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帰ってきたウルトラマン

  • posted at:2007-09-23
  • written by:砂月(すなつき)
かえってきたうるとらまん
円谷プロダクション=TBS
配給:東宝
製作年:1971年
公開日:1971年7月24日 併映「ゴジラ対ヘドラ」「いなかっぺ大将 猛獣の中にわれ一人だス/オオ!ミステークだス」「みなしごハッチ 傷だらけのバレリーナ」「日本むかしばなし わらしべ長者」
監督:冨田義治
プロデューサー:円谷一 斉藤進
脚本:上原正三
音楽:冬木透
主題歌:すぎやまこういち
撮影:鈴木清
照明:森本正邦
美術:育野重一
助監督:東條昭平
特殊技術:高野宏一
撮影:佐川和夫
照明:小池一三
美術:高橋昭彦 池谷仙克
助監督:吉村善之
光学撮影:中野稔
光学作画:飯塚定雄
操演:塚本貞重
記録:植村よし子
製作:高山篤 伊藤正純
編集:柳川義博
効果:東宝効果集団
録音:キヌタラボラトリー
現像:東京現像所
出演:団次郎 塚本信夫 岸田森 榊原るみ 川口英樹
スタンダード カラー 48分

東京・新宿にある地下ショッピングセンター近くの工事現場から巨大な岩のようなものが発見された。そばを通りかかった怪獣大好き少年の坂田次郎は、一部にアンモン貝の化石が貼り付いていることからジュラ紀の生物の卵かも知れないと思い至り、MAT(Monster Attack Team)に連絡した。通報を受けて駆けつけた郷秀樹隊員と岸田文夫隊員は早速調査を開始したが、岸田はショベルで叩いてもびくともしないことを理由に岩だと断定した。郷は更なる調査が必要ではないかと提案したが、岸田はたかが石ころひとつで手を煩わせることはないと言い放った。言い争いは基地に戻っても続き、二人の間に割って入った加藤勝一郎隊長は、我々は即断即決、臨機応変に対処せねばならないため、隊員一人ひとりの判断を信じるしかないと言った。その時、第二採石場で異常な微震が続発しているという通報があり、マットジャイロで出動した南猛隊員と上野一平隊員は鞭のような手を持つ怪獣と遭遇した。マットジャイロはバルカン砲で攻撃を加え、MN爆弾を搭載したマットアロー1号が到着すると交代した。怪獣を見た岸田はそれがグドンだとわかると作戦を開始した。岸田は機体を正面に接近させ郷に顔面への攻撃命令を出したが、郷は撃とうとしなかった。彼には逃げ遅れた少女の姿が目に入ったのだ。攻撃の機会を失ったことでグドンは地中に潜ってしまった。基地に戻った岸田は、郷が卵の一件以来、反発する機会を待っていたんだと不満をぶちまけた。そして今後も同じようなことが起これば任務に支障が生じるため断固たる処置が必要だと加藤に訴えた。自分の行動に自信を持っている郷は反論したが、加藤は命令違反を理由に三日間の自宅謹慎を言い渡した。

工事現場へ行き、岩を預からせて欲しいと申し出た郷だったが、岩は既に埋められた後だった。肩を落とす郷は坂田自動車修理工場の社長・坂田健に相談しようとしたが、彼は郷の顔を見るなり謹慎が堪えているようだなと言った。加藤は郷の後見人である坂田に事の次第を話していたのだ。坂田は悔しがる郷に子供の頃の体験談を話し始めた。坂田は小学校四年生のとき職員室のガラスを割った犯人にされ廊下に立たされた。いくら自分でないと説明しても信じて貰えなかったため、彼は行動を起こすことにした。一週間学校へ行かずに抗議した結果、とうとう一週間目に真犯人であるガキ大将が名乗り出たのだ。坂田は、少女を見たのなら胸を張ってどこまでも押し通すべきだと郷に言った。

坂田の妹・アキは貰ったばかりの給料で郷にシャツをプレゼントするつもりだったが、彼は謹慎中を理由に断わった。買い物を地下ショッピングセンターですることを聞いた郷はアキに行くのを止めるように言ったが、ただそんな気がするという理由だけでは説得力がなかった。最近、頻繁に起こる小さな地震があの岩と関連しているのではないかと心配でならなかったのだ。アキがシャツを選んでいるとき、突然大きな揺れが彼女を襲った。店内はパニックに陥り、人々は逃げ惑った。火事が起こったことで煙に撒かれてはいけないと判断したアキは友人たちと来た道を戻った。その時、天井が崩れ落ちた。

