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緋牡丹博徒

  • posted at:2012-01-30
  • written by:砂月(すなつき)
ひぼたんばくと
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1968年
公開日:1968年9月14日
監督:山下耕作
企画:俊藤浩滋 日下部五朗 佐藤雅夫
脚本:鈴木則文
撮影:古谷伸
音楽:渡辺岳夫
美術:雨森義允
照明:和多田弘
録音:溝口正義
編集:宮本信太郎
助監督:本田達男
記録:矢部はつ子
装置:温井弘司
装飾:宮川俊夫
美粧:中野進明
結髪:妹尾茂子
衣裳:森護
擬斗:谷明憲
古武道:中島正義
進行主任:西村哲男
出演:藤純子 若山富三郎 高倉健 大木実 待田京介
シネマスコープ カラー 98分

時は明治の中頃、岩国の武花一家の賭場は不死身の富士松が胴師・蛇政の札に細工があると因縁を付けたことで騒動が起きていた。しかし証拠は見つからず、富士松は落とし前を付ける事になったが、そこに口を挟んだのは熊本人吉で一家を構える矢野仙蔵の一人娘・竜子だった。蛇政の仕掛けを見抜いた竜子は、証拠を差し出すと渡世のしきたり通りきっぱり形を付けて貰いましょうと言った。引っ込みが付かなくなった組長の武井花太郎は、蛇政に小指を詰めさせその場を収めた。 四国道後温泉に一家を構える熊坂虎吉の身内である富士松は、親分の使いで下関へ行った帰りに騒動に巻き込まれた。彼は命を助けてくれたお礼がしたいから道後に寄って欲しいと頭を下げたが、竜子は流れ流れの一人旅が性に合っているからと丁重に断わった。富士松と別れてしばらく経った夕方、竜子を取り囲んだのは蛇政とその一派だった。さっきの礼をさせて貰うぜと短刀を抜いた蛇政たちは竜子に斬り掛かり、彼女は手傷を負った。そのとき助けに入ったのは駆け出しの渡世人・片桐直治だった。竜子の傷の手当を終えた片桐は、彼女の懐から落ちた財布を拾い上げると顔色が変わった。その様子に気付いた竜子が持ち主に心当たりがあるのですかと尋ねると片桐は口ごもった。そこで彼女は、財布の経緯を話すのであなたも知っていることを話してくださいと言った。

仙蔵は妻の遺言に従い、竜子を堅気の家へ嫁に出してもおかしくないように育てた。そして望みどおり堅気の呉服問屋との縁組が整ったある日、仙蔵は辻斬りに遭って命を落とした。この騒動に怖気付いた先方は縁談を断わってきたのだった。乾分たちに渡世は男稼業だから女には任せられないと言われた竜子は矢野組を畳む決心をし、父親の敵討ちの旅に出たのだった。あの日、号泣する竜子は父親の亡骸に落ちていた財布を拾った。それが犯人のものに間違いないと確信した彼女は全国の賭場を尋ね歩き、五年の歳月が流れた。竜子はどうしても財布の持ち主が知りたいと言ったが、片桐は何も知らないと白を切った。そこへ再び蛇政たちがやってくると彼は竜子を匿い、一派の後を追って行った。片桐の人柄に惹かれる竜子だったが、懐の財布が無いことに気付き唇を噛んだ。

熊虎一家に草鞋を脱いだ矢野組のフグ新が酒の上でのいざこざを起こし、岩津一家と熊虎一家の間で騒動になっていた。フグ新は火種である自分が命を差し出せば事が丸く収まると考えていたが、虎吉は富士松が竜子に助けられたことから義理を義理で返すのが侠客の筋だと言って行かせようとはしなかった。そこへやってきたのは噂を聞きつけた竜子だった。虎吉は竜子に一目惚れした。フグ新は仙蔵が殺害されたときの唯一の目撃者だった。竜子から堅気になるように言われたフグ新は、女の細腕で一家の金看板を守り抜こうと苦労する彼女の姿に感銘を受け三年前に修行の旅に出た。彼は世話になった熊虎一家に迷惑を掛けたことを反省していた。そこで竜子は、私はフグ新という子分を持った矢野組二代目矢野竜子、私に任せて置きなさいと力強い言葉を掛けた。

