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嗚呼!おんなたち 猥歌

  • posted at:2007-04-24
  • written by:砂月(すなつき)
ああおんなたちわいか
にっかつ
配給:にっかつ
製作年:1981年
公開日:1981年10月23日 併映「悪女軍団」
監督:神代辰巳
プロデューサー:三浦朗
脚本:荒井晴彦 神代辰巳
撮影:山崎善弘
美術:渡辺平八郎
照明:加藤松作
録音:橋本文雄
選曲:小野寺修
挿入歌:「きめてやる今夜」内田裕也
・・・:「コミック雑誌なんかいらない」内田裕也
・・・:「ONE NIGHT ララバイ」内田裕也
・・・:「パンク・パンク・パンク」内田裕也
・・・:「俺は最低な奴さ」内田裕也
・・・:「タレントロボット」アナーキー
・・・:「ローリング・オン・ザ・ロード」萩原健一 沢田研二
編集:鈴木晄
助監督:加藤文彦
色彩計測:高瀬比呂志
現像:東洋現像所
製作担当者:栗原啓祐
写真提供:週刊平凡
技斗:高瀬将嗣
出演:角ゆり子 中村れい子 内田裕也 絵沢萠子 太田あや子
シネマスコープ カラー 82分

妻・恵子に愛想をつかされた売れないロック歌手・田川ジョージは、今はソープランド嬢で愛人の佳江のヒモ同然となって暮らしていた。いつまでも煮え切らないジョージに佳江は籍を入れて欲しいとせがんだが、彼は首を縦に振ろうとはしなかった。ヒット曲を飛ばしたら絶対に捨てられると信じていた佳江はジョージの態度にヤケを起こし彼が運転する車のハンドルを掴んだ。道路を飛び出した白い車は横転し、大破した。二人は病院に担ぎ込まれたが、佳江が重傷だったのに対しジョージは奇跡的にかすり傷で済んだ。

ジョージは演歌歌手のように地方のレコード店を回ることに反対だったが、マネージャーのユタカに言い包められて新曲のキャンペーンを行うことになった。彼はくぬぎ楽器の店頭で「ONE NIGHT ララバイ」を歌ったが、レコードは一枚も売れなかった。キャバレーで歌っていても野次ばかりで相手にされなかった。そこで持ち歌を取りやめて「与作」を歌ったが、客の態度に怒りが爆発した。ジョージとユタカは大立ち回りを繰り広げ、客四人を殴り倒した。

佳江は退院をしたが、ジョージの洗濯物の中から電話番号が記されたメモを見つけ激怒した。その番号の主は、彼女が眠る病室でジョージが犯した看護師の羊子だった。住所を突き止めた佳江は部屋に上がりこみ、彼は自分のものだと主張した。一方、羊子も負けじと応戦した。取っ組み合いをした結果、お互いが苦労していることがわかり二人の間に奇妙な友情が芽生えた。

ステージでの過激なパフォーマンスが受け、ジョージの新曲は有線放送の29位にランクされた。喜びに浸るジョージは控え室にいた一美をファンだと思い込み犯した。ところが彼女はユタカの恋人だった。ジョージはユタカに自分を殴れと言ったが、苦楽をともにしてきた彼に手を出すことは出来ず怒りの矛先は一美に向いた。お前に隙がなければこんなことにならないんだとユタカに言われた一美は、彼にもう一度認めてもらうためにジョージを告訴した。この事態はスターダムにのし上がろうとしていたジョージにとって致命的だった。告訴を取り下げるようにと土下座するユタカに一美は言った。「あの人と私とどっちが大事なの?」。

屋台的映画館
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元祖大四畳半大物語

  • posted at:2007-04-13
  • written by:砂月(すなつき)
がんそだいよじょうはんだいものがたり
にっかつ
配給:にっかつ
製作年:1980年
公開日:1980年8月16日 併映「鉄騎兵、跳んだ」
監督:曽根中生 松本零士
製作:三浦朗
原作:松本零士
脚本:熊谷禄朗 曽根中生
企画:佐々木志郎 進藤貴美男
撮影:森勝
音楽:大野真澄
主題歌:「止まらない汽車」加藤登紀子
美術:柳生一夫
編集:山田真司
照明:木村誠作
録音:小野寺修
助監督:堀内靖博
色彩設計:森島章雄
スチール:井本俊康
現像:東洋現像所
製作担当者:服部紹男
製作協力:ダイエー
出演:山口洋司 篠ひろ子 松本ちえこ ラビット関根 ガッツ石松
アメリカンビスタ カラー 97分

