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雲霧仁左衛門(1978年)

  • posted at:2012-12-05
  • written by:砂月(すなつき)
くもきりにざえもん
松竹=俳優座
配給:松竹
製作年:1978年
公開日:1978年7月1日
監督:五社英雄
製作:佐藤正之 岸本吟一 杉崎重美
製作補:森誠一 佐生哲雄
原作:池波正太郎
脚本:池上金男
撮影:酒井忠 小杉正雄
美術:西岡善信
音楽:菅野光亮
照明:大西美津男
録音:小沼渡
調音:岩田広一
編集:諏訪三千男
記録:宮崎田鶴子
装飾:西村伸明 福井啓三
殺陣:湯浅謙太郎 安川勝人
監督補佐:菊池靖 大塚莞爾
撮影補佐:松下時男
助監督:杉村六郎 吉田啓一郎
衣裳:松竹衣裳
床山:山田かつら
協力:木下サーカス 堤商事 細野かつら
製作部:内田貴夫 佐々木啓 進藤淳一
挿入画:辰巳四郎
録音:映広音響
現像:東京現像所
製作協力:東京フィルム
出演:仲代達矢 市川染五郎 岩下志麻 松坂慶子 あおい輝彦
シネマスコープ カラー 163分

享保七年、春。暁星右衛門一味は江戸で一、二を争う酒問屋の近江屋を襲った。金の在処はまだわからなかったが、見つけ出すのは時間の問題だった。宿敵雲霧仁左衛門よりも先に乗り込んだことで星右衛門は上機嫌だった。そこに駆けつけたのは騒動を知った火付盗賊改方だった。長官の安部式部は星右衛門と相対し斬り捨てた。その頃、一艘の舟が川に浮かんでいた。駒寺の利吉はうめえところに隠したもんだと呟きながら小判の詰まった箱を引き上げたが、待ち伏せていた雲霧一味の木鼠吉五郎と因果小僧六之助にまんまと掻っ攫われたのだった。

火付盗賊改方(通称・火盗改)は、徳川政権下における享保年間当時、火災の予防や盗賊の逮捕、博徒の取り締まり等日本全国に渡る強力な犯罪取締りの権限を持っていた。火盗改に属する与力、同心は少数精鋭の旗本で固められていたが、犯罪者の捜査、逮捕、処刑に関し特別の非常権限が行使出来たのだ。式部は総力をあげて雲霧一味の捜索に当たったが、いつも直前で逃げられていた。近江屋の一件で捕らえた利吉が手の内の者を知っていると山田藤兵衛から伝え聞いた式部は、釈放して泳がせることにした。

吉五郎は尾張の呉服問屋・松屋吉兵衛に一夜妻を紹介した。彼女の体の虜となった吉兵衛は吉五郎に世話したいと願い出たのだった。女の正体は七化けの千代、吉五郎と同じ雲霧の一味だった。利吉は儲けを横取りされた腹癒せに千代の命を狙ったが、返り討ちにされた。一味の掟では殺しは御法度となっていた。六之助は代わりに罪を被ろうとしたが、千代はこんなことでもなけりゃお頭に会えないじゃないかと言った。利吉を追っていた火盗改はついに仁左衛門の隠れ家を突き止めた。だがそこは蛻の殻となっていた。藤兵衛は悔しがったが、その裏で与力の岡田甚之勘が情報を流していたのだ。だが仁左衛門は甚之勘を信用していなかった。

雲霧の次の標的は油問屋の武蔵屋だったが、もう指図を待つばかりとなっていた。吉五郎が甲州商人として訪ねると、店の奥から出てきたのは番頭だった。雲霧は既に番頭として犬神の亀造を、女中頭に黒塚のお松を潜り込ませていた。お松から金蔵が格子座敷の仏間の下にあることを聞いた吉五郎は成功を確信した。謝礼を渡すために甚之勘の隠れ屋敷を訪れた吉五郎は、今日、明日中に仁左衛門が堀之内のお厨子さまに厄払いに行くことを帰り際に伝えた。その夜、無防備の武蔵屋は雲霧一味に襲われた。翌日、式部は配下の者たちを集め、甚之勘を呼びつけると手品の種はこれだと言った。式部は裏切り者の甚之勘を追放し、それを見せしめとした。仁左衛門は式部に書状を送り、武蔵屋で罠にはまったお松と、甚之勘の妾で火盗改の情報を握るおまきとの交換を要求した。