屋台的映画館
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地球防衛軍

  • posted at:2012-01-28
  • written by:砂月(すなつき)
ちきゅうぼうえいぐん
東宝
配給:東宝
製作年:1957年
公開日:1957年12月26日 併映「サザエさんの青春」
監督:本多猪四郎
制作:田中友幸
原作:丘見丈二郎
潤色:香山滋
脚本:木村武
撮影:小泉一
美術:安倍輝明
録音:宮崎正信
照明:岸田九一郎
音楽:伊福部昭
監督助手:梶田興治
編集:岩下廣一
現像:東洋現像所
制作担当者:坂本泰明
特殊技術・撮影:荒木秀三郎 有川貞昌
特殊技術・美術:渡辺明
特殊技術・照明:城田正雄
特殊技術・合成:向山宏
特技監督:円谷英二
出演:佐原健二 白川由美 河内桃子 平田明彦 志村喬
シネマスコープ カラー 88分

天体物理学者の白石亮一は、富士山麓に近い小さな村に移り住んでいた。夜通し行われる村祭りの夜、遊びに来ていた同僚の渥美譲治は亮一に岩本広子と一緒に踊れよと促した。すると二人の間は気まずい雰囲気になり、亮一は境内の外へ歩いて行った。彼のあとを追いかけた譲治は、広子との婚約を解消した理由を聞き出そうとした。すると亮一はしばらくこの村で暮らすから誰とも結婚をする気はないと言った。天体物理学者をやる者がここにいてどうするんだと尋ねたとき、亮一は向こうの山で火事が起きていることに気付いた。そして先に帰れと譲治にいうとその方向に走って行った。山火事は木の根元から火が立ち上るという奇妙な燃え方をしていた。亮一はその後、姿を消した。

亮一の様子を譲治に見に行かせたのは天体物理学の権威・安達賢治郎博士だった。預かった封筒には論文が入っており、安達はタイトルを見るなり相変わらずだなと言った。その「ミステロイドの研究」という論文は、火星と土星の間にある小さな星の群れはかつて一つの遊星だったという持論で、彼はその星をミステロイドと呼んでいた。だが途中までしか書いておらず、安達は自尊心の強い男が珍しいと首をひねった。そのとき譲治が勤める大学から村が大きな地滑りを起こしているという連絡が入った。心配になった譲治は再び村に戻ることにしたが、車中でこの地震は人工的なものかもしれないという話を警察官から聞き、不安にかられた。現場では壊れた神社の鳥居が本来とは違う場所で見つかったり、前日に見られた放射能の反応が極端に下がるなど奇妙なことが多発していた。譲治は警察官とともに山火事の現場に向かったが、その途中でジープのタイヤが焦げてパンクした。熱を持った地面にガイガーカウンターを向けると放射能の反応があり、原因を調べているうちに突然目の前の山が崩れ巨大なロボットが出現した。譲治たちは光線を放つロボットから命からがら逃げ出した。富士中央警察署は対策本部を置き、防衛隊に出動要請を行った。ロボットが次々と街を破壊して行く中、防衛隊は防御線を張って住民を避難、誘導した。そして火炎放射器やロケット砲などで応戦すると川の方へ誘い込み、鉄橋もろとも爆破した。落下したロボットは大破し活動を停止した。

天体望遠鏡で月を観測していた安達は、月の裏側に不思議な現象が起きていることに気付いた。それは亮一の論文に書かれていたことと一致していたのだ。安達は訪ねてきた譲治に写真を見せ、飛行物体が月、人工衛星、地球を往復しているという論文の内容を説明した。すると譲治も、亮一の妹・江津子と避難する際に三機の円盤を見たことを明かした。驚いた安達はマスコミを通じて全世界に情報を発信した。

