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錆びた鎖

  • posted at:2006-05-22
  • written by:砂月(すなつき)
さびたくさり
日活
配給:日活
製作年:1960年
公開日:1960年11月12日 併映「情熱の花」
監督:斎藤武市
脚本:池田一朗 秋元隆太
企画:岩井金男
撮影:高村倉太郎
音楽:小杉太一郎
主題歌:「若さがいっぱい」赤木圭一郎
・・・:「朱い星ロック」杉山俊夫
美術:千葉一彦
照明:大西美津男
録音:古山恒夫
編集:近藤光雄
助監督:神代辰巳
色彩計測:幸田守雄
現像:東洋現像所
製作主任:松吉信幸
出演:赤木圭一郎 笹森礼子 小高雄二 白木マリ 宮城千賀子
シネマスコープ カラー 95分

長岡英二は大学の休み期間を利用して、横浜港の荷役のアルバイトをしていた。仕事を終えた英二を待っていたのは彼の兄・健一の恋人の冬木美枝だった。美枝は健一とデートの約束をしていたが、急用が入ったためすっぽかされたのだ。英二は美枝を連れて仲間たちが待つ大衆酒場へ行った。美枝は英二が美味そうに飲む焼酎に初めて挑戦し、一気にグラスを空けた。ところがそのままダウンしてしまい、英二は彼女を自分の家まで担いで帰る羽目になった。その頃、英二の家は大変な事態に陥っていた。父・康三郎が社長を務める長岡企業の二千万円の手形が奪われたのだ。通常、手形割引等の重要な業務は康三郎が行っていたが、その日は専務の健一に任せることになっていた。横浜銀行の接客室に通された健一は、部屋で待っていたパクリ屋に殴られ気を失った。康三郎は町田弁護士に電話を掛け、対抗策として大矢根組のサルベージ屋を雇うことにした。その噂を聞きつけた水原商事の水原泰三は、長岡が心臓マヒでも起こしてくれるといいねと部下に言った。翌日、長岡企業に手形金融・三田村平之進という男から電話が掛かった。奪われた手形が三田村の手元にあるというのだ。康三郎は男の指示通り、料亭へ出向くことにした。彼は三田村からお酌された酒を飲むと意識を失い、高尾医院に運ばれた。死因は心臓マヒだった。

告別式が終わり、会社では株主総会が開かれた。満場一致で健一が新社長に選ばれたが、会議中に水原が現れ要件があると言った。手形金融の水原は半月前に同業者から頼まれ長岡企業の五百万円の手形四枚を割り引いたが、それがパクリだったというのだ。弱みを握った水原は会社の専務に納まった。水原は利益優先の会社運営を推し進め、沖仲仕たちに連日の時間外勤務を命じた。さらに福利厚生や危険防止の費用を冗費とみなすとことごとく削っていった。その結果、業績はグンと上向いた。しかし現場で働く人々の疲労は溜まって行く一方だった。ある日、いつも陽気な松平政吉がハッチのはしごから足を滑らせて転落死した。親友を失った英二は、健一を病院へ連れて行き政吉に対面させた。現場での事故は社長に報告されていなかったのだ。健一は作業員の前で労働条件の改善を約束した。ところが水原は労働者の言い分を笑い飛ばした。そこで健一は命令を聞けないならば株主総会を開いて辞任させると脅したが、水原は手形のことを忘れてもらっちゃ困ると言った。健一はどんなことをしてでも金は作ると意地を張ったが、銀行は責任問題に関わると言って金を貸さなかった。そこで今度は父親が世話になった人たちを頼って金策に走ったが、目標額には程遠かった。

屋台的映画館
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女囚さそり 第41雑居房

  • posted at:2006-05-09
  • written by:砂月(すなつき)
じょしゅうさそりだいよんじゅういちざっきょぼう
東映
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年12月30日 併映「昭和残侠伝 破れ傘」
監督:伊藤俊也
原作:篠原とおる
脚本:松田寛夫 神波史男 伊藤俊也
企画:吉峰甲子夫
撮影:清水政郎
美術:桑名忠之
音楽:菊池俊輔
主題歌:「怨み節」梶芽衣子
挿入歌:「女の呪文」梶芽衣子
照明:桑名史郎
録音:広上益弘
編集:田中修
助監督:馬場昭格
記録:高津省子
スチール:藤井善男
擬斗:日尾孝司
進行主任:東一盛
装置:根上徳一
装飾:米沢一弘
美粧:住吉久良蔵
美容:花沢久子
衣裳:宮下貞子
演技事務:山田光男
現像:東映化学
出演:梶芽衣子 白石加代子 賀川雪絵 室田日出男 渡辺文雄
アメリカンビスタ カラー 89分