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夜がまた来る

  • posted at:2012-11-29
  • written by:砂月(すなつき)
よるがまたくる
ビデオチャンプ=キングレコード=テレビ東京
配給:アルゴ・ピクチャーズ
製作年:1994年
公開日:1994年10月22日
監督:石井隆
製作:酒井俊博 池口頌夫 小林尚武
プロデューサー:新津岳人
宣伝プロデューサー:関根房江
アシスタントプロデューサー:國生晃司
脚本:石井隆
撮影:笠松則通
音楽:安川午朗
照明:市川元一
録音:杉山篤
整音:小野寺修
音響効果:中村佳央
美術:山崎輝 金勝浩一
編集:北澤良雄
記録:松葉摂胡
スタイリスト:勝俣淳子
衣裳:松本美奈子
メイク:山本佐奈恵
特殊メイク:原口智生
助監督:石田和彦
製作担当:宮川健治
製作主任:神谷英男 黛威久
制作進行:小野寺敦
企画製作:アルゴ・ピクチャーズ ニュー・センチュリー・プロデューサーズ
出演:夏川結衣 根津甚八 寺田農 椎名桔平 永島敏行
アメリカンビスタ カラー 108分

横浜湾に男の死体が浮かんだ。土屋満、現職の警察官だった。土屋は麻薬ルート解明のために囮捜査で池島組に潜入していたが、真相の発覚を恐れた警察は彼に汚職の濡れ衣を着せた。このスキャンダルに飛びついたマスコミは、妻・名美や親族を追い回したのだ。葬儀を終えた夜、池島組のヤクザたちが部屋に乗り込んで来た。土屋が室内に麻薬を隠しているというのだ。男たちは怯える名美を次々とレイプした。幾時間か経ち、名美は目を開いた。そして自分が置かれている状況を把握すると室内にばら撒かれた夫の遺骨で手首を切った。 通報により一命を取り留めた名美は、今でも夫の無実を信じていた。夫を殺したのは池島組会長の池島政信だと確信した名美は、週刊誌に掲載された池島の写真を脳裏に焼き付け駐車場で待ち伏せていた。ナイフを握ってタイミングを見計らっていたとき別の抗争が勃発、名美に気付いた池島組の村木哲郎は彼女を取り押さえると何事もなかったように取り繕ったのだった。絶好の機会を逃し落胆する名美は海岸へ車を飛ばした。そして大量の睡眠薬を服用すると、入水自殺を図ったのだ。だが再び彼女の命を救ったのは村木だった。どうして助けたのかと名美と尋ねると、今度俺の前に現れたらあんたの素性をばらすと言った。池島組と関わるのは止めろという忠告だった。

半年近くが経った頃、名美はみつると名を変えてクラブのホステスとして働いていた。彼女はまだ池島への復讐を諦めていなかったのだ。雪の降るある夜、名美は村木の心配をよそに、客としてやって来た池島に近付いた。泥酔した名美を部屋に連れ込んだ池島は彼女の体を玩ぶと舎弟の柴田一哉に後を任せた。深夜、名美はベッドの隣りで眠る池島を暗殺しようと企てたが、柴田に見破られてしまった。彼の恩情でこの件をもみ消したが、数日後に名美は再び寝込みを襲った。だがナイフは急所を外れ、池島を葬り去ることは出来なかった。激怒した池島は柴田に命じ、名美を拷問に掛けた。組内の極秘情報が外に漏れていたことから、彼女にはスパイの容疑も掛けられていたのだ。村木は暴走族上がりとして入った春日が警察官であることを突き止め射殺した。そして調べ方が甘かったと池島の前で指を摘めて詫びた。血迷いだと判断された名美は場末のバーに売られた。