屋台的映画館

鏡の中の野心

  • posted at:2012-01-12
  • written by:砂月(すなつき)
かがみのなかのやしん
東活プロダクション
配給:松竹
製作年:1972年
公開日:1972年7月1日 併映「罠にはまった男」
監督:小林悟
原作:戸川昌子
脚本:松浦健郎
撮影:門口友也
音楽:白井多美雄
美術:松井敏行
照明:磯貝一
編集:中島照雄
助監督:高橋伴
監督助手:日留川雄二 斉藤高一
撮影助手:小島功
照明助手:福井通夫
効果:創音社
録音:目黒スタジオ
現像:東洋現像所
出演:荒木一郎 堤杏子 白石奈緒美 野村明治 今泉洋
アメリカンビスタ カラー 96分

パリ美容組合の機関誌「フォア・ヒュール・ド・パリ」の特派員と名乗る瀬木山雄二は、美容連合会が主宰するリゾート温泉ホテルでの慰安旅行に取材という形で飛び入り参加した。宴会場で彼は男嫌いで通っている田代圭子を口説いていたが、正面の女が自分を直視していることに気付いた。「俺は何処かであの女に会ったことがある。あの女の目は俺の過去を知っている目だ」。

美容連合会会長・喜多川女史の部屋に忍び込んだ瀬木山は、室戸事務局長と密会する現場に出くわした。そこで彼はその様子をカメラに収め、会話をテープレコーダーに録音することにした。
建設中である新都心ビルのフロアには東京一モダンな美容室が開設することになっていたが、室戸はその情報を大学の後輩であるビルの責任者・滝川総務部長から逸早く手に入れ、すでに工作の準備を始めていた。室戸は勝利を確信していたが、喜多川は昔からのライバルである谷本美容学院の院長・谷本香子の動きを心配していた。美容室の目玉が必要だという喜多川の意見に、室戸はフランス帰りの若い美容師・筒見杏子を推薦した。

翌日、瀬木山はルビー美容室の杏子を訪ね、美容連合会と谷本美容学院が看板として彼女を必要としていることを明かした。杏子はその学院を卒業していなかったが、院長が彼女の美貌と若さに目をつけ、内密の命令を受けてやってきたというのだ。ところが杏子はその話を信用しなかった。彼女は瀬木山が詐欺師だと見抜いていたのだ。5年前、瀬木山はパリ美容師協会の免状をエサにして美容観光団を募り、旅の途中で資金を持ち逃げしたのだ。その後、杏子は単独でパリに渡って修行を積み、今では店を経営するまでになっていた。

瀬木山はアポなしで谷本美容学院に乗り込み、この学校がパリの美容界で注目されていることを院長室の香子に明かした。そして彼は、特派員としてではなく香子の一ファンとして新都心ビルへの進出を手助けしたいと切り出したのだ。ビルの責任者である滝川総務部長は大学時代に空手部で一緒に稽古した仲で、奴の弱みを握っているから頭を縦に振らせることは難しくないと胸を張った。すると香子の心は揺れた。たとえ新店舗を展開できたとしても、現場から10年程離れていた自分が腕を振るうことにためらいを感じていたのだ。そこで瀬木山は、フランス仕込の美容師がいたらどうするかと聞いた。そこへ入ってきたのは杏子だった。

学院の理事長である香子の夫は、杏子の父親だった。彼は杏子が生まれると妻を捨て、大金持ちの令嬢と再婚した。杏子は財産目当てだと言われることが嫌で誰にもこの話をしなかったが、学院を乗っ取るつもりでいる瀬木山の悪魔ぶりに魅かれて打ち明けたのだった。

