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教師 女鹿

  • posted at:2009-05-24
  • written by:砂月(すなつき)
きょうしめじか
日活
配給:にっかつ
製作年:1978年
公開日:1978年3月18日 併映「危険な関係」
監督:曽根中生
プロデューサー:結城良煕
原作:川崎三枝子 沼礼一
脚本:桂千穂 曽根中生
撮影:水野尾信正
照明:川島晴雄
録音:橋本文雄
美術:柳生一夫
編集:山田真司
音楽:コスモス・ファクトリー
助監督:中川好久
色彩計測:田中正博
現像:東洋現像所
製作担当者:天野勝正
出演:栄ひとみ 志麻いずみ 伊佐山ひろ子 山下洵一郎 高木均
シネマスコープ カラー 87分

女鹿冴子は生物の非常勤講師として白汀高校に赴任してきた。彼女が公立の名門校を断わり、半年もこの学校の就職枠を待っていたことを教育委員会から聞いていた校長の柏木剛介は何故だねと尋ねた。すると冴子は先生の教育方針に憧れたからとお決まりのせりふを言った。それを聞いた剛介は気を良くし、頑張り給えとエールを送った。担当のクラスに案内された冴子は、早速出席をとり始めたが、その中の三人は返事はするものの彼女と目を合わせようとはしなかった。中村茂、山本徹、水谷敏夫は前日、女子高生をレイプしているところを冴子に見られ、なおかつ口封じのために彼女を襲おうとしたものの証拠となる生徒手帳を奪われたからだった。放課後、三人は冴子を待ち伏せ手帳を返して欲しいと願い出たが、甘いと一喝した。そして東大に合格する何人かのために入学金と月謝で彼らをサポートすることがあなたたちの役目でこの学校の方針だと言った。

冴子はヒトの筋肉のしくみを授業で教えていたが、興味のない生徒たちは真面目に話を聞こうとしなかった。そこで彼女は素早く教壇に腰掛けるとスカートを捲くり上げ、大腿四頭筋とその裏側の大臀筋を自らの体を使って説明した。この行為が英語担当で冴子を指導する山泉秀子の耳に入り、教育観についての説教を受けた。その夜、憂さ晴らしに数学担当の浅野姫子とバーに出掛けた冴子はそこで会ったカメラマンと意気投合し、姫子の部屋でお互いに体を交えた。数日後、授業のために教室に向かった冴子だったが、彼女の授業を拒否するという内容の紙がドアに張られていた。冴子は校長室へ行き、私も彼らを拒否しましたと剛介に報告すると、君が生徒に拒否されたということはこの学校の方針に合わないということだと言った。わかるかねと尋ねると、冴子はいいえと素っ気なく答えて出て行った。彼女と入れ替わりに入ってきた教頭の森岡理平は、姫子が二日間に渡って無断欠勤をしていることを伝えた。校長命令で姫子のアパートに向かった理平と秀子だったが、部屋に彼女の姿はなかった。秀子が手掛かりになるものはないかと調べていると、新聞の間から封筒が出て来た。その中には三人が愛欲に溺れる写真が入っており、それを見た秀子は慌てて仕舞った。その頃、学校に匿名の電話が掛かり、緊急の職員会議が招集された。その内容は川田学園の生徒の早川ルミが白汀高校の生徒にレイプされたときにそれを幇助した女教師がいたというものだった。電話の主はルミ本人で、助けを求めたにも拘らず傍観したその教師を学校側で処分すれば警察に訴えないというのだ。聖職の人間にそのようなことがあるはずがないという意見が多数を占める中で、冴子なら大いにありうると秀子は封筒の写真を公開した。釈明を求める剛介に冴子はあっさりと認め、三人の生徒手帳を提出した。学校の名誉が傷付くことを恐れた剛介は、処分は自分に任せて欲しいと言い会議を終えようとした。すると冴子は立ち上がり姫子がつけていた手帳を読み始めた。そこには彼女が売春をしていた証拠となる赤裸々な内容が書かれていた。

屋台的映画館
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パタリロ! スターダスト計画

  • posted at:2009-05-21
  • written by:砂月(すなつき)
ぱたりろすたーだすとけいかく
東映動画
配給:東映
制作年:1983年
公開日:1983年7月10日 併映「ヘッドフォン・ララバイ」
監督:西沢信孝
製作総指揮:今田智憲
プロデューサー:横山賢二
脚本:田波靖男
原作:魔夜峰央
音楽:青木望
主題歌:「Run away 美少年達(ローズボーイズ)!」魔夜峰央
挿入歌:「スターダスト悲歌(エレジー)」藤田淑子
美術監督:土田勇
作画監督:鈴木欽一郎
撮影:武井利晴 福井政利
編集:吉岡泰弘
編集助手:清水慎司
録音:池上信照
録音助手:川崎公敬
音響効果:松田昭彦
演出助手:西尾大介
記録:竹澤裕美子
制作進行:角銅博之
宣伝プロデューサー:徳山雅也
録音スタジオ:タバック
現像:東映化学
制作担当:大野清 佐々木章
声の出演:白石冬美 曽我部和行 藤田淑子 永井一郎 滝口順平
アメリカンビスタ カラー 48分