村木は全国を捜し回り、ついに名美との再開を果たした。だが麻薬漬けにされた彼女は変わり果てていた。村木はバーから名美を連れ出すと、池島組が管理する物件に一緒に住み込み、本懐を遂げさせるべく更生に尽力を注いだ。それからは二人の長く辛い日々が続いた。

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女獣

  • posted at:2012-11-20
  • written by:砂月(すなつき)
にょじゅう
新東宝
配給:新東宝
製作年:1960年
公開日:1960年8月19日
監督:曲谷守平
製作:大蔵貢
企画:小野沢寛
脚本:葉山浩三 志原弘
撮影:平野好美
照明:小山正治
録音:竹口一雄
美術:岩武仙史
音楽:三保敬太郎
編集:永田紳
助監督:小川清一
製作主任:山本喜八郎
出演:小畑絹子 松浦浪路 菅原文太 江見俊太郎 岬洋二
シネマスコープ モノクロ 76分

白昼の山道で現金輸送車が襲われ、5500万円の入ったジュラルミンケースが盗まれた。輸送車の周囲には職員二人の他に女の死体があった。警視庁が女の身元を調べた結果、新宿界隈の不良グループに所属していた中田秀子であることがわかった。捜査第一課長の安藤は、犯人が口封じのために女を殺害したのではないかと考えていた。そこで安藤は事件の背後関係を調べるために、部下の瀬川路子を秀子の友人の山田鈴子として不良グループに潜入させることにした。

多摩女子少年院に受刑者として入った鈴子は、エミが秀子と同じにグループに所属していることがわかると近付き、脱走しようとそそのかした。だが彼女はそれができるのならとっくにやっていると話に乗ってこなかった。翌日、もう一度エミを誘った鈴子は、女教師の目を逃れて鶏を運ぶトラックに乗り込み脱走に成功した。計画は手筈通りに進んだ。

エミと鈴子が路地に身を隠していると、誰かが走って来た。その女は新宿の繁華街で麻薬の取り引きしているところを警官に見つかった不良グループの圭子だった。路地に引き入れ警官をやり過ごしたエミは圭子との再会を喜んだ。鈴子は圭子の紹介でナンバーワンホステス・竜子の世話になることになった。その夜、圭子はチンピラに呼び出された。逃げるときに隠したはずの麻薬がゴミ箱の下にないというのだ。チンピラが圭子を暁興行のボス・山村のところへ連れて行こうとしたそのとき、そこに現れたのはグループのリーダー・木村朝子だった。朝子が代わりに弁償すると言うとチンピラは圭子を解放した。

ジャズ喫茶・パンドラにやってきた杉山正一は鈴子に近寄り、ちょっとそこまで付き合って欲しいと言った。その様子に気付いた竜子は中に割って入り二人を引き離した。すると正一は改めて三郎に仁義を切ったのだ。鈴子と会うことに成功した正一は自分の部屋に彼女を誘った。正一の正体は厚生省麻薬局麻薬課の麻薬Gメンだった。警視庁が捜査する輸送車襲撃事件と厚生省が捜査する麻薬密輸事件には共通点があったため、安藤が正一に協力を依頼したのだ。 香港で発見された紙幣が強奪されたものであり、それが麻薬取引に使われていることがわかった。そしてその裏では暁興行が巨大な麻薬密売組織を動かしているのではないかと推測された。