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HERO ヒーロー

  • posted at:2012-01-04
  • written by:砂月(すなつき)
ひーろー
フジテレビジョン=東宝=J-dream=FNS 27社
配給:東宝
製作年:2007年
公開日:2007年9月8日
監督:鈴木雅之
製作:亀山千広
企画:大多亮
エグゼクティブプロデューサー:清水賢治 島谷能成 飯島三智
統括プロデュース:石原隆
プロデューサー:現王園佳正 牧野正 宮澤徹 和田倉和利
ラインプロデューサー:森賢正
プロデューサー補:竹田浩子 瀬田裕幸
脚本:福田靖
音楽:服部隆之
撮影:蔦井孝洋
美術:荒川淳彦
録音:柿澤潔
照明:疋田ヨシタケ
編集:田口拓也
スクリプター:戸国歩
選曲:藤村義孝
リーガルアドバイザー:落合洋司
監督補:長瀬国博
助監督:片島章三 足立公良
製作担当:竹井政章 斉藤大和
企画協力:樹林伸
製作プロダクション:シネバザール
出演:木村拓哉 松たか子 大塚寧々 阿部寛 勝村政信
シネマスコープ カラー 130分

転勤により全国を転々とした久利生公平検事は、6年ぶりに東京地検城西支部に帰ってきた。その頃、同僚の芝山貢検事は起訴した傷害致死事件を担当していたが、自身の離婚調停で冷静な判断が出来なくなり、久利生が代わりに担当することになった。梅林圭介は、肩がぶつかった弾みで落としたタバコを里山裕一郎が踏みつけたことで口論になり、右手で顔を殴ったあと腹部に蹴りを入れた。よろけた里山は縁石に後頭部を打ち付け、それが致命傷となって死亡したのだ。里山は婚約者の松本めぐみと会う約束をしていたが、その途中で事件に巻き込まれた。詳しい事情を聞くためにめぐみのもとを訪れた久利生と雨宮舞子検察事務官は、梅林が過失を全面的に認めているから安心して欲しいと伝えた。初公判が始まり、久利生が控訴事実を読み上げると桂山薫裁判官は間違いないかと梅林に尋ねた。すると彼は「間違っています。僕は何もやっていません」と答えた。そして彼の弁護を担当する蒲生一臣も無罪を主張した。元検事の蒲生は刑事事件の無罪獲得数日本一を誇っていた。

事件の第一通報者である柏木節子は、午後9時頃に近所の住民から火事が出たという知らせを受けて現場に出掛け、サラリーマン風の男と金髪の若い男が口論をしているところを目撃したと裁判で証言した。金髪の男は背広の男に暴行を働くと車に飛び乗り、ものすごい勢いでUターンして逃げて行ったというのだ。梅林の髪の色があの男と同じだと節子は言ったが、蒲生は街灯と同じ低圧ナトリウムライトを法廷に持ち込んで実験し、証言に信憑性がないことを証明した。そして事件当日、被告が現場である三軒茶屋ではなく赤坂で警備のアルバイトをしていたというアリバイを披露した。久利生は取調べで梅林が話したことを公開した。午後8時半頃、携帯電話を自宅に忘れてきたことに気付いた梅林は職場を抜け出し、その途中で車を停めて自動販売機でタバコを買おうとしたところで口論になった、というものだった。静かに聞いていた蒲生は、その供述は強要されたものだと言った。当時、取調べを担当していたのは芝山だった。

事件現場の公園に現れた久利生は、調書を持って来た舞子とともに調査を始めた。犯行時間に急発進する大型の車が目撃されていたが、強引に運転したことで出来たと思われる傷が縁石についていたことから、その車を見つけることが出来れば梅林を有罪にする証拠が増えるのだ。だが梅林は翌日に車を処分したと証言していた。そこで二人は自動車解体工場を訪れ、押し潰されたスクラップの中から事件の車を探し出そうとした。その様子を遠くから伺っていたのは東京地検特捜部の東山克彦検事だった。東山の上司である黛雄作検事は、花岡が建設業者から一億円の賄賂を貰ったという疑惑を追っていた。現金の授受があったのは神楽坂の料亭だったが、その夜は赤坂の歯科医院で歯の治療を受けていたと花岡は証言し、院長も彼のアリバイを証言した。そして花岡を見たという人物がもう一人いた。それはその医院が入るビルの警備員・梅林圭介だった。9月10日の午後9時頃に赤坂で花岡を見た人物が同時刻に8キロ離れた三軒茶屋へ移動することは不可能だった。花岡の秘書・大藪正博はアリバイ工作のために梅林を引き入れたが、彼の事件が明るみになったことで真っ青になった。そこで白羽の矢が立ったのが蒲生だった。蒲生は法務大臣に圧力を掛けて指揮権を発動し特捜部による捜査を打ち切らせることに成功したが、疑惑とは関係ない事件を止めることは出来なかった。久利生を特捜部の会議室に呼び出した黛は「何が何でも梅林を有罪にしろ」と言った。