常春の国、マリネラ。この島国の主要産業はダイヤモンドの採掘、加工、輸出で、国民の大半が関連企業で働いている。国王は、父の死により10歳で即位したパタリロ・ド・マリネール8世で、白髪にずんぐりむっくりという体型に天才的な頭脳と超人的な身体能力、そして破壊的な性格を併せ持つ個性的な人物だった。そんな彼に相談を持ち掛けたのは、パタリロが王子時代に身辺警護を命じられて以来、腐れ縁となったジャック・バルバロッサ・バンコラン少佐だ。バンコランはイギリス情報局秘密情報部(MI6)に所属する凄腕のエージェントで、殺人許可書を所持していた。最近、世界各国の宝石店が襲われダイヤモンドが盗まれるという事件が起きていたが、不可解な点は常にバンコランたちが裏をかかれていることだった。彼らが話をしているうちに王国の宝物蔵が荒らされ、先祖代々集めてきたダイヤのコレクションが盗まれた。バンコランは王国直属の武官部隊・タマネギ部隊に警察とともに島を封鎖するよう命じた。一方、パタリロは丸々太ったクモが天井から下がっていることに気づきナイフを投げつけた。クモはロボットで、盗聴用のカメラとマイクが仕掛けられていたのだ。これが警備の先手を打たれた理由だった。正体不明のジェット機がマリネラ山中から飛び立ったという報告をタマネギ1号から聞いたバンコランは、盗賊一味が逃げ出したと確信し落胆した。するとパタリロはここに手がかりがあると自信たっぷりげにクモを差し出した。

パタリロとバンコランは新東京国際空港に降り立った。二人が日本に来た理由は、精密なクモロボットを手先が器用な日本人が作ったに違いないという変な確信をパタリロが持ったからだった。二人が最初に訪れたのは松上電気産業だったが、社長がクモアレルギーだったことから、リストから外れた。次に訪れたのは目立電器だったが、社長が残念な人物だったことから盗賊と関係があるとは到底思えなかった。NIYO-DENKIの社長も先の社長と同様だったため、リストから外した。そして次に訪れたのはSAMYだった。パタリロがクモ型ロボットを見せると社長はひどく動揺し警察を呼ぼうとした。するとバンコランが歩み出て、インターポールの依頼で活動していることを明かした。社長は受話器を置き、依頼者の名前を告げようとしたが、何者かのライフルによって暗殺された。隣のビルからヘリコプターで脱出しようとする狙撃者にバンコランは窓ガラスを割って銃口を向けた。すると狙撃者は仮面を外してバンコランに微笑んだ。彼はバンコランの元恋人のジュニアだった。

屋台的映画館

ギターを持った渡り鳥

  • posted at:2009-05-16
  • written by:砂月(すなつき)
ぎたーをもったわたりどり
日活
配給:日活
製作年:1959年
公開日:1959年10月11日 併映「地獄の曲がり角」(13日まで)「事件記者 姿なき狙撃者」(14日から)
監督:斎藤武市
企画:児井英生
原作:小川英
脚本:山崎巌 原健三郎
撮影:高村倉太郎
照明:大西美津男
録音:米津次男
美術:坂口武玄
編集:近藤光雄
音楽:小杉太一郎
助監督:神代辰巳
色彩計測:幸田守雄
現像:東洋現像所
製作主任:櫻井宏信
主題歌:「ギターを持った渡り鳥」小林旭
・・・:「地獄のキラー」小林旭
出演:小林旭 浅丘ルリ子 中原早苗 渡辺美佐子 金子信雄
シネマスコープ カラー 77分

北海道・函館に流れてきた滝伸次は、バー・ビオンで二人の流しの男を助けたことで秋津組社長・秋津礼三郎に気に入られた。「借り」を口にした秋津は、大きな仕事のために手を貸して欲しいと頼んだ。秋津組は計画しているマーケットの建設予定地にある商店等を、借入金の返済期限を口実に立ち退かせていた。だが中には用心棒を雇って阻止しようとする者もいた。彼の仕事とは、そんな連中を排除することだった。弱い者いじめが嫌いな伸次だったが、それが正当な行動であると言われると断わることが出来なかった。秋津は伸次を部屋に招き入れると、次の仕事の説明をした。函館山と立待岬にやってくる観光客がその東部にある漁師町には見向きもしないことから、そこにアミューズメントパークを建設して物好きな客を誘致しようと考えていた。だが障害となっているのはそこの住民だった。伸次は丸庄海運を訪ねると、社長の庄司明夫に借入金の返済期限が過ぎていることを口実に、担保になっている庄洋丸を引き上げようとした。だが処分に手間取ることを考え、船代わりに建物を明け渡すように言った。するとそこへやってきた庄司の妻・澄子は、借金をするときにもっと反対をするべきだったと夫に言った。彼女の兄が秋津であることを知った伸次は、事務所に戻るとそこまでしなくてもと社長に抗議した。すると秋津は、自分が決めた縁談を断わって家出同様にして嫁に言った澄子を憎んでいた。面子を潰された秋津は見せしめとして庄司を潰そうとしたのだった。