鈴子は圭子から秀子の男のことを何度も聞きだそうとしたが、彼女はその話題になると何故か口を噤んだ。その夜、圭子は殺された。

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俺っちのウエディング

  • posted at:2012-11-12
  • written by:砂月(すなつき)
おれっちのうえでぃんぐ
セントラルアーツ=日本テレビ放送網
配給:松竹
製作年:1983年
公開日:1983年4月29日 併映「ふしぎな國 日本」
監督:根岸吉太郎
製作:黒澤満 後藤達彦
プロデューサー:紫垣達郎 山口剛
脚本:丸山昇一
撮影:前田米造
音楽:大野克夫
音楽プロデュース:浅岡弘行
挿入歌:「ミステリー・ヒステリー・ヒストリー」時任三郎
照明:渡辺三雄
録音:木村瑛二
整音:小野寺修
効果:小島良雄
美術:菊川芳江
装飾:中島昭司
編集:川島章正
監督助手:森安建雄 渡辺容大 伊藤裕彰 細野辰興
撮影助手:田村輝行 柳島克己 山本朗
照明助手:山岸清海 黒田紀彦 市川元一 山崎隆 小峰睦男
録音助手:中山義廣 林大輔
装飾助手:山口茂樹 平野哲 長谷川晴生
編集助手:北沢良雄 藤山伊世子
スチール:関谷嘉明
記録:今村治子
衣裳:岩崎文男
メーキャップ:太田とも子
擬斗;荻原紀
撮影効果:NK特機
カースタント:スリー・チェイス
製作宣伝:松本淳
演技事務:飯塚滋
製作担当:川崎隆
製作担当補:坂本忠久 伊藤正敏
録音スタジオ:にっかつスタジオセンター
衣裳:第一衣裳
車輌:富士映画
現像:東映化学
出演:時任三郎 宮崎美子 伊武雅刀 美保純 伊東四朗
アメリカンビスタ カラー 104分

新郎の大村勉は、結婚式当日の朝であるにも関わらずまだ出張先の直江津にいた。取引先の社長と飲んでいるうちに盛り上がり、朝を迎えてしまったのだ。新婦の小椋真紀子に詫びの電話を入れると、あさま6号に飛び乗った。一方、勉の到着を待つ結婚式場では、ナイフを隠し持ったウエディングドレス姿の女が真紀子に突然切り掛かった。女は真紀子の腹部を刺すと逃げ出し、倉庫に駆け込んだ。そして自ら持ち込んだ爆薬で爆死したのだった。そんな事情を知らずにガランとした式場で立ち尽くす勉は、顛末を聞かされ病院に向かった。幸い真紀子の傷は軽くて済んだが、精神的なショックが大きかった。

勉から話を聞いたチーフの田島耕平刑事は、専任として岡村博刑事を付けることにした。実は同じ日の同じ会場で岡村も結婚式を挙げていたのだ。田島は犯人がウエディングドレス姿という手の込んだ方法を取っていたことから、真紀子を怨んだ者の犯行ではなく勉と過去に関係を持った者の犯行ではないかと言った。勉は学生時代に付き合っていた二人の名前を挙げたが、捜査の結果どちらとも生きていることが判明した。犯人は憎い勉の過失を捨て身で世間に公表し、二人の仲を引き裂きだけでなく将来までも破壊しようとしたのだと田島は仮説を立てたが、勉は心当たりはないととぼけた。勉にはもう一人、警察に言えない女がいた。それは帰省先の長崎から東京へ戻る寝台特急の中で出会い、深い関係を続けた太田時子だった。そのことが知れ渡ると良好な真紀子との関係に亀裂が入る可能性があるため、勉は隠し通すことに決めたのだった。勉は時子のその後が気になり、彼女が以前勤めていた美容院を訪ねた。花嫁学校に行っていたという話を聞いた勉はピンと来た。そこは「花嫁学校」という名のキャバレーなのだ。だが残念ながら足取りはそこで途絶えてしまった。その頃、マスコミは勉の人物像を不逞な輩に仕立て上げ事件を大々的に報じた。そのおかげで真紀子の両親からは冷たくあしらわれ、会社では営業から倉庫番に追いやられてしまった。その夜、仲間とともに飲みに行ったが、売り言葉に買い言葉でケンカになってしまった。深酒で悪酔いした勉は帰宅途中に気分が悪くなり、陸橋の上でタクシーを降りた。すると何者かが背後から近付き、突き落とした。