屋台的映画館

ナビィの恋

  • posted at:2011-12-28
  • written by:砂月(すなつき)
なびぃのこい
イエス・ビジョンズ=オフィス・シロウズ
配給:オフィス・シロウズ=東京テアトル
製作年:1999年
公開日:1999年12月4日
監督:中江裕司
製作:竹中功 佐々木史朗
プロデューサー:石矢博
製作補:澤昌平 新井真理子
協力プロデューサー:佐藤美由紀
原案:中江裕司 中江素子
脚本:中江裕司 中江素子
撮影監督:高間賢治
音楽:磯田健一郎
テーマ曲:「RAFUTI」登川誠仁
美術:真喜屋力
照明:上保正道
録音:井家眞紀夫
編集:宮島竜治
助監督:土岐佳嵩
スクリプター:松橋章子
衣裳デザイン:小川久美子
装飾:秋田谷宜博
衣裳:澤いずみ
衣裳(沖縄):金城美香
ヘア・メイク:大野悦香
製作担当:傳野貴之
出演:西田尚美 村上淳 平良とみ 登川誠仁 平良進
アメリカンビスタ カラー 94分

都会の生活に疲れた東金城奈々子は、幼なじみのケンジが操縦する連絡船に乗って生まれ故郷の沖縄・あぐに島に帰った。港で彼女を暖かく迎えたのは恵達おじぃとナビィおばぁだった。恵達おじぃが運転する車に乗って揺られていた奈々子は、島の住民とはかけ離れた雰囲気の二人を目撃した。一人はバックパックを背負った旅人風の青年、そしてもう一人は白いスーツの老紳士だった。奈々子は、恵達おじぃからあんたの生まれた家だから好きなように居ればいいよと言われ、会社を辞めたことを告白した。しかし恵達おじぃは深くまで聞こうとはしなかった。

翌日、ナビィおばぁは奈々子と一緒に近所の雑貨屋・大濱商店に出かけた。その店の主・麗子は元オペラ歌手で、亭主のオコルナーは隣でコーヒーショップ・おこるなぁを営んでいた。オコルナーは遥々アイルランドから麗子を追いかけて来たのだ。愛を唄う麗子の歌声にナビィおばぁは涙を流した。その帰り道、ナビィおばぁはちょっと寄り道するからと言って奈々子に荷物を預けると何処かへ行ってしまった。その頃、恵達おじぃは牧場で牛のための草を刈っていたが、そこで出会った青年・福之助と仲良くなり家に連れて帰ってきた。恵達おじぃは福之助のことをとても気に入り、三味線を教えたり離れで寝泊りすることを許可するなど上機嫌だったが、夕方遅く帰ってきたナビィおばぁに気付くと激しく叱った。

翌朝、恵達おじぃは福之助と牧場に出かけた。するとナビィおばぁもブーゲンビリアの鉢を持って出かけた。最近ナビィおばぁの様子がおかしいことに気付いていた奈々子は、近所の子供たちを集めてナビィおばぁのあとを付けるように言った。ケンジのところへ相談に行った奈々子は、あの老紳士が戦前まで島にいたことを知った。そこへ自転車を飛ばしてやってきた女の子は、奈々子にデイジ大変だと言った。奈々子は子供たちが群がる草むらからそっと仲村渠家の墓を覗いた。墓の前では60年前の約束を果たしに来たサンラーとナビィおばぁが抱き合っていた。

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