屋台的映画館
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一寸法師(1955年)

  • posted at:2007-09-16
  • written by:砂月(すなつき)
いっすんぼうし
新東宝=スタジオ8プロ
配給:新東宝
製作年:1955年
公開日:1955年2月12日
監督:内川清一郎
企画:金田良平
原作:江戸川乱歩
脚本:館岡謙之助
撮影:岩佐一泉
音楽:大森盛太郎
美術:鳥居塚誠一
照明:関川次郎
録音:道源勇二
助監督:柴田吉太郎
編集:永田伸
製作主任:山本喜八郎
出演:二本柳寛 三浦光子 宇津井健 安西郷子 細川俊夫
スタンダード モノクロ 82分

真夜中の大都会に救急車のサイレンが鳴り響いた。出版社から「山の手歓楽街深夜の探訪」の原稿を依頼された作家クラブの小林章三は人垣の間から顔を出したが、そこには酔っ払いがケガをして倒れているだけだった。フレッシュな猟奇を求める彼が今捜しているものは、その野次馬の中にいた薄気味悪い小男だった。子供と見間違えた可能性もあったが、小林は夜の繁華街を歩き回った。やがて彼が外れにある貧民街に辿りつくと、目の前を子供が走って行った。まんじゅうを貰いに行くというその子供の後をつけて行くと、そこにはあの小男が座っていた。小林の視線に気付いた小男は足早にその場を去ろうとしたが、大事に抱えた包みを落としてしまった。中から転がり落ちたもの、それは人の白い左腕だった。小林は小男の後を負い掛けたが、住宅街に入ると見失ってしまった。小男が消えた辺りには古びた寺があった。

悪夢にうなされる小林が飛び起きたとき、太陽は高く上っていた。溝川に女の片足が浮かんでいたという事件が前日に起こっていたことを新聞で知った彼は、もう一度あの小男が消えた寺へ行ってみることにした。養源寺の和尚にそのことを尋ねたが、随分と妙な言いがかりをつけるお人だと煙たがられてしまった。小林が養源寺の周辺にある商店主に聞き込みを始めようとしたとき、山野証券社長夫人・百合枝と再会した。彼女とは学生時代、恋人同士の関係だった。百合枝は、娘の三千子が五日前から行方不明になっているから力になって欲しいと言った。山野と養源寺の和尚は同郷の知り合いだったため、そこへ相談に行っていたのだった。小林は百合枝に私立探偵の旗龍作を紹介した。

山野大五郎は妻を亡くし、五年前に同じ会社の支配人の令嬢・百合枝と結婚した。三千子は先妻の娘だった。行方不明になった前夜、百合枝は二階から流れるピアノの音を聞いていた。だが翌日、使用人の小松から知らされれまで誰も三千子がいないことに気付かなかったのだ。屋敷は厳重に戸締りをされていたが、出掛けるときに身につけるもの一式が無くなっていたため、家出した可能性もあった。旗は頭を巡らしながら三千子の部屋のピアノを弾いた。曲の途中で「ソ」の音がおかしいことに気付いた旗は、屋根を開けて弦に引っ掛かっていたヘアピンを取り出した。そのヘアピンに数本の髪の毛がついていることから、彼は三千子が何者かによって一度ピアノの中に隠され、注意が逸れた隙を狙って外に運び出したのではないかと推理した。

屋台的映画館

ドラゴンヘッド

  • posted at:2007-09-11
  • written by:砂月(すなつき)
どらごんへっど
映画「ドラゴンヘッド」製作委員会(TBS=電通=アミューズピクチャーズ=東宝=TOKYO FM=毎日新聞社=WOWOW=カルチュア・パブリッシャーズ=スポーツニッポン=ツインズジャパン)
配給:東宝
製作年:2003年
公開日:2003年8月30日
監督:飯田譲治
製作プロデューサー:平野隆
製作総指揮:近藤邦勝
共同製作総指揮:濱名一哉 神野智
協力プロデューサー:下田淳行
原作:望月峯太郎
脚本:NAKA雅MURA 斉藤ひろし 飯田譲治
撮影監督:林淳一郎
VFXディレクター:立石静
VFXプロデューサー:浅野秀二
視覚効果デザイン:樋口真嗣
音楽:池頼広
・・・:「心ひとつ」MISIA
美術監督:丸尾知行
ビデオエンジニア:鏡原圭吾
照明:豊見山明長
録音:井家眞紀夫
編集:大永昌弘
出演:妻夫木聡 SAYAKA 山田孝之 藤木直人 近藤芳正
シネマスコープ カラー 123分