九州から上京した浪人生の足立太は下宿する予定の文京区本郷にある第三下宿荘に辿りついたが、管理人のバアさんに日当たりの悪い四畳半の部屋を案内され、おまけに家賃を前払いで請求された。アルバイトで資金を稼ぎながら予備校に通い、大学進学のことをこれから考えようとしていた太はいきなり金欠に陥った。さらに悪いことは続いた。勤務する予定の世界情報社へ出向くと、中にいた清掃員にその会社が倒産したことを知らされた。愕然とし肩を落として下宿に戻る太だったが、間違えて真向かいの部屋に入ってしまった。激怒したジュリーの拳が太の顔面に炸裂した。翌日、太の部屋に美人の女性が訪ねてきた。ジュンという名のその女性は夕べのお詫びにと食事を持ってきてくれたのだ。空腹に苦しんでいた太にとって渡りに船だった。ジュンはヤクザのジュリーと同棲していた。

太は貧乏生活から抜け出すためにラーメン屋で働くことにした。ところが慣れない仕事のため失敗の連続だった。閉店後、店主は太と酒を酌み交わし、「なるようになるから焦るな。人目を気にすると大物になれないぞ」とアドバイスした。酔って帰った太はまた間違えてジュリーの部屋の扉を開けた。部屋ではジュリーとジュンがいとなみの真っ最中で、驚いたジュリーは急いでズボンを穿くと太を殴り倒した。

太がインキンタムシで苦しんでいるころ、ジュリーは警察に出頭することになった。刑務所に入っている間ジュンの面倒を見て欲しいとジュリーは太に頭を下げ、それ以上言わずに部屋を出て行った。突然の出来事に戸惑う太だったが、ジュンはあの人が出てくるまで奥さんにすればいいわと言った。

屋台的映画館

超能力者 未知への旅人

  • posted at:2007-04-08
  • written by:砂月(すなつき)
ちょうのうりゃくしゃみちへのたびびと
東映
配給:東映
製作年:1994年
公開日:1994年6月11日
監督:佐藤純彌
プロデューサー:河瀬光
脚本:早坂暁
企画:岡田裕介
撮影:浜田毅
音楽プロデューサー:石川光
音楽:長谷部徹
テーマ曲:「光は闇の中に」タカツカヒカル&TRY&…U
美術:小澤秀高
編集:西東清明
照明:渡邊孝一
録音:佐原聡
サウンドアドバイザー:本田孜
監督補:阿井正樹
助監督:山本伊知郎
進行主任:菊池淳夫
出演:三浦友和 原田美枝子 長谷川初範 フランキー堺 丹波哲郎
アメリカンビスタ カラー 111分

広告代理店に勤めるごく平凡なサラリーマン・タカツカヒカルは、母親が危篤状態に陥ったという連絡を受け急遽病院に駆けつけた。担当医の石田の話では、タカツカの母は心筋梗塞による心臓は破裂寸前となり、あとは死を待つばかりとなっていた。悲しみに暮れるタカツカは死なないで欲しいと願い、母の左頬に右手をかざした。そのとき、彼の体に異変が起きた。突然体内に電流のようなものを感じると、右手は無意識のうちに母の胸の上に動いていた。すると低下していた血圧は上昇し、彼女は意識を取り戻した。そして数日後には退院するまでに回復した。石田には信じられなかったが、レントゲン写真に危険な箇所は見受けられなかった。

タカツカが母親の病気を超能力で治癒させたことは社内の食堂で知れ渡ってしまった。その話を聞いておもしろがった同僚の田村がタカツカにスプーンを渡すと、彼はいとも簡単に曲げてしまった。その後も見当たらない書類の在処が見えたりと説明できないことばかりが起きた。ある休日、妻の明子とともに母の顔を見に行ったタカツカは、彼女から子供の頃に起きた話を聞かされた。タカツカは六歳のときに奥多摩の川に落ち、五分以上行方がわからなかった。大人でも助からない状況で息を吹き返したことから、この子には何か特別な力があるのではないかと母は考えていた。だから病気が治せても不思議ではない、と。しかし明子は、夫の持つ特殊な能力のおかげで穏やかな日常が変わるのではないかと不安がった。