叔母の件を知り伸次に好意を抱いた秋津の娘・由紀は、翌日が自身の誕生日であることから買い物を口実に彼を呼び出した。その夜、食事を終え帰ろうとする二人は、いつ来てもマネージャーがいないのなら明日限りで店を引き渡してもらうぞとバーテンに凄む秋津組の馬場の姿を目撃した。伸次は、父親が行う仕事の真相を知りショックを受けた由紀を慰めると自宅に送り届けた。事務所に戻ってきた伸次を見るなり秋津は、大事な一人娘とは二度と会うなと釘を刺した。その話を聞いて笑ったのは、神戸の田口組からきたジョージだった。伸次の顔を見たジョージは、あんたにゃどっかで会ってるなと言った。麻薬の密輸を請け負うジョージだったが、港湾の警戒が厳しく受け取るチャンスを逸していた。そのために計画が沖合いに変更になり、秋津に船を一艘用立てて欲しいと願い出た。それを聞いた秋津はちょうどいい船があると言った。

屋台的映画館

巨人の星 宿命の対決

  • posted at:2009-05-05
  • written by:砂月(すなつき)
きょじんのほししゅくめいのたいけつ
東京ムービー
配給:東宝
製作年:1970年
公開日:1970年8月1日 併映「決戦!南海の大怪獣」「アタックNo.1 涙の回転レシーブ」「みにくいあひるの子」
演出:長浜忠夫 根来昭
原作:梶原一騎 川崎のぼる
脚本:山崎晴哉 伊藤恒久 辻真先 さわきとおる
作画監督:楠部大吉郎
美術デザイン:小山礼司
美術監督:影山勇
撮影監督:清水達正
撮影:若菜章夫 大和田亨 八巻磐 石川欽一
録音監督:山崎あきら
音楽:渡辺岳夫
録音技術:三浦千治
効果:片岡陽三
編集:井上和夫
制作進行:鈴木禎二
音響:映音
製作協力:Aプロダクション
現像:東洋現像所
協力:読売テレビ 読売巨人軍
連載:週刊少年マガジン
声の出演:古谷徹 八奈見乗児 井上真樹夫 加藤精三 白石冬美
アメリカンビスタ カラー 61分

昭和43年のオールスターゲーム直前に星飛雄馬はついに大リーグボールを完成させ、復活を遂げた。その魔球の原点は、針の穴を通すほどのコントロールを持ちながらも体格に恵まれない彼の豪速球は打たれると飛びやすいというところにあった。思い悩む飛雄馬は先輩の金田正一投手に変化球を教えてほしいと願い出たが、全く新しい独特の変化球を編み出すべきだとアドバイスされた。開幕戦の大洋戦でライバルである左門豊作に直球勝負を挑み、敗れたことで変化球の開発が急務となった飛雄馬は、禅寺住職の講和やキャンプでの体験をヒントにした。そしてボクシングや剣道の実践、警察の射撃の見学を行うことで洞察力を磨いた。その結果、バッターの心理を読んで構えたバットに投球を命中させ凡打に討ち取るという魔球を完成させた。打倒大リーグボールに燃える対戦球団だったが、様々な工夫を凝らしても打点はおろかヒットさえも奪うことは出来なかった。その中でも一層闘志を燃やしていたのが、挫折を知らない天才型バッターの阪神・花形満だった。バットを体のラインに隠したり、顔の前に構えたりと奇策を繰り出すものの、今の飛雄馬の前では敵ではなかった。