高校生の青木テルは、違和感の中で目覚めた。何故か自分が新幹線の床に横たわっていたからだ。徐々に甦る記憶・・・。痛む体を無理矢理起こして周囲を見回した彼は驚きのあまり声を失った。彼が見たもの、それは同級生たちの死体の山だった。

事故は静岡のトンネル内で起こった。修学旅行帰りのテルたちを乗せた新幹線は巨大な揺れに見舞われ脱線したのだ。車内は大混乱となり、乗客たちは反動で後方へ飛ばされ折り重なった。だが、テルは落とした缶コーヒーを拾おうとして姿勢を低くしていたことが幸いし命を落とさずに済んだのだった。彼は恐怖のあまり車外へ逃げ出したが、トンネルの出口は瓦礫で塞がれていた。閉じ込められたことに気付いたテルは携帯電話で救助を要請しようとしたが通じなかった。自分が置かれている状況を把握し落ち込むテルだったが、物音がしたことでまだ生存者がいるのではないかと思い直した。音の先では高橋ノブオがうずくまっていた。

テルはノブオと食堂車へ行き腹を満たした。ところがテルの一言で不安に駆られたノブオは落ちていた包丁を手に取ると、甘く見るなよと振り回したのだ。食堂車から追い出されたテルを再び大きな揺れが襲った。彼は慌てて車体の下に潜り込んだが、そこでもうひとりの生存者である瀬戸アコと出会った。アコは車内でとったノブオの異常な行動を目の当たりにし、あまりの恐ろしさに逃げてきたのだ。

ノブオは同級生たちからいつも学校でいじめられていた。救援のシグナルを送り続けていたが、誰も振り向いてくれなかったのだ。この日も車中の狭いトイレに連れ込まれると靴で顔を踏みにじられたのだが、それが彼の命を救ったのだ。死体が転がる号車に戻ったノブオは、虫の息となった担任教師から助けを求められ混乱した。今まで何もしてくれなかったのに…。いつも教師が持っている竹刀を手にしたノブオは、彼を死ぬまで叩き続けた。そして今度は動かなくなった生徒の体を引っ張り出すと今までの恨みをこめて踏み続けた。アコはその側で身を堅くしながら彼が通り過ぎるのを待った。狂気へ走るノブオの叫び声を話を聞いたテルは、身の危険を感じてアコとともに脱出を図った。必ず誰かが助けに来てくれることを信じて。

屋台的映画館

ノンちゃん雲に乗る

  • posted at:2007-09-05
  • written by:砂月(すなつき)
のんちゃんくもにのる
芸研
配給:新東宝
製作年:1955年
公開日:1955年6月7日
監督:倉田文人
製作:熊谷久虎 中田博二
原作:石井桃子
脚本:村山節子 倉田文人
撮影:小原譲治
音楽:飯田信夫
美術:山手健
録音:安部恒雄
照明:伴野功
編集:笠間秀敏
監督補佐:大岡紀
製作主任:木村寛
監督助手:永倉君平
撮影助手:岸寛身
美術助手:阿部三郎
録音助手:石川英夫
照明助手:松田慶治郎
衣裳:鈴木うら
小道具:奈良要
記録:横関文代
スチール:藤井善男
進行:永島芳男
製作助手:川上吉保
現像:東洋現像所
後援:雪印乳業株式会社
出演:原節子 鰐淵晴子 藤田進 徳川無声 大泉滉
スタンダード モノクロ 84分

悲しい出来事があった小学二年生のノンちゃんは、泣きながら家を飛び出した。その彼女を心配した愛犬のエスは、後から負い掛けてきたのだった。小鳥のさえずりに耳を傾け空を見上げたノンちゃんは泣くのを止め涙を拭いた。そして木に登り枝にまたがると音楽に乗せて気持ちよく鳥のように両手で羽ばたいていた。ところが彼女はバランスを崩して滑り落ち、その下の池に落ちてしまった。