タカツカの会社に出入りするカメラマンの森は、タカツカに再生不良性貧血の姪を同じ方法で治して欲しいと頼み込んだ。断わりきれないタカツカは渋々了承した。その治療の様子は森を通じて週刊誌に発表され、評判を聞いた難病患者が連日、会社に大挙して押し寄せた。さらに医師協議会からは医師法違反で訴えられ、警視庁で取調べを受けることになった。取調べの様子を見ていた医務監視係の島田は、医師法や医療類似行為に違反していないと結論付けた。タカツカは無報酬であり、さらに医療行為である診察、診断、治療の三段階の行為を患者の体に触れることなく行うことは不可能だというのが理由だった。彼の行為が医師法違反でないことは証明されたが、会社では大問題になっていた。ロビーにあふれかえるほど患者がいれば、通常の業務に影響が出るからだ。そこで土、日だけ自宅のマンションで患者を治したいと明子に相談したが、彼女は大反対だった。タカツカは、患者たちが見せるすがるような目を忘れることが出来なかった。

タカツカの生活は未知の力を使い始めてから一変した。あれだけ好きだったアルコールが飲めなくなり、タバコと水、そして三時間の睡眠時間があれば疲れ知らずだった。しかしその負担は全て明子が背負い込んでいた。途絶えることのない患者とひっきりなしに掛かる電話、見ず知らずの人からの誹謗中傷に耐えられなくなっていた。そしてついに急性アルコール中毒で倒れてしまった。タカツカは力を使って治そうとしたが、何故か能力は発揮されず、慌てて救急車を呼んだ。

社長室に呼ばれたタカツカは、塙社長から情報開発部で働くように言われた。彼の仕事は、特殊能力を使って顧客先を開拓し、幅広い関係を築くことだった。初仕事で京急電鉄・村沢社長の足に出来たガンの治療を施したことで、会社は百億を超える取引を手に入れた。気を良くした塙は特別ボーナスを出すと言ったが、タカツカはそれを断わって週四日の出社にし、その他の日を患者の治療に当てたいとお願いした。社長は了承したが、それを後藤専務が就業規則に関わるという理由から契約社員になるように勧めた。治療活動を優先したタカツカの収入は激減し、今のマンションから家賃の安いマンションに引っ越すことになった。その作業中にやってきたのは、日本宗教研究会の理事・室伏だった。彼はタカツカに神様になるように言った。

屋台的映画館

新 座頭市 破れ!唐人剣

  • posted at:2007-03-28
  • written by:砂月(すなつき)
しんざとういちやぶれとうじんけん
勝プロダクション=大映(京都撮影所)
配給:ダイニチ映配
製作年:1971年
公開日:1971年1月13日 併映「男の世界」
監督:安田公義
製作:勝新太郎
製作補佐:西岡弘善
原作:子母沢寛
脚本:安田公義 山田隆之
撮影:牧浦地志
音楽:冨田勲
美術:西岡善信
録音:大谷巖
照明: 美間博
編集:谷口登司夫
音響効果:倉嶋暢
擬斗:楠本栄一
助監督:太田昭和
製作主任:眞田正典
現像:東洋現像所
出演:勝新太郎 王羽 浜木綿子 寺田路恵 南原宏治
シネマスコープ カラー 94分

奥州街道の粕壁宿で杉戸一家のヤクザと大立ち回りを繰り広げた座頭市は、残党に付け狙われていた。叢の中で取り囲まれた市は、物音を立てない相手に難儀した。しかし草を踏む音が聞こえるや否や、拾った石を投げつけた。市は悲鳴の聞こえた場所へ走って行き、そこに仕掛けられた罠を確認すると掛かったふりをした。三人のヤクザは一斉に市に襲い掛かったが、一瞬のうちに叩き斬られた。

唐の武芸者・王剛は、興行を行う李向一座と親しくなり酒を酌み交わすことになった。街道筋を歩いていた一行は、将軍家への献上品を運ぶ南部藩の行列に出くわした。事情のわからない王剛は李向の指示に従って道の脇によりひれ伏したが、李向の息子・小栄は凧を追いかけて行列の供先を横切ってしまった。供先は刀を振りかざすと小栄に一太刀浴びせようとしたが、母・玉梅が身代わりとなって斬られてしまった。李向は傷を負いながらも小栄を助け出し、王剛はそれを援護した。無礼者を取り逃がした侍たちは、その場にいた百姓や町人たちを次々に斬殺した。
子供の泣き声がする方へ市が歩いていくと、側から血の臭いがすることに気付いた。蒼ざめた李向は、彼に子供を託すと息を引き取った。腹を空かせた小栄を連れてめし屋に入った市は、早朝に起きた無礼討ちの詳細を芸者のお仙から聞いた。行列の供先を斬った唐人はまだ捕まっていなかったのだ。