再び収監された松島ナミは手足を拘束された状態で陽の届かない地下の雑居房に放り込まれた。刑務所所長・郷田の怒りは並々ならぬもので、右目を失ったのは彼女のせいだと信じて疑わなかった。それから一年が経ったある日、法務省から巡閲官が視察にくることになり、ナミは一日だけ外に出されることになった。郷田は彼女を隔離してから所内の治安が良くなったことでナミの女囚に対する影響力に怯え、そして同時に勝ったと考えた。東京管区長への栄転が決まったこともあり、郷田は彼女に最後の褒美を与えることにした。

巡閲官が整列する女囚たち声を掛けて歩いていると、一人では立っていられないナミが刑務官に支えられてきた。それを見た女囚の大場ひでらは「さそり」の姿に失望にした。そんなナミに巡閲官はにこやかに近寄り、早く罪を償って更生する努力をしなさいと声を掛けたが、後ろをついてきた郷田はあまり近寄ると噛みつかれますよと注意した。すると機会を窺っていたナミは郷田目掛けて飛び掛かり、長い期間を掛けてスプーンを加工した凶器は郷田の頬をかすめた。この様子を見ていた巡閲官は腰を抜かして失禁し、女囚たちの間には「さそり」の伝説が復活した。郷田の憎悪は頂点に達し女囚全員に強制労働の懲罰を与えたのだった。

ナミが女囚たちの間で偶像に祀り上げられていることを郷田は苦々しく思い、「さそり」という名が反抗の合言葉となっては手に負えないこともわかっていた。そこで彼は刑務官たちにナミを女囚たちの目の前で辱めよと命じたのだった。作業場から戻るトラックの中でナミは女囚たちから恥知らずとリンチを受けた。やがて意識を失い口から血を流して倒れると、彼女らはようやく事態を把握したのだった。「さそり」が死んだと。様子がおかしいことに気づいた刑務官が状態を確認するために荷台のナミに近づくと、彼女は素早く動いて手錠の鎖で男の首を締めた。すると騒ぎに気づいて駆けつけた刑務官をひでが倒しライフル銃を奪ったのだ。ひでは他の5人と脱走する決意をし、ナミの目をじっと見つめた。

ナミを乗せたトラックが戻ってこないため、郷田は捜索チームを結成し作業場へ向かった。その途中でトラックが炎上する現場に出くわし、ドアから刑務官の足がつき出していた。そしてもう一人は岩場で全裸にされ股間に杭を打ち込まれていた。それがナミの仕業だと確信した郷田は絶対に逃がさんと怒りに声を震わせた。

屋台的映画館

女囚701号 さそり

  • posted at:2006-05-05
  • written by:砂月(すなつき)
じょしゅうななまるいちごうさそり
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年8月25日 併映「まむしの兄弟 傷害恐喝十八犯」
監督:伊藤俊也
原作:篠原とおる
脚本:神波史男 松田寛夫
企画:吉峰甲子夫
撮影:仲沢半次郎
美術:桑名忠之
音楽:菊池俊輔
照明:川崎保之丞
録音:広上益弘
編集:田中修
助監督:小平裕
記録:山内康代
スチール:遠藤努
擬斗:日尾孝司
進行主任:入葉一男
装置:石井正男
装飾:神谷好孝
美粧:須々木善三郎
美容:花沢久子
衣裳:山内三七子
演技事務:山田光男
現像:東映化学
出演:梶芽衣子 横山リエ 渡辺やよい 三原葉子 渡辺文雄
アメリカンビスタ カラー 87分

Y県Y刑務所では所長の郷田が27年間の功績に対して表彰されていた。そのとき、所内にサイレンが鳴り響いた。女囚二人が脱走したのだ。一人は木田由紀子、そしてもう一人は松島ナミだった。だが二人は刑務官たちの執拗な追跡に逃げることが出来ずに捕らえられた。白昼堂々と脱走を許し怒り心頭の郷田は管理体制を強化する訓示を行った。そのあおりを食ったのは女囚たちで、7日間の食事の減食処分を命じられたのだった。その頃、ナミは身動きが出来ないように縛られ懲罰房へ送られた。孤独感が彼女を襲うが、隣の部屋に由紀子がいることがわかると少しだけ救われた。そこにやってきた配膳係の井棟が日頃の恨みを晴らそうと冷たい水で濡らした毛布をナミの体に掛けた。そして井棟と入れ替わりにやってきた郷田は、お前のせいで罪もない女囚たちが苦労していると伝えて去って行った。暗く冷たい部屋に一人残されたナミは三年前の出来事を思い出していた。

