ戻り、息子の陽一を連れて姿をくらましたのだ。前川は、高山と死ぬ間際に電話で話したのが玲子で、遺体の第一発見者が彼の恋人の高野舞であることから事件性がないと考える方が不自然だと言った。たとえ死因が心筋梗塞だとしても。前川の紹介で舞と会った安藤は、彼女の話で高山が玲子と「呪いのビデオ」の調査を行っていたことを知ったが、人が呪い殺されるなんてありえないと否定した。高山は未来に起こることや人が考えていることがわかる不思議な能力を持っていた。舞は、二人が出会うことを高山は知っていたのではないかと言った。

安藤は病理医の宮下に写真を見せ、高山の心筋梗塞の原因は腫瘍であることを説明した。しかし巨大な腫瘍がいきなり血管にできる症例は今まで聞いたことがなかった。それは宮下の方も同じで、喉に出来た潰瘍の症例が何処にもなかったため文化医大の名誉教授に問い合わせた。その結果、天然痘の潰瘍にそっくりだということがわかったが、天然痘のウィルスは既に死滅したはずだった。解決の糸口が見つからないため、宮下は安藤に舞が死因のヒントになることを言わなかったのかと尋ねた。安藤は聞いて驚くなよともったいぶり、その正体がビデオテープであることを明かした。それを聞いた宮下は苦笑するしかなかった。そのとき、研究室に警察から玲子と陽一が見つかったという連絡が入った。トンネル内で起こった交通事故で玲子は即死した。だが奇妙なことに、陽一は事故が起こる前に既に死亡していた可能性があるのだ。玲子の死に疑問を持っていた彼女の上司・吉野は、安藤と会ってビデオテープについての詳細を書き記した玲子の取材手帳を渡した。安藤も呪いは信じていなかったが、科学的な裏付けが欲しかったのだ。お願いしますとダビングテープを渡された安藤は、半信半疑ながらも協力することにした。

屋台的映画館

リング

  • posted at:2006-03-10
  • written by:砂月(すなつき)
りんぐ
「リング」「らせん」製作委員会(角川書店=ポニーキャニオン=東宝=IMAGICA=アスミック=オメガ・プロジェクト)
配給:東宝
製作年:1998年
公開日:1998年1月31日 併映「らせん」
監督:中田秀夫
エクゼクティブ・プロデューサー:原正人
プロデューサー:河井真也 一瀬隆重 仙頭武則
アソシエイトプロデューサー:石原真
ラインプロデューサー:磯村達也
原作:鈴木光司
脚本:高橋洋
撮影:林淳一郎
音楽:川井憲次
オリジナルソング:「feels like ”HEAVEN”」HIIH
美術:斎藤岩男
照明:前原信雄
編集:高橋信之
助監督:李相國
製作担当:中村哲也
特別協力:WOWOW
出演:松嶋菜々子 真田広之 中谷美紀 沼田曜一 竹内結子
アメリカンビスタ カラー 95分

9月5日日曜日、大石智子の家に遊びに来ていた倉橋雅美は、呪いのビデオの話をした。小学生の男の子が家族と伊豆のペンションに泊まったのだが、東京でいつも見ている番組を見逃したくなくて部屋にあったビデオデッキで録画予約をした。だが伊豆は東京とチャンネルが違っていたためにビデオテープには目当ての番組が録画されていなかった。そのテープを自宅に持って帰って再生してみると、女が指差して「おまえは一週間後に死ぬ」と言った。男の子が驚いてビデオを止めたのと同時に電話が掛かり、受話器の向こう側から「見ただろう」という声が聞こえた。男の子は一週間後の同じ時間に死んだ。話を聞き終えた智子を不安が襲った。友人たちと一緒に伊豆へ旅行したときに同級生の岩田が変なビデオを見つけたのだ。何だろうと思いながらみんなで見たのだが、見終わったときに電話のベルが鳴り、誰かが受話器を取った。あの日から今日が一週間目だった。

子供たちの間で噂になっている「呪いのビデオ」について取材をしているテレビディレクターの浅川玲子は、姪・智子の葬儀に出席した。遺体は警察で解剖されたが、事件性はないと伝えられた。だが棺を一度も開けなかったことから、ただ事ではないと親戚中で噂になっていたのだ。数日前に車中で変死した女子高生が智子と同じ聖啓女子学園であることを知った玲子は、葬儀に来ていた友達に詳細を聞いてみることにした。そこで彼女は別荘に泊まった四人が同じ日に死んだことを知った。気落ちする叔母を慰めに行った玲子は、智子の机の上に置いてあったカメラ店の預り証を見つけた。店で受け取った写真は8月29日に伊豆パシフィックランドで撮影されたものだったが、四人が写った一枚だけ顔の部分が歪んでいた。