オールスターゲームにファン投票で選出された花形だったが、頭の中は大リーグボール攻略でそれどころではなかった。開幕式のセレモニーで風船を飛ばすことになっていたが心はそこになく、同僚に促されてようやく気付いたものの指に糸が絡まって風船は手から離れなかった。焦った花形は腕を強く振って糸を切ると舞い上がっていく風船を見送った。ほくそ笑みながら。その様子の変化に気付いた速水譲二は、試合後タクシーを見つけると花形が運転するスポーツカーを追うように命じた。速水はミュンヘンオリンピックを目指す日本陸上界の秘密兵器と呼ばれるほどの選手だったが、金メダルでは飯は食えないという理由で巨人軍の入団テストを受けたのだ。そして100m10秒5という俊足とずば抜けた身体能力、そして要領の良さで飛雄馬たちとともに合格を手にしたのだった。この試合をスタンドで観る羽目になったのは、阪神戦で仕掛けられた花形のトリックプレーのせいだと信じていた速水は、急激な不振に陥った花形の秘密を探るために尾行した。到着したのは杉野自動車組立工場という花形モータースの下請け会社だった。特に不審には思わなかったが、明かりのついている工場を覗いてみることにした。するとそこには恐ろしい光景が広がっていた。花形は特注で作った鉄製のバットで振り子式の鉄球を打つという狂気じみた特訓を行っていたのだ。圧力と振動で体が吹き飛ばされようが、両手から血が噴き出そうが、彼は特訓を止めようとはしなかった。それを見た速水は、飛雄馬と花形の双方が破滅することを望んでいた。

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巨人の星 大リーグボール

  • posted at:2009-04-27
  • written by:砂月(すなつき)
きょじんのほしだいりーぐぼーる
東宝=東京ムービー
配給:東宝
製作年:1970年
公開日:1970年3月21日 併映「キングコング対ゴジラ」「アタックNo.1」「やさしいライオン」
演出:長浜忠夫 根来昭
原作:梶原一騎 川崎のぼる
脚本:山崎晴哉 伊藤恒久 松岡清治 辻真先 さわきとおる 斉藤次郎
作画監督:楠部大吉郎
美術デザイン:小山礼司
美術監督:影山勇
撮影監督:清水達正
撮影:若菜章夫 大和田亨 宮内征雄 石川欽一 三沢勝治
録音監督:山崎あきら
音楽:渡辺岳夫
録音技術:三浦千治
効果:片岡陽三
編集:井上和夫 越野寛子
制作進行:鈴木禎二
音響:映音
製作協力:Aプロダクション
現像:東洋現像所
協力:読売巨人軍 読売テレビ
連載:週刊少年マガジン
声の出演:古谷徹 加藤精三 白石冬美 中村正 八奈見乗児
アメリカンビスタ カラー 70分

昭和43年のペナントレース開幕戦に、ルーキーの星飛雄馬は念願のベンチ入りを果たした。前年、親友の罪を被って青雲高校を退学したことで彼の夢は潰えたかに見えたが、それを知った巨人軍の川上哲治監督が前倒して入団テストを実施し、先輩の伴宙太とともに合格したのだ。後楽園球場での巨人-大洋戦は、その日先発した金田正一投手が不調で、早々に大洋打線に捕まると満塁本塁打を打たれるなどしてKOされた。それに対し巨人打線はON砲などで援護したが依然リードを許したままだった。二死一、三塁の場面で勝負をかけた別当薫監督は代打にアグリーを起用。それに対し川上は左打者対策として飛雄馬を指名した。すると別当は見透かしたように代打の代打として飛雄馬のライバルである左門豊作を送った。川上は敬遠を指示したが、プライドが許さない飛雄馬は自ら条件を提示して勝負を願い出た。その条件とは、もし打ち込まれた場合は潔く二軍へ行くというものだった。それを聞いた川上は今の言葉を忘れるなよと言い残すとベンチに下がった。速球投手として生きるか死ぬかの勝負を賭けた飛雄馬だったが、左門にバックスクリーンへと運ばれた。再びマウンドへ向かった川上は、選手通用口を指差し二軍行きを命じた。

飛雄馬は二軍の宿舎に現れなかった。絶望の淵にいた彼は、海岸でひと晩泣き明かしたあと鎌倉の禅寺に向かったのだ。なぜなら現役時代の川上が迷いが生じると禅寺に籠り座禅を組んだという話を思い出したからだ。参禅者は飛雄馬よりも年上ばかりで、直堂から警策で叩かれるのは彼一人だった。やがて講和が始まると、住職は飛雄馬の心に迷いがあることを言い当て、打たれまいとすれば五体にかたさが余計に出てまた打たれると言って笑った。腹を立てた飛雄馬がここでもまた笑われるのかと開き直ると、何故か警策の音は止まった。しばらくして住職は、けがの功名らしいが打つなら打てと五体の力を抜いたときにいい姿勢が出来たと言った。打たれまいと凝り固まった姿勢ほどもろいものはない。打たれて結構、いやもう一歩進んで打ってもらおう。この心境を得たとき、悩み苦しむ人生の森の迷路におのずと道も開けるだろう。講和を聞き終えた飛雄馬の心に住職の言葉が突き刺さっていた。そしておぼろげながら新魔球の姿が見えたのだ。打たれて結構というヒントが打たれない大リーグボールに秘められていることを知った飛雄馬は、再起を決意した。

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