平凡な暮らしをしていたナミは麻薬取締担当の刑事・杉見のことを心の底から愛していた。だがそんな彼女を杉見は利用したのだ。杉見は麻薬ルートの情報を掴むために海津興行というヤクザ組織が経営するナイトクラブへナミを潜入させた。囮捜査は簡単に気付かれ、ナミは一切口を割らなかったがために組員から強姦された。その現場に踏み込んだ杉見は、麻薬取締法違反と婦女暴行現行犯で組員を逮捕した。更に杉見はこのネタを利用して海津興行社長・海津敏を強請り大枚を手にしたのだった。裏切られたナミの悲しみは深く、情念の炎は燃え盛った。翌日、待ち構えてナミは城東警察署から出てきた杉見を包丁で襲撃するが、複数の警官に取り押さえ復讐を成し遂げることは出来なかった。
 
女囚たちはナミのせいで懲罰を被ったことに怒っていた。今の状況でナミに接触出来るのは井棟だけだったことから皆彼女に期待した。食事の時間となり看守とともに懲罰房を訪れた井棟は、まず由紀子の部屋へ行き彼女の体に沸騰した味噌汁を掛けて苦しむ姿を楽しんだ。叫び声を聞き事態を把握したナミは井棟を静かに待ち構えた。そして近づくタイミングを見計らい毛布を引っ張ると、足を掬われた彼女は頭からバケツの味噌汁を被ったのだ。全身に大火傷を負った井棟が運ばれて行くと、刑務官たちはナミに暴行を加えてここで何が起こったかを聞き出そうとしたが、彼女は何もしゃべらなかった。

麻薬組織の摘発により警視庁に配属された杉見は、海津との絆をより強いものにしていた。彼らにとってナミの存在は脅威で、法廷で何も証言しなかったのは杉見への憎しみが計り知れないものだからだと海津は考えていた。それだけに彼女の脱獄は衝撃的な出来事だった。身の危険を感じた海津は、麻薬の運び屋として逮捕された片桐という女を刑務所に送り込んで始末させることにした。

屋台的映画館

ど根性物語 銭の踊り

  • posted at:2006-04-25
  • written by:砂月(すなつき)
どこんじょうものがたりぜにのおどり
大映(東京撮影所)
配給:大映
製作年:1964年
公開日:1964年5月2日 併映「宿無し犬」
監督:市川崑
製作:永田雅一
企画:藤井浩明 斉藤米二郎
脚本:久里子亭
撮影:宮川一夫
音楽:ハナ肇 宮川泰
演奏:松本英彦クワルテット
美術:渡辺竹三郎
録音:飛田喜美雄
照明:伊藤幸雄
特殊撮影:築地米三郎
編集:中静達治
助監督:崎山周
現像:東洋現像所
製作主任:大岡弘光
出演:勝新太郎 江利チエミ 船越英二 浜村純 ロイ・ジェームス
シネマスコープ カラー 90分

正義感が強く、曲がったことが大嫌いなタクシーの運転手・町田八百は、喧嘩っ早いのが玉に瑕だった。ひき逃げを目撃すれば乗客がいるのも忘れて追跡し、車ごとぶつかって容疑者を捕まえた。大衆食堂では酔っ払いに絡まれた女性店員を助けるために大暴れした。そのおかげで多額の弁償金をいつも給料から天引きされていた。ある日の仕事帰り、八百は横付けしてきた黒塗りの自動車の男に乗らないかと声を掛けられた。一言、二言会話を交わし気を許した瞬間、彼は別の男に頭を殴られた。気を失った八百は男たちに連れ去れてしまった。パイプ椅子に縛られた八百が目を覚ました部屋は暗闇に包まれていた。それだけに男が持つデスクスタンドの明かりはとても眩しく感じた。部屋の中には三人の男がいた。姫一枝が映写機を動かすとスクリーンには一人の外国人の姿が映っていた。彼は国際的な実業家として名が通っていたが、裏では日本最大の麻薬組織のボスとして君臨していた。グループのリーダーである江戸仙蔵は、八百にこの男をどう思うかと聞いた。

彼らは、公平な正義の行われる世の中を切望するある人物の後ろ盾で、社会に悪影響を及ぼす害毒を殺すことを生業としていた。江戸たちが男の殺害方法を検討していたときに白羽の矢が立ったのが正義感、腕力、ど根性のどれを取っても申し分ない八百だった。堀川五六は彼の本籍地や生い立ち、賞罰などあらゆることを調べ上げ、一ヶ月間の行動を調査した結果、仲間に誘うことに決めたのだ。タクシーの仕事がつまらないと感じていた八百にとってこの話は刺激的だった。月給が30万円で、他に特別手当として1件当たり50万円が貰えると言うのだ。しかも税引きなしと言う話を聞いて八百は飛びついた。