9月13日月曜日、玲子は現地での取材を敢行した。管理人室で宿泊者を調べてもらっていると棚に並んだ映画のビデオテープのケースに違和感を感じた。一番下の左隅にある一本だけ白いケースに入っていたのだ。気になった玲子は管理人にそのことを尋ねたが、彼は客の忘れ物かも知れないと言った。玲子は事件の発端になったとされるB4号棟にそのテープを持ち込み、リモコンの再生ボタンを押した。

屋台的映画館

地獄(1960年)

  • posted at:2006-03-02
  • written by:砂月(すなつき)
じごく
新東宝
配給:新東宝
製作年:1960年
公開日:1960年7月30日
総指揮:中川信夫
製作:大蔵貢
企画:笠根壮介
脚本:中川信夫 宮川一郎
撮影:森田守
音楽:渡辺宙明
美術:黒沢治安
照明:石森浩
録音:中井喜八郎
編集:後藤敏男
助監督:土屋啓之助
製作主任:高橋松雄
監督助手:根田忠廣
撮影助手:中溝勇雄
照明助手:原信明
録音助手:三室明
撮影整備:佐藤幸助
音響効果:栗原嘉男
美術助手:大塚実
記録:奈良井玲子
スチール:式田俊一
演技事務:今井雄幸
製作係:平木稔
現像:東洋五反田現像所
出演:天知茂 沼田曜一 中村虎彦 宮田文子 三ツ矢歌子
シネマスコープ カラー 101分

大学生の清水四郎は恩師である矢島教授の娘・幸子と婚約していた。彼はまさに幸せの絶頂期にいたが、気がかりだったのは同級生・田村の存在だった。矢島邸に招かれた四郎は幸子たちと談笑していたが、部屋の入り口にはいつの間にか上がり込んだ田村が立っていた。彼はこれをお返しに上がったんですと言って矢島から借りていた本と一枚の写真をテーブルに置いたが、それを見た矢島は青ざめた。その写真には戦線で水筒を奪い合う若き日の矢島が写っていたのだ。田村はさらに追い討ちを掛けた。止まっている時計に気付くと矢島の妻・芙美に嫌なことが起こる前兆だと言った。部屋の雰囲気は冷めてしまい、四郎はその責任が自分にあるかのように頭を下げると田村とともに家を出た。四郎は田村のことを嫌っていたが、学費や生活費の援助を受けていたため離れることが出来なかった。田村が運転する車に乗った四郎は、寄るところがあるから角を曲がって欲しいと言った。彼はその指示に従って路地に入ったが、暗闇から飛び出してきた男を撥ねてしまった。四郎は車を停めろと叫んだが、田村は誰も見ていないし酔っ払いが向こうから飛び込んで来たのだから停めないと言った。そして無理に道を変えるように言ったおまえが悪いんだと四郎に責任を転嫁した。

翌日、四郎は教室であの男が死んだと田村から聞かされた。思い悩んだ四郎は一緒に警察へ出頭するように田村を説得してみたが、彼は聞く耳を持たなかった。そこで幸子に真実を打ち明けることにした。幸子は父親に相談するように言ったが、強迫観念に駆られた田村の頭の中には一刻も早く警察に出頭したいという思いが先走り、車に乗りたくないと言う幸子を気遣う余裕すらなかった。二人はタクシーに乗って警察署に向かったが、運転手がハンドル操作を誤り路側帯の街路樹に激突した。幸子はお腹にいる赤ん坊とともに死んだ。矢島は皆運命だと言って落ち込む四郎を慰めたが、芙美は最愛の娘を失ったショックで気が狂ってしまった。

田村の車に轢かれて死んだ男は権藤組のやくざ・志賀恭一だった。恭一の母・やすは息子の死を悲しんだが、事故現場で走り去る車のナンバープレートを見ていたのも関わらず警察にはそのことを話さなかった。やすの夫は十年前にトラックに轢かれて死んだが、被告は懲役にならなかった。それ以来、警察は当てにならないと考えていた彼女は、恭一の恋人・洋子と敵討ちをする相談をした。