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GTO

  • posted at:2012-10-23
  • written by:砂月(すなつき)
じーてぃーおー
フジテレビジョン=関西テレビ=講談社=研音
配給:東映
製作年:1999年
公開日:1999年12月18日
監督:鈴木雅之
企画:河村雄太郎 山崎一彦 栗原良幸 児玉英毅
プロデューサー:宅間秋史 小林壽夫 波止康雄 臼井裕詞
ラインプロデューサー:渡井敏之
協力プロデューサー:和田行
原作:藤沢とおる 相沢春吉
脚本:田辺満 長谷川隆
撮影:浜田毅
音楽:服部隆之
主題歌:「POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~(MOVIE MIX) 」反町隆史
美術:中澤克巳
照明:渡邊孝一
装飾:大坂和義
整音:小野寺修
録音:北村峰晴
編集:田口拓也
キャスティング:前田浩子
助監督:原正弘
製作担当:鷲頭政充
企画協力:AVEC
製作協力:メリエス
出演:反町隆史 藤原紀香 田中麗奈 笠原秀幸 夏八木勲
アメリカンビスタ カラー 108分

1999年・冬。北海日報社会部記者・喜多嶋薫は、いやに暑かった今年の夏の出来事を思い出していた。スクープを撮ることに夢中だった薫は連続強盗犯を追い掛けて北海道幌比内町に辿り着いた。その町はバブルの真っ只中である1989年の夏にテーマパーク・幌比内カナダ村を開園させた。町おこしの一環で始まったこの事業に町民は幸せな未来を思い描いていたが、それは大きな勘違いだった。経営の失敗でカナダ村は廃園。その影響で過疎化が進み、町は寂れた。

1999年・夏。幌比内町にひとりの男がやって来た。「GTO」(Great Teacher Onizuka)という異名を持つ鬼塚英吉は、北文館学園高校の臨時教師として赴任して来たのだ。財布を落として困っていた鬼塚は、同じクラスの市川楽をカツアゲする河原崎一郎太と中条行人に近付き、おまえらはやり方が手ぬるいと言った。そして楽を逆さにして持ち上げると揺さぶって有り金を地面に落とした。次に二人の方を向くと、ちょっとだけお金を貸してくれないかなあと頼んだ。ボコボコにされたいのかと強がる一郎太に鬼塚はクイズを出した。ボコボコにされるのはどっちでしょう。一、財布を落としておまけにガス欠の僕。二、そんな僕のお願いを聞いてくれない君たち。

三人を引き連れて出勤した鬼塚だったが、校内では騒動が起きていた。生徒の桂木綾乃が校舎の屋上から飛び降りようとしていたのだ。楽とともに屋上に現れた鬼塚は、先に飛ばしてやってくれと綾乃に言った。鬼塚は、このままいじめられ続けるなんて耐えられないだろうと言って楽を落とそうとしたが、彼にはそんな度胸はなく拒み続けた。二人のやりとりにあきれた綾乃は自殺するのを止めた。ところが楽は鬼塚を道連れにして本当に飛び降りてしまったのだ。二人はクッションで命拾いしたが、鬼塚の噂は一瞬で学園中に広まった。生徒に自殺を勧める鬼塚のやり方に猛反発した教師たちは、校長からの通達で彼が2年C組の担任になったことを知ると皆密かに笑った。そこは楽や綾乃たちのような問題を抱えた生徒が集うクラスだった。

金も住む場所もない鬼塚は楽の家に押しかけて夕食をごちそうになり、母・政美と意気投合するとそのまま居座った。楽は綾乃に一方的な恋心を抱いていた。綾乃は理事長・桂木圭介の娘で、学園の他にデパートや酪農工場を経営するなど手広く事業を展開していた。そしてカナダ村を始めたのも圭介だった。実業家の娘と牧場主の息子の恋。そのことを知った鬼塚は一肌脱ぐことにした。

翌日、連続殺人犯が幌比内町方面に逃走したという情報を掴んだ薫は、同僚の石山健次とともに村に入った。スクープを持って帰らなければクビだと脅されている薫は、犯人逮捕の手掛かりになる有力な証拠を持っていた。それは犯人が落としたと思われる財布の中に入っていたコンドームだった。薫は「愛の2回目」とペンで書かれたコンドームを石山に自慢げに見せびらかしていたが、鬼塚と楽が乗る自転車に気付くのが遅れ衝突した。怒鳴り合う二人。だが鬼塚の目は薫の右手に釘付けだった。「俺の財布を拾ってくれました?」。その言葉を聞いた薫は、鬼塚が殺人犯だと確信した。

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