八百の最初の仕事は強欲な金融業者・遊佐を事故に見せかけて消すことだった。遊佐は木曜と日曜を除く日は横浜にいた。彼は事務所へ行くために同じ道路をいつも午前11時頃に通過することから、そこが狙い目となった。まず八百は遊佐の車との間を詰めて尾行し、地点に差し掛かったところで追い抜きに掛かった後のタクシーを間に割り込ませた。後部座席の堀川がタクシーのタイヤを狙って銃を撃つと、パンクした車は遊佐目掛けて突き進んだ。タクシーに追突された遊佐の車は、玉突きの玉のように弾かれて道路の外へ飛び出して行った。翌日の新聞には、遊佐が交通事故死したと書かれていた。

八百の仕事ぶりが江戸に認められ、彼は次の仕事に取り掛かることになった。標的は麻薬王のクロード・デントンだった。姫が八百に麻薬についてのレクチャーしているときに建物へやってきたのは、食堂で助けた店員・十條月見だった。彼女は突然いなくなった八百のことを心配して行方を捜していたのだ。八百は、事務所には変な奴ばかりいるから近付かない方がいいと月見に遠回しに忠告した。

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助太刀屋助六

  • posted at:2006-04-21
  • written by:砂月(すなつき)
すけだちやすけろく
日活=フジテレビジョン
配給:東宝
製作年:2001年
公開日:2002年2月16日
監督:岡本喜八
製作総指揮:中村雅哉
プロデューサー:石丸省一郎 西村維樹 藤倉博
協力プロデューサー:能村庸一 福島聡司 浅田恵介
製作:豊忠雄 宮内正喜
企画:西岡善信 岡本みね子 猿川直人 森知貴秀
原作:生田大作
脚本:岡本喜八
音楽:山下洋輔
撮影:加藤雄大
照明:中岡源権
録音:横野一氏工
調音:神保小四郎
美術:西岡善信
編集:川島章正
助監督:武内孝吉
製作担当:丹羽邦夫
製作協力:映像京都 喜八プロダクション
出演:真田広之 鈴木京香 村田雄浩 仲代達矢 小林桂樹
アメリカンビスタ カラー 110分

その男は少しばかり変わっている。十七歳のときに故郷・上州を飛び出し江戸へ向かったが、その途中ひょんなことから仇討ちに巻き込まれ助太刀した。それ以来、侍がこの自分に頭を下げ、手にズシリとしたものを握らせるというなんとも言えない感じが忘れられず、病みつきになった。江戸へ行くことも忘れ、仇討ちを探し回って全国を流れた。

自称・助太刀屋の助六は、七年ぶりに上州に帰ってきた。まず最初の彼が向かったのは母親の墓だったが、そこには一輪の野菊が供えられていた。父親の顔さえ知らない助六にとって身寄りと呼べる人間は一人もいなかった。宿場町には人っ子一人いなかった。助六は家に向かって大声で話しかけてみたが、誰も答えようとはしない。そこを通りかかった番太で幼なじみの太郎に事情を聞くと、今まさに仇討ちが始まろうとしているらしい。元八州取締出役が酒を喰らって仲間二人と口論になり、刀を抜いたときにはもう斬られていたというのだ。兄の仇を討とうとしているのは、脇屋新九郎と妻木涌之助だった。助六は太郎に助太刀を申し出るが、既に二人いるから無用だと断られてしまった。おまけに久しぶりにお前と一杯やりたいと言っても、太郎は仕事が終わるまではダメだと頑なに拒んだ。元造り酒屋だった居酒屋は仇討たちの休憩室となっていたが、酒が飲みたくて仕方がない助六は場の空気を読まずに入って行き、そこで極悪非道の仇がいる場所を聞き出した。

宿場外れにある棺桶屋・桶甚には主人と孫のタケノ、そして侍が座っていた。タケノは侍に逃げればいいのにと心配したが、侍は逃げるのにはもう飽いたと言った。そこへやってきたのは暇を持て余した助六だった。助六が今日は書入れ時だってと聞くと主人は動揺した。すると侍は、その一つには私が入ると言った。侍の名は片倉梅太郎、言わずと知れた仇だった。片倉は、死ぬ前になって一つだけ未練が残っていることに気付いたと助六に溢した。

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