屋台的映画館

ホワイトアウト

  • posted at:2006-02-23
  • written by:砂月(すなつき)
ほわいとあうと
ホワイトアウト・パートナーズ(日本ヘラルド映画=フジテレビジョン=東宝=日本ビクター=電通=アイ・エヌ・ビー=デスティニー)
配給:東宝
製作年:2000年
公開日:2000年8月19日
監督:若松節朗
製作:坂上直行 宮内正喜 岸田卓郎 高井英幸
企画:塩原徹 河村雄太郎 島谷能成 永田芳男
プロデューサー:小滝祥平 遠谷信幸 石原隆 臼井裕詞
アソシエイトプロデューサー:野口照彦 千野毅彦 佐倉寛二郎 前島良行
原作:真保裕一
脚本:真保裕一 長谷川康夫 飯田健三郎
撮影:山本英夫
音楽:住友紀人 ケンイシイ
照明:本橋義一
録音:小野寺修
美術:小川富美夫
編集:深沢佳文
監督補:森谷晁育
助監督:谷口正行
製作担当:藪下隆 田中盛広
出演:織田裕二 松嶋菜々子 佐藤浩市 石黒賢 中村嘉葎雄
アメリカンビスタ カラー 129分

極寒の12月、日本最大の貯水量を誇る新潟県奥遠和ダム付近で人影が確認された。天候は大荒れだったためダムの運転員たちは説得したが、富樫輝男と同僚の吉岡和志は制止を振り切って遭難者の救出に向かった。猛吹雪の中、富樫たちは遭難者を発見したが二人とも意識を失っていたため背負って帰ることにした。ところが、一人が意識を取り戻して暴れ出し、吉岡はその遭難者とともに転落してしまった。富樫は吉岡を助けに行ったが、彼は右足を負傷して動けなくなっていた。富樫はビパークして吹雪をやり過ごそうとしたが、遭難者の命が明日までもたないと考えていた吉岡は、ダムに戻って救助を呼んで来いと言った。自信がないのかと言われて向きになった富樫はダムを目指したが、ホワイトアウト現象に巻き込まれて無視覚状態に陥ってしまった。翌日、富樫は救助隊に助けられたが、遭難者をかばった吉岡は帰らぬ人となった。

事故から2ヶ月後、吉岡の婚約者だった平川千晶は、彼の仕事に関心を持ち奥遠和を訪れた。出迎えたダム職員の岩崎吉光は車を運転しながら案内をしていたが、猛スピードの白いキャブオーバー車に追い抜かれて思わずあぶないなあと呟いた。車は新潟中央テレビの中継車だった。岩崎の車が最後のトンネルを通過しようとしたとき、停まっているSUV車を発見した。近寄った岩崎は立ち入り禁止であることを忠告したが、銃で撃たれて絶命した。驚きの光景を目撃した千晶は座席の陰に隠れて息を潜めた。その頃、ダムの周辺では不審な人影が目撃されていた。雪の多い季節だというのに大きな荷物を引っ張って登山しているのだ。富樫と村瀬勇治はリフトで接近することにした。村瀬は建物の屋根に上る男たちに呼びかけたが、いきなり発砲された。驚いた富樫は転がるようにして逃げた。

奥遠和ダムはテロリスト集団・赤い月によって占拠された。そしてプログラムが変更されたことで9つの発電所も彼らのものとなった。ボス・宇津木弘貴は、ダムも人質も自分たちの手中にあることを長見警察署に無線で知らせると、それが事実であることを証明するために電力を遮断して見せた。これにより供給地域は停電した。赤い月は24時間以内に不揃いの札で50億円を用意することを要求した。そして要求が聞き入れない場合は人質の殺害とダムの爆破を予告した。仮にダムが爆破で決壊することになれば、6億立方メートルの水が下流域の住民20万世帯を飲み込んでしまうのだ。ダムに通じる唯一のシルバーラインは犯人グループが爆破し、他の県道は雪に埋もれていた。奥遠和ダムは今や雪に守られた要塞と化していた。

人質となった千晶と運転員たちは別室で後ろ手に縛られていた。ガラス越しに監視モニターを見た千晶は、そこに映る微かな人影を目撃した。その話を聞いた職員たちは、皆それが富樫だと口々に言った。責任感が強い彼が生き延びているのなら必ず警察を連れ来ると信じていたのだ。しかし吉岡を見捨てたと思い込んでいた千晶だけは違った。あの人なら逃げるだけよと言い放った。

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