ノンちゃんは空を飛んでいた。やがて何処からかノンちゃんを呼ぶ声がし、大きな熊手が雲の下から延びてきたかと思うと彼女を引っ掛けて引き上げたのだった。雲の上には白ひげのおじいさんがいた。おじいさんは雲で出来た椅子に彼女を腰掛けさせて話を聞いていたが、そこに同級生でいたずら坊主の長吉が現れた。長吉はノンちゃんのことを友達だとおじいさんに紹介したが、ノンちゃんは友達じゃないと言い張った。国語の授業中によそ見をしていた長吉は先生から注意され、ノンちゃんが笑ったからだと嘘をついたのだ。ノンちゃんは違うと弁解したが、長吉は嘘じゃないと言い張った。いざこざはお遊戯の授業でも起こった。ノンちゃんは元々東京の生まれだったが、病気になったので田舎に移って来たのだ。二年生になったら東京へ連れて行って貰うことになっていたが、体が丈夫でないうちは行ってはいけないとおとうさんに言われたのだ。隣同士になった長吉は、その話を持ち出して嘘つきだと言った。帰り道、ノンちゃんを待ち伏せていた長吉は「ノンちゃん、ノがつく、ノン左衛門」と歌ってからかった。ノンちゃんの話を楽しげに聞いていたおじいさんは、ワシも子供の頃を思い出したよと言った。そして深いため息をつくと、遠い遠い昔の夢じゃなと呟いた。

おじいさんは、「何でもいいからノンちゃんの身の上話が聞きたい。そうすればもう泣かずに済むように出来るかも知れない」と言った。それを聞いたノンちゃんは、大好きな家族のことを話すことにした。

屋台的映画館

鷲と鷹

  • posted at:2007-08-24
  • written by:砂月(すなつき)
わしとたか
日活
配給:日活
製作年:1957年
公開日:1957年9月29日
監督:井上梅次
製作:坂上静翁
脚本:井上梅次
音楽:多忠修
撮影:岩佐一泉
照明:藤林甲
録音:橋本文雄
美術:中村公彦
編集:鈴木晄
助監督:舛田利雄
特殊撮影:日活特殊技術部
製作主任:中井景
技斗:高瀬将敏
出演 石原裕次郎 三國連太郎 月丘夢路 長門裕之 浅丘ルリ子
シネマスコープ カラー 115分

深夜の波止場。食堂カモメで食事を済ませた貨物船・海洋丸の吉江三造機関長が口笛を吹く男に殺された。彼の背中には大きなナイフが突き刺さっていた。翌朝、村上捜査課長は機関長の息子・吾郎から話を聞き、凶器のナイフは父親が若いときにシンガポールで購入したものであることがわかった。吾郎は村上から何か心当たりはあるかと聞かれたが、仏のような人物だと言って船員たちから慕われていた父親が人から恨みを買うとは到底思えないと言った。

海洋丸には出航する時間が迫っていたが、そこへやってきたのは二人の新人だった。一人は喧嘩っ早い野村千吉、そしてもう一人は目付きの鋭い佐々木啓三だった。こいつは偽物だと因縁をつけられた千吉は佐々木に殴り掛かった。喧嘩が始まったことに気付いた吾郎は、慌てて二人の間に割って入った。困った吾郎は鮫川船長と相談し、二人を香港まで連れて行くことにした。船内には船員ではない人物が一人紛れ込んでいた。船長室の物陰に隠れ鮫川を脅かそうとしていたのは、彼の娘・明子だった。父親と会えないことに寂しさを感じていた明子は今回の航海がそれ程危険ではないと聞いていたため無断で乗り込んだのだ。鮫川は娘が密航していることがわかると必要以上に激怒した。

機関長室で遺品を見ていた吾郎は、机の上に父親が殺されたナイフと同じものが置かれていることに気付いた。凶器とは別物であることがわかったが、犯人像がさらにぼやけて行った。鮫川に呼ばれ船長室に入った吾郎は、そこに明子がいることに驚いた。さらに驚いたのは、机の引き出しの中から凶器と同じタイプのナイフが顔を覗かせていたからだった。吾郎は、もう一人このナイフを買った人物がいるはずだと尋ねたが、鮫川は知らないの一点張りだった。そのとき外から口笛が聞こえ、怯えた鮫川はその主を捜した。

気に喰わねえヤツには挨拶しないという千吉の態度に腹を立てた松は、ナイフをちらつかせて襲い掛かった。佐々木は間合いを見計らってテーブルを蹴り上げると松からナイフを取り上げ、千吉の気持ちを静めようとした。そこに響いたのはコック・おっかあの食事の時間を知らせる声だった。おっかあが再び厨房に戻ると、そこにはもう一人の密航者がいた。彼女の名前は朱実。千吉を追い掛けて来たのだった。

屋台的映画館

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