侍たちは王剛を石切り場の小屋に追い込んだが、武芸者を目の前にして手を出せずにいた。そこで王剛の首に五両の賞金を掛け、加勢する人足たちを集めた。石切り場を仕切る石川藤兵ヱはしびれを切らし、強面の部下三人に切り込むように命じた。ところが力の差は歴然で、三人は一瞬のうちに斬り倒されてしまった。そこで今度は小屋に火をつけて王剛を燻り出すことにした。逃げ場を失った王剛は外へ飛び出したが、侍たちの攻撃を身軽にかわすと走り去った。

小栄と裏街道を歩いていた市は、追っ手から逃れた王剛と出会った。王剛はこの子を何処へ連れて行くのかと市に言った。言葉を理解できない市は、彼が小栄を助けた唐人だとわかり懸命に対話を図ろうとしたが、王剛はついて来るなと市を突き放して小栄を連れて行ってしまった。まるで狐につままれたみてえだと市は言った。唐人は唐人同士もとの鞘へ納まったってわけだ、心配しても始まらねぇ、そうつぶやきながら歩く市の姿を目撃したのは杉戸一家の残党だった。

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座頭市と用心棒

  • posted at:2007-03-24
  • written by:砂月(すなつき)
ざとういちとようじんぼう
勝プロダクション
配給:大映
製作年:1970年
公開日:1970年1月15日
監督:岡本喜八
製作:勝新太郎 西岡弘善
原作:子母沢寛
脚本:岡本喜八 吉田哲郎
撮影:宮川一夫
録音:林土太郎
照明:中岡源権
音楽:伊福部昭
美術:西岡善信
編集:谷口登司夫
音響効果:倉嶋暢子
擬斗:湯浅謙太郎
助監督:中西忠三
製作主任:眞田正典
現像:東洋現像所
出演:勝新太郎 若尾文子 滝沢修 米倉斉加年 三船敏郎
シネマスコープ カラー 115分

人を殺めることに嫌気がさした市は、以前足を運んだことがある蓮華沢の里へ向かうことにした。そこには市が求めている心の安らぎがあった。里が近づくにつれ梅の香りが濃くなり、三年前に訪れたときと同じ鍛冶屋から鋼を叩く音が聞こえた。鍛冶屋の留吉がこしらえていたのは鍬でも鋤でも鎌でもなく二尺八寸の刀だった。

平和な里の様子は三年前とはすっかり変わり、今では小仏の政五郎が牛耳っていた。座頭市が来たことを知った政五郎は、用心棒として雇っていた浪人・佐々大作に市の首には百両の懸賞金が掛かっていることを伝えた。しかし佐々は按摩を殺すと化けて出るからと言って断った。なおもしつこく頼み込む政五郎に対し、佐々は追加報酬を要求した。市と対決した佐々は、彼が只者ではないことを知った。市とすれ違い背中を向けた佐々は刀を抜くと後ろ向きに突いた。ところが刀は市の体ではなく鞘に納まっていた。市はとっさに用心棒の鞘を奪い、それで刀を受け止めていたのだ。ありえない光景を目の当たりにした佐々は市を「バケモノ」と呼び、市は佐々を「ケダモノ」と呼んだ。佐々は再度の勝負を約束すると市を小料理屋へ連れて行った。小料理屋の女将・梅乃は、市のことを知らないと言ったが、市は彼女の手の温もりを覚えていた。

凶状持ちの市は番所に呼び出され牢に入れられた。三尺高い獄門首での死を待つばかりとなっていたが、生糸問屋・烏帽子屋弥助のたっての頼みで無罪放免となったのだ。里の入り口で解き放たれた市は、そこで兵六と再会した。兵六は自分が犯した過ちを悔い、石仏を彫って死者の供養をしていた。二年前に起きた干ばつで村や部落は大飢饉に陥った。兵六はかつて里の束ねをしていたが、蓄えがあったことで難を逃れることができた。ところが噂を聞きつけた人々が蟻のように押し寄せてきた。そこで兵六は里の衆を守るために小仏一家を雇い入れたのだった。里の入り口で起きた光景はまるで地獄だった。それ以来、小仏一家は里にのさばり、兵六はひたすら石仏を彫った。

兵六は市を弥助の屋敷へ連れて行った。弥助は里の束ね役を兵六から受け継いでいた。その様子を見ていた政五郎の子分は政五郎にそのことを知らせた。弥助の長男である政五郎は、数々の悪行を重ねたため父親から勘当された。政五郎は佐々に市を殺ってほしいと頼んだが、佐々は弱みに付け込んで二百両を要求した。弥助が金の延べ棒を隠し持っているという噂を聞いた政五郎にとって、相手方の用心棒となった市の存在が脅威となっていた。

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